2015年08月
2015年08月31日
田んぼの中の蕎麦屋「つかさ」
「加納」から「子浦」に抜ける途中の「吉祥」に、手打ちそばの店「つかさ庵」がある。
国道から「田んぼ」の向こう側に店がある。名前が知れ渡ってしまうと何でもないが、始めは田んぼの中の店でいいのかなと思った。田んぼには、稲が穂をつけて実ってきている。
近所ではもちろん、蕎麦通の間でも「美味しい」と評判の店である。
昼間の混む時間帯を少し外して訪れた。いつもはシンプルに、「ざるそば」であるが、今日は夏らしく「ぶっかけそば」にした。
「桜えびのかき揚げ」と「ダイコン」のぶっかけ蕎麦である。桜えびの色鮮やかなこと。桜えびは、一匹ずつバラバラに揚がっていた。美味しい。ダイコンの触感も合わさって、よりおいしさを増している。
最後にこの汁で「そば湯」を飲んだ。格別に美味しい。
売れて定着してしまうと、好循環で客はどんどん集まってくる。そうなるまでの、店の味と接客と誠意の努力が必要なのでしょう。田舎でも、おいしいのは美味しい。
ご褒美の三連休が終わった。久しぶりに心身を休めて、自由な時間を味わった。とってもいい三連休だった。また仕事である。ちょっと視点を変えて、ボチボチとやっていきます。
2015年08月30日
奥石廊崎の「夕日」
弓ヶ浜の「日の出」を見たので、夕方に奥石廊崎の「夕日」を見に行った。
18時15分が日の入りの時間である。水平線には、厚い雲がある。うんーー。
奥石廊崎のジオセンターの駐車場下が、いま都会人に人気の「ヒリゾ」海岸である。駐車場のすぐ真下なのだが、陸から降りることはできない。仲木港から渡船で渡るしか「ヒリゾ」には行けないのである。その限定性が都会の若者にはいいらしい。そして、何といっても「ヒリゾ」の海の透明度である。エメラルドグリーンの海は、上から見ても素敵である。
夕日の見学スポットは、右手の「ゆうすげ」の咲く丘である。上には、シンボルの愛の鐘が置かれている。ちっとそらの雲模様があやしい。
ちょつと驚いたのは、夕日を見に来ているのが私たちだけではなかったことである。15名ほどの大学生の集団、外国人旅行客、その他、である。
18時15分 愛の鐘のアーチにきれいな夕日が見えるはずだったのに、残念雲が厚くまったく夕日を見ることができませんでした。釣り船が港に帰ってきた。私たちも帰ろう。
ユウスゲの花がまだ少し残って咲いていた。七月中旬から八月中旬ごろまで、夕方から朝方まで黄色い花を咲かせる。美智子妃殿下が、ここでこのユウスゲの花をとても気に入ってくださったということで大切に育てている。
私の参加している阿波踊りの会の「ゆうすげけ連」の名前もここから付けたものである。
自宅に帰り着くと、空は「月夜」に変わっていた。十五夜のようなまん丸の月で、明るく照らしている。神秘な世界である。日が昇り、陽が沈み、月が出る。人間には、手の届かない世界である。そんな大宇宙の中に、１人の小さな人間として生きている。不思議なものです。どこかで自分が、大宇宙だと思い込んでいることが滑稽である。自分もまた、大宇宙の中の一員である。
今年の十五夜は、9月27日(日)だそうです。
2015年08月29日
弓ヶ浜の「日の出」
自分で勝手に作った「三連休」。初日、嬉しくて久しぶりに早起きをした。
思いたって、弓ヶ浜に「日の出」を見に行った。今日の日の出は、5時15分である。
5時に弓ヶ浜に着く。まだ少し薄暗い。浜には4・5人ほどしか見当たらない。心地よい風である。誰も歩いていない、足跡のない波打ち際を歩くのは新鮮なものである。朝一でなければ味わえない気分である。
初日の出は、弓ヶ浜の真正面の海から登る。八月の日の出は、左側の山の上から太陽が昇る。これから一日一日少しずつ、右側に日の出が移っていくのである。
海ガメの監視員の方が、浜を観察に来た。話を聞いてみる。去年は、海ガメの産卵はゼロ。今年も今のところゼロだそうです。全国的に海ガメの産卵が少ないそうです。海の中で何かが起こっているのでしょうか。五年ほど前に、孫と一緒にふ化した海ガメを放流させてもらったことがあります。それはそれは、かわいいものです。
5時15分です。雲が上をふさいで、太陽が顔を出せません。でも、空全体が明るくなってきています。
太陽が頭を持ち上げました。強い光が、私の全身に降り注いできます。太陽の光を浴びた海が、一直線に輝いています。神々しい思いがします。太陽の揚がる一瞬だけ、空が燃え上がります。太陽が上がると、透明な空になってしまいます。5時40分弓ヶ浜全体が、明るくなりました。浜に出て遊ぶ人たちもいます。
