2015年02月02日

アジア第4の原人:台湾に 海底で顎の化石発見

・先月28日の毎日に、「アジア第4の原人:台湾に 海底で顎の
 化石発見
」、という記事が載っていました。
 (その1は→ こちらその2は→ こちら をご覧下さい)

台湾沖の海底新たな原人の化石が見つかったと、国立科学
 博物館などの国際チームが27日付の英科学誌ネイチャー・
 コミュニケーションズ(電子版)に発表したそうです。

下顎の化石レプリカ)を手にする海部陽介研究グループ長
下顎の化石(レプリカ)を手にする海部陽介研究グループ長

・北京原人等アジアの他の原人とは異なる特徴を持つ「第4の原人
 と考えられ、古代の人類が各地で多様に進化していたことを示す
 発見として注目されるそうです。

・発見されたのは下顎の骨の右半分の化石で、時期は不明だが、
 台湾本島と澎湖諸島の間の海域で底引き網に引っかかり、
 地元収集家が保管していたそうです。

・この海域では、台湾が大陸と陸続きだった頃に生息していたゾウ
 などの化石が大量に見つかっているそうです。

・2009年に高井正成・京都大霊長類研究所教授が人類の化石と
 確認した。化石に含まれるフッ素等の分析から、アジア東南部に
 20万年前以降に現れるハイエナの一種と同時代と推定。陸続き
 だった時期を考慮すると、19万年前より新しい可能性が高いそうです。

・今回見つかった顎の骨の幅は、75万〜40万年前の北京原人
 化石の平均よりも4㍉以上厚く、親知らずの一つ手前の第2大臼歯も
 一回り大きかった。80万年前のジャワ原人よりも大きいそうです。

中央台湾沖で発見された原人の下顎の化石。より古い年代の
ジャワ原人()や北京原人()と比べて、顎の骨が太く頑丈である
ことが分かる(北京原人の写真は比較のために左右反転させている)
中央が台湾沖で発見された原人の下顎の化石
進化に伴って歯や顎は小さくなるため、ジャワ原人、北京原人の
 子孫ではな、と結論づけたそうです。

・アジアではこれ迄、ジャワ原人(120万〜5万年前)、北京原人
 (75万〜40万年前)、2003年にインドネシアで見付かった小型の
 フロレス原人(100万〜数万年前)−−の、三つの原人グループ
 知られているそうです。
③フロレス原人は→ 2013年4月20日のブログ で取り上げました)

アジアで化石が見つかった原人

海部陽介・国立科学博物館人類史研究グループ長は、「台湾での
 原人発見は予想もしていなかった。今後アジアの人類の化石の
 空白地帯を埋めていくことで、人類の過去がもっと詳しく分かって
 いくだろう」、と話しているそうです。

 ◇人類の進化、多様性示唆

・これ迄アジア地域では、保存状態のいい原人や旧人の化石は
 インドネシアと中国大陸の一部でしか見つかっていなかった。
 今回の発見は、アジアでの人類の進化の多様性を示唆する成果と
 言えるそうです。

ジャワ原人北京原人何れも、「ホモ・エレクトス」、という種で、
 別の地域で進化した集団だと考えられている。今回の化石は
 顎や歯の特徴が大きく異なる。研究チームは、新たな原人の起源に
 ついて、アジアに古くからいた原始的な集団の子孫▽アフリカから
 移動してきた新しい集団−−等が考えられると説明しているそうです。

・同日の日経にも本件の記事があり、「原人についての解説
 載っていました。(→ こちら をご覧下さい)

・同日の朝日にも本件の記事がありました。(→ こちら をご覧下さい)
 この中から、次の3つの画像のみアップします。

①アジアで発見された原人

②化石が見付かった海域

③「澎湖人」の右下の顎の化石

YouTube動画を3つ、、朝日は→ こちらNHKは→ こちら
 ANNは→ こちら でご覧下さい。



Posted by wkmt at 07:10│Comments(0) サイエンス、宇宙、星、化石など 

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