September 04, 2015

ブルックナーはお好き その8


夏の名残りを惜しむようなセミの声と、

涼しげな鈴虫や松虫の声が、

「ミーンミーン」「チンチロリン」

と大合唱♪♪♪


今年も、そんな季節になりましたが、

みなさまお変わりありませんでしょうか。


さて、もうみなさんご承知でしょうが、

8月後半から、
私とショーちゃんとジャミン・ゼブは、
しばし東京を離れておりました。

8月24日から27日までは、
長野県佐久平というところ。

佐久地区の中学生を対象とした、
音楽鑑賞会。


8月25日には、
ジャミンの結成9周年を、
みんなでお祝いしました。

パチパチパチ。

IMG_4406


そして、翌8月28日から31日までは、
「金沢アカペラ・タウン2015」。

金沢の街に鳴り響くジャミンのハーモニーは、
また一段と素敵でしたよ。

IMG_4513

そしてここでは、

8月30日に誕生日を迎えた我が相棒、
ジャミンにとってはなくてはならない、
マネージャーY浅ショーちゃんを、

「バースデー・ケーキ」ならぬ、
「のどぐろの塩焼き」で、
お祝いしたのでした。

パチパチパチパチ。

IMG_4637


この両地区の活動のもようは、
あちら「Zeblog(ゼブログ)」に、
たくさんの写真とともに掲載しましたので、
ぜひご覧下さい。

同行カメラマン(?)による、
汗と涙と笑いの結晶です。(笑)


では本題に戻って、

ブルックナーのお話。


(もういいよ)


いやいや、まあ、そう言わずに。

あははは。


410BB6HJQDL

Anton Bruckner(アントン・ブルックナー)
(1824ー96 オーストリア)


ブルックナーの音楽は「難解」。

よくそんな声を耳にしますが、

はたしてそうでしょうか…。


確かに、あのゴツゴツとした構成は、
とっつきにくいかもしれませんね。

メンデルスゾーンやラフマニノフといった、
美しいメロディー、華麗なサウンドとは、
かなりかけ離れてますもんね。

ベートーヴェンやブラームスのような、
抜群のアレンジ、構成力、よどみない展開とも、
ほど遠い…。

……。


でも、前回書いたように、

この音楽を「登山」に置き換えると、
意外とスンナリ、
入ってくるのではないでしょうかね。


そんな彼の音楽人生もまた、

決して恵まれたものではなかったようです。


せっかく心をこめて書いたのに、
なかなか演奏までには漕ぎ着けず、
何曲かの交響曲は、
彼自身、生涯聴くことができなかったといいます。

ああ、かわいそう〜。


あるいは、その常識はずれの構成ゆえ、
周りからは何度も「書き直し」を求められる。

尊敬するワーグナーやブラームスからも、
非難を浴びたり、
その支援者からは妨害まで受けたり…。

ああ、かわいそうだな〜〜。。


何人かの女性に恋をして、
何度も求婚したそうですが、
ついには独身のまま生涯を終える。

ああ、なんてかわいそうな〜〜〜。。。


しかし彼は、

書き直しには何度も応じたものの、
終生そのスタイルを、
変えることはありませんでした。


頑固で、いちずで、神を崇拝し、自然を愛し、

誰に何と言われようと自分の音楽を信じ、

孤独の中、その生涯を終えたブルックナーさん。


おや、これって、

なんとなく、

チェリビダッケさんの人生と、
重なるところがありませんかねえ。

……。

51Dn8zwuQmL


彼の指揮するブルックナーが、
なぜか私の心をとらえて離さないのは、
あながち無関係ではないような気も…。


アントン・ブルックナー。

華麗な音楽人生とはほど遠い、
むしろ不器用とも言えるその生き方と音楽が、
逆に今、全世界でその愛好家を増やしている。

なんだか面白い時代ですねえ。

何故なんだろう?

……??



ま、なにはともあれ、

長尺録音が可能な、
CDというものの画期的な発明により、
ブルックナーの巨大交響曲は、
現代によみがえりました。

そして、
いささか著作権的には問題があるものの、
「You Tube」というものの出現で、
私は、チェリビダッケという、
これまた不器用で頑固で、
しかし独特な才能を持った指揮者を知りました。


ここで比較されるのが、

カラヤンやバーンスタインといった、
華麗な人生を送ったスーパー・スターたち。

でも、彼らの指揮するブルックナーからは、
作曲者自身の姿や本質は見えてきません。


そうした演奏からは、あたかも、

京の和菓子職人が作った、
渋い、簡素な、
しかし通好みの洒落たお菓子が、

ゴージャスなクリームや、
洋風のデコレーションをほどこした、
ただ甘いだけのケーキに変貌してしまう…。

そんな違和感を覚えてしまうのです。


ブルックナーを正しく演奏できる指揮者は、

限られているような気がしますね。

(ちょっと生意気な言い方ですが、お許しを…)


そういう意味で、
私の中で最高のブルックナー指揮者は、
ギュンター・ヴァントと言う人だったのですが、

そこに、チェリビダッケという人が、
ものすごいインパクトで登場してきました。

ああ、iphoneにして良かった〜。


飛躍しすぎかもしれませんが、

私は彼が指揮するブルックナーこそが、
ブルックナー本人を投影しているように、
思えてなりません。

そして、それはまた同時に、
ブルックナーの音楽を通して、
チェリビダッケが、彼自身の人生をも、
投影しているのではないか…。


そんな風にも思えてきますが、

言い過ぎでしょうか。

……。



クラシックに限らず、

いい音楽、いい演奏には、

「人間」「人生」というものが、

色濃く出てきます。


ま、これが音楽の素晴らしさなんでしょうね。

うんうん…。

(と、一人納得…)



もっとも、

今ブルックナーが生き返って、

チェリビダッケの演奏を聴いたら、

大ゲンカになったりして…。


ブ「お前は俺の音楽がわかっとらん!」

チ「何をいうか、この頑固者。
  お前の、ただ長いだけの不器用な音楽を、
  俺だからこんなに感動的に出来るんだぞ!」

ブ「頑固はそっちだろ。
  それにそんな遅いテンポじゃ、
  みんな寝てしまうだろ!」

チ「バカ言ってんじゃないよ、この田舎もん。
  テンポが遅いから、
  ビオラやチェロの美しい響きが、
  より鮮明になるんだろうが!」

ブ「だいたい俺は、お前のその高慢な態度が、
  大嫌いなんだよ!」

チ「お前だって、女には、
  ぜんぜんもてなかったそうだな。
  俺にはよくわかるぜ。わははは。」



とまあ、

まさか、、

こんなことまでには、、、


ならなかったでしょうが…、、、、


……?



(つづく)
  


このお話も、

そろそろプレッシャーになってきたので、

次回あたりで最終回にしましょうね。(笑)


もう少しだけ、

おつきあいのほどを…。

……。



さて、明日からはまたツアーです。

今度は京都と名古屋。

またまた、カメラマン大活躍となりますか。


(ん…?)



で、今月はあと、福岡と新潟と…。


旅が多いな…。


嬉しいけど…。


ふ〜…。


……。



SHUN MIYAZUMI


woodymiyazumi at 15:58コメント(5)トラックバック(0) 
2015 エッセイ 

August 18, 2015

ブルックナーはお好き その7


8月9日(日)

「ファンミーティング in 東京」3日目のあと、

しばらく夏休みをいただきました。


というより、

勝手に夏休みにしただけの話ですが…。


親父の墓参りをした後は、

IMG_4123

もっぱら、

IMG_4250

そう、甲子園!

