2005年05月13日

これ見て、会社を辞めました「レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー 」

レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー
ザ・ローリング・ストーンズ ハル・アシュビー
B00008CHDH


 ローリング・ストーンズはツアーの度に何種類かのライブ映像が発表されるが、最も回数を見ているのが、1981年の全米ツアーを記録した「レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー 」だ。
 映画館、ビデオ、そして今はDVDとフォーマットを変えながら、かれこれ20年以上に渡って見ていることになる。

 「レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー 」は、オープニング・シーンが抜群にかっこいい。
 デューク・エリントンの「A列車で行こう」が流れる中、フットボールパンツをはいたミックが軽く飛び跳ねながらステージへ。キースの爪弾く「アンダー・マイ・サム」のイントロ共に巨大な幕が開くと、風船が舞い上がり、飛び出していくミック。バンドの向こうにはスタジアムをびっしと埋め尽くした大観衆がいる。
 ストーンズのライブ映像のなかでも、最もかっこいい瞬間だと思う。

 今度のツアーでは約400人をステージの後ろに座らせる「ホットシート」というのが作られるようで、ミックいわく「オレたちのケツを最高のアングルから見せてやる」らしい。競争率は高そう(ついでにチケットの値段も)だけど、このオープニング・シーンの視点でストーンズを見られるわけで、そこにいる自分を想像しただけで興奮してしまう。

 この映画が日本で公開されたのはツアーから2年後の1983年で、当時のぼくはネクタイをしめて営業をしていた。そして、会社が半日で終わった土曜(週休二日制は、まだ一般的じゃなかった)の午後、梅田花月の地下にあった梅田グランド劇場で公開初日の「レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー 」を見た。
 でっかいスクリーンで見るローリングストーンズは、意外にも若々しくて、元気に動き回り、健康的な感じすらした。パンクロッカーたちにオヤジ呼ばわりされていたミックや、ジャンキーのはずのキースにパワーがみなぎっていたのだ。
 約2時間に渡って、映画館の暗闇の中でロックンロールし続けるローリングストーンズに、すっかり圧倒されてしまった。

 ぼくは根が単純なので、映画を見た後「40前のオヤジ達があれほどロックしているのに、まだ若いオレがウダウダとサラリーマンなんかやってたら、アカン」と思い込み、しばらくしてから会社を辞めた。
 もともと辞めたくて、何かのきっかけを探していたのだと思うけれど、ストーンズと「レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー 」がきっかけになったのは、まちがいない。

 このツアーの様子はライブアルバム「Still Life」でも聴ける。
Still Life
The Rolling Stones
B0000084AS


 今のステージとは違って、メンバー5人と、イアン・マクレガンのキーボード、アニー・ワッツのサックス、そして今は亡きイワン・スチュワートのピアノというシンプルなバンド構成。ラフでタイトなストーンズのプレイが楽しめる名盤だ。

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. ローリング・ストーンズの、ここが偉大!   [ オヤジライター、かく語りき。 ]   2005年05月14日 16:36
ザ・ローリング・ストーンズが、8月から2年ぶりのワールドツアーを開始する。 毎度のことながら「これが最後か?」と言われたりもするけれど、この人たちはまだまだやるね、ぜったい! ストーンズの偉大さは、彼らがなぜ偉大かということを今さら言葉にするまで
2. A列車で行こう・・・「Let's Spend The Night Together」  [ ξQQQξ(タイトル未定のおもかげ)ξQQQξ ]   2005年05月29日 02:04
布団の中で観るDVDシリーズ、その2(たぶん、最終回だな) 今回はThe Rolling Stonesの「Let's Spend The Night Together」で! 今日も、ずっと寝ていたためか、熱も下がり、寒気もなくなった感じ。 ハナとのどは痛いけれど、「セキ」が治まったのには安心!
3. (^-^)私とストーンズ ☆☆ス○○サさん☆☆  [ なぎさのロック 私ってこれでも女の子…☆ ]   2005年06月06日 18:26
[壁]ー^)ノ ドモ[壁]ー^)ノ ドモ確かに、若くてイケメン(^^)で音もかっこいいバンドが数多くあるのに何で、ストーンズとか70年代〜80年のメタルとか聴いてるの??(^^*)ってよく言われます…(o^-^o) ウフッたしかに、ストーンズ聴く20代の女の子って珍しいと思います私が初

