March 2008

March 27, 2008

旅づくし


いやあ、
すさまじいスケジュールでした。

まさに、ジャミン・ウィーク。

ジャミン漬け…。

とりわけ、
この年にもなると、
先週の名古屋、福岡の移動は、

なかなかにハードなものでしたね。


そんな疲れも、

25日、26日の「MLB開幕戦」(東京ドーム)
における、
彼らの熱唱(アメリカ国歌、君が代)と、
連日5万を越える大観衆の、
熱い拍手と歓声に、

吹き飛んでしまいました。


そして先程の、

フジテレビ『FNNスピーク』!!

その国歌熱唱シーンを中心に、
ジャミン・ゼブが、
素晴らしい紹介をしていただきました。

感無量でございます。


というわけで、

書きたいこと、
書かなければいけないことが、
山のようにあるのですが、

順をおって、
きょうは、
先週の道中記を、

書いてみようと思います。


いろんな‘乗り物’に乗った、
ということで、

‘乗り物’を中心に、

駆け足で…。



3月21日(金)

前日の「六本木アリーナ」
(J-WAVE特番)
の、凍えるような寒さが続いてるかのような、
冷たい風が吹く中。

出がけに電話ラッシュがあり、
遅れそうなので、
最寄り駅の「都立大」(東横線)まで、
あわてて【タクシー】。


「菊名」まで【東横線】で行き、
【横浜線】に乗り換えて、
「新横浜」に、ぎりぎりセーフで滑り込む。

ふ〜…。

10:39の【新幹線・のぞみ号】に乗ると、
ジャミン一同、スタッフのショーちゃんらが、
元気に乗っていました。(彼らは「東京駅」から)


「名古屋」につくと、
すっかり春の風。
汗ばむような陽気です。

ここから【中央本線】に乗り換え、
「大曽根駅」まで各駅停車の旅。

ここは、
‘名古屋ドーム’があるんですね。

080322 Seto 1

「大曽根」で、
【名鉄】の赤い電車に乗り換えて、
終点の、
「尾張瀬戸」に無事到着です。

080322 Seto 2

明日のライブ会場である、
「瀬戸蔵つばきホール」で、
CBC顧問の近藤さんに、
お昼をごちそうになり、

さっそくリハーサル。


このイベントは、
「国際ソロプチミスト瀬戸 認証20周年記念」
というもの。

異文化コミュニケーター、
マリ・クリスティーヌさんがナビゲーターで、

環境問題や自然の尊さを、
彼女のトークと、ジャミンの唄で綴って行く、
という文化的なコンサートです。


リハが終ると、
CBC近藤さんが手配してくださった
【ジャンボ・タクシー】に乗って、
宿泊先の「名古屋東急ホテル」まで。

タクシーに待っててもらい、
急いでチェック・イン。

部屋に荷物を置いて、
再び【ジャンボ・タクシー】で、
「加瀬」という一流料亭へ。

これまた近藤さんの仕切りで、
マリさんらとともに、
豪勢な「懐石料理」をごちそうになる。

(おい、ジャミンよ。幸せだなあ〜。)


マリさんとのコミュニケーションもバッチリで、
満腹で、幸せ気分で、
【タクシー】に分乗して、
「ホテル」に戻る。


メンバーと別れるものの、
私とショーちゃんは、
なんか飲み足らず、

久しぶりに、
「名古屋ケントス」に
行くことにしました。


【タクシー】を拾って、
ケントスに行くと、

メンバーは大幅に変わってるものの、
双子の「ジェミニ」を中心に、
懐かしい「レベルス」が、

ご機嫌な‘オールディーズ’
を演奏していました。


可愛い「ジェミニ」の二人と、
感動的な再会を果たし、
気分よく‘ジン・トニック’を、
2、3杯飲んで、
再び【タクシー】でホテルに帰る。

で、この日は、
これで終わり。


私とショーちゃんは、
食べ過ぎで、
まだ苦しかったのですが、

ジャミンのメンバーは、
あれから‘味噌煮込みうどん’を、
食べに行ったそうです。

……。



3月22日(土)

午前11時。
ロビーに集合。

チェック・アウトをすませ、
またまたお迎えの、
【ジャンボ・タクシー】に乗って、

「瀬戸蔵・つばきホール」まで、
約一時間の旅。

きょうもいい天気だ。


本番の「つばきホール」のライブは、
早々と満席になったそうで、
(350人)

肝心の「国際ソロプチミスト」の、
主要メンバーが、
コンサートを聴くことができない。

ということで、
彼女らのために、
ちょっとしたパーティーが催されました。
(約150人)


