July 2009

July 27, 2009

競馬はロマンだ! その8


暑中お見舞い申し上げます。


いや、本当に暑いですねえ。

早くも夏バテ気味の私ですが、
でも夏は、
これからが本番です。


そして、

今週は、いよいよ、
待ちに待った、
ジャミン・ゼブ『品川教会 2days』ライブ♪


メンバーも私も気力充実。

準備万端整いました。

あとは、みなさんの、
熱い声援だけです。


『真夏の夜の饗宴』

大いに盛り上がりましょう!



で、


その前に、


(またか…)




『競馬はロマンだ! その8』


さあ、各馬が最終コーナーを廻って、
直線に入って来た。

ドドドドドドッ!

すごい迫力です。


(おお、4番がトップに立ったぞ。
 5番はどうだ、9番は…?)


場内の興奮は、
もうもう最高潮。

あちこちから、
「来い!来い!」
の掛け声がかかる。


オードリーちゃんじゃないけど、
こっちも負けてはいられません。

「4番逃げろ!
 5番行け!
 9番来い!」

思わず声が出ちゃいますね。

「行け〜〜〜〜〜〜〜!」


♪♪♪



ちなみに私、

馬主席にご招待を受けたり、
指定席に誘われたことも、
何度かあります。

雰囲気はリッチだし、
ちゃんとお弁当は来るし、
ゆったりとした自分の席で、

楽しめるには楽しめるのですが、


でも、私は…、


やっぱり…、


大観衆と一緒になって、
一喜一憂する一般席(立ち見だけど)
のほうが、

断然好き。


なによりも、

そうした、
ガラス張りのVIP席では、
目の前の「ドドドドドッ!」
が味わえません。


あの迫力満点の、

目の前を各馬が、
ドドドッと駆け抜ける、

あのゴール・シーンが、

最高にスリリングなのですから。



そんなことを考えてる間に、

各馬が、

どっとゴールになだれこんだ。


「うお〜〜〜〜〜〜〜!!」


………。



よし、4番が1着だ!

(やっぱり荒れたな。
 2着はなんだ…?)


2着は大混戦で、
写真判定になりました。


5番か9番だと、
私の勝ち。

しかし他の馬が来たら、
一巻の終わりです。

この判定を待つ間が、また、
ハラハラ、ドキドキ。


そして、発表。


4−5だ!!

最終オッズは、

2,800円(28倍)!

(ウッシッシ)



でね、

こういう中穴が来た場合は、
場内のほとんどの人から、

「あ〜あ」

という、
落胆の声が聞こえてきます。


しかし私は、

ウッシッシです。

(だから、土曜日は、
 適当に荒れるって言ったでしょ。)


こんなシーンを、
私の相棒の、
Y浅くんは、

何度も目撃しております。

ウッシッシの現場を。


ま、早い段階で、
こういう馬券を取ると、
その日は余裕を持って遊べますね。


こうして私は、

新しい缶ビールを購入し、

すぐさま次のレースの予想に入る。



いやあ楽しいですなあ、

土曜競馬は。


それにしても、


いいお天気だ。


☀☀☀




とは、言いつつも、

やはり競馬は、

儲かるものではありませんね。


これが結論です。



なぜか…?



馬券配当が少なすぎるからです。

胴元(JRA)が稼ぎ過ぎだと、

私は、思うからです。



たとえば、

4−5という組み合わせが来て、
28倍という馬券を当てたとしましょう。


この場合、
どの競馬新聞にも、
4−5などという組み合わせは、
出ておりません。

4番にも、5番にも、
本命(◎)、対抗(◯)
の印は、
ほとんどありません。


プロの競馬評論家や競馬記者が、
あらゆるデータや血統を研究し、
レース前の練習風景を見、
付けた予想のなかに、

そんな組み合わせは、
存在しないのです。


しかし、

私は、当てた!


