すでに日本では翌日になってしまったぐらい遅くなったので、本日は、この間出会ったおじいさんのことをちゃちゃっと書きます。そのおじいさんは、 Luc (ルック)という名前のようです。68歳とのこと。

たまたま居合わせて、ちょっと話しただけですが、もう Amsterdammer (アムステルダマー。アムスっ子)の典型のようなタイプ。ワーワーと騒がしく、誰とでも友達のように振る舞って、褒めるように見せかけて思いっきりけなし、誰かが言った辛辣なジョークを違うジョークで落とし、アホが付くほどポジティブでお人好しで、他人のことが気になるお節介焼き。。。そのおじいさんも、それで育つと一生抜けないという Amsterdamse S (アムステルダムの S の発音)で、周りにいる人を巻き込んで、延々と掛け合い漫才のような会話を続けていました。

そんなおっさんやじいさんは、トレンディっぽくないカフェに行ったらなんぼでもいるんですけど、その Luc じいちゃんは、重度の糖尿病のために左足を切断して義足と杖を使って歩行しています。前回の手術で、親指を残して右足のつま先も除去。右の親指しか残ってない状況で、それさえなくなってしまうと、バランスが取れなくなるので、現在のように義足と杖では動けなくなります。なんとか親指が残ってもらわんといかんねんけどなあ、とため息をついていました。


「でもな、この手術はまだそこまで大変ちゃうかってん。それよりも、心臓のバイパス手術。もーーーーーぉ、その後が痛いのなんのって!オウッ、オウッオウッ」と、大袈裟に違う話に移ります。そして、じいちゃんいわく、「義足なのは不便だけどそのお陰で歩けるわけやし、今度は義足も無理になったら車椅子で、移動が面倒くさくなるけど、そりゃしゃあないがな。だって、足がないんやもん。」


確かに足が無ければ歩けません。無い足のことを思い悩んでも仕方はないですわなあ。起こる前のことを心配して病気になる人もいれば、このおじいさんのように、現実を受け入れて、誰かを捕まえて暇つぶしの話し相手にさせるぐらいのパワーを発する人もいるんやなあと、こちらが元気をもらいましたです。

そして、「彼は本当の Amsterdammer だね。ポジティブなところを見習いたいわ」と、近くで会話に混じっていたおばあさんが、彼が席を外してる間に言いました。こちらも会話の切り返しが早く、頭の方は余裕で現役な、80歳ぐらいのチャキチャキのおばあさん。歩くのはヨロヨロしてても、舌の方は鋭いスルドイ。


こちらも恥ずかしながら日系アムステルダマーですんで、AJAX (アヤックス。アムスのサッカーチーム)以外のことでは、じいちゃんにしっかりボケて突っ込んでみました。後から思い出しても、しょうもないことの応酬だったのですが、じいちゃんばあちゃんに元気をもらって、さあ、ワタイもがんばろっ!という気持ちになりましたです。


ほなまた!