ここでも、
マリさんの紹介で、
3曲ほど歌い、

やんやの喝采をあびる。

080322 Seto 3

そして本番。


マリさんの素敵なリードで、
約11曲を歌い、

さらには、
環境問題や自然についても、
一緒にトークをしたりして、

なごやかなムードのなか、
コンサートも無事に終了。

マリさん、
スタッフのみなさん、

ありがとうございました。


CBC近藤さんらのお見送りで、
【ジャンボ・タクシー】で、
「名古屋駅」まで送っていただき、
ここでショーちゃんと別れる。

近藤さん、
本当にお世話になりました。


ここから、
18:59の【新幹線・のぞみ号】で、
「博多」まで、約3時間半の長旅。

近藤さんに頂いた、
「加瀬」の美味しいお弁当を食べ、
(一流料亭のお弁当ですからね。
 本当に美味しかったですよ、これは…。)

22:30に「博多」に到着。

2台の【タクシー】で、
宿泊先の「プラザ天神」まで行く。


疲れてるとはいうものの、
ほとんどが、
初の「福岡」ということなので、

「どうだ、すこし散歩でもしてみるか。」
と聞くと、

みな声をあわせて、
「ハイ、お腹すきました。」

「……。」


しかたなく歩いていると、
近くによさそうな「居酒屋」があったので、
そこに入る。

みんなで、ビールで、
乾杯〜〜。

そして、
「さあ、すきなもの注文しなさい。」
と言うと、

ま、頼む頼む。

食う食う。

(さっき弁当食ったのに、
 よく食えるよなあ…。)


私なんぞ、
さっきの弁当が残っていて、
ほんの少ししか入らないのに、

こいつら、
つまみの料理をしこたま食ったあと、

最後に、

ラーメンまで食べました。


「ああ、お腹いっぱい。
 これで、よく眠れます。
 ごちそうさまでしたー。」

「……。」



3月23日(日)

午前10:15

この日は雨。

ほんとに、
野外、公開ライブになると、

雨がふるなあ…。

誰だ、雨男は…。


ビクター福岡営業所の方が手配してくれた
2台の【タクシー】に乗って、
今日の会場である
「大丸エルガーラ パサージュ広場」へ。

LOVE FMの公録で、
「シンガポール航空 福岡就航 20周年記念」
イベント。


アーケードの下に特設されたステージで、
約4曲を歌う。

080322 Tenjin 1


福岡、九州での、
初のジャミン・ライブですね。


雨のなか、駆けつけてくれた、
たくさんのお客さんの前で、
きょうも立派なライブが出来ました。


時間があったので、
メンバーと別れ、
そのへんをプラプラ。

メンバーも、
思い思いの福岡を、
楽しんでいたそうです。


ちょっと早めに、
【地下鉄】で「福岡空港」へ。

ここでメンバーと合流。

お土産の‘明太子’を買って、
18:40の【飛行機】に乗って、
20:10「羽田」到着。


やれやれ、

お疲れさまでした。

みんなと別れ、

【モノレール】で浜松町。
【京浜東北線】で大井町。
【大井町線】で自由が丘。
【東横線】で学芸大学。


これが今回の、

全行程です。

……。


いったい、この3日間で、
いくつ‘乗り物’に乗ったのでしょう?

【  】が乗り物ですが、

ひとつ、ふたつ、………

22個もありました。


それも、
新幹線から飛行機からモノレールから…。

これで、
乗ってない物は、
というと…、


そうだ、船だ!


ところが、


これから船にも乗るのです。


「 飛鳥 II 」という、
豪華客船のクルーズに、
今から出かけるのです。


ジャカルタにはじまり、
今月は本当に、

「旅づくし」でしたな。

その最後が、

お船…。


この航海記も、

いずれ書きますね。


ということで、


行ってきまーす。


(いかん、遅刻する。
 急げ、急げ…。)



SHUN MIYAZUMI



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2008 エッセイ | jammin' Zeb インフォメーション

March 18, 2008

ジャカルタ その3


またまた続きです。

ワッショイ、ワッショイ。


「ジャカルタ・レポート その3」


3月7日(金) 夜 18:30

『 JAVA JAZZ FESTIVAL 2008 』

の会場である、
「コンベンション・センター」
に、足を踏み入れた瞬間、

その人の多さにビックリ!

そして、
若い人が多いのにも、

ビックリ!!