何度も言うように、

私は、けっこう当てます。


48倍などという倍率を、
取ったこともありますが、

この場合は、
どっちの馬も、
無印に等しい評価です。


プロが当てられないのを、
私のような素人が当てるのですから、

配当は、
もっとあってもいいのではないか。


私は、いつもそう思います。


だから競馬は、儲からない。


だから、競馬は、

ピクニックなのです。


たま〜に、

お天気のいい日に、

ピクニック気分で楽しむものなのです。


♡♡♡



このシリーズの冒頭でも書いたように、

私にとっての競馬は、

ロマンです。



やはり私は、

投機を対象とした、
「競馬ファン」ではなく、

どちらかというと、
レースそのものを楽しみ、
強い馬やその“勝ち方”に感動する。


言わばロマンとしての、
「競馬」を楽しむタイプではないかと、

思うのです。


かつての“名馬”たちに、
思いを馳せ、
血沸き肉踊る“名レース”を、
いつまでも酒の肴に、
友人たちと大いに飲み明かす。

これが、
この上もなく楽しいのですから。



ああ、そんなこと、

わかっているのに、


わかっているはずなのに…。



なぜ、私は、


あのとき、


あんな決断をしてしまったのだろう…。


……。




次回、痛恨の最終回です。



(つづく)




珍しく、

風邪をひいてしまいました。

トホホ。


金曜日(7/24)の、
「A'TRAIN」ライブでは、
耳が遠くて、
あまり自分の音が聞こえなくて、

いささか、
不本意な演奏になったのではないかと、
心配なのですが…、

でも、あんなにたくさん来ていただいて、
感謝、感謝でございます。



ふだん、ジャミンには、

「体調管理もプロの仕事だよ。」

などと、えらそうなことを言ってる私が…。


いやあ、お恥ずかしい。

来月(8/28)は、

万全でリベンジします。



レンセイにそんなこと話したら、

これまた、

いつもの逆をやられました。


「マ、ソンナヒモ、アリマスヨ。」


……。



(ダメじゃん…)



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 12:29コメント(14)トラックバック(0) 
2009 エッセイ 

July 19, 2009

競馬はロマンだ! その7


ああ眠い。


深夜の2時半まで、
ゴルフ「全英オープン」(3日目)を、
観ていたのですが、

まず、最初に飛び込んできたのが、
石川遼君、予選落ちのニュース。

(あれ? 初日、あんなに快調に、
 滑り出したのになあ…?)


なんでも、
2日目の後半に、
大崩れしたんだそうです。

スコットランド特有の、
“風”にやられましたね。

ま、何ごとも経験、経験。

若いんだから。

来年のリベンジに期待しましょう。



でも、石川選手の活躍を、
楽しみにしていただけに、
正直、ガッカリ。

(なあんだ。がっかりだなあ。
 じゃ、もう寝ようかな…。)

と思い、
リモコンのスイッチに手を伸ばした、
そのとき!

私の目に映ったのが、

なんと!

トム・ワトソンの勇姿!!


トム・ワトソンといえば、
“7〜80年代”に、華々しい活躍をした、
名選手中の名選手。

(ええ〜? まだやってたの…。)


やってたどころではありません。

59歳にして、
堂々の単独トップ。

ドライバーの飛距離も、
若い選手になんら負けてはおりません。


59歳といえば、

私とほぼ同い年。


驚きました。

もし優勝すれば、
最年長のメジャー獲得記録を、
大幅に更新するんだそうです。


もし優勝すれば、

テニスのウィンブルドンで、

引退したボルグが、もう一度出て来て、

フェデラーを破るようなもんです。



競馬に例(たと)えると、

15歳の馬が、

有馬記念を制するようなもんです。


(また、競馬かよ…。)




『競馬はロマンだ! その7』


いよいよ本馬場に、
レースに出走する各馬が登場です。

そして、
騎手が“ひとムチ”くれると、
各馬一斉に「試走」に入ります。


これ、「返し馬」と言うのですが、

この、「走り出す」一瞬の動き。


これって、結構重要だと思うんです。


前足をキュッとあげて、
素晴らしい瞬発力で、
走り出す馬。

(よしよし。こいつ、
 彼女にいいとこ見せようとしてるな。)


その一方で、

「ああ、嫌だなあ。
 また走んのかよー。
 早くレース終わって、
 A'TRAINで一杯やりたいなあ。」

とでも言いたそうな、
やる気のな〜い馬もいる。


そういう、

やる気のなさそうな馬を、

ここで見分けるのです。



こうして、

自分がこれまでに選んだ、
6頭のうち、

パドックの馬体重チェックで1頭落とし、
この「返し馬」で、
さらに1頭落とす。


もし、絞りきれない場合は、

最後に騎手ですね。


1年に、100勝以上もする、
武豊や横山、福永、
といった名騎手と、

聞いた事も無いような騎手では、
やはり前者のほうが、
来る確率は、

高い!