この記事へのコメント

1. Posted by baco   2005年05月13日 12:21
私もこの映画、新潟では絶対見れないと思って東京まで行って見ました。隣に座った外人の女性がワーキャー言いながら見てたのが刺激的でした。まともにたっぷりじっくり見たストーンズの初めての映像だったのでとても感動しました。その後まさか本物を見る機会が訪れようとは(しかも何度も)。
それにしても「Still Life」が980円ですか・・・。
2. Posted by マルディ   2005年05月13日 16:13
こんにちは。
980円!という値段にびっくりしました。
昨日ずっと聴いていたアルバムです。
Under My Thumbライブで聴きたいな〜。いつも初期の曲を1,2曲織り交ぜてくれますが、次はなんだろうなと考えるのも楽しみです。
でも日本に来るまでには大体のプレイリストが分かりますよね。
3. Posted by woodstock69   2005年05月13日 20:37
 bacoさん、東京まで見に行きましたか!

 確か「レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー」が公開された頃は、ホームビデオが普及し始めたばかりで、まだデッキが高かったような。
 今のように、お手軽にライブの映像を見るのは難しい時代でしたよね。

 さらに当時のストーンズは来日不可能なバンドでしたから、ぼくもその後に何度も見られるとは思いませんでした。一時期は本気で「アメリカまで見に行こう」と考えていました。

 映画館の歓声といえば、高校生の時に「ラスト・ワルツ」を見に行った時、クラプトンの登場シーンで毎回拍手が起こりました。
 しみじみ、海外のアーチストの姿に触れる機会が少なかったのだなあと思います。
4. Posted by woodstock69   2005年05月13日 20:49
 マルディさん、「Still Life」も良いアルバムですよね。
 でも、アマゾンじゃ980円。中古より安いっす。

 ぼくは一度でいいから「Time Is on My Side」をナマで聴きたいですね。
 前回のツアーでは大阪ドームBステージの「Love You Live」に入っていた「Mannish Boy」に震えました。

 今回のツアーのセットリストにはどんなサプライズが盛り込まれるのか今から楽しみです。でも、ネットの時代の今では、ライブの終了直後にセットリスト分かっちゃいますからね。

 そういう意味じゃ楽しみが薄くなりましたが、今回のニューヨークの記者会見のライブなんかも、すぐに見られるわけで、良いところもありますよね。
5. Posted by lenmac   2005年05月14日 21:51
僕もこのビデオよく見てました。
大学の時に初めて観て、ストーンズの魅力のあらゆる要素が詰まっている事に感動しました。夜通しバンドメンバーと観ました。
確か、キースがギターで誰かを殴ろうとした場面が入ってましたよね?

あ、それとlinkの方させて下さい。追って、アップしまーす。
6. Posted by woodstock69   2005年05月15日 10:49
 lenmacさん、キースがギターでステージに上がってきた客を殴るシーンが入っていたのは、確か「25×5」というビデオだった思います。
 「レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー」の屋内ステージの方での出来事ですが、本編では未収録のはずです。

 
 「25×5」はストーンズの初来日直前にビデオで発売されましたが、未DVD化。
 ぼくは引越しの際に失くしちゃったので、今は見られませんが、メンバーのインタービュー、貴重な未発表映像が満載で、面白い内容でした。