今年も熱戦続きで最高に面白かったです。

(まだ終わってませんが…)


そんな毎日を送っているうちに、

なんとなく身も心もリフレッシュできました。


ということで、

そろそろ仕事に戻るとしますか。


ええ…。

名残惜しいですが…。

(なにが!)



さて、そんな夏休み。

海に山にレジャーに里帰りに、
みなさんそれぞれに、
楽しまれたことと思いますが、

ブルックナーの音楽は、
まさに「山登り」と言ってもいいでしょうね。


事実、世界中の登山家の間でも、

大人気なんだそうです。


というわけで、ここからは、
僭越ながらブルックナーの楽しみ方を、
私なりに伝授してみようかと思います。

(大きく出たな)


では、まず手始めに、
「You Tube」で、
「交響曲第6番」を検索してみて下さい。

ブルックナーの巨大交響曲の中にあって、
この曲は比較的演奏時間が短いので、
入りやすいかもしれませんから。

演奏はもちろん、
「チェリビダッケ指揮 ・
 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団」


冒頭から、
バイオリン・セクションが、
高音で2拍3連のリズムを刻んでいますね。

「チャッチャチャチャチャ チャチャチャチャ〜」

そこに、低弦(チェロ、ダブルベース)が、
なにやら不穏なメロディーを静かに奏でていきます。


まるで「樹海をさまよってる」かのようです。

一体この旅人は、
目的地にたどり着けるのでしょうか…。


と、そこに、突然、

強烈なブラス・セクションが、

先程の低弦のメロディーを高らかに奏でます。


そう、それはまさに、

雄大なアルプスの景色が、

突然眼前に広がって見えた瞬間。


yjimage-6

うわあ、感動だ!

がんばってここまで歩いて来た甲斐があった!

yjimage-1

しかし、登山はこれからです。

あの山頂を目指す、
艱難辛苦が待ち構える山登りが、
これから始まるのです。


で、ベートーヴェンやブラームスなら、
ここから類い稀なるアレンジ力と、
見事な構成力でグイグイと進んでいくところを、

ブルックナーは決して、
そうはなりません。

「山登り」とはそういうものだからです。


「盛り上がっていくのかな」
と期待したら、
突然優しい弦楽器の掛け合いになったり、

「そろそろ盛り上がるかな」
と思ったら、
今度は木管楽器が「鳥のさえずり」…。

「ううむ、なんかかったるくなってきたぞ」
と、とりとめのない構成に戸惑ってる矢先、

突然眠気を吹き飛ばすがごとく、
金管楽器が大音量で、
ブワ〜〜〜〜〜〜〜〜ッと迫って来たり…。


これがブルックナーの音楽です。


私は登山家ではありませんが、
登山とはそういうものではありませんかね。

順調に登っていたら、
突然山の天気が急変して、
近くの岩場に非難したり。

逆に、道ばたの綺麗な草花や、
鳥のさえずりに心癒され、
少し立ち止まって休息したり。

決して計算通りにはいかない。


それでも、

「自然の美しさ」と「自然の脅威」
を幾度となく味わいながら、
大変な艱難辛苦の中、

頂上を目指す。

yjimage-3


これって「人生」に置き換えても、
当てはまるかもしれませんね。

プラン通り、計画通り、
順風満帆にいく人生なんて、
そうあるもんじゃありませんし…。


とまあ、

そんなことまで考えさせられるような音楽。


流れるような、華麗な構成力とは無縁の、
ごつごつとした、
一見不器用とも言える音楽。

しかし高い精神性に支えられた、
極めてスケールの大きい世界観。


そして最後はいつも、

「圧倒的」です。


圧倒的な勝利、圧倒的な達成感、

圧倒的な人生讃歌。


この辺はベートーヴェンにも、

相通ずるところがあるかもしれませんね。

yjimage-4


そんなブルックナーさんの人生もまた、

波瀾万丈、

決して順風満帆とはいかなかったようです。

220px-Anton_Bruckner


求婚した多くの若い女性にも、

ことごとく断られたようだし…。


関係ないか。


あははは。



(つづく)




みなさ〜ん、

クイズの出来はいかがでしたか?


おっと、名古屋はこれからでしたね。

どうぞお楽しみに。


さて高校野球。

ズバリ優勝校は?


本命は東海大相模、

対抗は仙台育英でしょうが、

早実は清宮フィーバーもあって乗ってるし、

関東一高のオコエ君もがんばってるし、


いやあ、わかりませんね。


と、後ろ髪引かれる思いで、


仕事に戻る私…。


(ちょっとだけ見ようかな…。)


(おい!)


……。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 16:31コメント(10)トラックバック(0) 
2015 エッセイ 

July 28, 2015

ブルックナーはお好き その6


暑中お見舞い申し上げます。

な〜んて挨拶が空(むな)しくなるような、
そんな猛暑の毎日ですが、

みなさんお元気でしょうか。


いや、ほんと暑いですね。

脳みそ融けちゃいそうです。


でも、ようやく時間も出来たので、
今日は「ブルックナーはお好き」のつづきでも、
書くことにします。

楽しみにされていた方、
お待たせしてすみませんでした。

……。



そんな「ブルックナーはお好き」。

まるで、チェリビダッケのテンポのように、
ゆっくりと進むこのシリーズですが、、、

(意識してやってるわけではありません。
 本当に忙しかったのです。笑。)

いよいよ今回から、
主役とも言うべき、
ブルックナーの登場です。


いやあ、お待たせしましたね〜、
ブルックナーさん。

220px-Anton_Bruckner

Anton Bruckner(アントン・ブルックナー)
(1824ー1896 オーストリア)


最近ヨーロッパでは、
この人、大人気なんだそうですね。

クラシックのコンサートで、
この人の交響曲を演目に加えると、
まず完売間違いなし、

なんだそうですよ。


その人生において、
必ずしも恵まれた音楽家生活ではなかった、
孤高の作曲家のブルックナーが、

なぜ、没後100年以上経ってから、
急に脚光を浴び始めたのでしょうか。

ううむ…。


ブルックナーの音楽を風景で表すと、
こんな感じですかね。

yjimage

そうアルプス。

yjimage-2

大自然。

yjimage-3


私がクラシックに興味を持つようになった、
中学生の頃も、
専門家やクラシック・ファンの間では、

ブルックナーはそれなりに、
もてはやされていました。


海外の著名な指揮者が来日して、
N響を振った演奏などは、テレビで観ていて、
子供心にもそれなりに、
魂を揺さぶられるものがありました。

しかし、レコードを買うとなると、
どうしても躊躇してしまうんですね。


なぜか?

曲がおそろしく長いから。

ゆえに1枚のLP(アルバム)には収まりきらず、
どうしても2枚組になってしまう。


普通のLPだと、
2,500円くらいで買えるものが、
ブルックナーの場合だと、
その倍の5,000円くらいになってしまうのです。

子供がお小遣いを工面して買うわけですから、
これはちと無理があります。

2,500円だって子供にとっては、
大金も大金なわけですから、
これは、ちょっと手が出ない。


ところが、
80年代にCDというものが発明されたおかげで、
様相は一変しました。

収録時間が圧倒的に増えたからです。

IMG_4059

向かって左がアナログのLP盤。
右が言わずと知れたCDですね。


このアナログ盤の理想的な収録時間は、
片面20分と言われていました。

なぜか?