さ、おさらいをしましょうか。


1)名前がいい。
2)上がり馬である。
3)かつての名馬の血を引いている。
4)馬体重がベストに近い。
5)「返し馬」で、いい動きをしている。
6)名騎手が乗っている。


これらを総合した結果、
私が選んだのは、

4、5、9、10番の4頭。


最終オッズを見てみましょう。

4−5  2,800円(28倍)
4−9  3,600円(36倍)
4−10   4,100円(41倍)
5−9  1,600円(16倍)
5−10   2,200円(22倍)
9−10  5,500円(55倍)


いいですねえ。

新聞に出ている、
土曜日の結果は、
ほぼ、これに近い倍率のものが、
圧倒的に多いのですから。

いい線だと思います。

ま、この中から、
1点落とすとしたら、
9−10の55倍ですかね。

一番、確率が低そうだから。


与えられた、
30分くらいの時間のなかで、
私に出来るのは、
ここまででしょうか。


それでも、

かなりのところまで、
確率を高められたような気がします。

ええ、気がするだけです。


「このどれかが絶対来る!」
と信じて疑わない。

ええ、勝手に信じてるだけです。


しかし、男の子だ。

決めた以上は、

もう迷わない!


♡♡♡



こうして私は、
5種類の組み合わせに、
1,000円ずつ投資。

自動販売機から出て来た馬券に、
「たのむぞー。」
と、そっと声をかけると、

レースを観るために、
スタンドのまん中あたり、
電光掲示板の正面に位置するあたりに陣取る。


さあ、ファンファーレが鳴った♪

各馬がゲートに入る。


スタートだ!!


ドドドドと地鳴りのような響きが、
近づいてくる。

目の前の緑のターフを、
美しく調教された、
鮮やかなサラブレッドたちが、

ものすごいスピードで、
一周目を駆け抜ける。


パカパカパカではありません。

ドドドドドドッ!!

です。

テレビで観るのとはケタ違いの、ド迫力!


そして、目の前の電光掲示板には、
向こう正面に行っても、
その模様が詳しく映し出され、
刻々と変わる順番が表示される。

場内いっぱいに響き渡る、
アナウンサーの声。


(ああ、10番は消えたな。
 おっ、4番と9番はいいところにいるぞ。
 よし、来い!来い!)

内心、ドキドキ、ハラハラの私ですが、
場内はもう熱気につつまれています。


そして、
各馬が最終コーナーを周り、
いよいよ直線に入ってきた。

場内、もうもう騒然。

「○番、来い!」

「○番、なにやってんだよー!」


あちこちから、

興奮したお客さんの声がかかる。



と、ここで思い出すのが、

映画「マイフェアレディ」の一シーン。


貧民街から拾って来た、
汚らしい身なりの、
品のない言葉をわめきちらす、
ひとりの少女。
(オードリー・ヘプバーン)

彼女を見込んだヒギンズ教授は、
正しい英語を教え、
上品な振る舞いを教え、
身なりをきちんとさせ、

一人前のレディとしての教育に、
心血を注ぐ。


やがて、
見違えるような美しいレディに
変身した彼女を、

ヒギンズ教授は、
競馬場に連れて行きます。

美しいドレスで着飾った彼女を…。


イギリスやフランスでは、
競馬は貴族や上流階級の遊びです。

「アスコット競馬場」(ロンドン)

「ロンシャン競馬場」(パリ)


