September 2012
September 25, 2012
大相撲小研究
私は大の相撲好きです。
あらゆる格闘技の中で、
一番好きかもしれません。
なによりも勝負が速いのがいいですねえ。
ただし、八百長がないことが大前提ですが…。
というわけで今日は、
相撲が他の格闘技と決定的に違う点、
すなわち相撲のみが持っている魅力とは何か?
素人ながら、ちょっと解明してみたいと思います。
その1)<体重が無差別である>
レスリングもボクシングも柔道も、
みな体重別で争われますね。
しかし相撲だけは無差別です。
これが決定的に面白い。
今場所横綱昇進を決めた日馬富士は、
133kgと、幕内力士の中では最軽量です。
それが自分より100kgも重い相手を、
コロコロ転がしたり、ぶん投げたりする。
これが、たまりませんね。
他の格闘技では見られない面白さです。
その2)<決まり手(技)が豊富である>
相撲の決まり手って、100くらいあるんですよ。
「寄り切り」「突き出し」「押し出し」「つり出し」
「下手投げ」「上手投げ」「引き落とし」「はたき込み」
なんてオーソドックスなものから、
「はりま投げ」「網打ち」「ゆり戻し」「やぐら投げ」
ん…?
果ては、
「かわず掛け」「うつぼづけ」「波枕」「たすきぞり」
なんて、ちょっと想像のつかない変テコなものまで、
ごっそりあるわけです。
まさに「技」の品評会。
これらを磨きに磨くことによって、
「小よく大を制す」相撲の醍醐味が生まれるわけです。
日馬富士のような横綱が生まれる所以(ゆえん)です。
初代・梅ヶ谷(明治)、栃木山(大正)、双葉山(昭和)
といった伝説の名横綱たちも、
決して体は大きくなかったと聞きます。
私が相撲好きになった小学校低学年のときの名横綱、
栃錦と若乃花(初代)もどちらかというと小兵です。
それが、名人芸ともいうべき技の数々を駆使して、
大男をコロコロ転がしてしまう。
あっと驚く逆転劇が演出される。
いやあ、スリリングだこと…。
その3)<引き分け、判定勝ち(負け)がない>
そう、これも重要です。
ボクシングの不可解な判定勝ち(負け)、
に憤慨した経験をお持ちの方も多いと思います。
先日のロンドン・オリンピックの柔道にも、
本当にがっかりしました。
柔道はいつから「採点競技」になったのでしょうか?
しかし、相撲には引き分けなどありません。
決着がつくまで何度でも取り直しです。
微妙な判定もビデオの導入により、
まず間違えることがありません。
ま、ボクシングで、相手が倒れるまでやれ、
というのも酷な話ではありますが、
勝負事というのはやはり決着を見たい。
野球でも、
アメリカの大リーグや日本の高校野球は、
引き分けなどありません。
だから人気が衰えないのです。
私が初めてニューヨークに行ったとき、
深夜の2時にテレビをつけたら、
まだ野球をやっていました。
ニューヨーク・ヤンキースの試合で、
客もほとんどいなくなった延長17回くらいに、
レジー・ジャクソンのホームランで、
ようやく決着がついたのですが、
つくづくアメリカのスケールの大きさを感じましたね。
日本のプロ野球も考えてみてはいかがでしょう…。
そして、
その4)<歴史(伝統)を守っている>
歴史物の好きな私にとって、
こんな魅力的なスポーツはありませんね。
アメリカの大リーグ(野球)だって、
たかだか120〜130年くらいの歴史です。
しかしこの「大相撲興行」は、
現存する最古の番付にして、
「宝暦三年(1753年)」ということですから、
250年以上も続いているというわけです。
アメリカ建国の前から、
まったく同じスタイルで、
なにひとつ変わることなく、
次の世代、次の世代へと伝統が受け継がれている。
これは素晴らしいことではありませんか。
力士のいでたち、行司の衣装、横綱の土俵入り、
いろんな儀式、ルールなどなど、
江戸の昔から、
ほぼ同じスタイルを貫いてきているのです。
変革というのもときには必要でしょうが、
こうした伝統をかたくなに守るという姿勢も、
偉大なことではないか、
と私は思うのです。
で、ちょっとこの写真(画)を見て下さい。
(ぜひ拡大して)