レコードの溝(針の通り道)の幅が、
広ければ広いほど音がいいから。

レベル(音量)、音圧をたっぷり取れるから。


ところが、収録時間が長くなると、
どうしても溝の間隔が狭まってしまう。

盤の内周あたりはもうキツキツ。

したがって全体のレベルを下げなければ、
音も劣化するし、針飛びもおこしたり。

すると迫力がなくなる。


私がアルファ・レコードにいたころも、
社長や録音部の偉い人たちからは、

「アルバムは片面20分以内。
 25分を超えてはいけない。」

と、固く言われておりました。


ところが、

ブルックナーの作品は、
どれもみな巨大です。

圧倒的大編成かつ演奏時間が長い。


あまりにもライブ向きで、
レコードを買って自宅で楽しむには、
かなりの経済力を必要としたのです。


ここに、チェリビダッケともなると、
テンポが遅い訳ですから、
さらに演奏時間が長くなる。

音も悪くなる。


例えば、
ブルックナーの最高傑作と言われる「交響曲第8番」は、
(私もそう思いますが…)

普通1時間20分くらいが相場。

しかしチェリビさんの演奏時間は、
なんと1時間40分!


これでは、
「楽章の途中で面を変えなければ」
などというシーンも出て来たでしょうね。

当然、レコード会社との対立も生まれたのでは、
と推測されますね。


彼がレコード嫌いになっていった一因も、
案外そんなところにあったのでしょうか。


そこへいくと、
カラヤンのテンポは、
他の指揮者のものより、
ちょっとずつ速いです。

LPの収録時間にぴったり収まる演奏だから、
当然音もいい。

しかも演奏が爽快で派手で分かりやすい。


反面、ブルックナーやマーラーといった、
巨大なもの、長いもの、お値段のはるものは、
あまり熱心に取り組まなかった感があります。

まさに、LP時代の寵児ですなあ〜。

やっぱり、音の魔術師ならぬ、
「お金の魔術師」ですか?


う〜む…。

……。



しかしその後、
CDという画期的なものが発明され、
片面80分などという長尺収録が可能になり、

マーラーやブルックナーの巨大交響曲が、
自宅で、お手軽に楽しめる時代になりました。


ここに、
「今頃なぜ彼らが人気なの?」
の秘密があるような気がします。

……。



カラヤンさん、


いい時代に生まれましたね。



そして、チェリビダッケさんは、


早く生まれ過ぎましたかね…。


……。



(つづく)




ジャミン・ゼブ
「ファン・ミーティング in 東京 2015」が、
近づいてまいりました。

8月2日(日)、8日(土)、9日(日)の3日間。


いやあ楽しみですねえ。

毎年ネタを考えるのは大変ですが、
私にとっては、
年に一度の「夏祭り」です。

今年も、大いに楽しみたいと思っております。


で、ここで、
このファンミに参加される方で、
この、私めの、このブログの読者のみなさんに、

特別にいいこと教えちゃいます。

ジャーン!


じつは今年も「クイズ大会」があるのですが、

今年私が書いた記事で、
ジャミンに関するものを、
もう一度読み返す、
あるいは写真を見直してみてはいかがでしょうか。

これで、確実に1問稼げると思うのですが…。

うふふ…。

ご検討を祈ります。


おっと、その前に!

金曜日(7月31日)は、
学大「A'TRAIN」ライブでしたね。

またまた前夜祭ですか。

これもどうぞ、暑気払いにお越し下さい。


8月が、ジャミンの仕事が立て込んで、
ちょっと開催不可能なので、
今回は、2ヶ月分盛り上がりますかねえ。


(どうやって?)

(倍、演奏するのか?)

(えっ、えっ、えっ???)


ん…?


‥‥。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 16:52コメント(8)トラックバック(0) 
2015 エッセイ 

July 05, 2015

ブルックナーはお好き その5


いやあ、何週間ぶりの更新だろう…?

忙しさにかまけ、
本当にご無沙汰してしまいましたが、
ようやく一段落しました。

ほっ…。


思えば、この忙しさは、
5月22日(金)の大阪遠征から始まりましたかね…。

まあいろんな所へ行かせていただきました。

大阪、高松、松山、川越、東京競馬場、
新浦安、名古屋、旭川、名寄、札幌、
松本、木曽、新潟、いわき、、、


さらに、この間、
「日本ダービー」「アメリカ大使館」における、
国歌斉唱というビッグ・イベントあり、

東京にいる間は、
「いわき」のコンサートのための、
ハワイアン数曲のオケ作り、、

ご丁寧に、
自分のスポーツ・ピアノ・ライブが2回。。。

(ん?)


いやいや、生きてるのが不思議なくらいです。

あははは。



というわけで今日は、久しぶりに、

のんびりと「ブルックナーはお好き」の続き。


随分ゆったりとした展開になってきましたが…。

まるでチェリビダッケのテンポのようですが…。

……。



さて、前回の最後に、

私はチェリビダッケとカラヤンの関係を、

この人と、この人の関係に例えました。

563304

yjimage

言わずと知れた、

野村克也さんと長嶋茂雄さん。


名も無い高校からテスト生で入団しながら、
「南海ホークス」の4番バッターに成長、
華々しい活躍をした野村選手。

しかし、当時の南海は人気がなく、
球場はいつも閑古鳥。

打っても打っても客が来ない…。


一方の長嶋選手は、
立教大学から鳴りもの入りで巨人に入団。

チャンスに強いバッティングと華麗な守備で、
たちまち国民的ヒーローに。

毎試合全国ネットで中継される、
テレビの後押しもあって、
「ミスター・ベースボール」とまで言われるように。


選手としての実績は上回りながらも、
マスコミの注目は圧倒的に、長嶋、長嶋、長嶋。

野村はこうぼやく…。
「ふん、あいつはひまわりで俺は月見草だよ。」

(以下敬称略)


しかし、世の中に、
「If(もしも)」ということがあったらどうでしょう。


もしも、野村が巨人に、
長嶋が南海に入団していたら…。

長嶋はあれほどまでのスターに、
なっていたのでしょうか…?

ホームランを量産する野村の人気は、
こんなもんじゃなかったのでは…??


当時のテレビ中継は、
「巨人戦」しかなかったのですから…。

……。



しかし、監督になってからの実績は、
野村の方がはるかに勝っています。

古田捕手をはじめ、幾多の名選手を育て、
弱小球団だった「ヤクルト」を、
3度の日本一に導きます。



で、同じように、

「If(もしも)」チェリビダッケが、
もう少し世渡り上手で、トラブルも起こさずに、
あのままベルリン・フィルにとどまっていたら…、

51Dn8zwuQmL

カラヤンは、はたして、

51DIJZKe3HL

あれほどまでの富と名声を、

手にすることができたのでしょうか…。

……。



ベルリン・フィルを追われたチェリビダッケは、
各地のオーケストラを客演する一方で、
後継者の育成に力を注ぎ、

全世界で3,000人ともいわれる、
若い指揮者を育てたそうですね。

このあたりも、
なんだか野村さんと相通ずるものが…。

(毒舌もぼやきもソックリ。)


でもまあ、

カラヤンや長嶋のような眩しい存在は、
神が授けたほんの一握りの人たち。

ここは、やっぱり、
チェリビダッケや野村のような人に、
人間臭さと親近感を覚えてしまうと言ったら、

言い過ぎでしょうかね…。


今更ながら、

人生の彩(あや)というか、

運命の皮肉さを考えざるをえません。

……。



そんなチェリビダッケさん。


冒頭にも書きましたが、

中学校の頃からクラシックも好きで、
それなりに「知識もあるぞ」を自負する私が、
つい最近まで、
そんな名前の指揮者は知りませんでした。

お恥ずかしい話ですが…。


しかし、それは、
彼の「録音嫌い」「録画嫌い」に、
原因があります。


ところが、
「You Tube」なるものの出現によって、

私はチェリビダッケの生演奏を、
動画で知ることとなりました。

前にも書いた、
ドヴォルザーク『交響曲第9番(新世界より)』


そして、さらに素晴らしいのが、
ブルックナーの演奏。。。

ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮した、
4番、5番、6番、7番、8番…。

……。



ああ、これで謎が解けました。


彼がなぜ録音を嫌ったのかが…。


逆に、カラヤンが、

なぜあれほどまで、

精力的に録音を敢行したのかが…。



それは、LPの収録時間と、


大いに関係するところがあったのですね。


ううむ…。



(つづく)




