December 2013

December 29, 2013

晴れ男総決算


私は晴れ男…?


うん、そうかも知れません。

だんだんその気になって来ました。


そういえば、子供の頃から、
「遠足」や「運動会」を雨で流した、
という記憶は、

まったくありませんから…。



「雨」。。。

これは我々のような商売には大敵です。


フリー・ライブは中止になる。
コンサートでは当日券が売れない。
仕込みも大変。

とまあ、いいことひとつもありません。


かつて、デビューの頃は、

「ジャミン・ゼブのライブの日はいつも雨が降る」
「ジャミン・ゼブには雨男がいる」

と、よく言われたものでした。


しかし、
ここ2、3年はまったく様相が違います。

悪天候予想を、
ことごとく覆(くつがえ)し始めたのです。


これは、ひとえに、
私の「晴れ男」運気が、
一気に華開き始めたのではないか…。

私はひそかにそう考えております。

エヘン。


まったく根拠の無い自信ですが、
結果が付いて来るんですから。

ええ。



そして今年…。

2013年…。


これはもう奇跡としかいいようのない、

本当にお天気に恵まれた1年でしたね。


今年、一般の方が入場出来るライブと、
Closedながら大きなイベント、コンサートの、
その日のお天気がどうだったか…。

今からそのすべてを公開したいと思います。

驚くべき結果になるはずです。


では、いきますよ〜。


1月5日  日本橋三越本店 フリーライブ <晴れ>

1月26日 横浜赤レンガホール <晴れ>

2月10日 名古屋中電ホール <晴れ>

2月14日 いわきアリオス <晴れ>

3月6日  大崎ゲートシティ フリーライブ <晴れ>

3月19ー20、22ー24日 STB139 <おおむね晴れ>

 3/20だけ「ライブ中に雨」と、
 私の日記にはありますが、
 入退場にはなんの影響もありませんね。

 どうでしょう、
 早くも快調な滑り出しではありませんか。

 
 ところが…、


4月6日 渋谷オーチャード・ホール <くもりー雨>

 これは「ロッキー」の日ですね。

 おや、しかも「雨」…。

 しかし、この日こそが、
 私の「晴れ男」を見事に証明してくれたのです。

 
 この日、テレビでは朝から、

 「今日は爆弾低気圧が関東を直撃します。
  交通機関にも影響が出ますので、
  外出はなるべく避けて下さい。」

 こんなニュースを何度も何度も流していました。


 しかし、出かけるときはまだ「くもり」。

 昼の部の始まる頃から、
 ポツリポツリ来ましたが、
 なんのことはなく無事終了。

 夕方から本格的な雨になりましたが、
 とても「爆弾低気圧」などではない。

 みなさんの帰宅にはなんの影響も無く、
 夜の部もつつがなく終わりました。


 そして私は、午後11時頃帰宅。

 と、その直後に、、、

 滝のような雨、ものすごい風。

 ……。


 まるで私が家に着くのを待っていてくれた。

 そうとしか思えないミラクルな展開でした。

 ……。



さあ、その先を見てみましょう。


4月7日  テラスモール湘南 フリラ(野外)<晴れ>

4月12日 横浜ニューグランド・ホテル <晴れ>

4月13日 大垣共立銀行イベント <晴れ>

5月4日  渋谷伝承ホール <晴れ>

5月12ー15日 塩尻地区学校公演 <毎日快晴>

5月25日 高崎ファーム・ドゥー <晴れ>

6月1日  日本橋三越本店 フリーライブ <晴れ>

6月8日  藤原洋記念ホール <晴れ>

6月15日 名古屋東建ホール <くもり>

 帰るころから雨。
 だからこれもコンサートには影響無し。


7月6日  神戸ニューポート・ホール <晴れ>

7月15日 横浜赤レンガホール <晴れ>

7月20日 赤坂サカス TBS公録(野外)<晴れ>


そして、この頃からミラクル度は、

ますます凄みを帯びて来ます。


7月24日 飯田労音コンサート <雨ー晴れ>

 この日は朝から雨でした。

 しかし私は、
 「な〜に、コンサートが始まる頃には止むさ。
  あははは。」

 と、またしても根拠の無い高笑い。

 すると、私が飯田に着いたあたりから、
 本当に、、、

 晴れた。。。


7月26ー28日 七尾モントレー・ジャズ in 能登 <快晴>

 この3日間は完全に雨予報でした。

 野外のビッグ・ライブなのに…。

 しかし、予想を覆して、
 毎日素晴らしい好天となりました。

 ちなみに私たちが帰京した翌日から、
 北陸地方は、連日、
 記録的な大雨が続いたそうです。

 ……。。。



はい、どんどんいっちゃいましょう。


8月1日  日本橋三越本店 フリーライブ <晴れ>

8月10日 佐久平ワークショップ <晴れ>

8月17ー19日 ファンミ in 東京 <ぜ〜んぶ晴れ>

 だから18日の「すみだジャズ」(野外)もOK。

8月25日 目黒雅叙園 <くもり>

 これも雨は、朝方止んだと書いてありました。

8月30−31日 名古屋ファンミ&レクサス植田 <晴れ>



ああ、もう疲れてきましたよ。

でもせっかくだから最後までやりますかね〜。

