May 14, 2015

ブルックナーはお好き その3


世の中に、

「If(もしも…)」ということは存在しません。

残念ながら…。


しかし、

「もしも‥チェリビダッケという指揮者が、
 もう少し上手に立ち振る舞っていたら…」

大指揮者フルトヴェングラーの後継者として、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の、
常任指揮者は、
彼になっていたことでしょう。


すると、、、

あの、カラヤンの人生は、
どうなっていたのでしょう…?

あれほどまでの富と名声と栄光を、
勝ち取ることができたのでしょうか…?

……?



私がクラシック音楽にめざめた60年代。

当時の、どんな音楽雑誌にも、
世界最高のオーケストラは、
このベルリン・フィルと、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、
と書かれてありました。


これを、相撲の番付に例えると、

東横綱:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
西横綱:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

とまあ、こんな感じになりますかね。

あはは。


ということは、
ベルリン・フィルの常任指揮者こそは、
世界一の指揮者という称号をも与えられる。

チェリビダッケの脱退のおかげで、
その座は、
するりとカラヤンの手に滑り落ちる。

……。



Herbert von Karajan
ヘルベルト・フォン・カラヤン
(オーストリア 1908-1989)

_SX425_

カラヤン。

「天は二物を与えず」という言葉は嘘ですね。

神にこれほど愛された人もいますまい。


音楽的才能はもとより、

イケメンで、
スタイリッシュで、
華麗な指揮ぶりで、

彼は、たちまち世界のクラシック界の、
スーパー・スターに駆け上がります。



さて、「四日市」シリーズでも書いたように、
60年代は、あらゆる文化が一斉に華開いた時代。

録音技術も急速に進化します。


3分くらいしか収録できない、
しかも音の悪いSP盤から、
長時間収録でき、しかも音のいい、
LPというレコード盤の開発により、

クラシックという音楽は、
コンサート会場に出向かなくても、
一般家庭で楽しめるようになりました。


ここに着目したカラヤンは、
手勢ベルリン・フィルを率いて、
積極的にレコーディングを敢行していきます。

モノラルからステレオへ。

2CH(チャンネル)同時録音から、
マルチ・トラックでの録音へ。


時代がどんどん進化する波に乗って、
彼は「パンチ・イン」という、
ポップスの世界では当たり前の手法すら取り入れ、

「より完璧に、より売れる!」
作品作りを精力的にこなします。

(「パンチ・イン」とは、曲の途中、
 演奏のまずかった部分だけをピック・アップして、
 録音し直す技術。)


さらにジャケットにおける、
自らの写真にも、
細かく注文をつけたといいます。

「光をもう少し強く」とか、

「自分の顔だけが、もっと浮き出る感じに」とか。


自分の「イケメン」をも最大に利用する、

徹底的なショーマンぶり。

_SX425_

さらにライブでは、

目をつぶり、
いかにも哲学者のような風格を演出し、

これが、一般素人からも、
「この人、カッコイイ〜!!」
と人気を独り占め。


全世界で、彼のレコードは、
それまでのクラシック界の常識を超える、
セールスを記録していくのです。


しかも、

ベートーベン交響曲全集、
ブラームス交響曲全集、
チャイコフスキー交響曲全集、

といった人気曲は、
録音技術の進歩に合わせて、
何度も録音し直す。

そしてこれがまた全世界で、
売れに売れる。

そして印税をガッポガッポと手に入れる。

51kdHW1Y+NL


「クラシックって、そんなに売れるの?」

そんな疑問もあるでしょうね。


でも、マーケットが世界ですからね。

カラヤンくらいになると、
日本で1万枚でも、
アメリカで3万枚、イギリスで1万枚、
フランスで、ドイツで、オーストラリアで、
……、、、

とまあ、これらを足していくと、
大変なセールスになっていくわけです。



例えばあなたが、
初めてクラシックのレコードを買おうと決めます。

「まずは、有名な、
 ベートーベン交響曲第五番(運命)を、
 聴いてみようかしら。」

そしてレコード店に行ってみると、
この曲だけで、
なんと何十種類もの盤が並んでいる。


何もわからないあなたは、店員にこう聞く。

「ねえ、この曲、どの盤がおすすめ?」

すると店員は、

「そうですね、ベルリン・フィルだと、
 演奏に間違いはないでしょうね。」


ところがベルリン・フィルを振った指揮者も、
たくさんいるわけです。

その中で、一番イケメンのカラヤン盤が目につく。

「あ〜ら、この人イケメンね。
 この人有名?」

すると店員、

「ええ、今世界で一番有名な指揮者ですよ。」

「じゃ、これにする!」


とまあ、こういうプラスの連鎖。

当然、コンサート・チケットも、
全世界でソールド・アウトの嵐。


神に愛された男は、

何から何までうまくいくんですねえ。

……。



ベートーベンが、
あの名曲『交響曲第9番(合唱)』で得たお金は、
今のレートに換算すると、
100万円ポッキリだったそうです。

ブラームスも、シューベルトも、
決して裕福ではない人生。

モーツアルトやバルトークに至っては、
葬式代もないような貧困の中、
その生涯を閉じました。


そんな偉大な作曲家の曲を振るだけで、
(「だけで」というのは、
 いささか貧乏人のひがみもありますが。笑。)
彼は莫大な富と名声を築き上げていきます。


ザルツブルグ郊外の別荘は、
まるで中世の『城』。

自家用ジェット機を操縦して、
ヨーロッパ各地の演奏旅行に出向くニクイ奴。

大変なカー・キチで、
自宅のガレージには、
ベンツ、ポルシェ、ジャガー、フェラーリなど、
世界の名車がずらりと並んでいたそうです。


嫌なやつですねえ、カラヤン。

ズルイぞ、カラヤン。


でも仕方ありませんね。

売れるんだから。

売れるように作ってるんですから。


で、当然のことながら、
古い体質の音楽界からは、
批判も続出します。

「お金の魔術師」

「大衆に媚(こ)びている」

「音楽のセールス・マン」


しかし、カッコいいカラヤン氏は、

自信満々のカラヤンちゃんは、

そんな批判など、どこ吹く風。


今日も、人さまの書いた曲で、

ガッポガッポと稼ぎまくり。



しかし、、、

もしも…チェリビダッケが、
あのままベルリン・フィルの常任指揮者で、
君臨していたら…、

……、、、



そう、

自業自得の部分があるにせよ、

ベルリン・フィルを去った、

チェリビダッケ氏は、


その後、

どんな人生を歩んでいくのでしょうか?


ううむ……。



(つづく)



珍しく風邪をひいてしまいました。

コンコン咳が止まりません。


原因は、
最近の昼夜の温度差、寒暖差。

真夏のような昼間、
軽装で出かけたら、
夜は北風ピューピュー。

「おお、寒っ!」


みなさんもお気をつけください。


コンコン…。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 14:24コメント(18)トラックバック(0) 
2015 エッセイ 

May 02, 2015

ブルックナーはお好き その2


いやあ連日、いいお天気だこと。

あまりに気持ちよさそうなので、
今朝も駒沢公園行ってきました。

いろんな競技場で、
「U-14」という、
ユース・サッカーの国際試合をやってましたね。

IMG_2454

コリンチャンス(ブラジル)、ベルリン、
ボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)、
といった、名門少年クラブも来日参加。

IMG_2451

いやあ、少年とはいえ、
上手いもんですなあ…。

ちなみに、これらと対戦している日本チームは、
どの会場もみなボロ負けでしたぞ。

こらぁ、がんばれニッポン!

IMG_2453


そして今日も「肉フェス」は大にぎわい。

この二つのイベントは、
このGW中、ずっと続くようですよ。

IMG_2455


歩いて5分とはいえ、
他にどこへも行くあてのない私にとっては、
ま、ここが唯一の「行楽地」ですかね。

あははは。

(やや自虐的笑い)



えーと、

なんの話だったかな…?