ようやく「ブルックナー」の名前が、

登場しましたね。(笑)


次回からはチェリビダッケとブルックナー、

その因果関係も、

私なりに深く考えてみたいと思います。


旅の風景など織り交ぜながら…。

面白可笑しく…。



では最後に、最近お気に入りの1枚。


7/2の「アメリカ大使館」で、

映画『God Father』を気どってみました。

IMG_3781


あははは。

(どこがじゃ)

あはははははは。



久しぶりに観たくなったな…。


『ゴッド・ファーザー』


アメリカか…。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 12:29コメント(12)トラックバック(0) 
2015 エッセイ 

June 14, 2015

ブルックナーはお好き その4


北海道に行って来ました。


今回は、

「羽田ー旭川ー名寄ー旭川ー札幌ー羽田」
という3日間の行程で、

まあ、移動は大変でしたが、
スケジュールそのものはゆったりでしたね。


初めて訪れる旭川では、
待望の「旭川ラーメン」を堪能致しました。

IMG_3020

いいですねえ。

さっぱり醤油味に、
シナチクとチャーシューと海苔。

私、こういうラーメンが一番好きなんです。

IMG_3018

「青葉」という有名なお店らしく、
中曽根総理大臣も来店したみたいですねえ。


東京では最近「とんこつ」ブームで、
こういうラーメンを探すのが、
なかなかに大変。。。

麺好きのこの方も大喜び。

IMG_3021

いやあ最高でした。


というわけで、

5/22からの西日本ツアー以降、
「日本ダービー」を挟んで、
激忙しだった私も、
ちょっとだけ休憩。

(といっても2日間だけですが…)


ちょっと間が空いてしまいましたが、
「ブルックナーはお好き」シリーズを、
また再開したいと思います。

現在と過去を行ったり来たりするのが、
だんだんしんどくなってきましたが(笑)、
それがこのブログの宿命かも…。


ま、せっかく始めたシリーズですからね。

気持ちも新たにいってみましょう。

……。



さて、カラヤンとチェリビダッケ。

同じような実力ながら、
これほど真逆の人生というのも、
珍しい関係ではありますまいか。

まずはこのお方。

51DIJZKe3HL

『ヘルベルト・フォン・カラヤン』
 (1908ー89)

チェリビダッケが追われたおかげで、
世界最高峰のオーケストラ、
「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」
の常任指揮者に就任した彼は、

まさに富と名声を欲しいままに、
手に入れることになります。


彼の嗅覚の凄いところは、
レコード録音技術の著しい進歩に、
いち早く目をつけたとことでしょうね。

手勢ベルリン・フィルを率いて録音した、
膨大な数のレコードは、
全世界で売れに売れる。

一説には、印税だけで、
年間400億円も稼いだそうです。

ずるい、ずるい〜〜。


ま、でもこれも才能ですからね。

爽快、明朗、
決して情緒に溺れることなく、
素人にでもわかりやすい演奏。

それが彼の「売り」だったのではないでしょうか。


さらに、イケメンでスタイリッシュな風貌。

セールス感覚も持ち合わせた彼は、
クラシック界のスーパー・スターとして君臨。

ジャズの「マイルス・デヴィス」同様、
「帝王」と呼ばれるまでの成功をおさめます。


一方でこのお方。

51Dn8zwuQmL

『セルジュ・チェリビダッケ』
 (1912−96)

ベルリン・フィルを追われた彼は、

トリノ、ミラノ、ローマ、
スウェーデン、デンマーク、
シュトゥットガルト放送交響楽団、

といった、

世界的にはさほど有名ではない、
ヨーロッパ地方都市のオーケストラを、
転々と客演することになります。

ジプシーのごとく、
安住の地を持たない名指揮者として…。


そして、完璧主義で妥協を許さない彼は、
やはり、行く先々で、
激しいリハーサルを要求し、
トラブルを起こしていったようですね。

しかも彼は、
録音、録画を一切認めなかったようです。

このあたりもカラヤンとは真逆も真逆。


そして彼は、
カラヤンが大嫌いだったそうです。

堂々とカラヤン批判をしまくったそうですねえ。

詳しい内容は分かりませんが、
ま、こんな感じですかね。

「カラヤンなんてのはね、俗物も俗物。
 音楽をファッションにしてやがる。
 偉大な芸術をなんだと思ってるんだろうね。」

「だいたい、あいつの演奏は浅いんだよ。
 薄っぺらいんだよね。
 それに、あの瞑想しながらの指揮はどうよ。
 かっこつけちゃって。
 ベートーベンもブラームスも、
 あの世で泣いてるだろうよ。」

とまあ、ぶつぶつ、ぼやく、ぼやく。。。


しかし天下のカラヤンは、

そんな悪口など、どこ吹く風。。。

_SL1500_

「ふん、チェリビダッケなんて知らんね。」

とばかり、
自家用ジェット機を自ら操縦して、
あちこちの大都市でコンサート。

オフの日は、
ザルツブルグ郊外の「城」のような別荘で、
優雅にお過ごしになる。


世界中の評論家が、
「お金の魔術師」「音楽のセールスマン」
などと批判しても、

「ふん、どうせ貧乏人のひがみだよ。」
と、ゴージャスなマエストロ生活を満喫。


一方のチェリビ氏はというと、、、

_SL1417_

相変わらず行く先々のオーケストラと、
衝突は繰り返すものの、
かたくななまでに信念は曲げず、

次第に通の音楽ファンに、
認められていくことになります。


そして、演奏活動と併行して、
若い指揮者、音楽家を育てるという、
教育者としての道も歩み始める。

一説には、
世界中で3,000人の指揮者を育てた、
とも言われています。


そして、カラヤンのみならず、
当時ヨーロッパで高く評価されていた、
ウィーン・フィルハーモニーの常任指揮者、
カール・ベームまでも、

「芋袋」「ドンゴロス野郎」
と、毒舌の対象に。。。


こんな感じですかね、

「カラヤンもベームも、
 ベルリン・フィルやウィーン・フィルがいるから、
 なんとかなってんのさ。
 大体あいつら、ちゃんと譜面読めてんのかねえ。
 あんなのが人気だなんて、世も末だねえ。」

とまあ、ぶつぶつ、ぼやく、ぼやく。。。


ん、まてよ…。

これに似た関係って、

どこかでありませんでしたかね。


カラヤンとチェリビダッケ…。

カラヤンとチェリビダッケ…。。

……。。。


そうだ!

この人と、、、

yjimage

この人の関係に、、、

563304

なんとなく似てませんか…?


あはははは。


こりゃ最高だ!!!



ん…?


このシリーズは、


どこへ向かおうとしているのか…?


