September 2013

September 22, 2013

オリンピックと私 その2


1964年(昭和39年)。

「第18回オリンピック東京大会」の年。


この年の4月に私は、
中学1年になりました。

この頃住んでいたのは、何度も言うように、
三重県の四日市というところです。


私が通うことになった中学校では、
1年が6クラス、2年が8クラス、3年が10クラス。

3月に卒業した先輩たちは、
なんと12クラスもあったと言いますから、
ま、このあたりがいわゆる「団塊の世代」。

少子化は早くも始まっていたのでしょうか。(笑)

と言っても、今とは比べ物になりませんがね。


そして、
この1年で格段に身長が伸びた私の体には、
ちょっとした異変が起きていました。

足がべらぼうに速くなっていたのです。

これには、自分で自分がビックリでした。



小学校までの私は、
どちらかというと「駆けっこ」は苦手でした。

運動会でも3着に入ればいい方で、
クラスでも真ん中くらいの平凡な脚力。


ところが、、、

中学に入学して間もなくの体育の時間のこと…。

……。。。



この学校の体育は、2クラス合同で行われていました。

ま、男女別々の授業ですからこうなるんですがね。


ここで先生が、
「今日はこの2クラスの男子で、
 誰が1番足が速いかを試してみよう。」

こう言って、
全体を6人ずつくらいの組に分けて、
短距離競走を始めたのです。


もちろん、

ついこの間までの運動会では、
まるでいいとこなかった私ですから、
自信なんか、まるでありませんでした。


ところがです。

なんだか足の運びが軽やかな私は、
なんということもなく1着で通過。

(???)


そして、
1、2着に入った者だけで争われる決勝戦でも、

なんと1位でゴールインしたのです。

(??????)


いやあ、驚きましたね。

なにが起きたというのでしょう。


同じ小学校から上がって来た仲間たちも、

こう囁いていたのを覚えています。

(宮ちゃんて、あんなに足早かったっけ?)


そうだろう、そうだろう。

君たちが驚くのも当然だ。

この僕が、一番驚いているんだから。

わっはっは。



こうして私は、

来るべき「校内陸上競技大会」の、
男子100メートル1年生の部に、
クラス代表として選ばれました。


そして、

その「陸上競技大会」でも、、

なんと、、、

優勝してしまったのです。

(ウッソ〜〜〜〜〜〜〜〜!?)



最後の閉会式を思い出すと、

今でもニンマリしてしまいますね。


1年生から3年生まで、
ズラリと並んだ全校生徒。

各列の先頭は学級委員長で、
そのあとは身長順に整列。

私は後ろから2、3番目の長身でした。

(この時はね。)


そして先生が、
「これから各種目の1位を読み上げるから、
 その生徒は列の一番前まで出るように。」


そして、、、

ああ、思い出すと胸が熱くなる〜。


先生は、
一番最初にこう読み上げました。

「男子100メートル 1年
  E組 宮住俊介 」


呼ばれた私は、すーっと前に進み、
学級委員長の前に進み出ました。

初めて見る、
列の一番前の景色です。

(ん…?)


このあと、

「男子100メートル2年、男子100メートル3年」

と、続々と1位の選手が出て来ますが、

この瞬間は私だけでした。


ああ、なんという快感。

クラスの女子たちのときめくような熱い視線と、
男どもの羨望の眼差しを、
背中いっぱいに感じながら、

この時がずっとずっと続けばいいのに、、、


私はどんな表情だったのでしょうね。


そんな12才の、

ズミちゃんでした。

(かわいいな)


あははは。



あれ…?


オリンピックの話は、


どこに行ったんだろう…?



ま、それは次回ということで。


あはは。


あははははははははははは。



(つづく)




この頃の一部始終は、
同じクラスだった、今でも親友の、
小原さんが証明してくれると思います。

いやあ、我が世の春でした。


残念ながら、

それ以来あまり身長の伸びなかった私の、
華やかな短距離選手時代は、
この頃がピークですが、

高校でも一応リレーのメンバーくらいには、
なっていたようですね。

古いお写真ですが、ぜひアップで…。

2013092215550000



さあ、そんなことはさておき、

いよいよ始まりますね。

『ジャミン・ゼブ / STB Wonder 6 Days』


胸躍りますねえ。


わくわくしますねえ。


どうぞ、素晴らしい1週間になりますように。。。



ジャミンが飛び立つ〜♪

ジャミンが戦う〜♪

ジャミン、ジャミン、ジャミン〜♪

ジャミンガー、ゼット(Z)〜♪


(ウルトラマン・タロウの節で)



ん…?



