November 2007

November 29, 2007

ぱしふいっくびいなす号 2007航海記その5


ぶるるる。

今日は寒いですねえ。

みなさん、
お風邪など召しませぬように。

ジャミンのみなさんも、
お願いしますよ。


さてさて、
26日(月)のNHK「首都圏ネット・ワーク」

ご覧になりました?

Jammin'Zebが、
いい感じで紹介されてましたね。

おかげさまで、
彼らのブログの訪問者数も、
日に日にうなぎ上り。

テレビの力は凄い…。


この後も、
ジャミンのTV出演は続きます。

前回からの変更もありますので、
ここで改めて、

おさらい。


11/30(金) NHK BS-1「列島ニュース」
       (13:15〜14:00)
       <11/26放送「首都圏ネットワーク」
        の再放送。全国ネットです。>
12/02(日) テレビ東京「ブランニュー」
       (06:20〜06:30)
12/07(金) フジテレビ「ハピふる」
       (09:55〜11:25)
       <前回11/30放送と書きましたが、
        一週間ずれました。
        その分内容もパワーアップ?>


そして、きょうはこれから、
テレビ朝日「題名のない音楽会」収録です。

出かけるまで、
まだ時間があるので、

竜宮城の続きを更新しちゃいましょう。

急げ、急げ…。



「ぱしふいっくびいなす号 2007航海記」 その5


10月17日 航海4日目

午前7時

ブルブルブルブル!!
ガッガッガッガッガッ!!!

けたたましいエンジン音で、
ガバッと飛び起きる。

船は屋久島港に着岸しました。


眠い目をこすりながら、
「スモーキング・ルーム」で一服。
プカ〜〜〜〜。

そのまま「メイン・ダイニング」へ」行くと、
今日はみんな元気に揃っていましたね。

そしてみんなで朝飯。


ここの朝飯はいいですよー。
洋風バイキングと和定食の2本立て。

ま、洋上の「豪華ホテル」
ですからね。

このくらいは、あたりまえ。


それにしても恐るべしは、
ベースの佐藤有介の食欲。

朝、昼、夜、夜食と、
ここまで完全制覇。
おまけに酒も人一倍飲む。

若いんですねえ。


そしてみんなは、
元気に屋久島見物に出かけました。

私?