080307 Jakarta 15


インドネシア人の平均月収が14,000円。
このチケットは5,000円。
(3日間通しで13,000円)
と聞いてましたから、

正直、こんなに人がいるとは、
思わなかった…。

ここにいる人たちは、
相当に裕福な層、
あるいはその子供たちなのでしょうね。

さらには、
シンガポール、マレーシア、タイ、
といった近隣諸国からも、
大勢来ているように見受けられました。

080307 Jakarta 13


そんな中、

会場に入ってすぐの、
メイン・ロビーでは、
地元の、若いピアノ・トリオが、
さっそく演奏を始めました。

080307 Jakarta 17


PAも、
かなりの音量ですから、
いきなり会場中に、
そのサウンドが響き渡る。

その周りには、
早くも黒山の人だかり。

そして、
ソロが終るたびに、
ヤンヤの大喝采。

もう熱気ムンムン。

しかも、外には、
まだまだ入場できない多くの人が、
厳しいセキュリティー・チェックに臨む、
行列を作っています。

080307 Jakarta 16


爆音が流れるロビー内には、
いたるところに、
いろんな企業がブースを出して、
さながら博覧会の如き様相。

まさに、
お祭りムード一色です。


さあ、そして、

今回集まった、
世界に名だたるミュージシャンたちが、

一つのスタジアムがすっぽり収まろうかという、
このバカでかい建物の中にある、
いろんなステージで、

これから3日間、

熱い演奏を聴かせてくれるのです。


さっそく私は、
スケジュール表を片手に、
いろんな会場を見て回りました。

パスをもらってますから、
一般のお客のように、
どの会場も自由に、
出たり入ったりできるのです。


まずは、
1F中央にある「PLENARY」

ここは、武道館の半分くらいの大きさの、
半円形ホールで、2階席もある。
アリーナはスタンディング。

入ってみると、
もうギッシリの人、人、人。

『INCOGNITO(インコグニート)』が、
熱い演奏を繰り広げていました。

ステージ両側には、
大きなスクリーン。

観客は、
ピ〜〜、キャ〜〜、イェ〜〜イの、
大盛り上がり。

080307 Jakarta 21


そしてここは、
大物ばかりが出演する、
一番大きなホールですね。

きょうは、この後、

『JAMES INGRAM(ジェームズ・イングラム)』
(20:30〜21:45)
『BOBBY CALDWELL(ボビー・コールドウェル)』
(23:00〜0:30)

明日(8日)は、

『JOE SAMPLE & THE CRUSADERS』
(18:00〜19:15)
『THE MANHATTAN TRANSFER』
(20:30〜21:45)
『GEORGE CLINTON “FUNKADELIC”』
(23:00〜0:30)

となっています。

(信じられない顔ぶれだ…。)


インコグをちょっと見て、
今度はホール左をずっと歩いて行く。

右手にも、
いくつか部屋があって、
ちょっと覗くと、

地元のジャズ・バンドやら、
さほど有名ではないバンドが、
これまた、
そこそこのお客さんを集めて、

素敵な演奏をしておりました。


その1Fの奥にたどり着くと、
またまた凄い爆音が聴こえてきた。

ここは、
「EXHIBITION HALL B STAGE2」
というところ。

ここにも、3,000人くらいは、
いるのではないか…。

熱狂的な歓声の中、
『LEE RITENOUR(リー・リトナー)』
グループの、
の素晴らしい演奏が繰り広げられていました。

(なんだなんだ、このイベントは…?)

080307 Jakarta 20


かつて、リー・リトナーとは、
何度か仕事をしたこともあって、
(「ベナード・アイグナーの思い出」etc.)

懐かしい思いいっぱいで、
見ておりましたね。

彼と私は同い年。
私もずいぶん禿げましたが、
スクリーンに映し出される彼も、
けっこう禿げてるぞ。

「よしよし…。」


変な感心をしながら、
ここを後にして、

人をかき分けかき分け、
再びロビー中央に戻り、
今度は右のほうにあるホールに入る。

「ASSEMBLY 3」
という、4、500人のホール。

なんだか小粋なピアノ・トリオ。
そして美しい女性シンガーが演奏している。

「おおっ、サラ・ギャザレック(SARA GAZAREK)
 ではないか!」

最近お気に入りの美人シンガーで、
私のホーム・グラウンド
「学芸大A'TRAIN」でも、
よくCDが、かかっている。
マスターも大好き。

まさか、
ここで聴けるとは思わなんだ…。

080307 Jakarta 18

スクリーンにも映ってるので、
ええい、もう一枚。

080307 Jakarta 19


ここで、20分ほど彼女の唄を堪能し、
今度は右手奥の会場へ。
「EXHIBITION HALL B STAGE1」

ここもでかい。

きょうはこれから、

『EARTH WIND & FIRE』
(アース・ウィンド&ファイアー)

(ちょっと、ちょっと、なによこれ…?)


こんな感じで、

全18会場。

同時多発ゲリラのように、

文字通り‘世界の演奏’が、
繰り広げられるわけです。

それを、
自由に出入り、
見聞きできる…。

そしてどの会場も、
いっぱいで熱気ムンムン。
素晴らしいオーディエンス!!

