2014年09月28日

八ッ場ダム水没予定地に住むカモシカの親子

吾妻線の切り替え作業が行われている八ッ場ダム予定地のレポートが「八ッ場あしたの会」のサイトに出ています。

◇吾妻線が切り替えられるダム予定地にて
(2014年9月27日)
http://yamba-net.org/?p=8772

ニホンカモシカの親子との遭遇の部分を転載させていただきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 転載はじまり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

八ッ場ダムによって地区全体が沈む予定の川原畑地区は、対岸の川原湯温泉街とは対照的な静かな山里です。
ここから徒歩10分ほどで川原湯温泉駅に辿り着きますが、駅周辺のにぎわいはここまでは及んでいませんでした。
川原湯温泉駅は1946(昭和21)年に開業しました。
初めてこの地を列車が走るのを見た住民は、どれほど新鮮な喜びを感じたことでしょう。

 川原畑を走る吾妻線
no title

ふと見ると、草原に何やら白い顔が見えました。
ニホンカモシカの子のようです。
よく見ると、近くに母親がいました。

 カモシカの親子
1

 ニホンカモシカは国の天然記念物です。
八ッ場ダムの水没予定地でニホンカモシカに出会うのは珍しいことではありませんが、母子に出会うのは初めてです。 
ニホンカモシカは人を見ても、すぐには逃げず、じーっとこちらを見る性質があります。
この時も、親子はじっとこちらを見たまま動こうとしませんでした。
しばらくすると、ゆっくりと母親が子供の方に歩み寄り、

 子に近づくカモシカ母
2

そして自分の体を盾にして子供を隠すような体勢になって、こちらを振り返りました。

 子を守るカモシカ母
3

それから二頭は、ゆっくりゆっくりと沢の方に歩いていきました。
母親は子を守るように子の脇を歩き、子も母に寄り添うように歩を進めます。

そして最後に、二頭はこちらを振り返り、谷間に下りて行きました。
後を追って谷間を覗いた時には、親子の姿は見えなくなっていました。

 森に去ってゆく親子
4

水没予定地の住人だった何人もの方から、「もしダムができなければ、またここに住みたい」という声を聞きました。
それでも、立ち去らなければならなかった人々が沢山おり、残っている住民はとても少なくなりました。
人間のように地域の外に移住することもできない動物たちは、ここがダムに沈む時、どうなるのでしょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 転載おわり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


無駄なダムのために、このカモシカの親子は住処を追われるのです。
申し訳なく悲しいです。


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