もちろん行きません。

疲れるから。

もっぱら昼寝です、昼寝。

なにせ船が停止している間が、
寝る絶好のチャンスですからね。


「もったいなくない?」

いいえ、全然。


ハワイに行ったって、
私はどこにも行きません。
ホテルのプール・サイドで、
一日まったり。

ウオッカ・トニックを飲み昼寝。
汗だくで目が覚めたら、
ドボーンとプールに飛び込み、
また酒を飲んで、また寝る。

これの繰り返し。

ちょうどサウナと水風呂の関係ですな。

観光だの、
アラモアナで買い物だの、

私にはまったく興味がない。


ただし、夜は元気です。

美味いものを食い、
よさそうなバーを探し、
心ゆくまで酒を飲んで、
リフレッシュ。

典型的、夜型人間。

でも、
ハワイもほとんど禁煙だそうですから、
もうあんまり行きたくないな…。


で、結局3時のリハーサルまでは、
部屋でグースカと、
「スモーキング・ルーム」でプカ〜〜
の繰り返しをやっておりました。


航海も4日目ともなりますとね、
この「スモーキング・ルーム」に集まる人たちと、
自然と交流が深まります。

なにせ来る人は限られてますからね。
男女半々くらいでしょうか。

自然とお友達になります。


「いや、どうも。」
「またお会いしましたな。」

「きょうもいいお天気ですな。」
「ほんといいお天気。」

「屋久島は初めてですか。」
「いや、前にも一回あるんですが、
 船からは降りませんでしたね。
 雨だったし。」
「そうそう、屋久島は雨が多いんですって。」

「私もきょうは船でノンビリしますよ。
 家内は出かけましたがね。」
「あらお寂しい。」

「それにしても、不便な時代になりましたなあ」
「喫煙者にとってはつらい時代ですよね」


なーんてな、
とりとめのない会話をしながら、
自然と出来上がって行く、

『喫煙者友の会』

またの名を、

『禁煙ブームを呪う会』


そうこうするうちに3時。

みんな元気に戻って来たので、
リハーサル開始。

きょうのメインは、
私がスイート・ボイスのために、
特別に書き下ろした、
ミシェル・ルグランの「町から町へ」
という曲。

スコアにして27枚。
リズム譜にして5ページ。
演奏時間7分を超える、
大作です。

しかもあちこちに仕掛けがいっぱいあって、
難易度ウルトラCのアレンジ。

かく言う私も、
ちゃんと演奏するのが大変。

リハーサルは、
ほとんどこれに費やされました。

そんなリハーサルをやってる間に、
船は名古屋に向けて、
最後の出港。

ぶお〜〜〜〜〜〜。


そして本番の8時半。

きょうはよく揺れます。

ピアノを弾いてる間も、
ユラ〜〜〜。

「おっとっと…。」


歌ってるスイート・ボイスも、

「おっとっと」

ぐらぐら〜〜。


でも、これが、
船の上での演奏の醍醐味、
かもしれません。


これって、
船酔いの激しいミュージシャンには、


お薦めできませんね…。



(つづく)



おっと、もう時間だ。

なんだかあわただしい航海記で、
すみません。

では、行って来ます。


急げ、急げ…。



SHUN MIYAZUMI



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2007 エッセイ 

November 25, 2007

ぱしふいっくびいなす号 2007航海記その4


わおっ、久々の休日だ!

そして今日は、
いいお天気でポカポカ。

さっそく駒沢公園を、
散歩してきました。

たくさんの人が、
思い思いの休日を、
楽しんでおりました。

犬も…。


さて先週も、
ジャミン・ゼブには、
実りの多い一週間でしたね。

関係者のみなさん、
ありがとうございました。


なかでも私にとって、
とりわけ印象深かったのが、


ハリー・ウインストンのダイヤモンド!!


ジャミンのブログ(ZEBLOG)にもありますが、

23日(金)は彼らとともに、
「世界で最も高価な宝石」と言われている、
ハリー・ウインストン(HARRY WINSTON)
の名古屋店オープニング・セレモニー、
に行ってまいりました。


そこで、店内に陳列されている数々の宝石を、
見せていただいたのですが、

いやあ驚きました…。

素人の私が見ても、
その素晴らしさはわかります。

びっくりするようなまぶしさでしたね。


すごく大きなダイヤモンドから、
小さなブローチやピアスにいたるまで、
どんな角度から眺めても、

ピカーーッ。
ピカピカーーーッ。

お値段もビックリ〜〜〜…。


さらには、あちこちに飾られてる、
HWのダイヤを身につけた、
有名なハリウッド女優や、
エリザベス女王の写真の数々。

聞くところによると、
「アカデミー賞授賞式」に参加する女優は、
このハリー・ウインストンから、
‘どれだけ高価なダイヤをレンタルできるか’

これで格が決まるんだそうです。


これはいけません。


世の男性諸氏にご忠告致します。

ここだけは、
ご自分の奥方、彼女、

絶対に連れて来てはいけません。


ここは、男性にとって、

この世で最も、


Dangerous(危険)な場所です!!!


……。


そんな夢のような空間から、
現実に舞い戻って来たわけですが、
今週もジャミンにとっては、

あわただしい一週間になりそうです。


特に今週は、
さながらテレビ・ウィーク!

いろんなテレビ番組に出演します。


ちょっとおさらいしますと、

11/26(月) NHK総合「首都圏ネットワーク」
       (18:10〜18:59)
11/30(金) フジテレビ「ハピふる」
       (09:55〜11:25)
11/30(金) NHK BS-1「列島ニュース」
       (13:15〜14:00)
        <11/26放送分の再放送ですが、
         こちらは全国ネット。>
12/02(日) テレビ東京「ブランニュー」
       (06:20〜06:30)