まさに全身で、
音楽を楽しんでいる。


いやあ、

私もずいぶん、
こうしたフェスティバルを見てきてますが、

こんな贅沢な、

こんな凄いスケールのものは、

初めてです。


「アジアで最大の…。
 とは聞いていたが、
“世界最大”と言ってもいいんじゃないの…?」



こうなると、

気になるのは、

あさって(9日最終日)、
ジャミン・ゼブが演奏する会場ですね。


それは地下にありました。

ロビー中央のエスカレーターを降りると、
目の前は「YAMAHA」のブース。

地元の学生らが、
シンセ・ドラムやキーボードを、
真剣な面持ちで演奏、
品定めをしている。

上のロビーで演奏している音も、
当然聞こえてきますから、
まるで‘秋葉原’状況。

「まあいい、これもお祭りだから…。」


左は、大きなバー・ラウンジ。

ここで缶ビールを一本買って、
今度は右のほうへ。

通路の右側は、
「ジャズ・フェス事務局」
のいろんな部屋があり、

黒い、ジャズ・フェスのT-シャツを着た若者が、
忙しそうに立ち振る舞ってる。


その左側に、
二つの会議場をぶちぬいて作った部屋があり、

ここが、
ジャミンが演奏するところです。
(「MERAK 1&2」)

さすがに、
ここだけは人が少なく、
名も無いバンドが演奏していました。

「はたして、お客は、
 ここまで来るのか?」

少し心配になりましたが、

「まあいい、参加出来ただけで幸せだ、
 というか奇跡だ。
 本当に駆け出しなんだから…。」

と、自分に言い聞かせる。


会場を出ると、
目の前に「CDショップ」がありました。

このフェスティバルに出演する、
アーティストのCDが、
ズラリと並んでいるのですが、

ドキドキしながら探していくと、

「あったー!」

それも、大きなスペースを占領して、

jammin' Zeb『 Smile 』が…。

080307 Jakarta 12


さらには、他の売り場でも、

「あったー!!」

080307 Jakarta 14


感無量でしたね…。



こうして、

この「巨大フェスティバル」会場のあちこちで、

心ゆくまで、
世界の演奏を堪能し、

そうした音楽を、
全身で楽しみ、
いい演奏には、
惜しみない拍手と歓声をあげる、
アジアの若者たちの、
素晴らしい姿に感動しているうちに、

気がついたら時計は、

午前1時を廻っておりました…。


心地よい疲れで、
部屋に戻り、
缶ビールをあけてグイッ。

ぼーっとTVなんぞ観ていた私ですが、


しみじみ、

こう思いましたね。


「こりゃ、酒なんかいらないかも…。」



(つづく)



ZEBLOGの更新がないなあ、

と思ってたら、
風邪をひいてたんですね。

ま、あちらはあちらで、

楽しいお話がいっぱいあることでしょう。


しばらくは、

ダブル、


ジャワ。



SHUN MIYAZUMI



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2008 エッセイ | jammin' Zeb インフォメーション

March 17, 2008

ジャカルタ その2


つづけて更新します。

記憶の鮮明なうちに、
やっておかないと…。


「ジャカルタ・レポート その2」


3月7日(金) 快晴

リリリリーン。

部屋の電話が鳴る。

「Hello.」
「シャチョー、朝メシ行こうよー。」

ビクターJ君だった。

時計をみると、
朝の8時。


それにしても、
一夜明けて、
冷静に見回してみると、

これがなかなか快適なお部屋。


080307 Jakarta 06
(写真:全員こんな、ゆったりルーム?)


窓から外を見ると、
広々とした庭園に、
大きなプールまであるようだ。

こりゃ、さぞかし、
メンバーもおお喜びだろう。


080307 Jakarta 05
(写真:私の部屋から見た風景)


昨晩、コンサート・スタッフから、
4日分の食事クーポン券をもらっていたので、
それを持って、
B-1の大きなレストランに行く。

うわあ、いるいる…。

今回参加するミュージシャンは、
みなここで食事をとります。

毎食ここで、
‘世界の顔’
とご一緒するわけですね。


080307 Jakarta 07


「おっ、マントラがいるぞ!」

「おや、あそこにいるのは、
 ジョー・サンプルかな。」

「インコグも、朝から元気そうだな。」

なーんて、
感激している場合ではない。

バイキングなので、
早く取らないと、
美味しいものがなくなってしまう…。


早起きジャミンの連中は、
もう食べ終えていたので、
私たちにテーブルを譲ってくれ、

元気に、
ジムに、散歩に、
出かけました。
(ここは、ジムもあるらしい。)


