言わずと知れた韓国のカリスマ講師キム・デギュンの新刊(CD2枚付)ということで、きっといい本に違いないと思い購入。2011年10月末に発売されたものです。

いつもの通りまずは結果から。

TEST1
100問中93問正解(巻末のスコア換算表で470-495)
Part1 10/10
Part2 25/30
Part3 28/30
Part4 30/30

TEST2
100問中97問正解(巻末のスコア換算表で480-495)
Part1 10/10
Part2 29/30
Part3 29/30
Part4 29/30

本書の構成は、前半に各パート毎に必須の7カ条、傾向分析、本当によく出る表現が掲載されており、後半に模擬テストが2本(TEST1-100問/TEST2-100問)と解説となっています。

必須の7カ条については、前著のベストセラー「正解が見える」と同じように、解答する上でのポイントをまとめたものですが、正直、無理やり7つにまとめてる感があります。こんな小手先のアドバイスを、もう我々学習者は求めていない!とあえて言わせてもらいます。しかし、まとめられている以上目を通した上で、あくまで参考程度に流しておけばいいでしょう。

傾向分析、本当によく出る表現について。Part1が一番いいです。よくまとまっていて参考になります。Part2に関しても比較的よくまとまっていて参考になりますが、本当によく出る表現として掲載されている表現、本当によく出ているものなのでしょうか・・・。この38表現に絞った根拠が不明だし、どのくらいの頻度で出ているのか不明です。actuallyが含まれる返答(60%〜70%)・・・actuallyが含まれる返答は60%〜70%の確度で正解ですということですが、こんなの参考になりますかね?逆に言えばactuallyが含まれる返答は30%〜40%不正解ですと言ってるわけですから、これを”正解として頻出する文”として掲載するセンスを私は疑います。Part3,4の傾向分析に関しては面喰らいました。問題文の分析ですか?ハッキリ言ってあまり参考になりませんね。私だったらこういうまとめ方はしないです。よく出るやり取りやアナウンスのパターンを出して、どういうポイントに注意して聞くべきかを掲載するでしょう。よく出る表現・・・これも根拠と頻度が不明です。実際、Part3,4の”本当によく出る表現”としてあがっているものが、後半の2つのテストのPart3,4にほとんど出てきていません。この矛盾はどう説明するのでしょうか?前半と後半で整合性が取れていないのは、本の出来として不十分と言わざるを得ません。前半を一生懸命やって、よし!これで傾向と対策もバッチリ、本当によく出る表現も覚えたし、何だかイケる気がする!そして意気揚々と後半のテストに挑み、結果がズタボロで最終的に意気消沈する学習者(特に初中級者)がたくさん出ることでしょう。

一方、後半の2つのテストは、前半と切り離して独立した別の本と考えれば、非常に洗練されていて素晴らしい出来です。レベルは本番よりやや難しいんじゃないでしょうか。”本番が簡単に聞こえてくる!”という帯のキャッチフレーズはあながち間違っていないかもしれません。リスニング上級者の人にとっては解き応えがある半面、初中級者の人にはちょっとシンドイかもしれません。上級者の方は自分の実力の再確認として、初中級者の方は意義あるチャレンジだと思って解き、例え不本意な結果に終わったとしても、正解数に一喜一憂するのではなく、間違えた問題をしっかり復習して自分のものにすることが大事です。

まとめると、個人的には、本書の前半(徹底分析編)には満足していませんが、後半(精選200問編)には満足しています。後半のテストには質の高い良い問題が揃っていますので、リスニングパートで良い問題集を探している方は、本書を購入することをオススメします。

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