江戸時代を代表する浮世絵師、
勝川春章が描いた当時の相撲風景なのですが、
野外でやっている、
したがって土俵の大屋根を支えるのは4本の柱である、
ということを除けば、
まわしをつけた力士同士のぶつかりあいといい、
今と同じ衣装を身にまとった行司といい、
今となんら変わる事の無い相撲風景ですよね。
しかし…、
初めてこの画を見たとき、
私は何か大きな違和感を感じたのです。
一見、いつも見ているような相撲風景なのに、
「何かが違う…?」
特別な違和感を感じたのです。
「なんだろう、この不思議な違和感は…??」
しばらくの間、
私は、それがどこから来るのかわかりませんでした。
しかし、
何度も、何度も、この画を眺めているうちに、
ようやく謎が解けました。
みなさん、おわかりでしょうか…?
……。
そうなんです!
力士のみならず、
観客もみな、
「チョンまげ」なんですね。
当たり前だと笑わば笑え。
わははは。
ん…?
でもね、
こんなところにも伝統を感じて、
嬉しくなってしまうんですよ、
私って…。
可笑しいですか?
可笑しいですよね。
あはははははははは。
待てよ、
そういえば女性の観客が一人もいないぞ…。
これは何故なんだろう…?
……???
よーし、
次回はこれも解明してやろう。
えっ?
よくそんな時間があるな、
ですって…?
ううむ…、、
……。。。
(つづく)
9月もあわただしく過ぎようとしています。
思えば今月も、
週末は遠征続きでした。
浦和、仙台、盛岡(営業)、佐野(栃木)、
そして名古屋…。
でも、新しい出会いもたくさんあって、
今月も実りの多い1ヶ月と言えそうです。
みなさん、ありがとうございました。
さあ、しばらくは東京に腰を据えて、
いよいよ『STB 139 / 5 Days』の準備です。
新しい衣装も出来上がりました。
成長著しい「2012年版ジャミン・ゼブ」を、
たっぷりとご覧にいれます。
おっと、その前に、
今週の金曜日(9/28)は、
学芸大「A'TRAIN」でしたね。
こっちは、なんら成長を見せない、
いつものスポーツ・ピアノですが、
乗りの良さだけは健在です。
ぜひ遊びにいらして下さい。
それにしても、
急に涼しくなりましたね…。
ハ…、
ハ……、
ハックショ〜〜〜〜〜〜ン!
てなことになりませぬように。
(お前もな)
……。
SHUN MIYAZUMI
September 11, 2012
つるおか
おやおや、
前回の更新からまたもや2週間が経ってしまいました。
今年は遠征が本当に多く、
したがって東京にいる時間が少なくて、
“書く” という作業が、なかなかはかどりませんね。
楽しみにしている方には申し訳ないのですが、
ま、それだけジャミンが忙しいということで、
お許しを願うとして…、
さて今日は、遅まきながら、
6月25−26日の「鶴岡遠征」のレポートです。
えっ?
「また旅の話かよ。
どうせ食ったり飲んだりの話ばかりなんだろ?」
ですって?
いやいや、そんなことはありませんよ。
なにしろこの鶴岡のライブにおける、
女子高生たちの熱狂ぶりといったら、
それはそれは凄まじいものだったのです。
これは、一度はお伝えしておかなくては、
と思ったのです。
6月前半の、
長野北信地区9高校の「芸術鑑賞会」については、
「信濃の国日記」という形でレポートしましたが、
その中で私は、
インターネットによる情報伝達のすごさを、
熱く語らせていただきました。
なにしろ次の学校、次の学校と、
コンサートの回数が進むにつれ、
その歓迎ぶり、熱狂ぶりがエスカレートしていくのです。
そして迎えた、
「鶴岡北高校・山添高校」の合同「音楽鑑賞会」では、
ちょっと信じられないような光景を、
目の当たりにしたのです。
メンバーが登場するや、
もう場内は大歓声、
鳴り止まぬ拍手。
なかなか歌い始めることができずに、
苦笑するメンバー。
そして1曲目「Come On Get Happy」が始まると、
手拍子、キャーという歓声、
もうもう場内大興奮。
大げさではなく、
それはまるで「ビートルズ」の公演を、
見ているようでした。

コンサートが進むにつれ、
その熱狂ぶりはさらにエスカレート。
曲によっては演奏が聞こえなくなるほど。
真ん中あたりに陣取った20人くらいの女子から、
「シモ〜〜〜〜〜〜〜〜ン!」
という掛け声がかかる。
それにシモンが答えると、
「キャーーーーーーーーッ!!」
すると後方の方からは、
「レンセーーーーーーイ!」
レンセイが手を振ると、またまた、
「キャーーーーーーーーッ!!!」
あっちの方から、
「スティーーーーーーーブ!」
「キャーーーーーーーーッ!!」
こっちの方から、
「コージローーーーーー!」
「キャーーーーーーーーッ!!!」
あのね。
みんな、なんか勘違いしてませんか?
これは「ジャミン・ゼブ」というグループですよ。
ジャニーズじゃないんですよ。
と言いたくなるような光景が延々と続いたのです。
しかし、そこは我がジャミン軍団。
コンサートの途中では、
コーラスの分解をしてみせたり、
「Rise」で震災の話に触れたり、
冷静に、いつものように緩急織り交ぜたナンバーを、
次々と披露。
決して浮かれたりせず、
自分たちのペースでコンサートを進めていきました。
コンサートの途中では、
両校の音楽部のみなさんと、
「Believe」という歌を合唱。
これも素敵なひとコマでした。