食事を終えたころ、

インドネシアで、
ジャミン・ゼブのCDを発売した、
コーディネーターの、

Wirasti(ウィラスティ?)さん、

という女性が、
訪ねてきたので、

「ナイス・トゥ・ミーチュー!」

そして、
ビクターJ君を交えて、
いろんな打ち合わせ。


そこで彼女から、
インドネシア盤『Smile』
を見せてもらう。

「ん? なんか、こっちのほうが立派だぞ…。」

曲順も大幅に変わっており、

1.When I Fall In Love
2.You Raise Me Up
3.Smile

10.Bye Bye Blues


 080307 Jakarta 11


打ち合わせを終え、

部屋に戻って、
のんびり、イギリス風バスタブ
なんぞにつかって、
(おいおい、風呂まで大理石かよ…?)

まったりしてると、

もうお昼。


きょうは、
食うことくらいしか、
やることがない。

クーポンは一日3食分あるので、
もったいないから、
またまた食べに行く。


そこで、
早朝散歩したレンセイが、
「大きなショッピング・センターを見つけたヨ。」

と言うので、

酒を仕入れることが、
この日の‘最重要課題’である、
私とビクターJ君は、

さっそくレンセイに、
案内してもらうことにしました。
(コージロー、スティーブ、恵仁も一緒)


外へ出てみると、

どうやらここらあたりは、
東京で言えば青山か。

大きな企業ビルが建ち並び、
「リッツ・カールトン・ホテル」
などの高級ホテルも近くにあって、
車の量も多い。


080307 Jakarta 10
(写真:これは私たちが泊ったスルタン・ホテル)


そして、
あちこちに、
『JAVA JAZZ FESTIVAL』
の、のぼりが、

風にそよそよ。


080307 Jakarta 08
(写真:シモンは、かわ島とプールに行ったので、
    同行せず)


レンセイに案内されるままに、
いくつもの大きな通りを横切って、
目的地に行くと、

これが、

高級感ただよう近代的ビル。

まるで、
『六本木ヒルズ』
か、
『東京ミッドタウン』

ま、そんな感じ。


若者たちは、
水着が欲しいようなので、
さっさと、そんなやつらとは別れ、

「Information」
の綺麗なおねえさんに、

「あのー、お酒、ありませんかあ?」
と聞いてみると、

「あらー、そんなものはありませんわ。」
と、笑顔でばっさり。

「;…。」


そんなとき、

「そうだ、シャチョー!
『ハイアット・リージェンシー』の近くに、
 でっかいスーパーがあったぞ。
 あそこなら、絶対酒おいてるよー。」

と、突然ビクターJ君が思い出した。
(やつは去年も来ている。)

「早く言えよー。」


二人で、大急ぎでタクシーを拾って、
その場所まで行くと、

あった、あった。

ファミリー・マートの大きいやつが…。

(うんうん、庶民的。
 ここなら何でもあるだろう…。)


しかし、


酒は、


ない…。


わずかに、
ビールと、
見たこともない果実酒くらい。

「こりゃ、インドネシアの人にも、
 ウィスキーや焼酎の素晴らしさを、
 教えねばならんなあ…。」

と、私はこのとき、
切実に思いましたね。


しかたなく、

そんなのをいっぱい買い込んで、
またまたタクシーを拾って、
ホテルに帰る。

そして、
部屋で、しこたま飲んでるうちに、

もう夜。



そして、

いよいよ、

『JAVA JAZZ FESTIVAL 2008』

の開幕です!



前回も書きましたが、
このホテルの地下から、
この会場までは、
直接行くことができます。

これがまた、
空港なみの大きな、
きれいな地下通路ですが…。
(ここも壁は全部大理石…?)


かなりの道のりを経て、
ようやく、
会場となっている、

『コンベンション・センター』に到着。

厳しいセキュリティー・チェックの後、
会場ロビーに入る。


と、ここで、

私は、

信じられないような、


“衝撃の巨大フェスティバル”の実体を、


まざまざと、


見せつけられたのでした。


……。



(つづく)



こんな風に終ると、
早く続きが読みたくなりますよねえ。

ええ、頑張りますよ。

来週後半は、
またまた旅が続きますからね。

やれるうちに、
やっておかないと…。



SHUN MIYAZUMI



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2008 エッセイ | jammin' Zeb インフォメーション

March 16, 2008

ジャカルタ


はっくしょ〜ん。

ぐしゅぐしゅ。


いやあ、
6日ぶりに帰国してみると、
日本はすっかり春ですねえ。

嬉しい半面、

一昨年から始まった花粉攻撃が、

私を待ちかまえておりました。

ぐしゅん…。


というわけで今日は、

将棋のお話を、
ちょっとお休みして、

素晴らしかった
「ジャカルタ」レポートを、
お送りしたいと思います。


ZEBLOGに先がけて…。



3月6日(木) 

8:30 a.m.

