October 2014

October 27, 2014

四日市 その2


四日市。

ああ、四日市…。


この町は私の人生において、

特別な意味を持った場所です。

……。


私には故郷(ふるさと)というものがありません。


ですから、

父親の仕事の関係で、
幼い頃から2年に一度は、
「引っ越し」「転校」、
を余儀なくされていた私にとっては、

「5年」という、
人生で2番目に長く住んだ、
言わば、しばしの「安住の地」であった四日市こそが、
第二の故郷なのかもしれませんね。

ええ…。


しかも、

小学校4年から中学2年までという、
「世の中が見え始めた」「世の中が面白くなってきた」
多感な時代の5年間ですから、

なおさらです。


まあ、私の “今日” を形成した場所、
その後の私を決定づけた場所、
と言っても、過言ではありませんかね。

良くも悪くも。

あははは。


先日、久しぶりにこの町を訪れた私は、
そんな過去の私に会いたくなって、

懐かしい場所をあちこち散策、
写真に収めて来ました。


四日市というのは、近鉄四日市駅と、

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国鉄(JR)四日市駅、

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この間を「70m道路」という大きな道が走っていて、
ほとんどの行政機関や繁華街は、
この間に凝縮されています。

私の父が勤めていた会社は、
そのほぼ中間地点、
どちらの駅からも歩いて10分くらいのところ、
にありました。

まだあるのでしょうか…。

……。

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おお、ありましたぞ!

(感激…)

今は教会かなんかの事務所のようですが…。

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そして、周りには大きなビルが立ち並び、
その3階建ての建物は、申し訳なさそうに、
ちっちゃく存在しておりました…。

(あるだけいい)

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でも、かつては、
どこからでもすぐに見つけられるほどの、
ひと際大きいビルだったのですよ。

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そして私たち家族は、
その社屋の真裏にある、
木造2階建ての社宅に住んでおりました、

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が…、

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ああ、さすがにそれはありませんでしたね。

でも、かつては…、

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(ああ、見えますね我が家…)


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そして、この会社の支店長だった父は、
仕事が終わると、このドアを出て、
すぐに「ただいま〜」と帰って来る毎日。

この間約3m。

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通勤時間3秒くらい。

楽な生活をしてましたね、
おとうさん。

あははは。

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ああ、思い出は果てしなく蘇る。

……。



さて、
この5年間(1961年〜1966年)というのは、
いわゆる60'sの時代。

テレビが家庭に大きく普及し、
国民の文化レベルが一気に向上した、
なんとも面白い時代。


長嶋、王が大活躍のプロ野球。

大鵬、柏戸に沸いた大相撲。

感動の東京オリンピック。


ビートルズの登場を知ったのも、

クレージー・キャッツに大笑いしたのも、

伊東ゆかりさんにウットリしたのも、

黒澤映画にビックリしたのも、

音楽家をめざす決意をしたのも、

切手の収集に夢中になったのも、


みな、この場所でした。



そんな最高の時代を過ごした四日市に、

私が初めて降り立ったのが、

昭和36年(1961年)。


小学校4年になろうかという時。


その、最初の印象は今でもはっきり覚えています。


「な、な、なんだ、この町の、この臭いは…。」


……。



(つづく)




ちょっと小恥ずかしくはありますが、

これは私の回想録。

キャー!


ま、「iphone6」という強力な武器のおかげで、

こんなことも容易に出来るようになりましたしね。


しばしおつきあいいただけると嬉しいです。



さ、今週の水曜日(29日)は、

学芸大「A'TRAIN」のライブです。


週末の金曜日が岡崎遠征のため、

今月は変則開催です。


どうぞ、「今の私」に会いに来て下さいね。


こんなオヤジで申し訳ありませんが…。


あははは。


(自虐的笑い)


……。



SHUN MIYAZUMI

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2014 エッセイ 

October 14, 2014

四日市


台風一過。

今日はまあ、なんという爽やかな秋晴れ。


みなさん、

お変わりありませんか。


さて、先週の私は、
ジャミン・ゼブとともに、
東海地方を訪れておりました。

名古屋、津、四日市。。。


そのツアーの模様は、
あちらのFacebookやブログ(Zeblog)に、
詳しく掲載されてるので、
そちらをご覧いただくとして、

10月10日(金)の、
四日市コンサートを終えると、
私は、近鉄四日市の駅でメンバーと別れ、

もう一泊、
四日市にとどまることにしたのです。

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2014年10月10日。

この日は、奇しくも、
東京オリンピックの開会式があった日から、
ちょうど “50年め” という日にあたります。


1964年10月10日。

東京オリンピック開会式…。

私が中学1年生の時でした。


そして、

50年前のこの日も、

実は私は四日市にいたのです。


遠い遠い昔の話ですが…。



私の父が転勤族だったということは、
このブログでも再三にわたって、
書いて来たように思います。

したがって、幼い私も、
物心ついた頃から、ほぼ2年に一回、
「転校」という体験をして来ました。


幼稚園が2つ、
小学校が3つ、
中学校が2つ、
高校が2つ、、、

つまり、
入学した学校と卒業した学校が、
大学を除いて、

すべて違うのです。


まさに「町から町へ」ですね。

あははは。


そんななかで、
この四日市という町は、
私にとって特別な意味をもっています。

たいていの場所は、
せいぜい2年でしたが、
この四日市だけは5年もいましたから…。


私の63年の人生(今のところ)のなかで、
「5年」という数字は、
「東京の次に長く住んだ場所」ということになります。

しかも小学校4年から中学2年までという、
「世の中が見え始めた」「世の中が面白くなって来た」

多感な頃。。


この場所で音楽にめざめ、
思春期を迎え、

それこそ、
語り尽くせないくらいの思い出があるわけです。


この商店街に足を踏み入れただけで、
もう胸がいっぱいになりましたね。

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私は、せっかくの機会だから、

50年前の仲間と、

50年前の自分に、

会いに行こう!


そう決意しました。



というわけで、

ここからしばらくは、
そんなお話を書きたいなと思っているのですが、
お付き合い下さいますか?

……。



さて、

50年前の仲間といえば、、、

今も親交のある大親友、
小原さん。(向かって左)

そして小学校5、6年のときのクラスメート、
ダイちゃん。(向かって右)

まずは、彼らが一席設けてくれました。


「はたはた」

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「あさりの酒蒸し」

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そして、もちろん、「伊勢えび」〜〜〜。

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そのあと、

やはり中学校の2年間、
ブラスバンド部で一緒だった、
金子くんのやってる「Soul Bar」に繰り出す。

「ネコ、久しぶり〜!」

「おお、宮ちゃん!」

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私はクラリネット。

彼はトロンボーンの名手でした。


と、そこに、
小学校のときの同級生、
タモツが現れる。

彼は今や、
立派な「胃腸科病院」の院長先生です。


そして、悔しいことに、
彼だけは髪の毛フサフサ、腹出てない、
昔のまんまで登場しましたね。

神様、不公平じゃありませんか?


そんな仲間たちと、

さらにもう一軒。

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あら楽し♡♡♡

このあと、いったい何時まで飲んだんでしょうね。


思い出話は尽きることなく、

はてしなく時間は過ぎていったのでした。


では、もう1枚、パチリ。

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あれ?


タモツのとなりは…、


いつも見るあいつでは…?



なんで、


ここに…、


………???




SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 12:21コメント(10)トラックバック(0) 
2014 エッセイ