2005年04月11日

人権擁護法案の行方〜黒幕はやはり公明党=創価学会か

さきほど終わった「TVタックル」の最後の方で、現在も自民党内で審議中の「人権擁護法案」について触れられていましたが、その解説が笑えました。今回の法案の発案のきっかけともなった刑務所内での看守による受刑者の殺害事件から始まって、戦後恐らく最低の大臣と言っても過言ではない直野法務大臣が、例の官僚作文棒読み調で、一旦は廃案になった「人権擁護法案」の再提出を宣言。その後、法案推進派の悪役(ヒール)代表として、自民党古賀誠の顔が大きく映し出され、その後に暗めに映された実に陰気な公明党の神崎と冬柴の顔が映されます(神崎・冬柴は一度もしゃべらない)。代わって、法案反対派の善玉(ベビーフェイス)代表として、平沼赳夫氏が登場しますが、今月4日に開催された反対派の集会では、多数の日本人拉致を実行した(又はその実行に協力した)朝鮮総連を利する法案であるから葬り去らなくてはならないとぶちあげた平沼氏も、TVカメラの前では「いや〜、古賀さんとは同期ですからね。彼の苦労も実に理解できますよ」となぜか余裕ある温厚な語り口。一体どんな「苦労」であるかは、容易に想像がつきます。自民党の法務部会の座長である(タックル常連の)平沢勝栄氏も登場しますが、「自民党内では法案への反対意見が圧倒的多数ですが、連立相手の公明党に気兼ねしている方がいらっしゃるんです」と宣います。その前後に、平沼氏の「実は、古賀氏とは合意が出来ているんです」と笑顔で余裕のコメントが入ります。
 「合意」の中身は番組の中では結局明かされませんでしたが、ここまで来ると、この番組の狙いは明白です。自民党内の「法案推進」派を救済すること(刑事コロンボの「実は、うちのかみさんがね....」という感じで、本心は反対なのだけど、連立維持のために仕方なくうわべは賛成している)、法案推進派として悪役扱いされている古賀誠は連立維持のために身を粉にしてけなげに調整作業をこなしているだけということ、そして、一番大事なのが、この法案を本当に通したがっているのは公明党だけというメッセージを伝えることです。平沼氏が漠然と触れた「合意」とは、何かと見返りに「人権擁護法案」を廃案にするというようなものではないかと推測できますが、今に至るまで公明党はなぜ国民に向かってただの一言も発しないのか、不思議で仕方がありません。それほど大事な法案であるならば、なぜ国民に向かって呼びかけないのでしょうか。公明党支持者の誰か、答えて下さい。
 最後に笑ったのが、ビートたけしが浜幸に「この法案が成立したら、俺が罰金30万円なら、あんたは罰金400万円だ」と一言。確かにそうでしょう。かつて国会の審議中に旧社会党(だったはず)のある議員に「このゴーカン野郎!」と野次を飛ばして、その議員を辞職にまで追い込んだ浜幸など真っ先に刑務所送りです。浜幸は「あんな法案は成立するはずがない」と断言していましたが、そうでなければ、己の首が寒いでしょう。

この記事へのトラックバックURL

この記事へのトラックバック
<人権擁護法案>国籍条項は不要 法相見解 言論弾圧に直結する悪法としてその名を轟
国籍条項は絶対に必要だ【閣下の憂鬱】at 2005年04月11日 23:51
 今回、自民党の古賀誠氏が人権擁護貌を蒸し返した裏で、部落解放同盟中央本部執行委員長・組坂繁之氏が暗躍していたのは周知の事実だが、実はこの組坂という男、民主党とも人権擁護施策の推進に関する政策協定、選挙協力の確約を行っていたのである。以下、長くなるが民主.
人権擁護貌推進派の正体【log】at 2005年04月14日 08:58
赤旗 11月7日 非創価学会系宗教団体へ接近 自民がひそかに方針 こういう記事をわざわざ載せてくれる赤旗って好きだ(笑)。 *おまけ この記事は笑った。 フランス 社会主義肯定51% 資本主義肯定33%
情報戦(なのかな)【226TRAX】at 2005年11月08日 23:44
この記事へのコメント
TBありがとうございます。
自民党が反対なら反対だと言えば良いのに、連立維持と古賀など一部の連中の利益だけのために、あんな無法な法案を通そうとするならば、これは暴挙以外の何者でもありません。そもそも、公明党などという「カルト(あえてこう言います)」と密接に結びついた政党が国会にいること自体が「政教分離」に反していますし、まして連立政権に入っているなどメチャメチャな話です。実際、公明党が政権に入ってから公安は骨抜きにされていますし。
Posted by 物欲皇帝閣下 at 2005年04月11日 23:56
公明党は言論弾圧で悪名高い政党です。かつて故田中角栄に藤原弘達氏の創価学会批判本の出版を差し止めるように当時の竹入公明党委員長が頼みに行ったことは有名です。このような言論弾圧体質を強固に持つ公明党がこのような法案を推進していることには慄然とせざるを得ません。そもそも公明党の支持基盤(親玉とまでは言いませんが)である創価学会は他の宗教を全て邪教として排撃する排他的な日蓮宗の信者の集まりであることを再確認する必要があります。また、かつては政党綱領の中に「日蓮宗を国教にする」との一文が入っていたはずです。今はさすがに無くなっていますが、このようなカルト宗教団体を母体とする政党が日本に存在すること自体恥ずべきことだと思います。
Posted by wnm at 2005年04月12日 09:43