こんな時間が生活の中には必要なのですね。疲れた心身は、自然の恵みによって回復していくんだと改めて実感しました。神よ、ありがとう。太陽よ、ありがとう。
2015年08月28日
隣の
今日もいい天気だった。日差しも強いが、お盆前のような太陽の力はない。やっぱり秋の空気が入り込んできているのだろうか。
青空に誘われて外に出てみた。残念ながらまだ足が痛いので、自転車にまたがった。楽ちんである。空気が後ろに流れていく。久しぶりに、太陽にゆっくりと当たる気がする。
いろいろなものが目に飛び込んで来る。
隣の畑に、「ラッカセイ(ピーナツ)」の葉を見つけた。良く茂っている。ラッカセイは砂地を好むのである。生ラッカセイを塩ゆでにしたのを、富士宮の妻の実家で食べた時には美味しくてびっくりした。実の小さい「しなす」も、塩水が入っていておいしいのだ。
九月になると収穫できるのでしょう。今ではスーパーにも出回ってくる。来年は、我が家でもラッカセイに挑戦してみようかな。
隣の家の庭には、「サルスベリの木」にピンクのやわらかい花が咲いている。青空にくっくりと生えている。サルスベリには、いろいろな色の花がある。
自分の家にもサルスベリの木があるのだが今年は咲いていない。枝を切り詰め過ぎたのでしょうか。サルスベリは刈りこまないで、自由に伸ばした方が綺麗な花が咲くようだ。
やっぱり太陽に当たるのは気持ちがいいですね。
残念なのですが、腰が痛くて遠出ができなくなってしまった。土・日時間が空いたので、せいぜいのんびりと太陽に当たりたいと思います。いまそんな時間が必要なのだと思います。気持ちも解き放してあげたいと思います。明日から、自分で作り出したご褒美の三連休にします。うれしい。
2015年08月27日
伊豆新聞に寄稿「やっぱり高台避難」
7月に行った「東日本大震災被災地視察研修」の報告を7月中旬に寄稿してあったのが、やっと紙面が空いて掲載されました。原文は以下のとおりです。うまく編集してまとめてくれるものです。
やっぱり高台に逃げるのが一番
―南三陸町・女川町の視察研修を終えー
平成24年３月11日東日本大震災が発生した。あれから４年が経過して、宮城県南三陸町と女川町の被災地の現状から学ぶ視察研修が７月３・４日南伊豆町社会福祉協議会と南伊豆町災害ボランティアコーデーネーターの会の共催で実施された。
＜１日目南三陸町＞
下賀茂を強雨の中朝４時に出発した。ひたすら高速道路を走り、12時間後の16時に南三陸町に着いた。復興商店街「さんさん商店街」でお買物。お買物も支援の一つである。その後「語り部ガイド」さんが貸切バスに同乗して被災地を案内してくれた。
津波で流されてしまった街並みは、８ｍ盛り土する工事がおこなわれていた。南三陸町被災の象徴である「防災対策庁舎」の赤い鉄骨の骨組みも周りを盛り土に囲まれて小さく感じられた。皆で手を合わせてご冥福をお祈りした。
戸倉小学校の跡地。地震の１日前に津波の避難訓練をした。学校前の「五十鈴神社」境内に避難する。地震当日校長先生は、「人数確認はいいから山に逃げなさい」と指示を出す。予想以上に津波が大きく、神社上の小高い山の頂上まで逃げる。小学生・保育園児190名が一命を取り留めたという。
最後にガイドさんは、「被害にあった私たちの気持ちを分からないでいいです」と言った。気持ちが分かるというのは、皆さも被害にあって私と同じ体験をするということです。「今の生活が幸せという思いを大切にしてください」と言い残した。各所でのガイドさん説明は、涙なくしては聞けない話でした。
＜２日目女川町＞
漁業の町・女川町は、津波被害で人口1,014人の内827名が死亡した。津波当日の映像や被災地でガイドさんの説明を聞いた。なぜ津波から逃げ切れなかったのかの質問に、�｜録免�生から津波が到達するまでの45分間がとって短い時間だった。��20ｍという津波の高さはとても予想できなかった。まさかここまでも水が来るのかという思いであった。ガイドさんは、「地震の次に津波が来る。とにかく一目散に山の高台に逃げてほしい。」と強く訴えていた。
高台に建つ女川町立病院の一階まで津波が押し寄せたという脅威は、現場に行って体感してみないと分からないものである。女川町は町村合併をしなかった町で、復興計画の合意がわりあいに早くまとまったという。ＪＲ石巻線の「女川駅」を中心として新しい市街地の整備が急ピッチで進められている。
29名の参加者がそれぞれに被災地で感じた思いを、これからの南伊豆町地域防災の中で生かしてほしいと願うものである。
南伊豆町社会福祉協議会会長 渡邊芳男