そして教授は、
知り合いの貴族たちに、
彼女を紹介していきます。

すると、
みな彼女の美しさに、
一様にビックリ。


「あ〜ら教授。
 なんて美しいレディなんざましょ。」

「まあ、本当にお綺麗なお嬢さんですこと。」

「きっと、由緒ある名門の、
 お嬢さんなんでしょうねえ。」


上流階級の貴族たちは、
みな、彼女の華麗さをたたえ、
その美しさにため息…。

その度に、
満足げに笑みをうかべる、
ヒギンズ教授。


とまあ、

ここまでは良かった。


そのうち、レースが始まり、

各馬がゴールめざして駆けてくると、

この、オードリー・ヘプバーンちゃん。


思わず、馬券を握りしめ、

「このヤロー、なにやってんだよー。
 早く来いってーの。
 ああ、もたもたしてんじゃねえよー。
 あああ、抜かれちゃうじゃねえか。
 てめえ、来いってえの。おら。
 おら、おら、おら。」

と、ついに本性が…。


すると、

さっきまで、
その美しさを讃えていた、
上流階級や貴族の、
紳士、淑女のおじさま、おばさまたちが、
一斉に彼女の方を見る。

「見るも汚らわしい」
といった、あきれた表情で。

苦虫を噛みつぶしたような表情で。


「あっちゃ〜。」
とばかりに、
顔を真っ赤にしてうつむいたままの、

ヒギンズ教授。


アハハハ。

これ、最高にケッサクのシーンでした。



でもね、


その気持ちわかりますよ。


それが自然ですよ。



ね、オードリーちゃん。



(つづく)




というわけで、

今宵も私は、

テレビの前で、

トム・ワトソンの応援です。


行け、59歳!

負けるな、59歳!

見せろ、熟年パワー!



そういえば、

今週の金曜日(7/24)は、

私もピアノ・ライブだ。


行け、58歳!

負けるな、スポーツ・ピアノ!

見せろ、熟年パワー!


(一緒にするな)



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 17:04コメント(20)トラックバック(0) 
2009 エッセイ 

July 13, 2009

競馬はロマンだ! その6


暑いですねえ。

梅雨明け間近、
といったところでしょうか。


さてさて、

ジャミン・ゼブ・ファン・クラブ、
第一回会報を見た、みなさんから、
たくさんの暖かいコメントが、
あっちにも、こっちにも…。

ありがとうございます。。。


とりあえず好評のようなので、
まずは、ひと安心しました。

私のコーナーもね。

(ホッ)


で、メンバーの「赤ちゃん時代」の写真を見て、
まず思ったことは、

「彼らが赤ちゃんのときは、
 もう、カラー写真なんだなあ…。」

ということ。


私なんか、

モノクロですからね。


(あたりまえだ!)




『競馬はロマンだ! その6』


さて…、

まったくの独断と偏見で、
6頭を選び出した私が、

次に向かうところ。


それは、

「パドック」です。


パドックというのは、

相撲でいうところの、
「土俵入り」
というやつでしょうか。

次のレースに出走するお馬ちゃんたちが、
馬丁さんに連れられて、
ゆっくりと、黙々と、
楕円形のグラウンドを、
行進しています。


そして、ここには、
本当に大勢のお客さんがいます。

みな、必死に、
お馬ちゃんの一挙一動に、
注目しています。

ま、お金がかかってますからね。

みなさん、真剣勝負です。



しかし…、

はっきり言って、

私のような素人には、
何を(どこを)見ていいのか、

さっぱり、わかりません。


よく、テレビの競馬中継で、
競馬評論家や記者たちが、
パドックをゆっくりと行進する、
各馬を紹介しながら、

「ああ、この馬は気合いが入っていますねえ。」
とか、

「この馬は、毛づやもいいし、
 順調に仕上がってますねえ。」
とか、

「この馬は、もものあたりも締まっていて、
 しっかり調教が出来たようですねえ。」

などと、おっしゃってますが、

私には、
なんのことだか、
まったく、わかりません。

( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \



私に言わせれば、

いかに土曜日とはいえ、
「中央競馬」を走るような馬なのですから、

どの馬も、
毛づやが美しく、

どの馬も、
しっかり調教の行き届いた、
均整のとれた、
美しい体型をしていて当たり前。


だから、これは、

参考にならない。


さらには、

「パドックで入れ込んでる馬は、
 スタミナ、体力を消耗するので、
 レースではバテてしまう。」

てなことを、
おっしゃってたような気もするのですが、


はたして、

そうでしょうか…?