成田空港集合。


眠い、眠い。

この日は、
ジャミンの4人に、
ピアノの朱恵仁、サックスのかわ島崇文、
そしてビクターのJ氏と私の計8人。

ベースの佐藤有介とドラムの吉川昭仁は、
8日に来ることになっています。


カウンターでチェック・インをしていると、
すぐ後ろに、
ギターを持った男が一人、
心細そうな顔をして並んでいました。

よく見ると、
かつて、よくスタジオで一緒した、
ミュージシャンの古川望君。

「古川君?」
と声をかけると、

「うわ〜、宮住さんだ。」
と、嬉しそうにしがみついてきた。

子供みたいに…。


なんでも、
元カシオペアの桜井哲夫のグループで、
同じく『JAVA JAZZ FESTIVAL』
に出演するらしいのですが、

仕事の都合で、
後から一人で行くことになったらしい。
(他のメンバーは、4日に入ったそうです。)


「ジャカルタは治安が悪いよー。」
とか、
「人を見れば泥棒と思え。」
とか、
「鳥インフルエンザが流行ってるらしいぞー。」

などなど、
いろんなことを言われたらしく、
さらには、
ちゃんと迎えがいるのかも分からず、

不安な気持ちで、
一人並んでいたら、
偶然にも私を見つけた、

というわけです。


その後も彼は、
金魚の糞のように、
ずっと私の後を、

ついてきておりました。

……。


そんなわけで、

この8人に、
古川君を加えた一行9人は、

一路ジャカルタへ向かって、
飛び立ったのでありました。


飛行機のなかには、
先日『JVC ジャズ・フェスティバル』で、
ジャミンと同じステージに出演した、
「INCOGNITO(インコグニート)」の面々、

「日野皓正」さんバンド、

それに、
ブルーノート東京のKさんなどもいて、

さながら、
ジャズ民族大移動、

といった雰囲気でしたね。


約7時間のフライトの後、
飛行機は「バリ空港」に到着。

ここで、3時間もの、
なが〜いトランジットです。

(ガルーダ・インドネシア航空は、
 ジャカルタまでの直行便がない。)


しかたなく、
私とビクターJ氏と古川君は、
空港のレストランで、
ただひたすらビールを飲む。

おやじは、
これしかやることがない…。


若いジャミンやバンド・メンバーは、
免税店を覗いたり、
それなりに、この長い待ち時間を、
満喫していたようです。

若い連中は、
退屈な時間も、
うまく、しのぐんですね。


0803 Jakarta 01
(写真:手前のめがねがJ氏、隣が古川君)

0803 Jakarta 02
(写真:コージローとスティーブ)


ようやく時間になり、
もうひとつの便に乗り込んで、
約1時間半のフライト。

ジャカルタに到着したのが、
現地時間の夜10時。
(日本時間の深夜0時)


さすがに、くたびれましたが、
ジャミンの4人は元気そのものでしたね。


0803 Jakarta 03
(写真:ボケてるけど4人の集合写真)


外に出ると、

湿気をたっぷりと含んだ、
南洋のじと〜っとした風。

夜でも、
30°近くはありそうだ。

蒸し暑い…。


『JAVA JAZZ FESTIVAL』
事務局が手配してくれた
送迎バスに乗り込んで約30分。

ようやく宿舎の、
「THE SULTAN」(スルタン)
ホテルに到着です。


豪華なホテルのロビーに入ると、
正面に、
『JAVA JAZZ FESTIVAL』
の大きな看板。

0803 Jakarta 04

そしてロビーは、

続々と到着する、
世界のミュージシャンたち、
観光客、
ジャズ・フェスのスタッフの面々で、

ごったがえしておりました。

古川君を迎えに出ていた、
桜井哲夫君とも、
ほんとに久しぶりに対面できましたよ。


さて、

今回参加するミュージシャンは、
みなここに泊まります。

そして、
ここから地下通路を通って、
そのままジャズ・フェスの会場に、
行くことができる。

ロビー奥には、
そのジャズ・フェスのスタッフが、

ずらっと待機しています。


我々は、
そのスタッフのひとりから、

部屋のキー、
ジャズ・フェスのパンフレット、
ジャズ・フェス会場に出入りするパス、
スケジュール表、
ジャズ・フェスのT-シャツなどをもらい、

めいめいの部屋に。


荷をほどき、

部屋のミニ・バーを空けると、

「……」


あれ、酒がない…?。

わずかに缶ビールが2本。


しかたなくフロントに降り、

「あのお、どこか静かに飲める
 バーはありますか?」
と聞くと、

「そんなものはありません。」

という答えが返ってきました。


ロビー奥左側には、
ラウンジがあるのですが、
地元のうるさいロック・バンドが、
けたたましい音で演奏していて、

ここは、
とても入る気にならない。


「そうか、
 ここはイスラム国家なんだ…。」

私は、ハタと現実に返りました。


「しまった!