今年を振り返る意味でも…。


ふ〜…。


9月1日  池袋芸術劇場 ウルトラマン <晴れ>

9月16日 名古屋今池ガスホール <晴れ>

 ちなみに東京は台風直撃。
 私たちは危険を察知して前の日に行ったので、
 こと無きを得ました。

9月23ー25日 STB139 <くもり>

 最初の2日間ははっきりしないお天気でしたが、
 いずれも帰宅後に雨なので影響無し。

 25日は午前中雨、出かける頃にはくもり、
 とありますので、これも奇跡的にクリア。

9月27ー29日 STB139 <こっちはぜ〜んぶ晴れ>
 
10月6日 埼玉会館 <晴れ>

 雨は朝方止みました。

10月12日 豊田フォレスタ・ヒルズ <晴れ>



さあ、さらに続くよ、奇跡の終盤戦。


10月14日 あざみ野 フリーライブ(野外)<晴れ>

 翌日は台風が直撃しました。
 一日ずれていたら…。

10月28日 札幌シティ・ジャズ in 東京 <晴れ>

 翌日は朝から冷たい雨。
 一日ずれていたら…。


11月1ー3日 岡崎ジャズ・ストリート <晴れーくもり>

 2日の「能楽堂」だけは野外なので、
 これだけは晴れて欲しいと思っていたら、
 見事にピーカンでした。

11月16日 銀座ミキモト点灯式 <晴れ>

 これも野外なのにポッカポカ。

11月23日 センター北 YOTSUBAKO <晴れ>

12月3日  銀座三越 ヒカリミチ点灯式(野外) <晴れ>

12月7日  帝国ホテル「天賞堂」 <晴れ>

12月14日  テラスモール湘南 フリラ(野外)<晴れ>

12月15日  お台場ヴィーナス・フォート <晴れ>

12月17日  綱町三井倶楽部 <晴れ>

12月19日  名古屋中電ホール <晴れ>

 ライブ中だけ雨。だから関係無し。

12月20日  金沢日航ホテル <時おり雪まじりも晴れ>

 前日の天気予報では「吹雪」でしたよ。

12月22ー23日 横浜大さん橋ホール <どっちも快晴>

12月24日  横浜tvkイベント(野外) <これも晴れ>

12月25日  山形あつみ温泉「萬国屋」<晴れ>

 そして、26日もポカポカ陽気で、
 無事に帰京。

 翌日から日本海側は猛吹雪の荒天なんだそうです。

 ……。



もう笑っちゃいますよね。

いいんでしょうか、

こんなところに運を使い果たして…。

来年が怖いです。(笑)


というわけで、

こんなことを振り返っているうちに、

もう今年も残りわずかとなりました。


今年も1年、

本当にお世話になりました。


大変な1年でしたが、

みなさんのおかげで、

なんとか乗り切ることができました。


来年も今年以上に忙しくなりそうですね。

健康に気を使いながら、

(本当か?)

大いにがんばりたいと思っています。


みなさまにとりましても、

素晴らしい1年になりますように。


本当にありがとうございました。


どうぞ良いお年をお迎え下さい。


感謝をこめて。



SHUN MIYAZUMI

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2013 エッセイ | jammin' Zeb インフォメーション

December 16, 2013

COCKTAIL(カクテル)その5


いよいよですね。

いよいよ秒読みです。

アルバム発売までカウント・ダウンです。


はい。

というわけで最後の2曲。

『カクテル』 <表裏一体楽曲解説> 第五弾!


大急ぎで、いっちゃいましょう!


『COCKTAIL』PART5


  COCKTAIL 1

 発売元:ZEB
 販売元:ユニバーサル ミュージック合同会社
     (UNIVERSAL MUSIC LLC)
 POCS-1112
 STEREO
 定価:¥3,000(税抜価格)+税

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11. Have Yourself A Merry Little Christmas
(ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス)


lyrics & music : Ralph Blane, Hugh Martin
arrangement : Shun Miyazumi & jammin' Zeb


 この曲も古い曲なんですね。

 1944年封切のMGMミュージカル映画、
 「Meet Me in St.Louis (若草の頃)」の挿入歌。

 歌っているのは、
 映画「オズの魔法使い」の中の、
 『Over the Rainbow』で一躍有名になった、
 あのジュディ・ガーランド。
 
 (へえ〜、そうなんだ…。)


 以来、ジャズ・シンガーのみならず、
 ポップ系のアーティストも好んで歌うようになった、
 今やクリスマス・ソングの定番曲ですね。

 わがジャミン・ゼブも、ここ数年、
 年末の『X'mas Fantasy コンサート』限定で、
 歌ってきたわけですが、

 なぜ今頃になって、
 このアルバムへの収録を考えたのでしょうか。

 ……?