そうだ、チェリビダッケさんのお話でしたね。

220px-Celibidache_At_Curtis_Single


最近ハマっている、
学芸大駅前某喫茶店における、
「iphone6」による、
「You Tube」クラシック動画鑑賞。


いやあ、このイヤホンがまた、
いい音してるんですねえ。

豊かな低音、迫力あるサウンド。

フル・ヴォリュームで聴いて(観て)いると、
まるでコンサート会場にいるみたい。



そんなある日、偶然にもぶち当たった、

『Celibidache(チェリビダッケ)指揮
 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 ドヴォルザーク / 交響曲第9番(新世界より)』


(「チェリビダッケ」て誰だっけ?)

ま、くだらないダジャレはさておき、
演奏が始まりましたよー。


(ん? なんだこのテンポの遅さは?)

で、あまりに遅い演奏を好まない私は、
いつもだったら、さっさとやめるのですが…、

なぜか、次第に引き込まれていきます。

(なるほど、遅いがゆえに、
 弦楽器の内声の動きとか良くわかるし、
 これはこれで楽しめるかも…。)



前回も書いたように、
私が嫌いなのは、
曲の途中でテンポが揺れる演奏。

だって、リズムがなくなってしまうんですから。

テンポを揺らしてまでの感情表現。

これは、作曲家に対する冒涜とすら、
私は考えます。


しかし、この演奏は、
途中で揺れたりはしません。

遅く始まったら、
そのテンポをキープしたまま、
ずーっと進んで行く。

したがって「Groove(乗り)」は、
しっかりあるのです。

(ううむ…、これは…?)


しかも、全員のリズムは、
しっかり、小気味いいほどキレがよく、
ピターッ、ピターッと合う。

(素晴らしいなあ…。)


実は、、、

遅いテンポで「Groove」を感じさせながら、
リズムをきっちり合わせるというのは、
大変に難しいんですね。

そう、遅い演奏ほど難しいのです。

相当の全体練習を積まないと、
決してこうなりません。

(これは、相当にリハーサルをして来てるな…。)


しかも、楽団員の目が、とにかく真剣で、
この指揮者に対するリスペクト(尊敬)が、
いたるところで感じられるのです。

(これは、ただ者じゃない人かも…。)



さて、私がクラシックを好きになったのは、
先の四日市シリーズでも書いたように、
中学1年のとき。

毎月「レコード芸術」なる本を読み、
お小遣いを工面しながら、
いろんなレコードを買い漁って、
夢中になって聴いていたものです。


しかし、このチェリビダッケという指揮者は、
今日まで、まったくといっていいほど、
知りませんでした。


ということは、レコード嫌い?

録音嫌い?

「ライブこそが芸術」と言う偏屈男?

楽団員に、猛烈なリハーサルを要求する、
サディスト?

実力はすごいのに、
トラブルばかり起こして、
世界の名門オーケストラから敬遠されて来た?


私は、動画を見ながら、

そんな人物像を想像してしまいました。

(まあ、見事に当たっておりましたが。
 エヘン。。。)


でもね、

好みは別にしても、

本当に立派な演奏だと思いました。


こんな遅いテンポにもかかわらず、
一糸乱れぬ全体演奏。

おそらく、
すごいリハーサルを要求したのでしょう。

チェリビダッケさん。


それに耐え、
文句のひとつも言わず、
彼を信じて、要求に応えたのではないでしょうか。

ミュンヘン・フィルハーモニーのみなさん。


それが証拠に終了後は、

オーディエンスもミュンヘン・フィルも、
スタンディングで彼の指揮を讃えています。

いつまでも、いつまでも…。


さあ、深い感銘を受けた私は、
さっそくWikipediaで調べてみました。

と、そこにはこんなことが書かれてありました。


Sergiu Celibidache(セルジュ・チェリビダッケ)
(ルーマニア 1912-1996)

_SL1500_


(以下、要約すると…)

・第二次世界大戦後、
 世界最高峰のオーケストラ、
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団における、
 大指揮者フルトヴェングラーの後任を決める、
 指揮者コンクールで見事優勝。

 (やっぱり、すごい才能なんだ。当りだ。
  でも遅刻したらしいぞ…。)


・しかし、楽団員に、
 あまりにも高い演奏技術を求めたり、
 ベテランの団員の入れ替えを求めたりして、
 次第に楽団と亀裂が生じていく。

 (ああ、これも分かる気がする。
  気難しそうだもん。完璧主義者のようだし。)


・「自分はフルトヴェングラーより耳がよい」
 などと公言したり、
 派手なアクション、指揮台での足踏み、唸り声、
 など、あまりのスタンド・プレーに、
 ベルリンの演奏会批評でも叩かれ始める。

 (あははは。やりますねえチェリビさん。)


・そして、あまりに激しいリハーサルに、
 ついには楽団員と大衝突を起こして、
 ベルリン・フィルを去ることになる。

 (やっぱりなあ…。ううむ…。)



そして、

天下のベルリン・フィルの常任指揮者は、
ヘルベルト・フォン・カラヤン、
が継ぐ事になるのですが、

ここからこの二人は、
まさに太陽と月、
まったく真逆の人生を歩んでいくわけですね。

51kdHW1Y+NL


いやあ、面白いもの(人)に出くわしました。


チェリビダッケとカラヤンか…。

興味津々の人間模様。

運命のいたずら。


まるで、誰かと誰かのようだな…。


ん…?



おっと、もう時間ですか?


ううむ…。


……。



(つづく)




ちょっと硬派なテーマとは思いつつ、
こんな話もどうかなと始めてみましたが、
大丈夫でしょうか?(笑)

一応音楽家のブログですしね。
たまにはいいかな、とも…。


ま、なるべく分かりやすいように、
心がけて書きますので、
どうかお付き合いのほどを。

……。


それにしても、くどいようですが、
ホント爽やかな毎日。

ま、東京の話ですが…。


生きていて良かったと、

しみじみ思いますね〜。


(大げさな…)


ん…?


……。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 19:35コメント(12)トラックバック(0) 
2015 エッセイ 

April 27, 2015

ブルックナーはお好き


いい季節になりましたね。

ようやく花粉のシーズンも終わり、
昨日は久しぶりの「駒沢ウォーク」

大勢の人が、
爽やかな休日を楽しんでいました。


ああ気持ちいい。。。

IMG_2433

GWもずっとこんな感じだといいですね。

……。


気持ちがいいので、

これまた久しぶりにブログの更新。


というわけで、

今回のお題はコレ。

『ブルックナーはお好き』


ん?

どこかで聞いた事があるような…?


そう、

フランソワーズ・サガンの小説、
『ブラームスはお好き』を文字って、

ブルックナーという作曲家と作品を、
私なりに語ってみちゃおうかな、
企画です。


ま、私のことですから、
決して堅苦しい「クラシック話」にはならない、
とは思いますので、

よろしかったらおつきあいのほどを…。



さて、昨年の9月、
長年親しんだガラ携から、
「iphone」に換えた私ですが、

おかげで私の日常には、
大きな楽しみが加わりました。


一つは写真。

そしてもう一つは、
『You Tube』でクラシックの動画を観ること。


もちろん今までだって、
パソコンで楽しむことは出来たわけですが、
そんなことを悠長にやってる時間はありません。

パソコンは仕事でフル稼働。

あとはせっせとアレンジや作曲。


まあ、これが、
ジャミンのライブやリハーサルの無い日の、
私の日常。

というか昼間の生活。

(時々サボって大リーグ観戦。)

ん…?