どうぞ、見てやってください。



さて、私にとって、

もうひとつの夢の空間。


竜宮城…。



「ぱしふいっくびいなす号 2007航海記」 その4


10月16日 航海3日目

ルーム・メイドに起こされ、
気絶状態から現実に戻った私。

時計を見ると朝の10時。

「これはいかん」
とばかりに、
昨夜メイン・ショーを繰り広げたラウンジに行く。


今朝は、
スイート・ボイスによる
「歌の教室」

大勢の年配のお客さんに、
なつかしい文部省唱歌を歌ってもらい、
それをスイート・ボイスが進行・指導していく、

という、
この船の人気プログラムのひとつです。


ま、私がなにをやる、
ということでもないのですが、
私たちの仲間がやるわけですからね、

応援です、応援。

ベースの有介も、
ドラムの金井塚くんも、
眠い目こすりながら、
やってきました。

感心、感心。

そして私たちも、
一緒に大きな声で歌いました。

文部省唱歌…。


それが終わると、
「メイン・ダイニング」で、
優雅にランチ。

そして船は、1時に、
「種子島港」に着岸。


8Fのデッキから眺めると、
港ではちょっとした歓迎セレモニー
をやっておりました。

さらには、
日本に初めてやってきた鉄砲、火縄銃、
‘種子島’の実演大サービス。

5人の若者が、
戦国武者の格好をして、一斉に、

グワ〜〜〜〜ン!

あたり一面、
火薬のにおいがたちこめる。


そして次の出港が4時半。

ひと仕事終えたスイート・ボイスの面々、
有介、金ちゃんらは、
島内観光に出かけました。

出不精の私は、
もちろん行かない。

ここぞとばかりに、

昼寝。


前回も書きましたが、
私は動いてるものの中では、
全然眠れない。

しかし、停まってるものの中では、

いくらでも眠れます。


幸せな気分で目を覚ますと、
まだ3時。

せっかくだから私も下船して、
港のまわりだけでも、
散歩することにしました。

幸い携帯がつながったので、
東京に電話すると、
ずいぶん寒いんだそうです。

しかしここはまだ初夏。

ちょっと歩くと、
汗ばむような陽気です。

種子島も、

いいお天気でした。


さわやかな潮の香りと、
静かな南方の海景色を堪能して、
船に戻る。

「展望風呂」でひとっ風呂あびて、
「スモーキング・ルーム」でまったりしてるうちに、
船は「屋久島」に向けて出港。

ぶお〜〜〜〜〜。

そしてディナー。


ディナー後は、
もうひとつのエンタメ・グループの仲間、
桂歌若師匠の落語を聞きに行く。

ここでひと笑いして部屋に戻り、
ベースの有介とTVを見ながら一杯やって、

きょうは早めに就寝。


船は、
波の無い洋上を、
プカプカと漂っておりました。


おだやかな一日でした…。



「えっ? 仕事で行ったんじゃないのか?」

ですって?


ええ、こんなもんですよ、

お船の仕事って。


ちなみにこの船には、
ほとんど時計というものがありません。

部屋にもありません。


みんな高いお金を払って、
「時間に追われない自由」
を求めて乗るんですね。

これが、

竜宮城の、
竜宮城たる魅力、

といったところでしょうか。


では、おやすみなさい。

グ〜〜、ス〜〜、ピ〜〜。


……。



(つづく)



面白いもんで、

前回「煙草」の話ばかり書いてたら、
むしょうに煙草が吸いたくなりました。

今回「昼寝」の話を書いてたら、
むしょうに眠くなってきました。


というわけで、
これからひと眠りします。

きょうは久々の、
完全休養日ですからね。


では、おやすみなさ〜い。


これが本当の、


二度寝…。



SHUN MIYAZUMI



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2007 エッセイ 

November 17, 2007

ぱしふいっくびいなす号 2007航海記その3


横浜大桟橋。

ここんとこ、よく行くなあ…。


最初は、
「ぱしふいっくびいなす号」の
「種子島・屋久島クルーズ」(10/14)


お次が、
ジャミン・ゼブ
プロモーション・ビデオの撮影。(10/29)

撮影クルーが選んだ場所が、
偶然ここでした。

そうそう、
このPVは現在、

渋谷数カ所のヴィジョン
(ハチ公交差点・三千里薬品の上etc.)
丸の内エリアのヴィジョンなどで、

派手に流れていますよー。


そして昨日は、
テレビ東京「ブランニュー」の撮影で、
これまた横浜大桟橋集合の連絡。

ジャミンとともにクルーズをしたのでした。

ZEBLOGでも、
シモンが楽しそうに書いてますねえ。

これは、
12/2(日)朝6:20〜6:30に放送されます。

どうぞ見てやってください。


そんなわけで、
思いは再び‘ぱし’の船旅へ…。



「ぱしふいっくびいなす号 2007航海記」 その3


10月15日 2日目の朝8時

けたたましいエンジン音で、
目が覚めてしまいました。

ブルブルブルブル!!!
ガッガッガッガッガッ!!!!!