 酒を買ってくるの忘れた。

 ……。」



(つづく)



帰国早々、

とっても悲しいニュースを聞きました。


往年の大歌手で、
私のピアノも、
いつも誉めて下さってた、

沢村美司子さんが、

お亡くなりになったそうです。
(享年68才)

心筋梗塞…。


この方も、

お酒の好きな方でした。


慎んで、
ご冥福をお祈りいたします。



SHUN MIYAZUMI



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2008 エッセイ | jammin' Zeb インフォメーション

March 05, 2008

将棋と私 その3


『JVC ジャズ・フェスティバル』
(3/1 渋谷オーチャード・ホール)
の興奮も冷めやらぬまま、

明日から、
ジャミン・ゼブとともに、
インドネシア・ジャカルタに行ってきます。


『JAVA JAZZ FESTIVAL』(3/7〜9)

アジア最大のジャズ・フェスティバルです。

あの凄いJVCをすら凌駕する、
‘世界の顔’が勢揃いです。

私が知ってるだけでも…、

ボビー・コールドウェル、ジェームズ・イングラム、
ジェフ・ローバー、ハービー・メイソン、リー・リトナー、
クルセイダーズ&ランディ・クロフォード、
スティーヴ・ガッド、レイ・パーカーJr.、
マット・ビアンコ、ベビー・フェイス、インコグニート、
アース・ウィンド&ファイアー、
マンハッタン・トランスファーetc.etc.

日本からは、
日野皓正さん、

私との関係も深い、
渡辺香津美、桜井哲夫(元カシオペア)

そして、jammin'Zeb…。


話が来た時は、

驚きましたねえ。


いいのか、

って感じ。


でも、せっかくのチャンスですからね。

むこうでも、
ジャミン旋風が吹き荒れるよう、

頑張ってきたいと思います。


では、リクエストもあったことだし、
出発前の時間を利用して、

意外にも好評(??)

「将棋シリーズ」の更新。



『将棋と私 その3』


憎っくき「F井君」に、

屈辱的なまでの敗北を喫した私…。


しかし私は、
へこたれません。

負けても、負けても、
ののしられても、
嘲笑されても、

何度でも挑戦です。


ただし、
「将棋の本」を買って勉強、
などということは、
しません。

なぜか?


面倒くさいから。

研究してると、
頭が痛くなるから。

実践あるのみ!


でも、
不思議なもので、
負け将棋を繰り返しながらも、

少しづつではありますが、
見様見まねで、

上達もしていくのです。

やはり、こういったことは、
‘上手いやつ’とやらなければ
ダメですね。


さて、

そんな私たちも、
大学3年生になっていました。

そしてあの日…。

ああ、思い出すだけでも、

胸がスカッとする!


『ジャズまくり時代』にも書きましたが、
当時の私は、「ライト」を離れ、
銀座や六本木のジャズ・クラブやバーで、
夜な夜なピアノを弾く、
といった生活を送っておりました。

一方のF井君。

上級生が卒業して、
「これで次のレギュラーは俺だ!」
と喜んだのもつかの間、

強力なギターの1年生が入ってきて、
あっさりその座を奪われてしまった。

(だから、将棋のほうがプロに向いてる、
 と言ったではないか。)


そんな傷心の彼が、

代わりにお熱をあげていたのが、

跡見女子短大の、
「某、女の子バンド」のコーチ。

せっせとアレンジも書いてあげたりして、
それはそれは、
夢中になって指導しておりました。


当然、
こんな楽しそうなことを、
我ら仲間が、
見逃すはずはありませんね。

1年のときから、
徒党を組んで遊んでいる「ライト」
そして仲良しのヴォーカル・バンド「カルア」
の同期約10人も、

このコーチ業に、
喜んで加わったのです。


そんな夏のある日。

この「女の子バンド」に、
『大磯ロング・ビーチのレストラン』で演奏、
という仕事が入りました。

もちろん私たちは、
揃って応援に出かけました。


そして演奏後は、

彼女らの宿泊している大部屋に、
勝手に上がりこんで、

わいわいと、
楽しい打ち上げです。

あるグループは‘トランプ’に興じ、
あるカップルは‘意味深げ’に語らい、
あるグループはひたすら‘飲み’‘食い’‘笑い’。

(おお、なんだか青春してるぞ今日は…。)