でもね、、、

どちらも目を使う仕事ですから、
夕方、暗くなってくると、
もうダメなんですね。

なにせ年ですから。

あははは。


だから、目がしょぼしょぼしてきたら、
その日はもう作業をあきらめ、
大好きな学芸大にぷら〜り出かける。

これもまた私の日常です。


「さ、今日は何食べようかな。」

「今日は、どこで飲もうかな。」

「でもまだ6時か、飲むにはちょっと早いな。」


そんなときは、

行きつけの「Cafe」で一服。

ぷか〜〜♡

ああ幸せ♡♡



そんなある日のこと。

お気に入り「iphone6」の「You Tube」の中に、
面白いものを見つけました。


Celibidache(チェリビダッケ)という指揮者、

ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団が演奏する、

ドヴォルザーク「交響曲第9番(新世界より)」


前回の「四日市」シリーズでも書いたように、
この曲は、中学1年のとき、
私が初めて接した本格的なクラシックの曲。

ちょうどそんな話も書いた後だったし、
こんな名前の指揮者は知らないけど、

ま、暇つぶしに見てやろうかな。


そんな軽い気持ちで、
イヤホンを付け、
動画のクリックを押した私。

♪♪♪


ミュンヘン・フィルの楽団員が立ち上がり、
万来の拍手の中、

白髪をオールバックにした、
恰幅のいい指揮者が登場する。

(ふ〜ん、これがチェリビダッケか。)


で、このチェリビなんとか。

客席に向かってロクに会釈もしない。

(なんか、怖そうな人だなあ。)


そしてゆっくりと指揮台に上がると、

ゆっくりとタクトを振り始める。


と、、、

そのテンポの遅いこと遅いこと。

(な、な、なんだこの遅さは…)


ま、いずれどこかで普通のテンポになるだろう、
と思っていても、
いっこうに遅いまま。

(これじゃあ日が暮れてしまうだろ…)


実は私、

曲の途中でテンポが揺れる演奏、
作曲家の指定より遅いテンポの演奏、

これには抵抗があります。

グルーヴ(乗り)が損なわれるからです。


私の得意分野である、
ジャズでもポップスでも、
何よりも大切なのは「Groove(グルーヴ)」です。

つい体が動いてしまうような躍動感。

グイグイと前に進んで行く疾走感。


つまり、こうした「乗り」のない音楽を、

私は好みません。

ひと言で言えば「かったるい」から。


これはクラシックだって同じだろう、

これまた私の持論です。


いくら「美しい表現だ」「新しい解釈だ」
などと、クラシックの評論家先生が言っても、

「ふん、何を言ってやがる。
 こんなに揺れたら乗れないだろ。
 作曲家が聴いたら怒るぞ。」

と、そんな演奏、そんな指揮者は、
無視してきました。


今までは。

…。


しかし、今目の前で繰り広げられてる演奏は、

どうでしょう。


私が忌み嫌ってきたタイプの演奏なのに、

なぜか無視する事が出来ないのです。


私は、イヤホンをしっかり両手で押さえ、
食い入るように、次第に、
その演奏に引き込まれていきました。


チェリビダッケか…。

もしかすると、
知らなかった私がアホウで、
実はとんでもない人なのかもしれない…。

……。


そして、その演奏を観て(聴いて)いるうちに、

私はこの人がどんな人なのか、
このテンポの遅さにはどんな意味があるのか、

分かるような気がしてきたのです。

220px-Celibidache_At_Curtis_Single

演奏を見終わると、
私はすぐに「Wikipedia」で、
このチェリビなんとかさんを検索。

いやあ私の感は、
見事に当たっておりました。

私が抱いていた、
いくつかの謎も解けました。


「ああ、やっぱりな!」


(えっ? もう時間?)


いかん。


またしても連載になってしまいそう…。


……。



(つづく)



GWか…。


毎年つぶやいておりますが、
私にとってこの時期は、
決算の時期。

みなさんが、
海外に、レジャーに、
大いに羽根を伸ばしてらっしゃるのを、
うらめしく思いながら、

書類と格闘の毎日。


いいなあ…。

しかもこのお天気。


ふん…。

(と、いじけてみる)


そういえば、

今駒沢公園で、

「肉フェス」ての、やってますよ。


お近くの方、

いかがですか?


肉、肉、肉…。


……。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 12:41コメント(6)トラックバック(0) 
2015 エッセイ 

April 10, 2015

四日市 その9(最終回)


中学2年になりました。


で、当然のようにクラス替えがあったのですが、
ここで奇跡が起きました。

私の生涯の大親友とも言うべき小原さんと、
またまた同じクラスになったのです。


IMG_0516

(最後列右端が私、最前列右から2番目が彼。)


以来彼と私は、
1年生のとき以上に、
いつも一緒につるんでおりました。

なにしろ、何から何まで趣味が合うために、
会話が途切れることがないのです。


私がクラシックに夢中になると、
彼もまたそれを追いかける。

「ビートルズがいいよ」と言うと、
彼もまた同じように好きになる。

好きなテレビ番組もおんなじ。

学校でのみならず、
休みの日まで一緒に映画を観に行ったり、
卓球に興じたり。。。


そして、同じように思春期を迎えると、
なんと初恋の相手まで同じでした。

もちろん、
共に淡〜いプラトニックに終わりましたが、
そんなトキメキまで共有するとは…、、、


キャーーーーーーッ!


(上の写真の中に、その憧れの君がいます。
 興味のある方は推測してみて下さい。
 むふふ…。)



そんな小原さん。


勉強だけはよく出来ましたね。

とは言っても、ガリ勉タイプではない。

授業中の集中力と記憶力が凄いのです。


夏休みの宿題なんぞは、
最初の3日間くらいでさっさと片付けて、
あとは遊びに徹する。

逆に私は、ず〜っと遊びっぱなしで、
最後の3日間で、
大慌てで宿題に取り組むタイプ。

ま、ここだけは大きな違いがありました。


そして間に合いそうになくなると、
彼が来てくれて手伝ってくれるのです。

というか、
強制的に来てもらう。

あははは。


苦手の工作などは、
全部彼に押し付けて、
私はポンカンなんぞを食う。

「小原く〜ん、出来た〜?」

「もうちょいや。
 ん? なんか、ええ匂いやなあ…?」



以来、今日に至るまで、
この友人関係は健在です。

今も彼は、
私の家から歩いて10分くらいの所に、
住んでおります。

ま、さすがにこの数年は、
忙しくてなかなか会えませんがね。


そうそう、そう言えば、

私の息子が中学生の時にも、
家庭教師をやってもらってましたね。


私が息子を学習塾に行かせなかったために、
成績がガタ落ち。。。

その穴埋めに、彼にお願いしたというわけですが、
知識の吸収にどん欲な彼は、

「おお、今時の教科書は何が書いてあるんやろ、
 興味あるなあ。
 よっしゃよっしゃ、寄越しなはれ。」

と快諾。


そして、我が息子も、
やはり夏休みの終わりになると、

「小原さ〜ん、助けて〜。」

と、手をつけていない宿題をゴッソリ持って、
彼に手伝ってもらってたようです。

特に工作は、
全部小原さんにまかせて、
横でミカンかなんかを食べてたらしい…。


血は争えませんね。

あははは。


ちなみに、そのとき我が息子は、
彼にこう言ったそうです。

「親子2代で小原さんにお世話になるなんて、
 なんか悲しいなあ〜。
 でも、ついでだから、
 僕の息子の時もよろしくお願いしま〜す。」


やはり、血は争えませんなあ〜。

あはははははははは。



あれから50年か…。


すっかりオヤジになった私は、
懐かしい思い出がいっぱいの、
2年間を過ごした中学校を訪れました。


IMG_0353


私が颯爽と駆け抜けていたグラウンド、、、

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しかし、校舎もすっかりリ・ニューアルされ、

当時の面影はありませんでしたね。


IMG_0361


でも、私の今日(こんにち)は、

ここから始まったのです。


IMG_0358


四日市。。。


何度も言うように、
この街で私は音楽に出会い、
60年代の、あらゆる文化のシャワーを浴び、

「人生は、なんて素晴らしい!」
という毎日を育(はぐく)んでいったのです。

そして遂には、
音楽家を志してしまった…。

……。



そんな私を後押ししてくれた、
四日市という街で、
昨年の10月、

私が心をこめてプロデュースする、
ジャミン・ゼブのコンサートがありました。


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たくさんのお客さんが、
彼らの音楽、ステージを、

心から楽しんで下さいました。


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感慨深いものがありました…。


ご存知のように、
ジャミン・ゼブの音楽を、
ひと言でジャンル分けするのは不可能です。

ジャズ、ポップス、クラシック、ラテン、
シャンソン、カンツォーネ、etc.etc.