ううむ…。



(つづく)




かつてアンカレジで、

白夜というのを経験しました。


ここ名寄でも、

深夜の3時には、

もう白々と空が明るく…。

IMG_3147

一緒に部屋飲みしていたこの方も、

「あ〜ら、幻想的だわん〜。」

IMG_3148

と、いたく感激のご様子でした。

まさに、北の大地ですね。

……。



さ、明日からは松本です。

長野・中信地区の高校生たちに、

ジャミンの美しいハーモニーを、

届けに行って参ります。


ついでに、


蕎麦も…、


むふふ…、、


……。。。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 13:14コメント(9)トラックバック(0) 
2015 エッセイ 

June 02, 2015

裏・ダービー


2015年5月31日(日)


この日は、私にとって、

生涯忘れることの出来ない一日となりました。


栄えある『第82回日本ダービー(東京優駿)』

その出走前セレモニーで、
我がジャミン・ゼブが、
国歌「君が代」を歌う大役を仰せつかったのです。


私は1時頃東京競馬場に着いたのですが、

心配された雨予想も見事にハズれ、
汗ばむような、まるで初夏のような陽気。

多くの人が、どんどん詰めかけていました。

IMG_2836

(最近また「晴れ男」復活中の私…)

IMG_2833

で、競馬好きの私ですが、
この日ばかりは馬券を買って楽しむ、
などという余裕はありませんね。

もちろん「ダービー」だけは買いましたが…。

メンバーもそれぞれ…。

(ん?)

IMG_2835


さあ、そして、

ジャミンの出番が近づいて来ましたよ。

IMG_2837

案内された控え室には、

歴代優勝馬の名前が入った旗が…。

(うわあ、感動だ!)

IMG_2839


そして、出走馬が続々と馬場へ向かう。

この中に今年のダービー馬がいるんですね。

いよいよ緊張の瞬間が近づいてきました。

IMG_2844

「いよいよだね。」

「ええ。」

IMG_2847

写真を撮るスティーブ。

(あら、けっこう余裕ですわね。)

IMG_2849

みなさんもけっこうリラックス・モード。

IMG_2851

そしてスタッフの方と最終打ち合わせ。

場内は早くも、すごい熱気と興奮…。

IMG_2858

そして、シマウマも出陣だぁ〜!!!

がんばれよ〜〜!

IMG_2859

スクリーンいっぱいに映し出される勇姿。

ちょっとウルっとしちゃいましたね。

IMG_2860


で、お恥ずかしながら、
ここから4枚の写真は、
ファンのみなさまなどから掻き集めました。

私、感動のあまり、
写真を撮るという役目をすっかり忘れて、
見惚れ、聞き惚れていたのです。

ショーちゃんからは、
こっぴどく叱られましたが…。

(すまん…)

11350634_702294743209041_6591214802314669795_n

君が〜代〜〜は〜〜〜♪

IMG_2930

千代に〜〜八千代に〜〜〜♪

IMG_2893

さ〜ざ〜れ〜〜〜い〜し〜の〜〜〜♪

IMG_2894


歌い終わると同時に、
場内からは割れんばかりの拍手と歓声。

客席に手を振りながら、
笑顔で退場するメンバーには、

「よくやった!」「ジャミンいいぞ!!」

といった暖かい声が次々と…。


いやあ、感動しましたねえ。

よくやってくれました。

彼らにもたくさん飼い葉をあげなくちゃ。

(ん?ん?ん?)


そしてご褒美に、
特等席でレースまで観戦させて頂きました。

レ「コレハ サイコーデスネ!」

IMG_2862

シ「ウッシッシ」

IMG_2864


さあ来ましたよ。

ドッドッドッドッドッ、、、

と、凄い迫力で各馬が…。


場内アナウンスが聞こえないくらいの大歓声。

もうもう興奮のるつぼ。。


そして、勝ったのは…?

IMG_2877

うわあ、やっぱり「ドゥラメンテ」かあ!

皐月賞に続いてクラシック2冠目です。

しかも圧勝!

IMG_2878

(シモンとドゥラメンテ号)

IMG_2887


さあ、このあとがまた大変。。。

たくさんの知り合い、友人から、
「TVで観たよ、素晴らしかった。」
というメールがわんさか。


私はまだ観てないのですが、
NHKでもフジテレビでも、
バッチリ放映されたんだそうです。


そして、ホームページへの検索が殺到して、
しばらく閲覧出来ない状況にまでなりました。

それもそのはずで、
ヤフーの検索・急上昇ワードでは、
7位にランクイン。

IMG_2896


嬉しいですねえ。

全国にジャミン・ゼブの名前が、
どっと知られることになったんですねえ。

感無量…。


み「ショーちゃん、こりゃ祝杯だね。」

ゆ「もちろんっす。」

IMG_2888

こうして二人の打ち上げは、

果てしなく続いたのでした…。

……。。。



ところで、

肝心の馬券ですが、
メンバーも私も大はずれでした。

唯一、たった一人、
この男だけが見事的中させて、
○万円稼いだそうです。

それは、わが息子の裕介君。

IMG_2831


ねえ、ゆうすけくん、


おごってくんない?


ねえ…、


ねえったら……、、、


……。。。



(おわり)



そんな私ですが、

まだ余韻に浸っております。(笑)


ま、なにはともあれ、

大役を果たせてホッとしました。



というわけで今日は、

「ブルックナーはお好き」を一時中断して、

東京競馬場からお送りしました。


また、競馬、ハマっちゃうかも…。


(ん…?)


……。。。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 14:17コメント(15)トラックバック(0) 
2015 エッセイ | jammin' Zeb インフォメーション

May 14, 2015

ブルックナーはお好き その3


世の中に、

「If(もしも…)」ということは存在しません。

残念ながら…。


しかし、

「もしも‥チェリビダッケという指揮者が、
 もう少し上手に立ち振る舞っていたら…」

大指揮者フルトヴェングラーの後継者として、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の、
常任指揮者は、
彼になっていたことでしょう。


すると、、、

あの、カラヤンの人生は、
どうなっていたのでしょう…?

あれほどまでの富と名声と栄光を、
勝ち取ることができたのでしょうか…?

……?



私がクラシック音楽にめざめた60年代。

当時の、どんな音楽雑誌にも、
世界最高のオーケストラは、
このベルリン・フィルと、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、
と書かれてありました。


これを、相撲の番付に例えると、

東横綱:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
西横綱:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

とまあ、こんな感じになりますかね。

あはは。


ということは、
ベルリン・フィルの常任指揮者こそは、
世界一の指揮者という称号をも与えられる。

チェリビダッケの脱退のおかげで、
その座は、
するりとカラヤンの手に滑り落ちる。

……。



Herbert von Karajan
ヘルベルト・フォン・カラヤン
(オーストリア 1908-1989)

_SX425_

カラヤン。

「天は二物を与えず」という言葉は嘘ですね。

神にこれほど愛された人もいますまい。


音楽的才能はもとより、

イケメンで、
スタイリッシュで、
華麗な指揮ぶりで、

彼は、たちまち世界のクラシック界の、
スーパー・スターに駆け上がります。



さて、「四日市」シリーズでも書いたように、
60年代は、あらゆる文化が一斉に華開いた時代。

録音技術も急速に進化します。


3分くらいしか収録できない、
しかも音の悪いSP盤から、
長時間収録でき、しかも音のいい、
LPというレコード盤の開発により、

クラシックという音楽は、
コンサート会場に出向かなくても、
一般家庭で楽しめるようになりました。


ここに着目したカラヤンは、
手勢ベルリン・フィルを率いて、
積極的にレコーディングを敢行していきます。

モノラルからステレオへ。

2CH(チャンネル)同時録音から、
マルチ・トラックでの録音へ。


時代がどんどん進化する波に乗って、
彼は「パンチ・イン」という、
ポップスの世界では当たり前の手法すら取り入れ、

「より完璧に、より売れる!」
作品作りを精力的にこなします。

(「パンチ・イン」とは、曲の途中、
 演奏のまずかった部分だけをピック・アップして、
 録音し直す技術。)


