2007年08月08日

「戦争って、環境問題と関係ないと思ってた」田中優

504円の岩波ブックレット。

戦争って、環境問題と関係ないと思ってた (岩波ブックレット)


この本を少し詳しく紹介させてください。
そして是非お買い求めになって読んでいただきたいです。

いくら日々こまめに節電しても、スーパーの袋をもらわなくても
戦闘機がちょっと飛べば二酸化炭素と有害物質は山のように排出されています。
環境問題を考えるなら、地球の温暖化を憂えるなら
まずはとにかく戦争を止めなければならないのです。

この本は21世紀の戦争の実相を解説しています。
自分がどれほど現代の戦争について知らなかったのかわかります。
沢山の文献からデータを紹介して現実の世界がどうなっているのか
びっくりするような事実をわかりやすく伝えてくれます。
岩波って本当に素敵な出版社。

本をそのまま まとめたのではなく自分のための覚書のように
何がどうなっているのか書き出してみました。

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☆石油を巡って

石油は早晩涸渇すると言われています。
しかし実は涸渇する時が問題なのではなく
インドや中国などがこれからどんどん化石燃料を莫大に使い出した時
需要がどんどん増えていくのに生産がおいつかなくなる「ピークオイル」が問題で
その時油田を持っていると確実に大儲け出来ます。

今世界で紛争が起きているのは実に見事に石油の生産地で
ソ連がこけてから唯一の超大国アメリカは石油利権に絡む時のみ
自国の軍隊を出動させています。(名目は「テロ対策」)


☆アメリカという軍事国家

アメリカの軍事費は世界的に見て異常なほど大きい。世界の半分。(2004年54兆円)
国民は福祉やインフラに使うべきお金を軍備に使われている。
「アルカイダ」という世界的テロネットワークは存在しない。
現実には人々に支持されない過激派は互いに反目しながらいるだけ。
戦争の大義のための「テロ組織」は実はアメリカの作った幻想。

米は実戦で放射線を出す劣化ウラン弾や人々を残酷に殺すクライスター弾、
大量に抹殺できるデイジーカッター、バンカーバスター
使用が禁止されている化学兵器、人だけを溶かす白燐弾
強力なマイクロ波でコンピューター機器を壊す電磁波爆弾
等などを実際に使用。
英米軍はイラクに侵攻した最初の一ヶ月で約3万発の空爆をした。


☆イラク侵攻の本当の理由

911後「アルカイダ」首謀者のビンラディンがいるとアフガニスタン米が爆撃。
    ↓
 1イラクに大量破壊兵器。
 2フセインが911支援。
 3核武装のため核物質入手した。

上記の理由で米は世界的な反対を無視して英とともにイラク攻撃

しかしアメリカの政府、官僚、大統領が
開戦理由としたものは調べたらなかったと認めている。
それなのにいまだに駐留し破壊した街を修復せずに人々の生活を踏みにじっている。

イラクでは侵略後1年経たないうちにアメリカ式貿易ルールの
世界貿易機関WTOへの加盟手続きが進められました。
普通占領状態の国が条約締結するなどありえないのですが
この措置により石油企業は簡単にイラクの油田を取得できるようになった。


次は豊かな油田と交通の要衝で輸出に便利なイランが米のターゲットと噂されている。


☆アメリカの軍需産業が儲かれば政治家が儲かる仕組み

1987年設立の投資会社「カーライル・グループ」
カールッチ元国防長官とベーカー元国務長官を迎えてから
倍々ゲームのように資産を大きくしていった。
役員にパパブッシュ、メージャー元首相、ラモス・フィリピン大統領、
コリン・パウエル前国務長官、パクデジュン元韓国首相などを迎え
株式非公開で富裕層と機関投資家(ビンラディン一族も)を顧客に
一切の情報公開をせずにいる。
       ↓

国防省が受注する会社の株を買えば大儲け。
軍需企業も国防省受注だと売れ残りなし。大儲け。
究極のインサイダー取引。


「カーライル・グループ」は軍需企業としても成長。
半分は武器の売り上げ。
半分は「その他のサービス」その中味は・・・
「戦争の民営化」により労働者を兵士として買い集めトレーニングし戦地に送り込む。
食事や雑事のサービスを届けることで二重三重に儲ける。

            *

環境運動をする人が戦争に無関心なのは「戦争だから仕方ない」
と思っているのだろうか?