それらがごった煮のようにミックスされ、
新しいエンターテインメントを生み出す。

それがこのプロジェクトの理念です。


少なくとも、
私はそういうコンセプトのもとに、
アレンジをしたり曲を書いたりしています。

その基盤となっているのは、
あの素晴らしい60年代と、この開放的な街、
そのおかげではないかと思っております。


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このコンサートを、

私は心のなかで、

「少しはこの街に恩返しが出来たかな…。」

そう思いながら見ておりました。


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♡♡♡


「さあ兄さん、
 ここで『玉子とじうどん』食べようや。
 美味いでえ〜、この店は。。」


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「小原さん、
 あんたもオッサンになりましたなあ〜。」

「そりゃしゃ〜ない。
 50年やからなあ。」


あはははは。


あはははははははははは。



(四日市 おわり)




いやあ、
長いシリーズになってしまいました。

今更ながら、
青春ていいもんですね。(笑)

最後までおつきあい下さいまして、
ありがとうございます。


それにしても、
ここ数日の寒さはなんでしょう。

「寒の戻り」「菜種梅雨」…。


でも、明日(11日)は、
午前中に雨は止むそうです。

『成城コルティ』での、
ジャミン・ゼブ・フリーライブ。

きっと楽しいステージになることでしょう。

たくさんのお越しを、
お待ちしております。


ではまた、

アレンジの続き…。


せっせ、せっせ、


と…。



SHUN MIYAZUMI

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2015 エッセイ 

March 31, 2015

四日市 その8


桜満開ですね。

みなさんお変わりありませんか。


ニュー・アルバムのリリース、

「藤原洋記念ホール」のライブ、

と、ビッグなイベントが立て続けで、

なかなか更新できませんでした。


あいすみません…。


でもね、

おかげさまで、

それなりに充実した毎日を送っております。

心はすっかり春爛漫です。


というわけで、

このシリーズも、

そろそろ完結させないといけませんね。


今日の私が形成されたと言っても過言ではない、

四日市という開放的な街、

そして華やかな60’sの時代。。。


その中学校篇のつづき。


少し急ぎましょうか…。

……。



さて、この中学校1、2年の2年間は、
まさに私にとっての「春」でした。

人生で、
1番楽しかった時期かもしれません。


まず、前回書いたように、
私は、この時期に、
身長がぐっと伸びました。

そのせいか、
足がめっぽう速くなったのです。


小学校までの私は、
駆けっこが得意ではありませんでした。

まあ、学年でも真ん中くらいの速さでしたか…。

だから「運動会」なんて嫌いでした。


ところが、
中学に入学しての最初の体育の授業。

なんと私は、
クラスで1番になったのです。

そして、あろうことか、
「校内・陸上競技大会」でも、
男子100メートル1年生の部で、
優勝してしまったのです。

つまり学年でも1番(!?)

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これには、
同じ小学校から上がって来た仲間もビックリ。

「宮ちゃんて、あんなに足速かったっけ???」


当たり前です。

当の私が、
何が起こってるのか分からないくらい、
驚いてたんですから。

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この大会の直後には、なんと、
「陸上部」の先生にスカウトされましたからね。

ビックリクリクリ(???)な、
中学校生活の始まりです。


しかし私は、
ブラスバンド部を選びました。

なによりも、
「音楽」に興味がありましたから…。


そして、その音楽好きは、
もはや中毒といってもいいくらいに、
私の生活を根っこから変えてしまいました。

学校から帰っても、
ろくに勉強もせず、
音楽ばかり聴いておりました。


クラシックの分野では、
カラヤン、バーンスタインという、
イケメンのかっこいい指揮者が大活躍の時代。

カラヤン&ベルリン・フィルハーモニーの、
来日公演は全部TVで見ました。

(かっこいいなあ、
 俺も指揮者になりたいなあ…。)


ラジオでは、
60'sポップスが大隆盛。

ビートルズ、シュプリームス、
ローリング・ストーンズ、フォー・シーズンズ、
ルイ・アームストロング、、、

毎週のようにビルボード・チャートをチェック。

(ピアノもいいけど、
 ギターもかっこいいなあ…。
 俺、ギターやろうかな…。)


テレビでは、
伊東ゆかりさんや中尾ミエさんら、
ナベプロのスターたちが、

コニー・フランシス、ニール・セダカ、
といったアメリカン・ポップスや、
ジリオラ・チンクエッティなどの、
カンツォーネを日本語カヴァー。

(ああ、みんないい曲だなあ…。
 俺にもあんな曲、作曲出来るかなあ…。)


そして、
ブラスバンド部の先輩に連れて行ってもらった、
映画「グレン・ミラー物語」では、
ジャズという音楽の面白さも知ってしまう。

この映画は、
その後7回も見てしまいました。

(なんで、即興であんなこと出来るんだろう?
 ジャズ・ミュージシャンもかっこいいなあ…。)


そして、世界のありとあらゆる音楽は、

「夢であいましょう」
「アンディ・ウィリアムス・ショー」
「ディーン・マーティン・ショー」

といったNHKの音楽バラエティーで、
さらに心に入りこんでいったのです。


そしてついに、

「なんでもいいから、
 音楽を職業にしてみたいもんだ…。」

私は大胆不敵にも、
こう決心するに至ってしまいました。


これには、

好奇心おう盛な、多感な少年時代が、
60’sであったことが大きかったと思います。


ポップスのみならず、
ジャズも、クラシックも、
カンツォーネも、シャンソンも、

世界中のありとあらゆる音楽が、
一気に華開いた、
いわば音楽の「文化大革命」のような時代が、

私を後押ししてくれたのではないか…。

そう思っています。


とにかく、

何を聴いても面白くて新鮮でしたから。


さらには、
四日市という街が、
開放的であったために、

「男子がピアノを習う」といった、
当時としては珍しい現象にも、
大らかに対応してくれた、

こんなことも、
無縁ではなかったように思います。


さあ、やがて2年生になると、

思春期という、
女子が眩しい季節も訪れ、
さらに学校に行くのも楽しくなり、

また家では、
レコード、ラジオ、テレビ、
そして映画と、

ありとあらゆる文化の洪水をいっぱい浴びて、
これまた刺激的で楽しい毎日は、
どんどん加速していく。

……。


いやあ、そんな夢のような時代でしたね。


あの時代に戻りたいな…。


あの娘、元気かなあ…。


(ん…?)


……。



(つづく)




改めまして、

3/28(土)、29(日)の両日、
慶応日吉キャンパス「藤原洋記念ホール」
にお越しのみなさん、

ありがとうございました。


まさに「春爛漫の宴」でしたね。

私も楽しゅうございました。


そして、
ニュー・リリースのライブ盤も、
たくさんお買い上げいただきました。

こちらも、感謝、感謝でございます。


さらには、
前夜祭(?)の「A'TRAIN」も、
楽しかったですねえ。

こちらもありがとうございました。

(ん…?)