そして、
船長の声が、
船内に響き渡ります。

「みなさん、おはようございます。
 当船はこれより、
 名古屋港に着岸致します。」


「しまった…。」

翌朝がゆっくりだと思って、
4時まで深酒をしたのですが、
8時に名古屋に着岸することと、
その際のエンジン音の凄まじさを、

すっかり忘れていました。

思い起こせば、
過去にも、こんな経験は、
いっぱいあったのに…。


仕方なく着替えて、
とりあえず、
「スモーキング・ルーム」に行き、
朝の一服。

「プカ〜〜〜ッ」

「昔は部屋で吸えたのになあ、
 ブツブツ…。」

そして、2、3本吸ったあと、
フラフラの状態で、
「ダイニング・ルーム」に、
行ってみる。


すると、
さっきまで一緒に飲んでいた、
ベースの佐藤有介が、
さわやかな顔をして、
美味そうに朝定食を食べておりました。

「おはようございまーす。」

若いんだなあ…。
と、しみじみ実感。

私なんぞ、
みそ汁、お茶、茶碗蒸し。

流動食しか入らないのに…。


そして、
気持ち悪いのをグッとこらえて、
再び「スモーキング・ルーム」ヘ。

……。


ところでね、

このお部屋は、

とても快適に出来ておりましたよ。

大きな窓越しに見る景色も素晴らしいし、
綺麗だし、ソファもゆったりだし、
新聞や雑誌もいっぱい置いてあるし、

なにより換気が抜群。

大勢のスモーカーがプカプカやっても、
全然煙くならない。

新幹線の喫煙車とは大違い。


そこから、
次々と乗船してくるお客さんを、
しばし眺めておりました。

聞くところによると、
横浜から乗った方が100人。

名古屋では、
250人もの方がお乗りになったそう。

あっというまに、
船内はにぎやかになってしまいました。

世の中、
優雅な方が多いんですねえ。

うらやましい…。

そして10時に出港。

ぶお〜〜〜〜〜。

種子島に向けて、
明日の午後1時まで、
ずっと航海が続きます。


そして、そういえば、
きょうはライブの日。

というより、
私はこのために来たんでしたね。

アハハハ。


でも、こんな二日酔い状況で、
ちゃんと演奏できるのでしょうか。

不安になった私は、
3時のリハーサルまでの間、
なんとか昼寝を試みますが、

これがダメ。

実は私、
動いてるものの中では、
眠れんのです。

飛行機、電車、車。

みんなダメ。

これもすっかり忘れておりました。


結局は、
何度も着替えて、
何度も「スモーキング・ルーム」へ行く。

ただただこれを繰り返すうちに、
早くも3時のリハーサル。

スイート・ボイスのお姉さん、
いやお嬢さんたちは、
みな元気、元気。

快適な船旅を楽しみながら、
快調にリハーサル。

私は、
「おえっ…。」


リハ後は、
「展望風呂」でひとっ風呂あびて、
やっぱり「部屋」と「スモーキング・ルーム」
を行ったり来たりしながら、
ショーの開演を待つ。

気合いを入れる。

ま、ピアノの前に座れば、
人格の変わる私ですから、
コンサートは、つつがなく終了。

大勢のお客さんも、
たいそうお喜び。

よかった、よかった。

そして、
「スモーキング・ルーム」で、
たちどころに4、5本をプカプカ〜〜。

演奏のあとの煙草は、
また格別ですな。


部屋に戻り、
ミニ・バーのビールをぐいっと開けると、

再びいつもの自分を取り戻す。
とたんに元気になる。

「さあきょうも宴会だ。」
と、氷と水を用意し、
みんなに電話しようかな、

と、思ったところで、

……、

…………。


ドヤドヤと入って来た、
ルーム・メイドのお姉さんが、
「あっ、失礼しました。」

「い、いや、なに?
 ん?
 ムニャムニャ。」

電気つきっぱなしの部屋で、
ソファの上で、
気絶したまま、

朝を迎えたようです。


これが二日目。


そしてこの日も、

普段の倍くらい、


煙草吸いました…。



(つづく)



