『資本論』には社会主義の具体的な青写真はほとんど書かれていません。しかし社会主義の科学的論拠が示唆されています。
その点で、社会主義における市場経済をどう位置付けるか、その際、複雑労働の評価をどう行うか、剰余労働は社会的ファンドとして個人には分配しないとした従来の通説をどう考えるか、大きなテーマが『資本論』を踏まえて研究されなければなりません。
また集権的計画経済運営を行ったソ連が社会主義からの大きな歪みを抱えながらも、70年代まではそれなりの経済発展を遂げ、その事が西欧等での社会民主主義政策の実現にも大きな影響を与えたのはなぜなのか、そしてそれが80年代に入って急速に行き詰まったその要因は何か?
そしてそれを突破するために導入されようとした市場経済は何によって阻まれたのか、それに反して中国では改革解放は何ゆえ導入しえたのか?
21世紀型社会主義再生の重要な要素としての、自由な個人のアソシエーション。それを基にした多様な生産手段の公有形態。国家の死滅に向かわせる分権的で草の根の連帯運動とは何か?
ベーシック・インカム、地域通貨、共同組合は、刷新された労働組合とともにどのような役割を果たすのか。
などなど、81歳の世界的に著名な老マルクス経済学者・伊藤誠さんがどのような提起をされるのか、ぜひお聴き下さい。