そして最後は、
熱狂と感動のうちにコンサートを、
終了したのでした。
で…、
コンサート会場を後にするときが、
また凄かった…。
楽屋口に2台タクシーを呼んでもらってたのですが、
メンバーがチラっと姿を見せるや、
「キャーーーーーーーーーーーッ!!!」
すごい数の女子たちに出待ちされていたのです。
私は関係者の人にお願いして、
もっと目立たない場所にタクシーを移動してもらい、
なんとか事故もなく会場を後にすることができました。
ふ〜…。
これもまた「ビートルズ」のようでしたね。
いったい、何がどうなったんでしょう…?
ジャミンの何が変わったんでしょう…?
大げさだと思われる方は、
下のURLをクリックして見て下さい。
ほんの少しだけですが、
そのときの様子を知ることができます。
http://youtu.be/hHHp_LRNM0I
でも、みんなありがとう!
本当に楽しいひとときを過ごすことが出来ました。
12月8日は、再び庄内「響ホール」に行きますよ。
みんな来てね〜。
♡♡♡
最後に、こんなお写真を。

私たちはライブの前日に鶴岡に入り、
「ミョンドン」という、
韓国料理のお店に行きました。
じつはこのお母さん(オモニ)は、
2010年の夏、
ジャミンが初めて庄内地方を訪れて以来、
ずっとジャミンを応援してくれています。
映画村や響ホールでのライブのときには、
美味しいキムチ山盛りのお弁当を、
ごっそり差し入れしてくれたり、
いつも暖かいおもてなしをしてくれるのです。
ということで、
せっかく鶴岡に来たのですから、
ぜひともお母さんの店に行こうということになりました。
お店には予約を入れただけで、
私たちが行くことは知らせてなかったので、
まあ、その驚きぶりといったら。
「いらっしゃいませー。
ん…? えっ…? うそ〜〜〜!
ジャ、ジャ、ジャミン・ゼブじゃないの。
う、うれしい〜〜〜〜〜〜〜!!!」
さあ、あとはもう貸し切り状態。
「みんな、どんどん食べてねえ〜。」

ス「うわあ、美味しそうだなあ〜。」
母「そうよ、若いんだから、
このくらい食べないと。」

シ「いやあ、最高っすね。
来て良かったっすね、社長。」
母「今日はもう店じまい。
お店のお肉全部食べてっていいからね。」

レ「コノニクノオオサハ、ナンデスカ?
シカモ、オイシスギマスネ」
母「ほらレンセイもコージローも、
どんどん食べんのよ。
まだまだお肉はいっぱいあるからね〜。」

ゆ「あ〜あ、やつら、また太っちゃうなぁ〜…。」
でも、このときの肉が、
翌日のエネルギッシュなライブに繋がったことは、
間違いないようですね。
音楽に国境はありません。
政治紛争もここでは無関係です。
みなさん、
鶴岡を訪れた際は、
ぜひこの「ミョンドン」に行ってみて下さい。
ジャミン・ゼブの大きなポスターが、
貼ってありますよー。
それにしても、
美味かったなあ…。
……。
えっ…?
やっぱり最後は食い物の話じゃないか…、
ですって…?
たしかに…。
……。
(おわり)
先日の「埼玉会館」(9/2)も、
仙台・定禅寺ジャズ・フェス(9/8)も、
このときの鶴岡に勝るとも劣らない、
熱狂的な歓迎を受けました。
ま、キャーーーという歓声こそ少なかったですがね。(笑)
本当に今年は、
充実した日々を送らせていただいております。
今週末は初の栃木県(佐野)でのライブ。
お近くの方、ぜひぜひいらして下さい。
(詳しくはjammin'Zeb Web Site、
ゼブログに記載されています)
それにしても、
いったいいつになったらアレンジ再開できるのだ…。
といいながら、
もうこんな時間か…。
今日はサッカー、イラク戦だな。
そろそろ出かけるとするか。
いつもの居酒屋に…。
矛盾した言動は続くよどこまでも…。
……。
SHUN MIYAZUMI