 実は私、今年の初め頃は、
 『Gift 2』というクリスマス・ミニ・アルバムを、
 作ろうという構想でした。

 そして、『祈り雪』も『When A Child Is Born』も、
 はたまた『This Night』も、
 その中に収録をしようと思い、
 こうした曲からレコーディングを始めたのです。


 しかし、、、

 厳密に言えば今回の12曲で、
 クリスマス・ソングは、この、
 『Have Yourself A Merry Little Christmas』だけです。

 あとの3曲は、
 クリスマス・シーズンにしか演奏しないという、
 なぜか、そんな形が定着していただけです。

 
 そうこうするうちに、

 ご紹介してきたように、
 力のある曲がどんどん増えていって、
 「それじゃあ、なんかもったいないな」
 と思うようになってきました。

 『祈り雪』が年末だけ限定というのも、
 いかにももったいないし…。


 そんなこともあって、

 「ええい、こうなったら、
  いっそフル・アルバムにしてしまおうか。」

 と、いつのまにか心変わり。。。


 というわけで、

 この曲と次の『This Night』は、私の中では。

 ボーナス・トラック的なイメージなのです。


 アルバムとしては、
 先に紹介した10曲だけでも充分聴きごたえがあるし、
 この2曲はクリスマス・シーズンになったら、
 また聴いてもらえばいいかな…。

 『This Night』も、
 なぜか『X'mas Fantasy コンサート』限定楽曲ですしね。

 コンサートの感動を思い出しながら、
 素敵な年末を過ごしていただければいい。

 ま、そんな感じでの収録となりました。

 ♪♪♪


 前半は、
 コージロー〜スティーヴ〜レンセイ〜シモン
 のオーダーによる4人4様のソロ回し。

 後半は、ジャミンならではの、
 美しいビロードのようなハーモニーで、
 感動的なクライマックスを演出します。

 本当に美しい仕上がりとなりました。


 今週の名古屋、金沢では初演になりますかね…。

 もちろん横浜「大さん橋」ホールでも、
 美しいハーモニーが鳴り響くことでしょう。


 ところで私…、

 毎年、このロマンティックな曲を聴くと、
 「ああ、クリスマスっていいなあ…。」
 としみじみ思うのですが、

 仕事柄、この何十年間、
 クリスマスは家にいたことなどありません。

 ロマンティックな思い出もありません。
 
 皆さんのロマンティックな夜を演出するだけです。

 
 可哀想ですね、私…。


 えっ?

 そういう仕事なんだからあたりまえだろ、

 ですって?


 やっぱり…。


 ……。。。



Piano : Shun Miyazumi
Bass : Tetsuyuki Kishi
Drums : Hideo Yamaki
Percussion & Vibraphone : Ryoichi Kayatani


-------------------------------------------


12. This Night
(ディス・ナイト)


lyrics & music : Billy Joel
arrangement : Shun Miyazumi & jammin' Zeb


 この曲の、ジャミン・ヴァージョン・デビューは、
 じつは真夏なんです。

 (え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ???)


 そう、あれは確か2009年の暑い暑い7月…。

 「品川教会」でのライブを前にして、
 なんか1曲お客さんと一緒に歌いたいなあ、
 という発想のもとに、
 この曲を探し出してきてアレンジしたんですね。


 This night is mine(今夜は僕のもの)
 It's only you and I(君と僕と二人だけ)
 Tomorrow is a long time away(明日なんて遠い話)
 This night can last forever(今夜は永遠に続くよ)


 この「you」を、
 「みなさん」というように複数にすると、
 教会中が一体となった、
 感動のシーンを作れるのではないか…。


 はい、思った通りの、
 感動のラスト・シーンとなりました。

 味をしめた私は、
 暮れの「九段会館」のクリスマス・コンサートでも、
 終盤にこの曲をもってくる。

 以来「X'mas Fantasy」の定番曲となったわけですが、
 もちろんクリスマス・ソングなどではありません。


 作詞・作曲したのは、
 レンセイがこよなく尊敬する、
 あのビリー・ジョエル。

 ですが、

 が、、、


 あの「This night is mine〜」に始まる、
 あの感動的なサビのオリジナル作曲者は、

 ベートーヴェンです。

 (え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ???)

