国旗・国歌「強制」記述の教科書 大阪府教委 条件付き採択
産経新聞 8月30日(金)15時15分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130830-00000113-san-soci


 大阪府立高校で来年度に使用する教科書の採択について、大阪府教委は30日の教育委員会議で協議し、学習指導要領で指導が義務づけられた国旗掲揚、国歌斉唱を「強制」と記述した実教出版(東京)の日本史教科書を、各校で補足説明を付けることなどを条件に採択することを決めた9校が使用を希望していた。


  陰山英男委員長は会議で「特定会派の申し入れで判断を曲げたと疑義が生じると、教委の信頼性がうせる」と指摘した。大阪維新の会府議団が今月27日、同社の日本史教科書を除外するよう府教委に申し入れていた。


  同社の教科書「日本史A」「日本史B」は、国旗掲揚、国歌斉唱について「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」と記述。府や大阪市は条例で、国歌斉唱時に全教職員に対し起立を義務づけている。


  府教委は先月、この条例を念頭に「一面的」との見解を全府立校に通知した。公立高校で使用する教科書は各校が選んで希望し、教委が採択するが、9校は「歴史の流れを生徒が理解しやすい」などの理由で使用を希望していた。


  会議では、陰山委員長が「一文だけで不採択とするのはハードルが高い。学校の自主性を否定することになる」と発言。問題の一文について補足説明を行うことを条件に採択を決めた。


  同社の教科書をめぐっては、東京都教委と神奈川県教委も同じ記述を問題視し、結果として採択されなかった。埼玉県では8校が希望し県教委が採択した。