煙草の話ばかりで恐縮ですが、

やっぱり煙草の話です。


ここんとこ、
ジャミン・ゼブの活動の中心になってる

丸の内。


ここは千代田区にあります。

そして、
千代田区は、
路上では一切煙草が吸えません。

煙草の吸える場所を探すのが、

本当に大変です。


それでも、
「丸ビル マルキューブ」
の近くでは、
何ヶ所か見つけましたが、

きのうライブをやった「オアゾ」

この周辺では、
ついに見つけることができませんでした。

5時から8時頃まで、

私は一本も吸うことができませんでした。


なんとかしてください、


千代田区。



SHUN MIYAZUMI



woodymiyazumi at 21:16コメント(12)トラックバック(0) 
2007 エッセイ 

November 10, 2007

ぱしふいっくびいなす号 2007航海記その2


いやあ、
お久しぶりでございます。

更新をする時間も体力もなく、
あっというまに、
2週間がすぎてしまいましたね。

そのくらい、

忙しかった…。


なにをしていたかというと、

ZEBLOG = jammin' Zeb・ブログ

を観て、
ご推察ください。


ええ、

ジャミン・ゼブのプロモーションと、
ライブ・フォローと、
アレンジに奔走しておったわけです。

ま、充実の日々でしたがね。


それにしても、
激しく更新してますなあ、
あっちは。

4人いるからな…。

ファンの方々のコメントも、
日に日にすごい盛り上がりのようです。


それにしても、

幸せな連中ですよ、
ジャミンは。

新人のデビュー戦で、
こんな盛り上がったスケジュールなんて、

そうあるものではありません。


そして、これからこの騒ぎは、
ますますヒート・アップしていきます。

「睡眠不足だー。」
「疲れたよー。」
なんて、
言ってられませんね。

ぐいぐい引っ張っていかねば…。


思い起こせば、
あの「ぱしふいっくびいなす号」の
優雅な船旅。

あれが私にとって、
今年最後の、
「ロング・ヴァケイション」
だったようですね。


まだ1ヶ月前なのに、

遠い昔のことのように、
思える。

……。


ん?

「ありゃ仕事だろうが。」(影の声)