 ……。


 そう、ベートーヴェンの、
 有名な『ピアノ・ソナタ 第八番(悲愴)』

 その第二楽章の旋律なのです。

 それに詞をつけて、
 自分の曲にしてしまった。

 ここにもちゃっかりさんがいましたね。

 あはは。


 前半は、レンセイのリードに、
 昔ながらのR&B風コーラスが絡みながら、
 静かに盛り上がっていきます。

 インター部分では、
 アルコ・ベースとピアノが、
 おごそかな雰囲気でさらに彩りを加える。

 この部分は私が新たに創作しました。


 そして炎のサックス・ソロが延々と続いたあと、
 いよいよクライマックスです。

 ユニゾンから4声の力強いハーモニー。

 そして、シモン、コージロー、レンセイが、
 エモーショナルなソロを聴かせ、
 最後は再びコーラスにより大団円。


 この部分だけでも6コーラス。

 全体でも7分を超える大作となりました。


 まさにアルバムの最後を飾るにふさわしい、

 感動的な力作です。


 みなさん、

 ぜひ歌詞を覚えて、

 一緒に歌って下さいね。


 コンサート会場に鳴り響くベートーヴェン。


 ん? ビリー・ジョエルだったかな?


 ねえ、


 この場合はどっちなの?


 ねえ、、、


 ……。。。
 


Piano : Shun Miyazumi
Bass : Tetsuyuki Kishi
Drums : Hideo Yamaki
Percussion : Ryoichi Kayatani
Organ : Takegorou Kobayashi
Sax : Aokki

-------------------------------------------------

<スタッフ・クレジット>

jammin' Zeb are : Kojiro, Steve, Lensei, Simon


Produced by Shun Miyazumi

Co-Producer : Shoji Yuasa


Recorded by Takashi Sudoh, Rie Mimoto
Recorded at : Nihon Kogakuin College, ZERO STUDIO, MISTY Studio
POWER HOUSE STUDIO, sunrise studio Roppongi

Mixed by Takashi Sudoh

Mastered by Mitsuharu Harada
Mastered at GINZA RECORDS

Art Direction & Design : Taketaka Inagaki
Photography : Satomi Asano
Styling : Hirotake Tsutsuura (JUN MEN)
Hair and Makeup : Tomomi Kiguchi (cherire)

Sales Promotion : Tamotsu Asai, Toru Hirota (UNIVERSAL MUSIC LLC),
Yusuke Miyazumi

Supervisor : Seiji Fueki

Artist Management : SHUN CORPORATION

Special Thanks :
Nihon Kogakuin College, JUN MEN,
Masafumi Nakao, Takeo Mashimo, Tomoyuki Takeoka,
Shigeo Kurimoto, Tetsuo Hoshino

-------------------------------------------------


(おわり)




私事で恐縮ですが、

このアルバムに関しては、

「よく発売までこぎつけたなあ…」

というのが今の率直な気持ちです。


このシリーズの冒頭でも触れましたが、
そのくらい今年の私には、
いろんな事がありました。

厳しいことの連続でした。

「最後まで完成させることが出来るんだろうか…?」
そんな不安にかられたこともあります。


そういう意味もあって、
この1枚は私にとって、
特別な作品となりましたね。

この先、もっともっと素晴らしいものが出来ても、
この1枚だけは忘れることが出来ないでしょうね。

2013年という年も…。


そして、

私同様全力で取り組んでくれたメンバー、
いつも支えてくれたショーちゃん、
素晴らしいミュージシャンたち、
エンジニアの須藤君をはじめとする多くのスタッフ、、、

本当に、たくさんの素敵な仲間たちの協力で、
このアルバムは出来上がりました。

感謝の言葉もありません。


みなさんの楽しいコメントや素直な感想。

どうぞお寄せ下さい。


そして『Double Christmas Fantasy』では、
素晴らしい思い出が出来ますように。。。

CDもいっぱい用意してお待ちしております。

このアルバムが、
年末年始、みなさんの心の癒しになってくれれば、
こんな嬉しいことはありません。


いや、この先もずっと。

ずっと…、ずっと…。。。


いつになく真面目ですが本心です。


本心です。


(はいはい)



ではご一緒に。

3、、、

2、、

1、

♪♪♪♪♪

♡♡♡♡♡


SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 16:35コメント(36)トラックバック(0) 
2013 エッセイ | jammin' Zeb インフォメーション

December 13, 2013

COCKTAIL(カクテル)その4


アルバム発売まで1週間を切りました。


そして、楽しさ大爆発のコンサート、

『Double Christmas Fantasy』(名古屋、東京)まで、

10日を切りました。


今年の年末は本当に楽しいですね。


ということで、

この楽曲解説もピッチをあげていきましょう。

ジャーン!