私は、パドックで、
「イヤイヤ」をしながら、
口から泡を飛ばし、
何人もの馬丁さんや騎手の人が、
必死で押さえこんで、
なんとか出走までこぎ着けた、
超入れ込み馬が、

ぶっちぎりで勝ったのを、
何度か目撃しました。


(この馬は、
 早く彼女に会いに行きたかったんだろうな。
 うんうん…。)



また、こんな話も聞いたことがあります。

「パドックで糞(ふん)をする馬は、
 気合いが入ってないから、
 走らない。」


これも、

本当ですか〜?


とあるレースで、
私が本命と狙った馬が、
なんと、パドックで、
ボタボタと、糞(ふん)をし始めました。


「あ〜あ。こりゃダメだ。」

この話を思い出した私は、
やむなく作戦変更をしました。


でも結果は、この馬が、

6馬身差の圧勝でしたよ。

……。


(スッキリして、体も軽くなるから、
 かえって走るんじゃないの…?)


ま、私は、

その程度の認識。


( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \



ですから私は、

パドックに行っても、
なんら得るものがない。

な〜んにも、わからないから。


というより、
大勢のお客さんにも、
「あんたらも、
 ちゃんと分って見ているのか。」
と言いたい気分です。

失礼ながら。



私がパドックに行く、

その理由は、

ただ一つです。


それは、

「馬体重」のチェック。



パドックの電光掲示板には、
出走する馬の、

“最終馬体重”が発表されています。


例えば、こうです。

1.シュンサクリュウ 450kg ー20


この場合の、−20
というのは、
“前のレース”より、
20kg減ったということを意味します。


「こりゃ、痩せ過ぎだなあ。
 体調不良で、ロクに食べてないかも…。」

と思われるでしょうが、

でも、そうでしょうか…。



競馬新聞を見てみましょう。

そこには、
出走馬の過去5レースのデータが、
詳しく出ています。


この「シュンサクリュウ」の前走は、
10位と、惨敗でした。

そのときの体重は、
470kgだったわけですね。


ところが、
3戦前のレースでは、
450kgで2位に入っている。

上がりも、ベスト・タイムです。


ということは、

今日の「シュンサクリュウ」は、
450kgという、
“ベスト体重”に戻ったわけです。

むしろ前走が、
太り過ぎだったわけです。
食い過ぎだったのです。
メタボだったのです。


♡♡♡



ところで、

ダービーや有馬記念といった、
ビッグ・レースには、
「前日の前売り投票」
というのがありますね。

あれは、やめたほうがいいです。


一度、友人に、
前日に何枚か馬券を頼んだことがあります。

そのときの私の本命は、
前走で華やかにクラシックを制した、
Yという馬でした。

前売りでも、
圧倒的な1番人気です。


しかし…、

レース当日のパドックの様子を、
テレビで見て、
私は愕然としました。


前走より、
「ー20kg」
だったのです。


前走の“ベスト体重”から、
20kgも痩せている!

この場合は、
明らかに体調不良です。


案の定、この馬は、
早々と圏外に消えました。

……。



ですから、

この“最終馬体重”というのは、
とても重要なのです。

それが、発表されるのが、

この「パドック」なのです。


少なくとも、
「ベスト体重」から、
10kg以上の増減のある馬は、

要注意ですよ。


さあ、こうして、

このパドックで、

私の選んだ6頭から、

さらに1頭が脱落しました。


(あと、もう少しだぞ…)


♡♡♡



さて、

パドックの行進が終わると、
各馬に騎手が乗り、
いよいよ本馬場入場です。

で、私は、

観客席の一番前に、
すばやく移動して、
入場してくるお馬ちゃんたちを待ちます。


すると、

先導の白馬につづき、
各馬が緑のターフに現れる。

一頭一頭、

静かに入場です。


そして、
思い思いに騎手が、
“ひとムチ”くれると、
お馬ちゃんたちは、

「待ってましたー。」

とばかりに、
一斉に駆け出します。


いわゆる「試走」ですね。


この、

「走り出す」一瞬の動き。


これを「返し馬」と言うのですが、


これって、


案外重要な気がするんですよ。



私はね…。



(つづく)