戦争を肯定する限り、ぼくらに未来はない。

戦争を肯定した時点で格差を認めることになる。
戦争で死んでも仕方ない人々と、そうでない人々。


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田中優さんの「戦争で死んでも仕方ない人々」という言葉が胸に突き刺さり
本の始めのほうで出てくるアフガン難民の
人としてなんでこんな苦難を受けねばならないのかという酷い生活を思いだし
彼らと私の違いは同じ時代なのに生まれた場所が違うだけだと思い
そして彼らには何の罪もないことが明白で、本を読みながら辛かったです。
原爆で亡くなった人たちと同じ立場なのでは。

国民のことを「死んでも仕方がない」と考える政治家を持つ私たちは
戦争の可能性がどんどん高まってゆく現代に生きる者として
積極的に世界が戦争へ向かうのを止める努力をしなければ危ないと思います。

戦争の原因となるエネルギーに関しての考察では
自然エネルギーについての最新の情報など知らされてない現状が書かれています。
お金とエネルギーの使い方を変えれば世界は変われるのです。
田中優さんの言葉は明るい未来を夢見ることが出来る希望そのものです。
是非本を買ってお読みになってください。

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最後にとても嬉しくなったデータを (なんだ簡単じゃん♪)

☆もし世界の軍事費の一年分を使えるとしたら

・途上国の貧困の原因のすべての債務ゼロに
・世界中の兵器を廃棄
・飢餓に苦しむ人たちに食料を与える
・地雷を撤去
・安全な水を提供
・考え付くすべての改善策を実現でき、さらに2100億ドル残る!




woo111 at 23:31│Comments(8)TrackBack(0)clip!PEACE 

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この記事へのコメント

1. Posted by パク   2007年08月09日 00:21
肥田舜太郎先生が、先日の講演会で、
「今の平和運動は、なまぬるい!」と話されました。
その言葉がずーっと心に残っています。

必死になって戦争へ向かうのを止める努力をしなければなりませんね。
2. Posted by ひさごん   2007年08月09日 08:02
テレビでも新聞でも本当のことはきちんと伝えられてないと思います。

時々思い出すのはイラク戦争が始まって日本人の若者達が捕虜になって政府の「自己責任」という言葉から異常なバッシングが巻き起こりました。
あの時少年の一人はイラクの劣化ウラン弾について調べようと出かけたのでした。
戦争で普通の人々が理不尽に酷い目に遭っているという事実を調べに行った勇気のある少年が国家によって社会的に抹殺されようとした恐ろしい出来事でした。

政府は都合の悪い事は知らせないようにしています。
本当のことを知ることが一番大事だと思います。
本当のことを知れば自衛隊の駐留も国民は反対するはず。
平和を守るために戦争も仕方ないなんて誰も言わないはず。
3. Posted by まめ   2007年08月09日 08:27
ひさごんさん 貴重な本のご紹介ありがとうございました。 早速買って読みます。
4. Posted by ひさごん   2007年08月09日 09:37
まめさん。早速ありがとうございます。嬉しい!
5. Posted by yumita6   2007年08月09日 23:18
たった1年分の軍事費で!
世界が平和に、生活が安全なものになるんですね。

なんと愚かなことをしているんだ、人間って。
誰のために?何のために?
ちっぽけなこの星の中で・・・
死ぬ直前に後悔しても遅いって(-_-;)



6. Posted by ひさごん   2007年08月10日 08:02
そうなのです。田中優さんの言葉。

『つまり僕らは互いに助けあうことよりも殺しあうことを選ぶ
「自殺の惑星」に住んでいる。』

とても愚かな人間たち。
7. Posted by うみさとくじら   2007年08月10日 19:34
こんばんは(*^_^*)
とっても勉強になりました
石油のもうけのために アメリカ政府が環境に取り組まないこと アメリカ元福大統領のゴアさんが 大きな声で
テレビでおっしゃっていたように思います
ひさごんさんの リアルなこのお話を聞いて なんとも言えない気持です みけんにしわです
戦争が環境に一番悪いこと 放射能をまき散らしていることや また 膨大な自然破壊や そこに住む動物たちの生態系を大きくくずしていることや ひさごんさんの 簡単じゃん という 本当に莫大なお金を使っていること
その お金を世界中で分けたら 全員がこがねもちに なれて 豊かに幸せに暮らせるそうです
子どもには 仲良く みんなで分け合いなさい という
大人がすればいいのに と 本当にわたしも同感です!!
8. Posted by ひさごん   2007年08月14日 21:21
うみさとくじらさん、コメントありがとうございます。
みんなでこがねもちの世の中になれるといいですよね!

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