『COCKTAIL』PART4


  COCKTAIL 1



『カクテル』 <表裏一体楽曲解説> 第四弾!


表裏一体解説!


(……)



とり急ぎ、今日はこんな2曲です。



09. When A Child Is Born 〜Soleado〜
(ホエン・ア・チャイルド・イズ・ボーン)


lyrics : Alberto Salerno, Francesco Specchia,
   Maurizio Seymandi
music : Ciro Dammicco, Zacar, Dario Baldan
arrangement : Lensei & jammin' Zeb


 なんだか、にぎやかな作家クレジットですね…。

 「オリジナルのメロディーは、
  主に14世紀後半にイタリアで活躍した作曲家、
  アントニオ・ザカーラ・ダ・テーラモ
 (Antonio Zaccara da Teramo/Zacara/Zacar/Zachara)
  により作曲された」

 と、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 には書いてありますが、
 では、その他のお方は何なんでしょう?

 古い曲ということはわかりましたが、
 なんだか謎に包まれてますね。

 ううむ…。


 「原題は「ソレアード(SOLEADO)」
  ソレアードとはスペイン語で、
  日だまり、日当たりの良い場所という意味。」

 なに、またわからなくなってきたぞ…?


 「今日に至るまで、世界中のアーティスト達により、
  様々な歌詞がつけられて歌われている。
  中でもアメリカの歌手、
  ジョニーマティス(John Royce Mathis)が、
  クリスマスソングとしたことで有名になった。」


 な〜るほど。

 なんとなくわかってきましたよ。


 つまり、14世紀に書かれた
 「SOLEADO(ソレアード)」という曲を、
 後からいろんな人が、その都度こねくり回して、
 ちゃっかり自分の曲にしちゃったわけですね。

 ちゃっかりさん大集合。

 ま、そんな歴史を持った曲のようです。


 したがって本来はクリスマス・ソングではない。

 そのうち、
 この世に生を受けた子供の誕生を、
 静かに祝うといった内容になり、

 最後はキリストの誕生にかけて、
 クリスマス・ソングとして扱われるようになった。

 とまあ、そんな風に解釈すればいいんでしょうね。


 ちなみに、最初のメロディーは、

  ♪私のお墓のま〜えで〜♪
 
 あれと似てますねえ。

 ふふふ。



 まあ、意地悪な詮索は、
 このくらいでやめておきましょうか。

 大切なのは、この曲の美しさです。

 そして美しいアレンジとジャミンの歌声です。


 シモンの重厚な低音が、
 全体をどっしりと支えていて、
 なんとも気持ちのいいサウンドになっています。

 スティーヴ〜コージロー〜シモン〜レンセイ
 とメロディーを引き継ぎながら発展していく手法は、
 「A Groovy Kind Of Love」と同じです。
 (順番は異なりますが)

 ここでも4人の持ち味が見事に生かされていますね。


 いやあ素晴らしい。

 レンセイの書くア・カペラ・アレンジは、
 今後も大いに期待が持てますね。

 がんばってね〜。


 そして、この作品は、
 「X'mas Fantasy コンサート」の定番として、
 年末にしか演奏しなかったのですが、

 そんないきさつがあるのなら、
 いつでもやっちゃいましょう。

 そんな意味もあっての収録となりました。

 
 では私も、
 心静かにこの曲を聴いて、感動に浸りながら、
 日頃の自堕落な生活を浄化するとしましょうか。

 ♪♪♪


 (おい)


 ん…?

 
-------------------------------------------


10. Let's Do It
(レッツ・ドゥー・イット)


lyrics & music : Cole Porter
arrangement : Shun Miyazumi & jammin' Zeb


 この曲の存在を初めて知ったのは、
 ウディ・アレン監督による
 『ミッドナイト・イン・パリ』という映画。

 いやあ、この映画最高でしたね。


 小説家に憧れるアメリカ人の若者がパリで、
 なんと、芸術の華咲き乱れる、
 1920年代にタイム・スリップ。

 伝説のクラブ「マキシム」で、
 本物のヘミングウェイやダリ、
 スコット・フィッツジェラルド夫妻、
 らに遭遇するという、

 まあ、いかにもウディ・アレンらしい、
 奇想天外、楽しさマックスの大人のファンタジー。
 

 その中で、
 本物のコール・ポーターが、
 (もちろん映画の中でのお話)
 ドレス・アップした美女たちに囲まれて、
 この曲を弾き語りしていたのです。

 これはすぐにジャミンでやろうと思いましたね。

 (レンセイを中心にやったら楽しそう…)