それにしても、

このシリーズは、

いつまで続くのでしょうか。

アハハハ。


でも、
これを書いてるときだけは、
現実を忘れております。

書き終わるや否や、
ぶわ〜っと仕事モードが、

押し寄せて来る。


まるで、

二重人格者のようですよ。


最近の私ったら。


( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \


(シマムくん、
 流用許したまえ。)


SHUN MIYAZUMI

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2009 エッセイ 

July 07, 2009

競馬はロマンだ! その5


すっかりご無沙汰してしまいました。

10月の「STB139」
ファン・クラブ先行予約も始まり、
おかげさまで、
なんだか慌ただしい毎日を送っております。


そんな中、

今週後半からは、

NHK-BS「世界映画音楽大全集」(7/16)
および、
月末の品川教会ライブ(7/30、31)に向けて、
本格的なリハーサルが始まります。

ライン・アップもほぼ決まり、
気合い十分のメンバーと私。

(と、思いたい。)


まさに、

「jammin'Zeb 夏の陣 2009」前夜。

嵐の前の静けさといったところでしょうか。


ぶるぶる。

(武者震い)



そんな状況下にあっても、


やっぱり、


お馬ちゃんの話。


……。




『競馬はロマンだ! その5』


競馬は“確率”だ。

これが私のモットーです。


今日は、そんな私の、

オリジナリティーに溢れた(?)、
科学的根拠の全くない、
データなんかくそくらえの、
独断と偏見に満ちた、
恐れを知らない、

独自の、“馬券の買い方”を、

公開したいと思います。



快晴に恵まれた土曜日のお昼頃。

中山(東京)競馬場に着いた私は、
さっそく、
「ケイシュウ」「勝馬」という、
2つの競馬新聞と赤エンピツを購入。

さらに、

缶ビールと、
つまみの“おでん”かなんかを買って、
適当な芝生の上に、
どっこいしょ。

(そよ風が気持ちいいなあ…。)


時計をみると、
次のレースまで、
30分ある。

出走馬は10頭。

さあ、推理だ。


どれどれ、「ケイシュウ」の予想はどうだろう。

1-3 2倍
1-5 3.5倍
1-7 6倍

(そうか、1番が本命なんだな)

一方の「勝馬」はというと、

1-5 3.5倍
5-7 10倍
7-9 13.5倍

(ふむふむ。中穴路線らしく、
 9番という馬が出て来たな。)


前回も言いましたが、
馬番連勝複式
(1、2着の2頭を当てる。
 順序は逆でも可。)
の場合、

10頭立てだと、
その組み合わせは45種類もあります。

その中から、5種類を選び出す。

普通に考えれば、
これは大変な作業です。


でも、

何度も言うように、
土曜日は、
適当に荒れます。

私が調べたところ、
20倍〜50倍というところが、
一番多い。

7〜80%くらいが、
この倍率で飛び込んでくる。


で、私の場合、

これを、
15倍〜60倍くらいに、
範囲を広げて、

競馬新聞に書かれてある予想オッズの、
それ以外の倍率の組み合わせを、
全部捨てるのです。

ええ、バッサリとね。

15倍以下の本命路線、
万馬券を含めて、
60倍以上の高配当のもの、

これらに、
バッサリと赤エンピツでバツを入れる。

(だって、土曜日は、
 来ないんだも〜ん。)



すると、
20種類くらいの組み合わせが消えます。

45ー20=25

つまり、
当初は9分の1だった確率が、
25分の5。

すなわち、5分の1にまで、
縮まりました。



さて、お次は、

2つの新聞がクローズ・アップしている馬。
すなわち、

1、3、5、7、9

に注目です。


このなかで、
本命の1番を、私なら捨てます。

なぜなら、
この馬を基準にした場合、
15倍〜60倍という枠のなかに、
収まらないからです。

(確率が証明してるぞ〜。)