さらにジャケットにおける、
自らの写真にも、
細かく注文をつけたといいます。

「光をもう少し強く」とか、

「自分の顔だけが、もっと浮き出る感じに」とか。


自分の「イケメン」をも最大に利用する、

徹底的なショーマンぶり。

_SX425_

さらにライブでは、

目をつぶり、
いかにも哲学者のような風格を演出し、

これが、一般素人からも、
「この人、カッコイイ〜!!」
と人気を独り占め。


全世界で、彼のレコードは、
それまでのクラシック界の常識を超える、
セールスを記録していくのです。


しかも、

ベートーベン交響曲全集、
ブラームス交響曲全集、
チャイコフスキー交響曲全集、

といった人気曲は、
録音技術の進歩に合わせて、
何度も録音し直す。

そしてこれがまた全世界で、
売れに売れる。

そして印税をガッポガッポと手に入れる。

51kdHW1Y+NL


「クラシックって、そんなに売れるの?」

そんな疑問もあるでしょうね。


でも、マーケットが世界ですからね。

カラヤンくらいになると、
日本で1万枚でも、
アメリカで3万枚、イギリスで1万枚、
フランスで、ドイツで、オーストラリアで、
……、、、

とまあ、これらを足していくと、
大変なセールスになっていくわけです。



例えばあなたが、
初めてクラシックのレコードを買おうと決めます。

「まずは、有名な、
 ベートーベン交響曲第五番(運命)を、
 聴いてみようかしら。」

そしてレコード店に行ってみると、
この曲だけで、
なんと何十種類もの盤が並んでいる。


何もわからないあなたは、店員にこう聞く。

「ねえ、この曲、どの盤がおすすめ?」

すると店員は、

「そうですね、ベルリン・フィルだと、
 演奏に間違いはないでしょうね。」


ところがベルリン・フィルを振った指揮者も、
たくさんいるわけです。

その中で、一番イケメンのカラヤン盤が目につく。

「あ〜ら、この人イケメンね。
 この人有名?」

すると店員、

「ええ、今世界で一番有名な指揮者ですよ。」

「じゃ、これにする!」


とまあ、こういうプラスの連鎖。

当然、コンサート・チケットも、
全世界でソールド・アウトの嵐。


神に愛された男は、

何から何までうまくいくんですねえ。

……。



ベートーベンが、
あの名曲『交響曲第9番(合唱)』で得たお金は、
今のレートに換算すると、
100万円ポッキリだったそうです。

ブラームスも、シューベルトも、
決して裕福ではない人生。

モーツアルトやバルトークに至っては、
葬式代もないような貧困の中、
その生涯を閉じました。


そんな偉大な作曲家の曲を振るだけで、
(「だけで」というのは、
 いささか貧乏人のひがみもありますが。笑。)
彼は莫大な富と名声を築き上げていきます。


ザルツブルグ郊外の別荘は、
まるで中世の『城』。

自家用ジェット機を操縦して、
ヨーロッパ各地の演奏旅行に出向くニクイ奴。

大変なカー・キチで、
自宅のガレージには、
ベンツ、ポルシェ、ジャガー、フェラーリなど、
世界の名車がずらりと並んでいたそうです。


嫌なやつですねえ、カラヤン。

ズルイぞ、カラヤン。


でも仕方ありませんね。

売れるんだから。

売れるように作ってるんですから。


で、当然のことながら、
古い体質の音楽界からは、
批判も続出します。

「お金の魔術師」

「大衆に媚(こ)びている」

「音楽のセールス・マン」


しかし、カッコいいカラヤン氏は、

自信満々のカラヤンちゃんは、

そんな批判など、どこ吹く風。


今日も、人さまの書いた曲で、

ガッポガッポと稼ぎまくり。



しかし、、、

もしも…チェリビダッケが、
あのままベルリン・フィルの常任指揮者で、
君臨していたら…、

……、、、



そう、

自業自得の部分があるにせよ、

ベルリン・フィルを去った、

チェリビダッケ氏は、


その後、

どんな人生を歩んでいくのでしょうか?


ううむ……。



(つづく)



珍しく風邪をひいてしまいました。

コンコン咳が止まりません。


原因は、
最近の昼夜の温度差、寒暖差。

真夏のような昼間、
軽装で出かけたら、
夜は北風ピューピュー。

「おお、寒っ!」


みなさんもお気をつけください。


コンコン…。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 14:24コメント(18)トラックバック(0) 
2015 エッセイ 

May 02, 2015

ブルックナーはお好き その2


いやあ連日、いいお天気だこと。

あまりに気持ちよさそうなので、
今朝も駒沢公園行ってきました。

いろんな競技場で、
「U-14」という、
ユース・サッカーの国際試合をやってましたね。

IMG_2454

コリンチャンス(ブラジル)、ベルリン、
ボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)、
といった、名門少年クラブも来日参加。

IMG_2451

いやあ、少年とはいえ、
上手いもんですなあ…。

ちなみに、これらと対戦している日本チームは、
どの会場もみなボロ負けでしたぞ。

こらぁ、がんばれニッポン!

IMG_2453


そして今日も「肉フェス」は大にぎわい。

この二つのイベントは、
このGW中、ずっと続くようですよ。

IMG_2455


歩いて5分とはいえ、
他にどこへも行くあてのない私にとっては、
ま、ここが唯一の「行楽地」ですかね。

あははは。

(やや自虐的笑い)



えーと、

なんの話だったかな…?


そうだ、チェリビダッケさんのお話でしたね。

220px-Celibidache_At_Curtis_Single


最近ハマっている、
学芸大駅前某喫茶店における、
「iphone6」による、
「You Tube」クラシック動画鑑賞。


いやあ、このイヤホンがまた、
いい音してるんですねえ。

豊かな低音、迫力あるサウンド。

フル・ヴォリュームで聴いて(観て)いると、
まるでコンサート会場にいるみたい。



そんなある日、偶然にもぶち当たった、

『Celibidache(チェリビダッケ)指揮
 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 ドヴォルザーク / 交響曲第9番(新世界より)』


(「チェリビダッケ」て誰だっけ?)

ま、くだらないダジャレはさておき、
演奏が始まりましたよー。


(ん? なんだこのテンポの遅さは?)

で、あまりに遅い演奏を好まない私は、
いつもだったら、さっさとやめるのですが…、

なぜか、次第に引き込まれていきます。

(なるほど、遅いがゆえに、
 弦楽器の内声の動きとか良くわかるし、
 これはこれで楽しめるかも…。)



前回も書いたように、
私が嫌いなのは、
曲の途中でテンポが揺れる演奏。

だって、リズムがなくなってしまうんですから。

テンポを揺らしてまでの感情表現。

これは、作曲家に対する冒涜とすら、
私は考えます。


しかし、この演奏は、
途中で揺れたりはしません。

遅く始まったら、
そのテンポをキープしたまま、
ずーっと進んで行く。

したがって「Groove(乗り)」は、
しっかりあるのです。

(ううむ…、これは…?)


しかも、全員のリズムは、
しっかり、小気味いいほどキレがよく、
ピターッ、ピターッと合う。

(素晴らしいなあ…。)


実は、、、

遅いテンポで「Groove」を感じさせながら、
リズムをきっちり合わせるというのは、
大変に難しいんですね。

そう、遅い演奏ほど難しいのです。

相当の全体練習を積まないと、
決してこうなりません。

(これは、相当にリハーサルをして来てるな…。)


しかも、楽団員の目が、とにかく真剣で、
この指揮者に対するリスペクト(尊敬)が、
いたるところで感じられるのです。

(これは、ただ者じゃない人かも…。)



さて、私がクラシックを好きになったのは、
先の四日市シリーズでも書いたように、
中学1年のとき。

毎月「レコード芸術」なる本を読み、
お小遣いを工面しながら、
いろんなレコードを買い漁って、
夢中になって聴いていたものです。


しかし、このチェリビダッケという指揮者は、
今日まで、まったくといっていいほど、
知りませんでした。


ということは、レコード嫌い?