 「鳥もハチも、賢いノミも、
  みんな恋をする
  さあ、僕らも恋をしよう

  スペインのえら〜い人も恋をする
  リトアリア人もラトヴィア人も
  恋をせずにいられない
  さあ、恋をしようよ」

 とまあ、こんな感じのメチャメチャ楽しい歌。


 果ては、

  ボストンの豆粒も、
  オイスター・ベイのカキも、
  クラゲも、電気ウナギも、金魚鉢の金魚も、

 みんな恋しちゃうわけです。

 もうもうバカバカしくて最高ではありませんか。

 
 ただし、英語のよくわかる方は、
 逆に禁物です。

 よくよく調べてみると、
 ちょっとドギツい人種差別や、
 お下劣な表現も多々あって、

 「こら、ポーター!遊びが過ぎるぞ!」

 と言いたくなるかもしれませんから。


 従って、和訳は先述のように、
 単純明快にしておきました。

 「知らぬが仏」

 ま、堅い話は抜きにして、
 楽しさだけを享受すればいいのではないでしょうか。



 サウンドは、
 昔一世を風靡した、アメリカの白人ダンス・バンド、
 「アーティー・ショー楽団」のイメージで書きました。

 ♪パパッパー ♪パパッパー


 そう、このバンドは、
 いたるところ、♪パパッパーのオン・パレード。

 だから私も、
 ♪パパッパーの連発。

 ♪パパッパー ♪パパッパー ♪パパッパー


 もうこれだけで、
 この世はバラ色。

 あははは。


 ちなみに最後には寸劇も用意しました。

 みんなが意地悪して、
 レンセイにだけは「Do It !」を言わせないのです。

 これがまた楽しいのです。

 ぜひライブでは、
 そんなところも注目してみて下さい。


 では、みなさんも、
 ♪パパッパー ♪パパッパー

 もうもう満面笑みになること間違いなしですよ。


 ♪パパッパー ♪パパッパー
 
 (あ、それ)

 ♪パパッパー ♪パパッパー

 (あ、それそれ)

 ♪パパッパー ♪パパッパー


 ただし、

 i-podを聴きながら、
 「♪パパッパー ♪パパッパー」
 と、町中をニヤニヤしながら歩くのは、
 おやめになった方がよろしいかと…。

 周りの人から、
 変な目でジロジロ見られるでしょうから。


 ええ。

 それだけは、おやめになった方が…。

 ……。



Piano : Shun Miyazumi
Bass : Tetsuyuki Kishi
Drums : Hideo Yamaki


-------------------------------------------


(つづく)




明日(14日)は辻堂「テラスモール湘南」

でフリー・ライブ。

どうか寒くなりませんように…。

風邪なんかひきませんように…。


そして明後日(15日)は、

お台場「ヴィーナス・フォート」

でのフリー・ライブ。

こちらは屋内です。


たくさんの人が集まってくれるといいですね。


充実の年末はまだまだ続く。


打ち上げの酒もまだまだ続く。


ん…。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 17:35コメント(5)トラックバック(0) 
2013 エッセイ | jammin' Zeb インフォメーション

December 08, 2013

COCKTAIL(カクテル)その3


予想通り、

12月に入った途端、

毎日仕事に追われて、

なかなか更新できませんでした。


あいすみません。


えっ?

これも仕事?


たしかに…。


……。。。



では、さっそくいっちゃいましょう。


『COCKTAIL』PART3


そしてジャケット写真もついに公開!!


  COCKTAIL 1



さあ、今日も、

どんな話が飛び出しますでしょうか…。

わくわく…。


『カクテル』 <表裏一体楽曲解説> 第三弾!


表裏一体解説!


(もういいから)




05. I Wish
(アイ・ウィッシュ(回想))


lyrics & music : Stevie Wonder
arrangement : Lensei & jammin' Zeb


 1960年代最大のスター(アーチスト)は、
 なんといってもビートルズでしょうが、

 1970年代は、
 「この人の時代」と言ってもいいでしょうね。


 そう、スティーヴィー・ワンダー。


 1972年、まだ大学生だった私は、
 『Talking Book』というアルバムを聴いて、
 あまりのクォリティーの高さとカッコ良さに、
 脳天を割られたような衝撃を受けました。

 その昔「リトル・スティヴィー」
 と言われていた可愛い坊やが、
 (この頃の作品も好きでしたが…)
 ものの見事に華開いたというわけですね。

 まさにWonder!!!
 
 
 その後も年1枚というハイ・ペースにも関わらず、
 大傑作アルバムを発表し続けた、
 ミラクルとも言える創作力は、
 ポップ・ミュージック界に燦然と輝き続ける快挙!