次回は、4月24日(金)の開催です。


さ、プロ野球も始まったし、
来週はアメリカ大リーグも始まるし、

いい季節になりましたね。


では、さっそく花見に。。。

IMG_2155


それ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ、


っと…。


……。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 17:17コメント(6)トラックバック(0) 
2015 エッセイ 

March 11, 2015

四日市 その7


だらだらと連載を続けている、

私の四日市時代のお話。


今日からは、いよいよ中学校篇です。


1964年の春、

晴れて私は中学生になりました。


そして、小学校の終わり頃から、

私の身長は驚くほど伸びたのです。

(最後列の真ん中が私)

IMG_0505

残念ながら、
その後はさほど伸びず、
周りにどんどん追い抜かれて、

高校のときには、
クラスでも真ん中くらいに、
なってしまいましたが…。

ううむ…。



さて、このクラスでは、

その後の私の人生において、
大変重要な意味を持つ、
二人の人物との出会いがありました。


一人目は、
私の生涯の大親友とも言える、
小原(おはら)さん。

このブログにも、
何度となく登場してますね。

このシリーズの1回目にも登場しました。

(最前列中央が彼)


そう、彼小さかったんですよ。

ね、小原くん。

あはは。

ま、勉強は学年でも1、2を争うくらい、
よく出来ましたがね。


で、初めて会ったときに、
ヤツが私の顔を見て発した第一声が、

「馬や〜!」

なんと無礼なヤツだと思いましたが、
まさかここまでの付き合いになるとはねえ〜。

あはは。


そして、もう一人が、
担任の川喜田先生。

最初のホームルームで、
この先生が発した、、、

「私の名前は、
 川喜田治平(かわきたじへい)です。」


これにはクラス中が、
どっと沸いた。

「じへい、って、変な名前や〜、
 わははははははは〜〜。」


ちなみに、四日市という街は、
名古屋に近いのですが、
言葉は大阪弁に近いものがありましたね。

ま、このときの笑撃も、
忘れることはありませんね。

ちなみに私たち悪ガキは、
裏ではこの先生のことを、

「いへじ」と呼んでおりました。


で、この「いへじ」
じゃなかった川喜田先生。

こんなごっつい体をしていますが、
実は音楽の先生だったのです。

そして私は、なんとなく、
彼に誘われるがままに、
ブラスバンド部に入部することになりました。

(これまた最後列中央、
 クラリネットを持っているのが私です)

IMG_0504

それまで、
なんとなくピアノだけは続けていたものの、

このブラスバンド部に入部したおかげで、
全体合奏という面白さを知ったことは、

後の私の音楽人生に、
大きな影響を与えてくれました。

FullSizeRender


そんなある日、

いへじ先生が(まだ言うか)、
ドヴォルザークの「新世界より」という曲を、
レパートリーに加えました。


有名な交響曲第9番「新世界より」の第4楽章を、
コンパクトに3分くらいにまとめた、
ブラスバンド用アレンジだったのですが、

そのかっこよさに、
私は一発でしびれてしまいました。


これはぜひ、
本物を一度聞いてみたい…。

そして全曲盤を購入。

IMG_1702

しかもこれには、
オーケストラ総譜(スコア)まで、
付いていたのです。

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初めて見る、
オーケストラのスコア。

1小節が何段にもなっていて、
いろんな楽器に、
いろんな役目が与えられている。

衝撃的な出会いでした…。


私は毎日のように、
このスコアを目で追いながら、
レコードをかけて、

その壮大な音の世界に浸る。


そして、

「ああ、もっといろんな曲を知りたい」
と、クラシック音楽に、
すっかりはまってしまったのです。

ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、
モーツァルト、マーラー、ブルックナー…。

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もちろん、

ラジオから流れて来る、
ポピュラー音楽も、

伊東ゆかりさんや中尾ミエさんの歌う、
洋楽のカヴァー曲も、

猛烈な勢いでヒット・チャートを独占する、
ビートルズの音楽も、

すべてが私にとっては新鮮で愛(いと)おしく、

「ああ、音楽って、なんて素晴らしいんだ!」


(ジャズを知るのは、
 もう少し後のことになります)



さあ、こうして私は、

それまで切手収集につぎ込んでいたお小遣いを、

今度は、レコード購入につぎ込む時代へと突入。


音楽は私の人生にとって、

なくてはならないものになってしまったのです。


そんな私を、

開眼させてくれた「いへじ」先生には、

感謝の言葉しかありませんね。


(また言うか)


しかも、素晴らしい熱血先生でした。


ご存命なのかな…。


……。



(つづく)




球春間近!

野球好きの私には、
たまらない季節がやって来ました。


それと歩調を合わせるように、
ジャミン・ゼブ2015も、
いよいよ本格始動です。

2月は、予定されていたライブが、
ことごとく流れて、
ファンのみなさまには、
寂しい思いをさせてしまいましたが、

これから、続々と、
楽しいスケジュールが待ち構えています。


私も気力充実。

やる気まんまんです。


ハ、ハ、ハ、、、

ハックショ〜〜〜ン!!


と、その前に、

この花粉症、


なんとかならんかな…、


……。



SHUN MIYAZUMI

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2015 エッセイ 

February 22, 2015

四日市 その6


ジャミン・ゼブの新しいCD、

昨年の5月、
『STB 139』でのラスト・ライブを収録した、
アルバムが完成しました。

イエ〜〜イ!


短期集中。。。

渾身の力を振りしぼって仕上げたため、
正直疲れました…。

首も肩もボリボリ…。

年ですかねえ〜。


でも、出来栄えには満足です。


ま、内容に関しては、
追って詳しく解説したいと思いますが、

まずは締め切りに間に合って、
ホッ…。


というわけで今日も、

「四日市」シリーズのつづきです。


この街には、まだまだ、

書きたいことがたくさんありますから。

ええ。


……。



私にとって「四日市」の思い出というのは、

すなわち、
60年代の思い出ということになりますね。


60年代。

60’s。

なんとも素晴らしい響きですね。


戦後の混乱から立ち直り、
国民の生活水準も、文化レベルも、
一気に華開いていった時代。

そんな時代に、
多感な思春期を迎えたわけですから、
面白くないわけがない。

幸せな時代に生まれました。。。


まずは、

テレビ番組が格段に面白くなりましたね。


我が家にテレビがやって来たのは、
小学校2年生のとき。

とはいっても、
まだ小さな白黒テレビですがね。

徳島にいた頃です。


でも、この四日市時代(1961年〜)には、
日本国中、テレビが、急速に、
娯楽の中心になっていきました。


NHKの「大河ドラマ」が始まったのも、
この頃でした。

「花の生涯」「赤穂浪士」「太閤記」…。

おかげで歴史が大好きになって、
学校の社会の授業もルンルン。。。


日曜の夜のお楽しみ、
「てなもんや三度笠」「シャボン玉ホリデー」
と続くこのシリーズは、
なんと70%という視聴率だったそうです。

伊東ゆかりさん、ハナ肇とクレージー・キャッツ、
といった渡辺プロダクションのタレントが、
大活躍のバラエティーや歌番組も楽し〜〜い。

「コンバット」「ベン・ケーシー」といった、
アメリカのドラマも全部見てました。

「チロリン村とくるみの木」
「ひょっこりひょうたん島」
こんな人形劇も楽しかったなあ…。


さらには、

大鵬、柏戸が大活躍の大相撲。

長嶋、王のプロ野球。


サッカーこそ、
今ほどの騒ぎではありませんでしたが、
スポーツ番組も楽しみで、楽しみで…。


振り返ってみると、
家ではテレビばかり観てましたねえ。

家で勉強したという記憶は、
まずありませんね。

小学生時代は…。


もちろん、
誰も学習塾なんて行ってませんでした。

当時の子供は、
それが当たりまえでしたね。

放課後は遊べ、遊べ。

夜はテレビ、テレビ。


それでも、
テレビからいろんな物を吸収し、
知らず知らず社会勉強を積み重ねていった、

と言っては大げさですかね。


大好きだったクレージー・キャッツ、
植木等さんの歌った曲の数々、

「わかっちゃいるけどやめられねえ♪」
 (スーダラ節)

「ガキの頃から調子良く、
 楽して儲けるスタイル♪」
 (無責任一代男)

「そのうち何とかなるだろう〜♪」
 (黙って俺について来い)

「どうせこの世はホンダラッタホイホイ♪」
 (ホンダラ行進曲)


などの名(迷)フレーズは、

今でも私のバイブルです。

人生の哲学です。


(ん…?)



