2004年12月07日

大きかった自由の代償

父親の顔は知らない。


母親の顔もかすかな記憶があるだけ。

礼子は15歳で施設を出て、紡績工場に就職した。

毎日が単調な生活に飽きたり、女友達から東京に行こうと誘われ、その話に乗った。

工場には無断で、もうJRの列車に乗っていた。

中央線の多治見駅で2人は補導された。

女友達は警察に「礼子に誘われ、東京に行くことにした」と話した。

礼子はショックだった。

事実は逆。

それで礼子は職を失い、寮から追い出される。

転落の始まりだった。

17歳の礼子に行き場はない。

キャバクラの面接を受けた。

履歴書を見せて断られた。

あと半年したら、また来るようにと。

とぼとぼと名古屋・栄の繁華街を歩いていると、若い男に優しく声をかけられた。

男が天使のように思えた。

親切な男だった。

捨てる神あれば、拾う神あり。

礼子は男に感謝した。

しかしムチとローソクを持つことに。

この男に・・された

絶望と恐怖の毎日が続く。

この生活から逃げたい。が、勇気が出ない。

半年辛抱して、あのキャバクラにもう一度、面接に行こう。

18歳の誕生日、かすかな希望を求めて礼子は逃げ出した。

しかし、面接で断り、容姿の基準に達しなかった。

18歳になったばかりというこれからの人生に、絶望と諦めが交錯した。

行き場のない礼子は、戻るしかなかった。

窮屈な鳥かごに入る小鳥が、自由を求めて大空を羽ばたきたいと、一度外に出てみた。

しかし餌は与えられない。

自分で探し求めなければならない。

しかも空にはタカやワシ、地上にはヘビやイタチがいる。

無菌室から飛び出した少女は、素直で疑いを知らない純粋な心の持ち主だった。

しかし、その身も心もボロボロ

自由の代償は余りにも大きかった。

woman1 at 13:06│Comments(0)TrackBack(1)人生 

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1. また届いた迷惑メール  [ 東海ネットタイムズ ]   2004年12月10日 20:04
「深田です、そろそろ出発致します。」とまたメールが届いた。 x x 私の方はもう用意ができました。 登録の確認ができ次第いつでもお迎えにいける状態です。 ○○は無料で使えると聞いていますし、道順がいまいち分らないので連絡が必要だと思います。 何度も言うよう

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