そう、そうでした、そうでした。

仕事でしたね、


仕事…。



「ぱしふいっくびいなす号 2007航海記」 その2


10月14日午後5時

2年ぶりの客室に入った私は、
デスクの上に置かれている、
一枚の注意書きを見て、

愕然としました。


「受動喫煙防止のため、
 全客室禁煙です。」


「……。

 受動喫煙たって、
 この部屋には、
 わししかおらんではないか…?。」


今回で3回目となる、
ぱしの船旅ですが、

かつて部屋では、
パカパカ吸えた。

豪華な「メイン・ダイニング」で食事をした後、
「プロムナード」という、
優雅なサロンで、
海を見ながらコーヒーをいただき、
くつろぐ。

これも私の楽しみのひとつで、
ここでも、
タバコはOKでした。

今回は、

ダメ。


ありとあらゆるところが、

ダメ。


部屋を出て、
客室間の長〜い廊下を歩き、
船の中央部分、
螺旋階段の片隅にある、

「スモーキング・ルーム」


ここまで行かないと、

吸えない。


「まあいい。
 せっかくだから、
 これを機に本数を減らせば、
 健康にもいいだろう。」

と、自分をなぐさめ、
出港を待つ。


それ以外は、

やはり‘ぱし’でしたね。


出港のセレモニーは、
いつもいいものです。

デッキに出ると、
いつものようにシャンパンのサービス。

そして、
たくさんの見送りの人たちに、
思い思いのテープを投げる。

華やかなバンドの演奏に合わせて、
みんな楽しそうに踊り出す。

初めて乗る、
スイート・ボイスの4人や、
ベースの有介(佐藤)、
ドラムの金ちゃん(金井塚)も、

本当に楽しそうでした。

そして出港。

ぶお〜〜〜〜〜〜。


さてお次は、
「オリエンテーション」

私たちがメイン・ショーを行なうラウンジで、
「船中生活の心得、
 避難時の注意、
 種子島、屋久島での観光案内」
などのお話があります。

これ、けっこう退屈なのですが、
ま、規則なので参加。


これが終わると、
早くも自由時間。

もう、なんにもやることがありません。


食事までの30分、

私はすぐさま、
「スモーキング・ルーム」に直行。

そして、
たちまち2、3本をプカプカ。


すると、
わが一行のなかでの喫煙者、
金ちゃん、スイート・ボイスのBABI、
そして、ツアー・コンダクターの堀川さんが、
青白〜い顔をして入って来て、

おもむろに、

「プカ〜〜〜ッ」
「ふ〜〜〜っ」
「ああ、しんどかった…。」


そうこうするうちに夕食。

大きなメイン・ダイニングで、
みんなでテーブルを囲み、
ライブの成功と、
ツアーの無事を祈って、
乾杯!

結婚式の披露宴のような、
豪華なディナーを、
お客さんと一緒にいただき、
「ごちそうさまー。」


そして、
ダイニングを出て、
「サロン・プロムナード」でコーヒー、

といきたいところだが、
禁煙なので、
再び「スモーキング・ルーム」に直行。

たちまち4、5本をプカ〜〜〜ッ。

やはり、金ちゃん、BABI、堀川さんも来て、
プカプカ〜〜〜ッ。


ここで30分ほど過ごし、
部屋に戻って、
T-シャツと短パンに着替え、
TVをつけ、
焼酎の水割りを作ってくつろぐが、

またまたタバコが吸いたくなる。


「めんどくさいなあ」
と思いながら、
襟付きのポロシャツに着がえ、
ズボンと靴下と靴をはき、
長〜い廊下を渡って
「スモーキング・ルーム」へ。

またまた、
金ちゃんと、BABIと、堀川さんがいる。

ここで2、3本吸ったのち、

「そうだ、風呂に行こう。」

と、
有介と金ちゃんを誘って、
11階の「展望風呂」へ。


ここで湯船につかりながら、
海景色を眺める。
(この時は夜でしたが)

これは筆舌に尽くしがたい、
最高の贅沢。

ウシシ。

ああ、快適。


そして帰りに、
「スモーキング・ルーム」
に立ち寄って、
数本プカプカ〜。


部屋に戻って、
さあ今度は宴会です。

スイート・ボイスは、
下船後に大きなライブを控えてるとかで、
みなその準備で忙しく、
とりあえずリーダーのBABIだけが、
おつきあいで参加。

私が持ち込んだ焼酎で、
みんなでワイワイと飲み明かす。

参加者は、
BABIの他に、
金、有介、堀。


そうこうするうちに、
夜食タイム。

再びダイニング・ルームで、
「うどん」「そば」「おにぎり」
などのサービス。

フルーツ、ケーキなどもふんだんにある。

う〜む、デリシャス…。


それが終わると、
「スモーキング・ルーム」で一服して、

再び宴会の続き。

その間、
何度か着替えて、
「スモーキング・ルーム」でプカプカ〜〜〜。


そんなことを繰り返したのち、
解散して、
ベッドに入ったのが4時。

「おやすみなさーい。」

で、一日目終了。


でね、

結局わたし、

普段よりもいっぱい、


煙草を吸いました。


せっかく「スモーキング・ルーム」
に来たんだから、
まとめて吸っちゃおう、

と言う意識が働くんですね。

「せっかくだから、
 本数減らそう。」

なんて、

とんでもない。


人間、
「○○しちゃいけない。」
と言われると、

ますますしたくなるんですね。


先が思いやられる…。


そんな船旅の初日、


でした。



(つづく)



そういえば、

先日、丸の内で、
ジャミンがライブをやってるとき、

「A2」という、
「ぱしふいっくびいなす号」の倍くらい大きい、
豪華客船の方が、
挨拶にいらっしゃいました。

「いや、素晴らしいですねえ。
 今度ゆっくりお話でも。」


私は、思わず、
こう聞きそうになりました。

「あのお、
 おたくも、
 客室は禁煙ですか?」


いくらなんでも、

最初の質問が、
それじゃあねえ。


アハハハ。



SHUN MIYAZUMI



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2007 エッセイ