それに反して、
今の子供は可哀想だなあと思いますねえ。

学校が終わったらすぐに塾、塾、塾、
勉強、勉強、勉強…。


私らの時代は、

ドロンコになって遊んだり、
鬼ごっこをしたり、
野球やドッジボールを楽しんだり、

家ではテレビ三昧の毎日。


そして海の向こうからは、
『ビートルズ』という、
もの凄い人気のバンドが登場というニュース。

ああ、もう、
書いても書いても書ききれない、

文化の撩乱…。



そんな、

高度経済成長真っただ中の活気溢れる日本、

そして、開放的な四日市の街では、
「悪ガキ」でも充分に人気者になれる。


テレビと、この時代と、この街のおかげで、
私は今日の自分を、
うまい具合に形成出来たのではないか、

そう思っております。

調子よく。

ラッキーでしたかね。

……。



さて当時、私を育(はぐく)んだ、
もう一つの趣味が、これでした。

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そう切手収集。

かつて「私のコレクション」(2009)
というお話でもふれましたが、

当時この「切手収集」は、
大変なブームになりました。

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私たち小学生も、
少ないお小遣いを工面して、
美しい記念切手を、
1枚、また1枚と購入しては、

楽しんでいたのです。

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「関門海峡開通記念」
「北陸トンネル開通記念」
「マナスル登頂」

一つ一つの新しい出来事が、
美しい記念切手になっていく。

これもまた、平和と文化の象徴、
国が日々豊かになっていく、
そんな60’sの産物だったのでは、
ないでしょうか。

IMG_0857

1964年「東京オリンピック」が、
間近になって来た証しもありますね。

IMG_0856


そしてピア〜ノ。

悪ガキゆえ、
ソロバンも、習字も、
習い事はすべてクビになりましたが、

このピア〜ノだけは、
なんとなく続けておりました。

IMG_0517


そのおかげでか…、

中学に上がってからは、

強烈に音楽にめざめていきました。


ついには、

音楽家を志すまでになってしまいました。


はたしてそれは、


良かったのでしょうか…。


ううむ…。


……。。。



(つづく)




2月って短すぎませんか〜。

もう最終週ですかぁ〜…。

ということは、
いろいろ支払いの時期では、
ありませんか〜。

ひえ〜〜〜〜〜〜ッ。


でもまあ、今月もなんとか乗り切って、

2/27(金)には、

楽しく「A'TRAIN」ライブといきますか。


春も、もうすぐ。


(ハックショ〜〜〜〜ん)


おっと、その季節でもあったか…。


ううむ…。


微妙…。



SHUN MIYAZUMI

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2015 エッセイ 

February 07, 2015

四日市 その5


みなさん、

寒中お見舞い申し上げます。


外も寒いですが、

年が明けてからというもの、
毎日嫌なニュースばかりで、
心までも冷えきってしまいますね。

やれやれ…。

……。


でもまあ、元気を出して、

音楽の力を信じて、

前向きに行こうではありませんか。

(そうだ、そうだ)


というわけで今日は、
私が多感な少年時代の5年間を過ごした、
「四日市」という街、、、

昨年の秋以来中断していた、
その頃のお話を、再開したいと思います。


そして今回は、

その5年間を、
この悪ガキとともに歩んだ、

あるパートナーのお話です。



1961年(昭和36年)の春。

私たちが四日市に引っ越したとき、
父は、前任の支店長さんから、
一匹の犬をもらい受けました。


その方は、
滋賀県の大津支店に赴任したのですが、

そちらでは犬を飼うスペースがないため、
そのまま、その犬を飼って欲しいと、
頼まれたそうです。


その名を「権太郎(ゴン太郎)」と言います。

愛称「ゴンちゃん」。

これは、父が、そのゴンちゃんを、
散歩させているときの写真です。

IMG_0506

左の通路の奥に犬小屋が見えますね。

あそこが彼のお家でした。

IMG_0519


次の写真は最近のものですが、
この通路には金網の柵がありますね。

でも当時は、
下が数十センチほど空いていたのです。

ゴン太郎くらいの大きさだと、
鎖につながれたままでも、
ゆうに隣の空き地(今は駐車場)と、
行ったり来たり出来たのです。

IMG_0337

さて、小学校4年生の私は、
このゴンちゃんを、
とても可愛がりました。

もともと犬好きでしたからね。


彼もしだいに私たちに慣れて、

見る見るうちに、
我が家になくてはならない、
存在になっていきました。


ところが、ある朝のこと…。

私がゴン太郎に、
朝の挨拶をしに行ったところ…、

……、、、


なんと、ゴン太郎は、
空き地で、
血まみれになって、
死んでおりました。


もっと強い大きな野犬に、
噛み殺されたようです。

鎖につながれたままだったので、
逃げるに逃げられなかったのでしょう。

金網下のスペースが、
仇(あだ)となったわけです。

IMG_0513

私は嘆き悲しみました。

1週間くらい、
泣いても泣いても涙が止まらない。

そんな毎日が続きました。


そんな私を不憫に思ったのでしょうか…。

「どうしようもない悪ガキだけど、
 案外可愛いところもあるんだな。」
と、思ってくれたのでしょうか。


ある日父が、
「俊介、新しい犬を飼おう。」
と、ペット・ショップに、
連れて行ってくれたのです。


そして、買って来たのが、
この犬。

名前も、そのまま、
「権太郎」と名付けました。

そう「ゴン太郎 II世」です。


そして今度は、
空き地に出入り出来ないように、
金網の下のスペースを、
コンクリで埋めてくれたのです。

怖い親父でしたが、
案外可愛いところもあったんですね。

あははは。

IMG_0521


実は…、

私と父がペット・ショップに行ったとき、
大きな柵で囲まれた中には、
何匹もの小犬がいたのですが、

ほとんどの犬は私たちに無関心でした。


しかし、この犬だけが、
すごい勢いで私のところにやって来て、
しきりに私に「抱け、抱け」と迫るのです。

その目は、
「僕を飼え、僕を飼ってくれ。」
と、訴えているように見えたのです。


父は、他の犬に興味があったようですが、
私は即座に、この犬に決めてしまいました。

「僕、絶対この子がいい!!!」


どうですか。

愛くるしい表情の中にも、
「絶対にチャンスを逃がさない。
 幸せは自分の力でつかみ取る。」

そんなしたたかさが、
見えてくるようではありませんか。

IMG_0850

以来私たちは、大の仲良し。

IMG_0849

そして、
開放的な四日市の街で、
スクスクと育っていった私とともに、

このゴン太郎も、
スクスクと育っていきました。

IMG_0846

高度経済成長真ただ中、

60'sという、
私の中の文化が一気に華開いた、
素晴らしい時代。


「世の中が面白くて仕方ない。」

そんな、自由奔放な毎日を送る私に、
歩調を合わせるように、

この犬もまた、
自由奔放に毎日を楽しんでおりました。

IMG_0523

人間の食べるものは何でも食べる。

「たくわん」も「焼きいも」も大好き。


おそらく、
「自分は人間である。
 それも、相当にラッキーな人間である。」
そう、思っていたに違いありません。


まるで「大人を大人と思わない。」
生意気盛りの、悪ガキの、
自分を投影してるかのようで、

私は、このゴン太郎が、
本当に大好きでした。


夜は放し飼いにしてあげたので、
ボールをくわえては、
この通路を元気いっぱいに走り回る。

そんなゴン太郎の絶頂期もまた、
この四日市だったのでしょうね。


人なつっこい顔をしながらも、
どこか人間をからかってるような表情。

なんとも得意げですよねえ。


ん、待てよ…?

これって、誰かに似てませんかねえ…??

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そうだ!

こいつだ!!

ゴン太郎が少年時代のパートナーなら、

このご仁は、ここ20数年の私のパートナー。

IMG_0718


やっぱり、

「類は友を呼ぶ」

のかな…。


……。



(つづく)




どうでしょう。

少しは癒されて頂けましたでしょうか。(笑)


殺伐としたニュースが多い、

今日この頃、

私もゴン太郎を思い出しているうちに、

元気になりました。


さあ、やるぞ〜!