 リンクの件、よろしくお願いします。こちらからもリンクしておきました。 
7. Posted by teacherteacher   2005年05月27日 20:24
こんばんは〜
私も、このDVD持ってますよ〜(´∇`)
自分の日記でも、このDVDについて書いたけれど
相変わらずの駄文でやんした・・もっと文章力を向上させなきゃ。
この映画、リアルでは観たことないけれど
オープニングの「A列車でいこう」には、わくわくですね。
8. Posted by woodstock69   2005年05月27日 21:39
 teacherteacherさん、遅まきながらBlogの過去ログを読みました。ついでにTBもさせてもらいました。

 それにしても、この時カッパ頭だったチャーリーに毛が戻ったのは、ストーンズ七不思議のひとつですよね。

 この映画、とにかくオープニングがかっこいいのですが、よく考えると、まだでっかいビジョンもなく、コンサートがアナログだった時代ですよね。

 なんたって、ステージの仕掛けが風船とクレーン、そしてたくさんの女性たちですからね。
 そこには、コンピュータの「コ」もなく、それはそれで幸せな時代だったような気もします。
9. Posted by teacherteacher   2005年05月29日 02:12
こんばんは〜
私もTB返しを、しました〜(´∇`)
本当に、もっと真面目に書けよ!って感じの内容ですまんです。

>これ見て、会社を辞めました・・って、何か羨ましい気がします。
私の人生では、そのように思える作品に出会ってないからかなぁ。
・・ただ、Keith大先生が、存命中で来日(ありえんだろうw)でも
したら、仕事どころか、人間をやめちゃうだろうけど(バカー)
10. Posted by woodstock69   2005年05月29日 09:22
 teacherteacherさん、TB返し、ありがとうございます。

 Blogに書かれていた「オープニングが、悶絶するほどカッコイイ!」はこの映画の本質をついてますよ。つまり、真面目なレビューです。
 でも、最初から最後まで一度も暴走しないteacherteacherさん、レビューも読んでみたいかも。

 会社を辞めた件ですが、ホントに何かのきっかけを探していただけです。
 タイミングが良かったというか、ストーンズ見て会社を辞めたのは、今から思えば若気の至りってやつですね。
 でも、若気の至りも時には大切なんだと思いますよ。

 仕事も一段落したので、久しぶりに「The Kids Are Alright」見てみようかな。
 ちなみにウチはまだ字幕なしの輸入ビデオですが、見るたびに「Who Are You」でのKeith大先生の笑顔に涙します。
 Keith大先生が生きている頃のWHOのステージを見た日本人って、いったい何人ぐらいいるんでしょうね。 
11. Posted by teacherteacher   2005年05月29日 22:53
また、お邪魔させていただきます。
「The Kids Are Alright」は、DVDを持っているのですが
ビデオ版の字幕の方が、面白いらしいので中古ビデオを探してるのです。
「Who Are You」のPVのシーンでは、ジョンが先生の真似をして
手をくるくる回すシーンが泣けます(先生の表情がたまらんの)
昔、バカ日記でも書いたけど、暴走しすぎてバカ丸出しでした〜(´∇`)
「無法の世界」のシーンは、本当に切ないですなぁ・・
DVDの特典映像と合わせてみると、号泣モノです
・・バカコメントすまんです、やっぱり暴走しとるw
12. Posted by woodstock69   2005年05月30日 17:04
 teacherteacherさん、ビデオ版の字幕の方が面白いんですか、それは初耳。

 ぼくは10年ほど前に「The Kids Are Alright」のビデオを買おうと思った時、タワーレコードに行ったら、輸入盤しかなくって、ずっと字幕なしで見ています。
 日本版、字幕付きのビデオって、今ではけっこう貴重かもしれないですね。

 そういえばTHE WHOにはまったきっかけは、高校生の時に発売されたばかりの「The Kids Are Alright」のサントラ盤を聴いたこと。アルバムも良いですね。

 ちなみにその頃に映画「Woodstock」を見ました。
 手をぶん回しながらギターを弾くピートがあまりかっこよく、すぐにマネしましたが、ブリッチに手が当たり大出血。すぐに挫折しました。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