2005年01月17日

1日遅れのセンター入試日記

今日は5限の授業(ゼミ)の後にも非公式の会議があり、延々続いているので、途中で出てきました(10年前は、アメリカの留学先で、まるで空襲か何かにあったような阪神淡路大震災の惨状を唖然として見ていました)。その前の週末のセンター入試は結構大変でした。土曜日は5コマの試験監督、日曜日は4コマの試験監督で、事務側が作成した全国一律の実施マニュアル通りに淡々と同じ動作、同じ文言を繰り返していくのですから。最初のうちは「ただ今から、XXの試験を始めます」というのも新鮮で良いのですが、同じことを5回も6回も繰り返していると、自分が銀行か郵便局の現金自動支払機になったような気分がします。それはさすがに辛いので少し接続詞(次に、それから、最後に)を入れたり、大事な所をポーズをおいた後にめりはりをつけて言うくらいしかできないのです。実際に、あっ、受験番号を間違えているよと仮に気付いていても、全国一律という基準を守るためには何もしてはいけないのです。ついくだらない冗談を言ったりしたくなるのですが、必死で押さえました。余計な冗談を言って受験生の緊張感が緩んでしまいケアレスミスが出る確率を上げてしまうかもしれないとか考えると、何も言えません。寒い冗談でも何でも好き勝手に言える大学院センター試験風景の授業とは全然違います。幸い、自分が担当した教室では悪天候のための遅刻などは一件もなかったのですが、会場を間違えた受験生が初日に一人いて本部に行ってもらいました。まさか大学名を間違えないだろうと思うのですが、現実に居るのです。
 土曜日は弁当が用意されていることを忘れて受け取れなかった弁当を日曜日はゲット。自分の研究室に持ち帰って食べました(下の画像がその昼の弁当です)。コンビニの平均的な弁当よりは具の数が多くて、冷えていることを除けば、結構美味しかったです。一番最後の公民のテストが終わった後、最後のチャイムが鳴った後に、マニュアル通りに文言を読んだ後、「みなさん、お疲れさまでした」とだけつけ加えました。やはり2日間、最大限9コマを同じ教室で過ごすと、マニュアルに黙々と従う非人称的な態度を取り続けるのは本当に辛いのです(学生の殆どが私の年齢の半分かそれ以下なんです)。数学の問題をちょっと見てみたら、プログラミングの問題が載っていて驚きましたが、選択問題のようです。今や高校生でもウェブログに携帯から書き込んでいますから、時代の違いを感じます。また、漢文の問題が「国語」の時間にいまだに出題されているのですが、中国語を日本語で読みこなしてしまう漢文を21世紀に入ってからも出題し続ける意味は何でしょうか(古典ということであれば、分からなくはないのですが)。


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この記事へのコメント
2日間にわたる試験監督、おつかれさまでした。
なかなかツライものなのですね(^^;
受験生の一生をもしかしたら左右するかもしれない試験ともなれば
やはり気を遣いますね。
漢文、わたしけっこう好きだったですよ。古文より好きだったかも。
点数も良かった。なんでだろう。やっぱり先生のおかげかな。
一、二点とか返り点(そういう名前でしたっけ?)を覚えたら
暗号解くみたいで楽しかったのです。
Posted by tamago at 2005年01月18日 10:40
漢文、そうなんですよね。日本人は漢詩が好きですけれども、おそらく中国人とはまったく違ったものを考えているんだと思います。まず、韻を踏むということから、日本人にはわかっていないわけで。日本語で読んでいるんですから、中国の詩を材料にした日本の詩、とでも言ったほうがいいのかもしれません。でも、陶淵明の帰去来辞なんて、わたし、好き。
Posted by Leilan at 2005年01月18日 19:47
確かに私も分かっていませんでした、韻を踏むということを(笑)。「帰去来辞」は教科書に載っていましたね。中国語を日本語で読む、これは非常に面白いです。英語をフランス語風に読む、これは(文化的コンプレックスに悩む北東部のアメリカ人にとっては)ただの嫌みです。漢文の勉強は、最初取っつけなかったけど、日栄社の薄〜い「漢文基本ノート」を一通りあげたら、急に出来るようになりました。今でも出ているのかな。高校の頃に漢詩を書くインテリの友達(彼は結局大学では中国哲学科に進学)が居たのですけど、現代の日本人がどうやってそんな風になれるのか、今でも不思議。
Posted by wnm at 2005年01月18日 20:11
私の肉親に大学教官だった者がおり(もう退官しましたが)、興味深い話をしていたのを思い出しました。大学の教官ですから、大きな講義室で試験監督をすることは特に珍しいことではないのですが、センター試験の監督する時はいつも異常に疲れるというのです。それは受験しているのが大学生「未満」であり、全国一斉のスケジュールで行われるという責任感やストレスをさっ引いても、余りあるほどの嫌〜なクタビレ感だそうで、「受験生のストレスからくるマイナスのエネルギーというか、悪い"気”みたいなものにあたったんじゃないの?」と言ったら、「感じとしてはそんな感じ」と物理学の教授は言っておりました。
Posted by heavier-than-air at 2005年01月19日 00:14
どうなんでしょう。マイナスのエネルギーは私は感じなかったです。あまり悪い気持ちはしないです。学生は基本的には(途中で放棄して突っ伏してねている少数の学生を除けば)一生懸命ですから。ただ、やはり段々馴染みになってくる学生との関係を下らない冗談一つ言えない素面の状態で続けていく精神的なつらさは皆さん結構堪えているみたいです。感情のない機械の真似を一生懸命するわけですから。ミスがあってはならないという至上命令もプレッシャーには当然なりますが、私自身は精神的な疲れが大きかったですね。
Posted by wnm at 2005年01月19日 23:52