いい音楽作るぞ〜!


エイ、エイ、オ〜〜〜〜〜!!!


(……。。。)



SHUN MIYAZUMI

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2015 エッセイ 

January 26, 2015

白鵬


かつて私は、このブログで、

『大相撲小研究』なるものを、

書いたことがあります。


また昨年、一昨年と、
正月明け「初場所」の両国国技館には、
2年連続で出かけ、

その様子を『居酒屋国技館』なるお題で、
レポートしました。


そう、かくも私は、

相撲が大好き!


♡♡♡



そんな私が、相撲に目覚めたのは、

小学校の1、2年生の頃でしたか…。


その頃トップの地位にあったのは、
「栃錦」「若乃花」の両横綱でしたが、

もっぱら我が家では、
ラジオの中継に手に汗を握りながら、
耳を傾ける時代。

我が家にテレビがやって来てからの、
最初のスーパー・スターは、
「大鵬」ということになりますかね。


以来、数々の「大横綱」が、
土俵を湧かせてくれました。

「大鵬」(優勝32回)

「北の湖」(優勝24回)

「千代の富士」(優勝31回)

「貴乃花」(優勝22回)

「朝青龍」(優勝25回)

「白鵬」(優勝33回)



そんな、「大横綱」たちの中にあっても、

「白鵬」の素晴らしさは、

群を抜いてるのではないか。


もはや、伝説の、

あの69連勝の大横綱、

「双葉山」の域に達しているのではないか。


私は秘かにそう思っています。


その美しい体型は、
観ていて惚れ惚れします。

瞬発力、技の豊富さ、柔らかさ、相撲の上手さ、
もうもう、すべてが完璧ですね。

「心技体」すべてを兼ね備えた、
まさに理想の力士として、
後世まで讃えられるのではないでしょうか。


生涯成績 895勝186敗21休(勝率 0.828)
幕内成績 801勝138敗21休(勝率 0.853)
横綱成績 607勝 68敗   (勝率 0.899)


これらの勝率はいずれも、
前述したすべての大横綱を上回って、
断トツの1位です。

あの「双葉山」ですら、
横綱での勝率が0.882なのですから、
もう驚異としかいいようがありません。

まだまだ現役でやれそうですから、
この数字はさらに上がっていくんでしょうね。


さらに驚きは、
「21休み」に象徴されるように、
休場の少ないことです。

なんと、横綱になってからは、
1日たりとも休んでいません。

頭が下がる思いです。


「大鵬」(136休)「北の湖」(107休)

「千代の富士」(159休)「貴乃花」(201休)

「朝青龍」(76休)


を見れば、

彼の偉大さがわかろうというものです。


日頃から怪我をしないような、
入念な準備と、たゆまぬ努力。

「絶対に休まないぞ」という、
プロ意識の固まりのような強い責任感。


そのプロ意識と、
その技術が、もはや、
芸術の域にまで達しているという点で、

野球のイチローと相通ずるところがありますね。

こんな人たちと、
同じ時代に生きたことを、
本当に幸せだなあと思います。


そんな「白鵬」。。。


この素晴らしい勇姿を、

出来るだけ脳裏に焼き付けておきたいと、

今年も行ってまいりました。


「両国国技館」。

「大相撲初場所千秋楽」。。

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江戸情緒溢れる「お茶屋」さんで、
お弁当やらお酒をお願いし、

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まだ閑散とする場内での、
番付下の方の若手力士の取組みすら楽しく、

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もちろん「居酒屋国技館」の準備怠り無く、、、

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十両力士の土俵入りの頃から、
徐々にお客さんも増え始め、

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幕内力士の土俵入りでは、ほぼ満員の館内。

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そしてお待ちかね、
横綱「白鵬」の土俵入り。

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「よっ、白鵬〜〜〜〜〜〜!!!」

「日本一〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

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そして、、、

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横綱「鶴竜」との結びの一番。

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ああ、何から何までカッコいい〜!

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力の入った大相撲も、
やはり最後は「白鵬」の圧勝。

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なんと11回目の全勝優勝を飾ったのでした。

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というわけで、

その美しさ、凛々しさ、強さに、

酔いしれました。


もちろん、

このあとの2次会も含めて、

お酒にも酔いしれました。


いったい何時間飲んだんだろう…。

10、11、……12、

……、、、


ん‥?



(おわり)



「10大ニュース」
「映画ベストテン」
「お相撲」

私のお正月3部作も、
これにて完結です。


ようやくこれで仕事開始ですね。

あははは。


(なぬ!まだ正月気分だったのか!!!)


えっ?


……。



SHUN MIYAZUMI

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2015 エッセイ 

January 14, 2015

私の映画ベストテン 2014


お正月恒例、

『私の映画ベストテン』も、

早や8年目となりました。


私が昨年観た映画は、

なんと83本!


忙しい、忙しいと言ってるわりには、

けっこうな数になりましたね。

あははは。


そして、昨年もまた、
10本に絞るのが大変なほど、
素敵な映画がたくさんありました。

ベスト20、30でも足りないくらい…。


悩みに悩んだあげくのベストテンですが、

どちらかというと娯楽、コメディー、
そして、心にしみるドラマといった、

映画本来の楽しさを満喫させるものを、
中心に選んでみました。


今年もまた、
自己中心的なベストテンではありますが、

みなさんにも、
ぜひご覧になっていただきたいものばかりです。


というわけで、

さっそく…。




『私の映画ベストテン 2014』



1.鑑定士と顔のない依頼人
 (The Best Offer)

_SL1011_


 いやあ、すごい映画だと思いました。

 あまりにもすごい結末に、
 言葉を失ってしまいました。


 ミステリーとラブ・ロマンスとを、
 見事なまでに融和させた、
 美しくも、哀しい大人の映画、

 と言ってしまうには残酷すぎますかね、
 この結末…。


 監督・脚本が、
 あの『ニューシネマパラダイス』の、
 名匠ジュゼッペ・トルナトーレ、
 音楽がエンニオ・モリコーネときたら、

 悪いはずはなかろうとは思ってましたが、

 ここまでとは…。
 

 あまり語ると、
 ネタバレしてしまいそうですね。

 あぶない、あぶない…。

 ま、一度ぜひご覧になって下さい。


 『シャイン』で一躍脚光を浴びた名優、 
 ジェフリー・ラッシュが主役というのも、
 私的には、余計に感じてしまうのでしょうか…。
 
 なにせ私、最近、
 この人に似て来たとよく言われますから…。

 ううむ…、

 なんか哀しいな…。




2.大統領の執事の涙
 (Lee Daniels' The Butler)

_SL1163_



 実在した、
 ホワイトハウスで7人もの大統領に仕えた、
 一人の黒人大統領執事の人生を、

 アメリカ現代史と照らし合わせて描いた、
 壮大な物語です。

 
 じつは私、
 こうした、人間の一生を描いた映画が、
 昔から大好きなんです。

 『フォレスト・ガンプ』『ゴッドファーザー』
 『アラビアのロレンス』『グレン・ミラー物語』

 などなど…。
 

 キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争、
 といった歴史的事件を絡めながら、
 懸命に生きていく奴隷あがりの一人の執事。

 さながら黒人版『フォレスト・ガンプ』
 といった感じですが、

 大いに感じるところがありましたね。

 いい映画でした。




3.サイド・エフェクト
 (Side Effects)

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 スティーブン・ソダーバーグ監督の、
 サスペンス・ミステリー。

 新薬の副作用により、
 夫を殺害してしまった女と、
 その背後にある闇を暴こうとして、
 逆に加害者の汚名を着る事になる精神科医。


 最後の最後までハラハラ、ドキドキの展開で、
 昨年観たこの手の映画の中では、
 一番楽しめました。


 ちょっとおつむが寂しくなってきたものの、
 相変わらずチャーミングな、
 ジュード・ロウが、
 正義感溢れる精神科医の役を好演。


 ラストのどんでん返しには、
 思わず拍手を送りたくなりましたね。


 もう一回観ようかな…。




4.マラヴィータ
 (The Family / Malavita)