 だと思います。


 『Innervisions』(73年)
 『First Finale』 (74年)
 『Key Of Life』 (76年)(これ2枚組)
 『Hotter Than July』(80年)

 などなど、
 まさにスティーヴィー旋風が世界中に吹き荒れた、
 すごい時代でした。


 この「I Wish」というご機嫌なナンバーは、
 その『Key Of Life』に収録されていましたかね…。

 私らのような年代のファンは、
 「回想」という邦題も懐かしいですわ〜。

 で、なぜ「回想」なのかという答えは、
 アルバムに添付されている、メンバーによる和訳を、
 読んでいただければ一目瞭然なので、
 ここでは割愛します。

 
 そして、このレンセイのアレンジによる、
 ジャミン・ヴァージョン「アイ・ウイッシュ」も、
 みなさん、初めてライブでお聴きになった時、
 同じような衝撃を受けたのではないでしょうか。

 シモンを中心に、
 全員がソロにコーラスに、
 獅子奮迅の大活躍。


 いやあ本当に凄い「ア・カペラ」アレンジです。

 拍手、拍手、大喝采ですね。


 細かいことは言いますまい。

 まだ体験されてない方のために。


 ただひとつ、
 これだけは言えると思います。

 このアレンジを完璧に歌いこなせる、
 ア・カペラのグループは、
 日本ではもちろんのこと、世界でも、
 そう何組もいないのではないでしょうか。


 やりましたねレンセイ君。

 やりましたねジャミン。


 だから、もっともっと書いてね。

 うんうん。


 (またサボる気だろ)


 えっ?
 

-------------------------------------------


06. We're All Alone
(ウィー・アー・オール・アローン)


lyrics & music : Boz Scaggs
arrangement : Shun Miyazumi & jammin' Zeb


 アメリカのシンガー・ソング・ライター、
 ボズ・スキャグスが1976年に発表して大ヒットした、
 70年代を代表するラヴ・バラード。

 最近この人、
 ジャズのスタンダードなんかも歌ってるみたいですね。

 ま、声が甘いですからね。
 今だに女性には大人気なんじゃないかな。


 以来、世界中のいろんな歌手がカヴァーしました。

 でも、ほとんどがバラードです。

 ほとんど原曲のまんまです。


 しかし、それではジャミンがやる意味がない。

 原曲のイメージを損なわずに、
 あっと驚くアレンジで蘇らせる。
 これがジャミン・サウンドです。

 今までも、そうしたコンセプトをかたくなに守って、
 今日まで来たわけですからね。

 ええ。


 というわけで、
 このジャミン・ヴァージョンは、
 「ラテン・ファンク」とでも言いましょうか。

 華やかなラテン・リズムの8ビートで、
 感動的に仕上げてみました。


 最初の2コーラスは、
 コージローとレンセイのソロが中心。

 同じ旋律、同じキーなのに、
 まったく違う印象を与える、
 二人の個性的な歌い方に着目して下さい。

 こんな贅沢が出来るのもジャミンならでは…。


 そしてピアノ・ソロを挟んで後半は、
 ジャミンならではの、リズミックな、
 「コレデモカ〜!」コーラスの嵐。

 「When I Fall In Love」や「Peace On Earth」
 を彷彿とさせるような、
 強烈な4声コーラス・ワークの後に待っているのは、
 高らかに「愛」を歌い上げる感動のクライマックス!

 ちょっと言い過ぎましたかね…。


 ちなみに、この曲の邦題は難しそう。

 「二人きり」「ふたりぼっち」…。

 う〜ん、あんまりパッとしませんね。


 リタ・クーリッジのヴァージョンでは、
 「みんなひとりぼっち」
 という邦題だったようですが、
 これはとんでもない誤訳ですね。

 けっこう深い内容の詞みたいで、
 適当な邦題をつけるのは、
 かえって価値を下げるかもしれません。


 ですから、ここでは、単に、

 「ウィー・アー・オール・アローン」

 としておきました。


 みなさんも、

 これで慣れて下さいませ。



 それにしても、、、

 これまた大作になってしまいましたね。


 いいんでしょうか。

 こんな力作ばかりで。


 いいんです。

 
 いいんです!
 