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 17:17コメント(16)トラックバック(0) 
2013 エッセイ 

September 09, 2013

オリンピックと私


2020年のオリンピックが東京に決まりましたね。

実は私、その瞬間をTVで見ておりました。

朝の5時…。


ま、たまたまトイレに起きたついでに、

というだけのことでしたが…。


でもね、日本人として、

素直に喜びたいと思います。


そして、

あの1964年の東京大会を知る者の一人として、

あんな感動をたくさんの日本の若者に知ってもらえる。


それだけでも良かったんじゃないでしょうかね。

うんうん…。



そう、思い起こせば、

私が初めてオリンピックの存在を知ったのは、
小学校6年生(1963年)の時でしたか…。

翌年の東京オリンピックを間近に控え、
日本中のボルテージが徐々に上がっている。

幼心にもそんな感じを抱いていた頃…。


そんなある日、

学校の授業の一環として、
前回1960年に行われた「ローマ・オリンピック」
の映画鑑賞というのがあったのです。


初めて見る「オリンピック」という存在。

重量挙げも、体操競技も、競歩という競技も、
初めて見ました。

世界中から集まったアスリートたちが、
最高の技と力を競い合う、
人類最大のスポーツの祭典。


さらに、美しいローマの街並み。

これも初めて見るヨーロッパの風景でしたか…。

(ああ、早く大人になってヨーロッパ行きたい〜!)


ライト・アップされたコロシアムでの、
体操競技。

夜のアッピア街道を裸足でひた走る、
マラソンの英雄アベベ(エチオピア)。

(裸足で、42kmも走るなんて。
 あの石畳、あの人には痛くないのかなあ…?)


男子100mでは、
ハリーというカッコいいドイツ人が、
颯爽と1着で駆け抜ける。

これも、学校の「運動会」しか知らなかった私には、
衝撃の映像でした。

(へ〜、しゃがんでスタートするんだ…。ふ〜ん…。)


もう、なにもかもが新鮮で、

目をパチクリしながら、
口をポカ〜ンと開けながら、
スクリーンをひたすら眺めていたのを思い出します。


さあ、すっかりオリンピックに魅せられた私は、

さっそく本屋に行って、
「オリンピックのすべて」という、
一冊の少年向けの本を買って来ました。


そこには、
オリンピックの歴史が、
貴重な写真とともに詳しく書かれてありました。

難しい漢字には、
ひらがなのルビがふってあるので、
子供でも大楽勝。



そもそもオリンピックは、
紀元前、古代ギリシャで始まり、
4年に1回開催され、
なんと400年も続いた。

(え〜〜〜〜〜っ、じゃあ、100回も…。
 近代オリンピックは、まだ18回だというのに…。)


この間は、戦争も中断して、
スポーツの祭典に集中した古代ギリシャ人。

(なあんだ、中断出来るんだったら、
 そのままやめちゃえばいいのに、戦争なんて…。)


参加者はすべて男性で、
女性は見ることも許されなかった。

(女の人が見てる方が、燃えただろうな。アハハ。)


優勝者には、
月桂樹で作られた冠だけが与えられた。

(なんと、すがすがしい話ではないか…。)



そんな古代オリンピックをモデルに、

スポーツによって世界の平和をと考えた、
クーベルタンというフランスの人が、
世界中に働きかけ、

近代オリンピックを作り上げた。


とまあ、こんな話がいっぱい載っている、

少年の私には、胸ときめく一冊だったのです。


こうして始まった近代オリンピック。

第一回アテネ大会の男子100m優勝タイムは、
12秒00というタイムだったんですか?

今では中学生でも走りますよね。

あはは。


その昔、三段跳で金メダルを取った、
織田幹雄さん、南部忠平さんという日本人選手の話。

(ふ〜ん…。)

水泳も戦前は日本のお家芸だったんですかあ?

(そんなにたくさん金メダル…? す、すごい…。)


陸上の人見絹枝さん、

水泳の、前畑ガンバレ、前畑ガンバレ、、

女性も徐々に参加していったんですねえ。


こうして私は、

この一冊を暗記するほど、

毎日毎日読みあさったのでした。



そして、年が明けて1964年。


いよいよオリンピック・イヤー。


この「オリンピックのすべて」という本の最後には、

東京大会で開催される全ての種目の、
過去の成績、過去の1、2、3位が書かれてあり、
しかも来るべき東京大会の所は、
すべて空欄になっているのです。

つまり、結果は自分で書き込め、
という風になっている。


これで燃えないわけにはいきません。

「よ〜し、全部見て、全部自分で書き込んでやるぞ〜!」



そんな無謀な計画を真面目に考えた、

12才のズミちゃんだったのです。


かわいいな。


(自分で言うな)


あははは。



(つづく)




先週の「A'TRAIN」も楽しかったです。

いいですねえ、

たまには有介くんとのコラボも。


いらしてくださったみなさん、

ありがとうございました。


次回は9/26(木)。

おなじみエディ河野とのセッションです。


STB 6Daysのちょうど空き日。


体力保つのか。

無謀なスケジュールではないのか。


そんな声も聞かれますが…。


さて、どうなりますやら。


あははははははは。


(いささか自虐的)


……。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 16:35コメント(9)トラックバック(0) 
2013 エッセイ