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 元マフィアの大物一家が、
 FBI保護プログラムのもと、
 フランスのノルマンディーという田舎町で、
 次々に巻き起こすドタバタ・コメディー。

 いやあ、もう、
 最高に笑えました。
 

 ロバート・デ・ニーロ扮する親父も、
 ミシェル・ファイファー扮する妻も、
 娘も、その弟も、
 とんでもない奴ばっかりで、

 「やっぱり血は争えないんだなあ〜」
 と、終始大笑い。


 そして最後は、
 ついに居所を嗅ぎ付けてやって来た、
 現役マフィアの殺し屋たちを、
 激しい銃撃戦のもとやっつけてしまう。
 

 「そんなバカな〜」

 と思えるのが映画の娯楽たるところで、
 ま、これはこれでいいではありませんか。


 製作総指揮 / マーティン・スコセッシ
 監督 / リュック・ベッソン

 ときたら、
 このくらいやってもらわないとねえ。

 あはははは。




5.泥棒は幸せのはじまり
 (Identity Thief )

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 これもまた最高に楽しい、
 コメディー映画でしたね。


 他人の個人情報を盗んで、
 贅沢三昧の生活を送る、
 ふてぶてしいおばさん詐欺師と、

 彼女の被害にあった平凡なサラリーマンが、
 フロリダからデンバーまで、
 奇妙な珍道中を続けるという物語。


 その昔、
 『ミッドナイト・ラン』という、
 デ・ニーロの映画を思い出しましたが、

 こんなおばさんに引っ掛かったら、
 そりゃ大変ですわね〜。


 私も過去に2度ほど、
 カードのスキミングにあったので、
 人ごとではなく観ておりました。

 これも、また観たいなあ〜…。




6.42〜世界を変えた男〜
 (42)

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 大の野球ファン、
 それもメジャー・リーグが大好きな私が、
 この映画を見逃すわけがありません。


 「42」とは、
 黒人初のメジャー・リーガー、
 ジャッキー・ロビンソンの背番号。

 大リーグでは、今でも年に1度、
 全選手がこの「42」番をつけて試合をしたり、
 全チームで永久欠番になっているくらい。

 彼の功績、偉大さがわかろうというものです。


 激しい人種差別のあった時代に、
 懸命にその差別に耐えながら、
 実績を残した彼も偉大ですが、

 それを支えた、
 ドジャーズのオーナー、
 ブランチ・リッキーという白人も偉大だった、

 ということが、よく分かりました。

 リッキーさん、あんたもエライ!

 


7.LIFE!
 (The Secret Life of Walter Mitty)

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 心暖まるヒューマン・ドラマでした。


 思いを寄せる女性に声もかけられず、
 ただただ妄想するだけの凡庸な男が、
 「LIFE」誌の表紙を飾るネガと、
 そのカメラマンを探しに旅に出る。

 ニューヨークから、
 グリーンランド、アイスランド、ヒマラヤと、
 危険をかえりみず旅をしていくうちに、
 たくましい人間に変貌していく、

 といったお話。


 脇役に、
 ショーン・ペン、シャーリー・マクレーン、
 といった大物を配した贅沢な作品で、

 映画の醍醐味がふんだんに味わえる傑作、

 だと思いましたよ。




8.なんちゃって家族
 (We're The Millers )

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 これもまた、なんともバカバカしい、
 抱腹絶倒のコメディー映画。
 
 
 しがないチンピラの麻薬密売人が、
 マリファナと金を奪われる。

 その穴埋めに、メキシコから、
 大量の麻薬を運ぶ仕事を引き受ける。


 で、家族旅行を装えば見つかるまいと、

 知り合いのストリッパーにお母さん役を、
 近所の童貞の少年に息子役を、
 同じく近所の万引き常習犯の少女を娘役に、

 それぞれお願いして、
 危険極まる旅に出るわけですが…。
 

 いやあ、ここから先は、
 話すのは野暮というもの。

 落ち込んでるときに観たら、
 即立ち直ること必至です。

 人生、悩むことすらバカバカしくなります。

 あははは。




9.ミッシング・ポイント
 (The Reluctant Fundamentalist)

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 ちょっとコメディーに偏った感があるので、
 たまには真面目な映画も紹介しないと…。
 

 18才のときにアメリカに留学。
 優秀な成績で大学を卒業、
 ニューヨークでエリートとして働く、
 パキスタン人の青年。

 仕事も順調、アメリカ人の彼女も出来、
 順風満帆な人生かと思われた。

 
 ところが、
 「9・11 同時多発テロ」が起き、
 彼の人生は一変してしまう。

 その風貌から、
 イスラム系のテロリストとみなされたり、
 アメリカ人から迫害を受けたり…。


 今世界が抱える、
 最も深刻な問題を描いた力作です。


 最後の主人公のセリフ。

 「報復してはならない。」


 そうなんですよねえ…。

 「報復の連鎖」というのが、
 一番怖いんですけどねえ…。

 ……。




10.ローン・レンジャー
 (The Lone Ranger)

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 最後は悩んだあげくにコレ!
 

 ロッシーニ「ウィリアム・テル序曲」に乗せて、
 白馬にまたがり颯爽と登場する、
 正義のヒーロー。

 子供の頃、毎週のようにテレビの前で、
 心ときめかせて観ていたものです。

 アメリカの子供と同じようにね。


 今回の最新リメイク版でも、
 やはり最後に登場するシーンでは、
 思わず「ジャカジャジャカジャ♪♪♪」と、
 画面に合わせて、興奮しながら歌ってました。

 童心に帰ったような楽しさがありました。

 あはは。


 インディアンに扮したジョニー・デップが、
 いい味してましたね。
 
 この人、最近何でもやりますねえ。

 まるで「怪人二十面相」のようだ。


 これも古っ!?



そして今年も、、、



番外編. その1.マネーボール
 (Moneyball)

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 毎年この特集では、
 新作、準新作といった新しい物を、
 ご紹介しようという主旨でやっております。


 この映画は2011年の映画で、
 遅まきながら観た、
 ゆえに番外編なわけですが、

 普通なら1、2位を争うくらい、
 私にとってはたまらない映画。


 アメリカ大リーグ、
 オークランド・アスレティックスの、
 ゼネラル・マネージャー(GM)、
 ビリー・ビーンを描いた野球映画で、

 ブラッド・ピットが、
 素晴らしい演技を魅せてくれます。


 メジャー・リーグのファンは必見!

 ブラピのファンももちろん必見!
 


そして今年は、もうひとつ。



番外編. その2.ウルフ・オブ・ウォールストリート
 (The Wolf of Wall Street)

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 レオナルド・ディカプリオが、
 アカデミー賞主演男優賞にノミネート。

 実在の株式ブローカーの栄枯盛衰を、
 見事なまでに快演。

 豪華絢爛な娯楽大作。


 なのに、なぜ「番外編」???

 はい、それは、

 エロいからです。


 昨年の番外編『ted』同様、
 いや、そんなの比較にならないほど、
 お下劣なシーンの連続だからです。

 「あ〜ら、そんなの全然平気よ〜。」
 という方なら、ぜひぜひ。

 
 それにしても、
 ブラピもディカプリオも、
 演技、上手くなりましたねえ。

 初めの頃は、
 ルックスだけの大根役者、
 という印象しかありませんでしたから。


 ルックスに奢ることなく努力したんでしょうね。

 うんうん…。

 ……。。。



いやあ、
他にも選びたいものがたくさんあるのですが、

きりがないので、
このへんにしておきましょう。


ま、私が昨年観た83本を、
別の人が選んだら、
まったく違うベストテンになるんでしょうね。


それがまた映画のいいところ。


うんうん…。


(画像はクリックすると、どアップになります。)



今年も楽しみだなあ…。


……。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 12:43コメント(8)トラックバック(0) 
2015 エッセイ