そんな中、
私は、と言えば、
またまたF井君と、

将棋対局。


ところが、

この日の私は絶好調。

打つ手打つ手が、
面白いように、
決まっていきます。

ただし、ほとんどは、

「奇手」「妙ちくりんな手」
の連続です。


それを、

「勝ったな。」
と、余裕たっぷりに呟いたり、

「ふふふ」
とか、ほくそ笑んで、
自信ありげに、ピシャッと指す。

さも、いい手のようにふるまう。

相手に、
「ん?こりゃ何かあるな?」
と、疑心暗鬼にさせる、

そんな芝居の連続。

理論、定跡に優れた、
真面目な、勉強熱心な、
F井君の裏をかく。

やつの常識に、
混乱を与える。


これこそが、

この日の私の作戦でした。

(というか、これしかない。)


冷静に考えれば、
大した手じゃないのに、
しだいに、
真剣な顔になって考えこむF井君。

そして、
「お前、強くなったなあ…。」
と、ぼそり。

(いいぞ、その調子だ。)


そのうち、

むこうの方で、
トランプなどに興じていた連中の間に、

「おい、なんだかシュンが、
 善戦してるみたいだぞ。」
「まさかー。」

といった声が起こる。。

そして、
一人また一人と、
将棋盤の前に、

ギャラリーが増えていく。


いつもは、コロッと負ける私なのに、
やけに長い勝負になっている。

いつもは人を小バカにし、
ニヤニヤしながら指しているF井君が、
やけに真剣な表情になっている。

これだけでも、

私が善戦(?)していることが分かりますね。


そして終盤、
私が、‘ある手’をビシッと指す。

(実はこれも、大した手ではない。)

途端にF井君の表情がこわばる。

「む?」

そして顔を紅潮させて、

長考…。


もう、このあたりになると、
ギャラリーも次第に興奮。

みんな普段から、
将棋ではF井君に、
木っ端みじんにやっつけられ、
ののしられてる連中ですから、

この時ばかりは、

私の味方です。


「おい、F井が考え込んでるぞ。」
「うん。こりゃどうもいい手らしいぞ。」
「そうか、きっといい手なんだろうな、うんうん。」
「シュン、がんばれよー。
 ひょっとすると勝てるぞー。」

そんなギャラリーの声に、
焦りの表情がありありのF井君は、
ますます変な手ばかりを、
指してくる。


調子づいた私は、
ここで、
強烈な手を思いつき、
ビシッ!!

しかし、

よくよく考えると、
これも凡手。

これまた、
ハッタリだけの手。

F井君ともあろう者が、
こんな手に引っかかるわけがない。

しかも、
これは、かえって、
反撃をくらう恐れのある悪手。

(あわわ;気づくなよ…。)


ところが、

‘魔が差す’

とは、このことです。


やつは、

「まさか…。」

と思うような、
さらなる悪手を指してきた。

……。


「常勝の男がピンチになると、
 意外と、もろいんだなあ。」

と、
私はこのとき、
初めて知りました。

「負ける訳が無い。」
と、思っていた相手の思わぬ善戦に、

我を忘れて、
混乱してしまったのでしょう。


そんな、

もうかれこれ、
2時間になろうかという
この大熱戦。

みな、かたずをのんで、
この勝負を、
見守っている。


そして、

急所の一撃…。


腕組みをし、
じっと盤面を見つめていたF井君が、
顔を真っ赤にして、
信じられないひと言を吐きました。

「負けた…。」


巨象を倒した瞬間です!


「うお〜っ。」
「おい、シュンがF井に勝ったぞー。」
「見たか。F井が負けたぞ。」
「信じられなーい。」

もう、大騒ぎです。


そして私は、

握手攻め!抱擁攻め!!


「新名人誕生!」

「新王将誕生!」

の瞬間とは、

まさにこんな感じなのでしょうか…。


ドンちゃん騒ぎの一方で、

「負けちゃいけない相手に負けた」
哀れなF井君は、

腕組みをしたまま、
ひとり、
真っ赤な顔をして、

ずっと盤面を見ておりました。

……。



後にも先にも、

私が彼に勝ったのは、

これ一回だけです。


でも人生、

こういうことがあるから、


捨てたもんじゃありませんねえ…。



(つづく)



そういえば現地では、

今インドネシアで人気のある、
若手女性ジャズ・シンガーと一曲、

共演もあるそうです。


「何をやるの?」
と聞いたところ、

「‘Smile’をやりたーい。」
と言ったそうです。


これも楽しみですね。


さ、荷造りだ…。



SHUN MIYAZUMI



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2008 エッセイ