録音嫌い?

「ライブこそが芸術」と言う偏屈男?

楽団員に、猛烈なリハーサルを要求する、
サディスト?

実力はすごいのに、
トラブルばかり起こして、
世界の名門オーケストラから敬遠されて来た?


私は、動画を見ながら、

そんな人物像を想像してしまいました。

(まあ、見事に当たっておりましたが。
 エヘン。。。)


でもね、

好みは別にしても、

本当に立派な演奏だと思いました。


こんな遅いテンポにもかかわらず、
一糸乱れぬ全体演奏。

おそらく、
すごいリハーサルを要求したのでしょう。

チェリビダッケさん。


それに耐え、
文句のひとつも言わず、
彼を信じて、要求に応えたのではないでしょうか。

ミュンヘン・フィルハーモニーのみなさん。


それが証拠に終了後は、

オーディエンスもミュンヘン・フィルも、
スタンディングで彼の指揮を讃えています。

いつまでも、いつまでも…。


さあ、深い感銘を受けた私は、
さっそくWikipediaで調べてみました。

と、そこにはこんなことが書かれてありました。


Sergiu Celibidache(セルジュ・チェリビダッケ)
(ルーマニア 1912-1996)

_SL1500_


(以下、要約すると…)

・第二次世界大戦後、
 世界最高峰のオーケストラ、
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団における、
 大指揮者フルトヴェングラーの後任を決める、
 指揮者コンクールで見事優勝。

 (やっぱり、すごい才能なんだ。当りだ。
  でも遅刻したらしいぞ…。)


・しかし、楽団員に、
 あまりにも高い演奏技術を求めたり、
 ベテランの団員の入れ替えを求めたりして、
 次第に楽団と亀裂が生じていく。

 (ああ、これも分かる気がする。
  気難しそうだもん。完璧主義者のようだし。)


・「自分はフルトヴェングラーより耳がよい」
 などと公言したり、
 派手なアクション、指揮台での足踏み、唸り声、
 など、あまりのスタンド・プレーに、
 ベルリンの演奏会批評でも叩かれ始める。

 (あははは。やりますねえチェリビさん。)


・そして、あまりに激しいリハーサルに、
 ついには楽団員と大衝突を起こして、
 ベルリン・フィルを去ることになる。

 (やっぱりなあ…。ううむ…。)



そして、

天下のベルリン・フィルの常任指揮者は、
ヘルベルト・フォン・カラヤン、
が継ぐ事になるのですが、

ここからこの二人は、
まさに太陽と月、
まったく真逆の人生を歩んでいくわけですね。

51kdHW1Y+NL


いやあ、面白いもの(人)に出くわしました。


チェリビダッケとカラヤンか…。

興味津々の人間模様。

運命のいたずら。


まるで、誰かと誰かのようだな…。


ん…?



おっと、もう時間ですか?


ううむ…。


……。



(つづく)




ちょっと硬派なテーマとは思いつつ、
こんな話もどうかなと始めてみましたが、
大丈夫でしょうか?(笑)

一応音楽家のブログですしね。
たまにはいいかな、とも…。


ま、なるべく分かりやすいように、
心がけて書きますので、
どうかお付き合いのほどを。

……。


それにしても、くどいようですが、
ホント爽やかな毎日。

ま、東京の話ですが…。


生きていて良かったと、

しみじみ思いますね〜。


(大げさな…)


ん…?


……。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 19:35コメント(12)トラックバック(0) 
2015 エッセイ 

April 27, 2015

ブルックナーはお好き


いい季節になりましたね。

ようやく花粉のシーズンも終わり、
昨日は久しぶりの「駒沢ウォーク」

大勢の人が、
爽やかな休日を楽しんでいました。


ああ気持ちいい。。。

IMG_2433

GWもずっとこんな感じだといいですね。

……。


気持ちがいいので、

これまた久しぶりにブログの更新。


というわけで、

今回のお題はコレ。

『ブルックナーはお好き』


ん?

どこかで聞いた事があるような…?


そう、

フランソワーズ・サガンの小説、
『ブラームスはお好き』を文字って、

ブルックナーという作曲家と作品を、
私なりに語ってみちゃおうかな、
企画です。


ま、私のことですから、
決して堅苦しい「クラシック話」にはならない、
とは思いますので、

よろしかったらおつきあいのほどを…。



さて、昨年の9月、
長年親しんだガラ携から、
「iphone」に換えた私ですが、

おかげで私の日常には、
大きな楽しみが加わりました。


一つは写真。

そしてもう一つは、
『You Tube』でクラシックの動画を観ること。


もちろん今までだって、
パソコンで楽しむことは出来たわけですが、
そんなことを悠長にやってる時間はありません。

パソコンは仕事でフル稼働。

あとはせっせとアレンジや作曲。


まあ、これが、
ジャミンのライブやリハーサルの無い日の、
私の日常。

というか昼間の生活。

(時々サボって大リーグ観戦。)

ん…?


でもね、、、

どちらも目を使う仕事ですから、
夕方、暗くなってくると、
もうダメなんですね。

なにせ年ですから。

あははは。


だから、目がしょぼしょぼしてきたら、
その日はもう作業をあきらめ、
大好きな学芸大にぷら〜り出かける。

これもまた私の日常です。


「さ、今日は何食べようかな。」

「今日は、どこで飲もうかな。」

「でもまだ6時か、飲むにはちょっと早いな。」


そんなときは、

行きつけの「Cafe」で一服。

ぷか〜〜♡

ああ幸せ♡♡



そんなある日のこと。

お気に入り「iphone6」の「You Tube」の中に、
面白いものを見つけました。


Celibidache(チェリビダッケ)という指揮者、

ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団が演奏する、

ドヴォルザーク「交響曲第9番(新世界より)」


前回の「四日市」シリーズでも書いたように、
この曲は、中学1年のとき、
私が初めて接した本格的なクラシックの曲。

ちょうどそんな話も書いた後だったし、
こんな名前の指揮者は知らないけど、

ま、暇つぶしに見てやろうかな。


そんな軽い気持ちで、
イヤホンを付け、
動画のクリックを押した私。

♪♪♪


ミュンヘン・フィルの楽団員が立ち上がり、
万来の拍手の中、

白髪をオールバックにした、
恰幅のいい指揮者が登場する。

(ふ〜ん、これがチェリビダッケか。)


で、このチェリビなんとか。

客席に向かってロクに会釈もしない。

(なんか、怖そうな人だなあ。)


そしてゆっくりと指揮台に上がると、

ゆっくりとタクトを振り始める。


と、、、

そのテンポの遅いこと遅いこと。

(な、な、なんだこの遅さは…)


ま、いずれどこかで普通のテンポになるだろう、
と思っていても、
いっこうに遅いまま。

(これじゃあ日が暮れてしまうだろ…)


実は私、

曲の途中でテンポが揺れる演奏、
作曲家の指定より遅いテンポの演奏、

これには抵抗があります。

グルーヴ(乗り)が損なわれるからです。


私の得意分野である、
ジャズでもポップスでも、
何よりも大切なのは「Groove(グルーヴ)」です。

つい体が動いてしまうような躍動感。

グイグイと前に進んで行く疾走感。


つまり、こうした「乗り」のない音楽を、

私は好みません。

ひと言で言えば「かったるい」から。


これはクラシックだって同じだろう、

これまた私の持論です。


いくら「美しい表現だ」「新しい解釈だ」
などと、クラシックの評論家先生が言っても、

「ふん、何を言ってやがる。
 こんなに揺れたら乗れないだろ。
 作曲家が聴いたら怒るぞ。」

と、そんな演奏、そんな指揮者は、
無視してきました。


今までは。

…。


しかし、今目の前で繰り広げられてる演奏は、

どうでしょう。


私が忌み嫌ってきたタイプの演奏なのに、

なぜか無視する事が出来ないのです。


私は、イヤホンをしっかり両手で押さえ、
食い入るように、次第に、
その演奏に引き込まれていきました。


チェリビダッケか…。

もしかすると、
知らなかった私がアホウで、
実はとんでもない人なのかもしれない…。

……。


そして、その演奏を観て(聴いて)いるうちに、

私はこの人がどんな人なのか、
このテンポの遅さにはどんな意味があるのか、

分かるような気がしてきたのです。

220px-Celibidache_At_Curtis_Single

演奏を見終わると、
私はすぐに「Wikipedia」で、
このチェリビなんとかさんを検索。

いやあ私の感は、
見事に当たっておりました。

私が抱いていた、
いくつかの謎も解けました。


「ああ、やっぱりな!」


(えっ? もう時間?)