 (はいはい)



Piano & Keyboards : Shun Miyazumi
Bass : Tetsuyuki Kishi
Drums : Hideo Yamaki
Percussion : Ryoichi Kayatani


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07. Moonlight In Vermont
(ヴァーモントの月)


lyrics : John M. Blackburn
music : Karl Suessdorf
arrangement : Shun Miyazumi & jammin' Zeb


 ヴァーモント州というのは、
 アメリカの北東部に位置する小さな州。

 行ったことはありませんが、
 なんとなく寒そうですね。

 歌詞にも「雪明かり」なんてフレーズもあるし…。


 で、この作品は、
 1944年に「電力会社」のコマーシャル・ソング、
 として作られたようですね。

 アメリカのCMは、
 曲までお洒落なんですね。

 なんとなく羨ましい…。


 ヴァーモントの美しい自然を、
 あちこちに散りばめた、
 美しい、ロマンチックなバラードで、

 エラ・フィッツジェラルドやフランク・シナトラ、
 なんかも好んで歌っていますね。


 さて、通常こうしたスタンダード曲は、
 8小節単位の構成が多いのですが、
 この曲は6小節でひとくくり、
 という変則的なメロディー構成になっています。

 つまり、
 「6・6・8・6」
 これでワン・コーラスなんですね。

 これがまた、
 なんとなく「田舎っぽさ」(というと失礼かな)
 「素朴さ」をかもしだしていて、
 聴いていてほのぼのとした暖かさを覚えます。


 こんな味を出せるのは「彼」しかいないな…。
 
 そう思って我がジャミン・ヴァージョンでは、
 リード・ヴォーカルをスティーヴに託しました。

 いやあ、実に上手く歌ってくれました。
 セカンド・イントロのトロンボーンも最高。
 作戦成功ですね。

 わっはっは。


 しかも書き終えたのが、昨年の3月13日。 
 偶然にも彼の誕生日だったわけです。

 これも何かの縁でしょうか…。


 ジャズ・バラードなのに、
 コーラスは「ドゥワップ」の手法で書いてみました。

 スタンダードとドゥワップ・コーラスの融合。


 あまり聴いたことのない、

 画期的なアイディアと自負しておりますが、

 さあ、果たして成功してますでしょうか…。


 ううむ…。。。



Piano : Shun Miyazumi
Bass : Tetsuyuki Kishi
Drums : Hideo Yamaki


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08. Bluesette
(ブルーゼット)


lyrics : Norman Gimbel
music : Toots Thielemans
arrangement : Shun Miyazumi & jammin' Zeb


 もう1曲いっちゃいましょう。

 ジャズ・ハーモニカの第一人者、
 トゥーツ・シールマンス(Toots Thielemans)氏。

 彼の書いたチャーミングな作品、
 『Bluesette』(ブルーゼット)。


 いやあ、なんとも愛らしい曲ですねえ。

 「失恋をして落ち込んでる、
  可哀想なブルーちゃん。
  でも、気づいてないのかい、
  新しい恋がすぐそこまで来てるんだよ。」


 原曲はワルツです。

 3拍子です。

 でも、それじゃジャミンがやる意味がない。

 (またそれか…)

 
 しかもワルツだと、
 どうしても、こじんまりしてしまう。

 せっかくだから、
 より優雅に感動的にしたいなあ…。


 というわけで、
 お洒落なボサと、ワクワクするようなサンバ、
 名付けて「ボサンバ」♪
 なるリズムを考案してみました。

 えっ?

 あまりいいネーミングではない?

 まあまあ。


 コージローのリードに始まり、
 レンセイが受けた2コーラスめから、
 お洒落なコーラスが絡んでいくという、
 お馴染みジャミン・ワールドな展開。

 そして、
 日本のトゥーツ・シールマンスとも言える名手、
 西脇辰弥の見事なハーモニカ・ソロが続きます。

 ま、間奏はこれだけでもいいんですが、
 私もこの曲大好きだから、
 ピアノ・ソロもやらせてねえ〜、
 としゃしゃり出たおかげでソロは倍の長さに。

 あははは。


 そして後半は、
 美しくも優雅なハーモニーが延々と続く、
 ジャミン・ゼブ・サウンドが満開です。

 狙った通り、
 感動的なクライマックスになりました。


 朝聴くと爽やかに目覚めるでしょうね。

 昼下がりの公園で聴くのも良さそう。

 お天気いいからお洗濯しながら聴きましょう。

 夜はゴージャスなレストランで「これかけて〜」。

 小粋なバーでワインをかたむけながら、はいコレ。


 あらあら、
 
 なんとオール・マイティーな楽曲なんでしょう。

 そんなに欲張っていいんですか?


 いいんです。


  いいんです!!!
 

 (ん…)
 

 
Piano & Keyboards : Shun Miyazumi
Bass : Tetsuyuki Kishi
Drums : Hideo Yamaki
Percussion : Ryoichi Kayatani
Chromatic Harmonica : Tatsuya Nishiwaki


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(つづく)




先日「ユニクロ」で、

いっぱい買い物をしました。


ヒートテックの長袖のTシャツとズボン下数枚。

フリース仕立てのトレーナー上下。

ぶ厚い毛糸の靴下。


これで寒さ対策は万全です。

今年はバッチリです。


さあ来い真冬!

今年はこわくないぞ!!


わっはっはっは。


……。。。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 17:24コメント(11)トラックバック(0) 
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