すると残った馬は、

3、5、7、9の4頭。


さらに、ここに、

私ならではの注目馬を探し出す。


競馬新聞が、
まったく期待していない、
無印に近い馬の中から、
2頭を探し出す。


その裏付けは、


1)名前がいい。

  そう、このシリーズの最初にも書いたように、
  オーナーが期待を込めて付けたと思われる、
  素敵な名前の馬はいないか。


2)上がり馬である。

  競馬新聞には、
  各馬の、過去5戦のデータが書いてあります。
  例えば、過去5戦が、古い順に、
  3着、5着、8着、10着、11着、
  となっていても…、
  最後の、上がりのタイムが伸びてる場合は、
  相手が強いレースに挑んだ結果ですから、
  今日のレースの顔ぶれだったら来る事もある。
  逆もまた真なり。


3)有名な、好きだった馬の息子(娘)である。

  競馬の専門家は、 
  「母方の血統を重視せよ」と言います。
  しかし私のような素人は、
  そんなところまで研究する時間はありません。
  しかも、プロが、そうやって研究しても、
  土曜日は荒れに荒れるのですから、
 
  「信用しないも〜ん。」

  この精神が大切です。

  私の場合は、
  かつて活躍した、
  懐かしい名馬の血を引いている、
  それだけで燃えるのです。
  それだけで1票投じたくなります。

  そうです。
  「競馬はロマン」
  なのです。


♡♡♡



ま、このようなことを考えながら、
何気に4番と10番が、
浮かび上がってきたとします。


ここで、

3、4、5、7、9、10

の、6頭に絞られました。


この6頭を組み合わせると、
15種類にまで減ります。

しかも、
どの組み合わせも、
15倍〜60倍の枠に、
きっちり収まっています。


この中から、
さらに5種類に絞り込むのですが、
現時点で、

15分の5。

確率は、3分の1にまで、
縮まりましたね。


ここまでの所要時間、

約10分。

ふ〜。


☆☆☆



よく、テレビの競馬中継を見ていると、
レースとレースの間が、
やたら長く感じますよね。

「おしゃべりはいいから。
 早くレースやってよー。」

「ああ、またCMかよー。」

と、じれったくなるのですが、


実際に競馬場で、
「勝ち馬」予想をしていると、
この、30分くらいのインターバルが、
とても短く感じます。


「ええ、もう締め切り?」

「ちょっと待ってよ、
 まだ決めかねてるよー。」

と、あせることがほとんどです。


でも、この時間が楽しいんだなあ!


芝生の上で、
ビールを飲み、
おでんや焼きそばに箸をのばし、

必死に競馬新聞とニラメッコ。


仕事のことも、
嫌なことも、
悩みごとも、

すべて忘れて没頭できるのです。


いや、

没頭しなかったら、
損をするのですから、
否が応でも、

必死にならざるを得ない。


これが、

「ストレス発散」には、

いいんじゃないでしょうかね。


しかも、

美しい芝。

美しい競走馬。

爽やかなそよ風。


やっぱり競馬は、

お天気がよくないと困りますね。


☀☀☀



さて、このようにして、

私は6頭の馬に印を付けました。


しかし、まだ、その組み合わせは、
15種類もあります。

その中から、
4頭くらいに絞り込まなくてはいけない。

4頭の組み合わせだと、
6種類ですからね。


この場合の私の発想は、

「どの馬が来るんだろう?」

ではなく、


「2着までに来れない馬は、
 どれだろう?
 どの2頭が、来ないんだろう…?」



さあ、そんな私が、


次に向かうのが、


パドック。


……。



(つづく)




これ、

競馬の専門家や、
熱心なファンが読んだら、
怒っちゃいそうな内容ですね。

偉そうだし。

アハハハ。


でも、適当に勝つんだから、

仕方ない。


それにしても、
予想に反して、
随分と、長い連載になってしまいました。

競馬に興味のない方には、
申し訳なく思うのですが…、


ま、こういうことを書いてるということは、


私は、


“平和”だということです。


(だから、どうした。)


……。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 18:09コメント(21)トラックバック(0) 
2009 エッセイ