いかん。


またしても連載になってしまいそう…。


……。



(つづく)



GWか…。


毎年つぶやいておりますが、
私にとってこの時期は、
決算の時期。

みなさんが、
海外に、レジャーに、
大いに羽根を伸ばしてらっしゃるのを、
うらめしく思いながら、

書類と格闘の毎日。


いいなあ…。

しかもこのお天気。


ふん…。

(と、いじけてみる)


そういえば、

今駒沢公園で、

「肉フェス」ての、やってますよ。


お近くの方、

いかがですか?


肉、肉、肉…。


……。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 12:41コメント(6)トラックバック(0) 
2015 エッセイ 

April 10, 2015

四日市 その9(最終回)


中学2年になりました。


で、当然のようにクラス替えがあったのですが、
ここで奇跡が起きました。

私の生涯の大親友とも言うべき小原さんと、
またまた同じクラスになったのです。


IMG_0516

(最後列右端が私、最前列右から2番目が彼。)


以来彼と私は、
1年生のとき以上に、
いつも一緒につるんでおりました。

なにしろ、何から何まで趣味が合うために、
会話が途切れることがないのです。


私がクラシックに夢中になると、
彼もまたそれを追いかける。

「ビートルズがいいよ」と言うと、
彼もまた同じように好きになる。

好きなテレビ番組もおんなじ。

学校でのみならず、
休みの日まで一緒に映画を観に行ったり、
卓球に興じたり。。。


そして、同じように思春期を迎えると、
なんと初恋の相手まで同じでした。

もちろん、
共に淡〜いプラトニックに終わりましたが、
そんなトキメキまで共有するとは…、、、


キャーーーーーーッ!


(上の写真の中に、その憧れの君がいます。
 興味のある方は推測してみて下さい。
 むふふ…。)



そんな小原さん。


勉強だけはよく出来ましたね。

とは言っても、ガリ勉タイプではない。

授業中の集中力と記憶力が凄いのです。


夏休みの宿題なんぞは、
最初の3日間くらいでさっさと片付けて、
あとは遊びに徹する。

逆に私は、ず〜っと遊びっぱなしで、
最後の3日間で、
大慌てで宿題に取り組むタイプ。

ま、ここだけは大きな違いがありました。


そして間に合いそうになくなると、
彼が来てくれて手伝ってくれるのです。

というか、
強制的に来てもらう。

あははは。


苦手の工作などは、
全部彼に押し付けて、
私はポンカンなんぞを食う。

「小原く〜ん、出来た〜?」

「もうちょいや。
 ん? なんか、ええ匂いやなあ…?」



以来、今日に至るまで、
この友人関係は健在です。

今も彼は、
私の家から歩いて10分くらいの所に、
住んでおります。

ま、さすがにこの数年は、
忙しくてなかなか会えませんがね。


そうそう、そう言えば、

私の息子が中学生の時にも、
家庭教師をやってもらってましたね。


私が息子を学習塾に行かせなかったために、
成績がガタ落ち。。。

その穴埋めに、彼にお願いしたというわけですが、
知識の吸収にどん欲な彼は、

「おお、今時の教科書は何が書いてあるんやろ、
 興味あるなあ。
 よっしゃよっしゃ、寄越しなはれ。」

と快諾。


そして、我が息子も、
やはり夏休みの終わりになると、

「小原さ〜ん、助けて〜。」

と、手をつけていない宿題をゴッソリ持って、
彼に手伝ってもらってたようです。

特に工作は、
全部小原さんにまかせて、
横でミカンかなんかを食べてたらしい…。


血は争えませんね。

あははは。


ちなみに、そのとき我が息子は、
彼にこう言ったそうです。

「親子2代で小原さんにお世話になるなんて、
 なんか悲しいなあ〜。
 でも、ついでだから、
 僕の息子の時もよろしくお願いしま〜す。」


やはり、血は争えませんなあ〜。

あはははははははは。



あれから50年か…。


すっかりオヤジになった私は、
懐かしい思い出がいっぱいの、
2年間を過ごした中学校を訪れました。


IMG_0353


私が颯爽と駆け抜けていたグラウンド、、、

IMG_0498


しかし、校舎もすっかりリ・ニューアルされ、

当時の面影はありませんでしたね。


IMG_0361


でも、私の今日(こんにち)は、

ここから始まったのです。


IMG_0358


四日市。。。


何度も言うように、
この街で私は音楽に出会い、
60年代の、あらゆる文化のシャワーを浴び、

「人生は、なんて素晴らしい!」
という毎日を育(はぐく)んでいったのです。

そして遂には、
音楽家を志してしまった…。

……。



そんな私を後押ししてくれた、
四日市という街で、
昨年の10月、

私が心をこめてプロデュースする、
ジャミン・ゼブのコンサートがありました。


IMG_0306


たくさんのお客さんが、
彼らの音楽、ステージを、

心から楽しんで下さいました。


IMG_0308


感慨深いものがありました…。


ご存知のように、
ジャミン・ゼブの音楽を、
ひと言でジャンル分けするのは不可能です。

ジャズ、ポップス、クラシック、ラテン、
シャンソン、カンツォーネ、etc.etc.

それらがごった煮のようにミックスされ、
新しいエンターテインメントを生み出す。

それがこのプロジェクトの理念です。


少なくとも、
私はそういうコンセプトのもとに、
アレンジをしたり曲を書いたりしています。

その基盤となっているのは、
あの素晴らしい60年代と、この開放的な街、
そのおかげではないかと思っております。


IMG_0313


このコンサートを、

私は心のなかで、

「少しはこの街に恩返しが出来たかな…。」

そう思いながら見ておりました。


IMG_0317


♡♡♡


「さあ兄さん、
 ここで『玉子とじうどん』食べようや。
 美味いでえ〜、この店は。。」


IMG_0424


「小原さん、
 あんたもオッサンになりましたなあ〜。」

「そりゃしゃ〜ない。
 50年やからなあ。」


あはははは。


あはははははははははは。



(四日市 おわり)




いやあ、
長いシリーズになってしまいました。

今更ながら、
青春ていいもんですね。(笑)

最後までおつきあい下さいまして、
ありがとうございます。


それにしても、
ここ数日の寒さはなんでしょう。

「寒の戻り」「菜種梅雨」…。


でも、明日(11日)は、
午前中に雨は止むそうです。

『成城コルティ』での、
ジャミン・ゼブ・フリーライブ。

きっと楽しいステージになることでしょう。

たくさんのお越しを、
お待ちしております。


ではまた、

アレンジの続き…。


せっせ、せっせ、


と…。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 15:39コメント(10)トラックバック(0) 
2015 エッセイ