March 2015

March 31, 2015

四日市 その8


桜満開ですね。

みなさんお変わりありませんか。


ニュー・アルバムのリリース、

「藤原洋記念ホール」のライブ、

と、ビッグなイベントが立て続けで、

なかなか更新できませんでした。


あいすみません…。


でもね、

おかげさまで、

それなりに充実した毎日を送っております。

心はすっかり春爛漫です。


というわけで、

このシリーズも、

そろそろ完結させないといけませんね。


今日の私が形成されたと言っても過言ではない、

四日市という開放的な街、

そして華やかな60’sの時代。。。


その中学校篇のつづき。


少し急ぎましょうか…。

……。



さて、この中学校1、2年の2年間は、
まさに私にとっての「春」でした。

人生で、
1番楽しかった時期かもしれません。


まず、前回書いたように、
私は、この時期に、
身長がぐっと伸びました。

そのせいか、
足がめっぽう速くなったのです。


小学校までの私は、
駆けっこが得意ではありませんでした。

まあ、学年でも真ん中くらいの速さでしたか…。

だから「運動会」なんて嫌いでした。


ところが、
中学に入学しての最初の体育の授業。

なんと私は、
クラスで1番になったのです。

そして、あろうことか、
「校内・陸上競技大会」でも、
男子100メートル1年生の部で、
優勝してしまったのです。

つまり学年でも1番(!?)

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これには、
同じ小学校から上がって来た仲間もビックリ。

「宮ちゃんて、あんなに足速かったっけ???」


当たり前です。

当の私が、
何が起こってるのか分からないくらい、
驚いてたんですから。

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この大会の直後には、なんと、
「陸上部」の先生にスカウトされましたからね。

ビックリクリクリ(???)な、
中学校生活の始まりです。


しかし私は、
ブラスバンド部を選びました。

なによりも、
「音楽」に興味がありましたから…。


そして、その音楽好きは、
もはや中毒といってもいいくらいに、
私の生活を根っこから変えてしまいました。

学校から帰っても、
ろくに勉強もせず、
音楽ばかり聴いておりました。


クラシックの分野では、
カラヤン、バーンスタインという、
イケメンのかっこいい指揮者が大活躍の時代。

カラヤン&ベルリン・フィルハーモニーの、
来日公演は全部TVで見ました。

(かっこいいなあ、
 俺も指揮者になりたいなあ…。)


ラジオでは、
60'sポップスが大隆盛。

ビートルズ、シュプリームス、
ローリング・ストーンズ、フォー・シーズンズ、
ルイ・アームストロング、、、

毎週のようにビルボード・チャートをチェック。

(ピアノもいいけど、
 ギターもかっこいいなあ…。
 俺、ギターやろうかな…。)


テレビでは、
伊東ゆかりさんや中尾ミエさんら、
ナベプロのスターたちが、

コニー・フランシス、ニール・セダカ、
といったアメリカン・ポップスや、
ジリオラ・チンクエッティなどの、
カンツォーネを日本語カヴァー。

(ああ、みんないい曲だなあ…。
 俺にもあんな曲、作曲出来るかなあ…。)


そして、
ブラスバンド部の先輩に連れて行ってもらった、
映画「グレン・ミラー物語」では、
ジャズという音楽の面白さも知ってしまう。

この映画は、
その後7回も見てしまいました。

(なんで、即興であんなこと出来るんだろう?
 ジャズ・ミュージシャンもかっこいいなあ…。)


そして、世界のありとあらゆる音楽は、

「夢であいましょう」
「アンディ・ウィリアムス・ショー」
「ディーン・マーティン・ショー」

といったNHKの音楽バラエティーで、
さらに心に入りこんでいったのです。


そしてついに、

「なんでもいいから、
 音楽を職業にしてみたいもんだ…。」

私は大胆不敵にも、
こう決心するに至ってしまいました。


これには、

好奇心おう盛な、多感な少年時代が、
60’sであったことが大きかったと思います。


ポップスのみならず、
ジャズも、クラシックも、
カンツォーネも、シャンソンも、

世界中のありとあらゆる音楽が、
一気に華開いた、
いわば音楽の「文化大革命」のような時代が、

私を後押ししてくれたのではないか…。

そう思っています。


とにかく、

何を聴いても面白くて新鮮でしたから。


さらには、
四日市という街が、
開放的であったために、

「男子がピアノを習う」といった、
当時としては珍しい現象にも、
大らかに対応してくれた、

こんなことも、
無縁ではなかったように思います。


さあ、やがて2年生になると、

思春期という、
女子が眩しい季節も訪れ、
さらに学校に行くのも楽しくなり、

また家では、
レコード、ラジオ、テレビ、
そして映画と、

ありとあらゆる文化の洪水をいっぱい浴びて、
これまた刺激的で楽しい毎日は、
どんどん加速していく。

……。


いやあ、そんな夢のような時代でしたね。


あの時代に戻りたいな…。


あの娘、元気かなあ…。


(ん…?)


……。



(つづく)




改めまして、

3/28(土)、29(日)の両日、
慶応日吉キャンパス「藤原洋記念ホール」
にお越しのみなさん、

ありがとうございました。


まさに「春爛漫の宴」でしたね。

私も楽しゅうございました。


そして、
ニュー・リリースのライブ盤も、
たくさんお買い上げいただきました。

こちらも、感謝、感謝でございます。


さらには、
前夜祭(?)の「A'TRAIN」も、
楽しかったですねえ。

こちらもありがとうございました。

(ん…?)

次回は、4月24日(金)の開催です。


さ、プロ野球も始まったし、
来週はアメリカ大リーグも始まるし、

いい季節になりましたね。


では、さっそく花見に。。。

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それ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ、


っと…。


……。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 17:17コメント(6)トラックバック(0) 
2015 エッセイ 

March 11, 2015

四日市 その7


だらだらと連載を続けている、

私の四日市時代のお話。


今日からは、いよいよ中学校篇です。


1964年の春、

晴れて私は中学生になりました。


そして、小学校の終わり頃から、

私の身長は驚くほど伸びたのです。

(最後列の真ん中が私)

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残念ながら、
その後はさほど伸びず、
周りにどんどん追い抜かれて、

高校のときには、
クラスでも真ん中くらいに、
なってしまいましたが…。

ううむ…。



さて、このクラスでは、

その後の私の人生において、
大変重要な意味を持つ、
二人の人物との出会いがありました。


一人目は、
私の生涯の大親友とも言える、
小原(おはら)さん。

このブログにも、
何度となく登場してますね。

このシリーズの1回目にも登場しました。

(最前列中央が彼)


そう、彼小さかったんですよ。

ね、小原くん。

あはは。

ま、勉強は学年でも1、2を争うくらい、
よく出来ましたがね。


で、初めて会ったときに、
ヤツが私の顔を見て発した第一声が、

「馬や〜!」

なんと無礼なヤツだと思いましたが、
まさかここまでの付き合いになるとはねえ〜。

あはは。


そして、もう一人が、
担任の川喜田先生。

最初のホームルームで、
この先生が発した、、、

「私の名前は、
 川喜田治平(かわきたじへい)です。」


これにはクラス中が、
どっと沸いた。

「じへい、って、変な名前や〜、
 わははははははは〜〜。」


ちなみに、四日市という街は、
名古屋に近いのですが、
言葉は大阪弁に近いものがありましたね。

ま、このときの笑撃も、
忘れることはありませんね。

ちなみに私たち悪ガキは、
裏ではこの先生のことを、

「いへじ」と呼んでおりました。


で、この「いへじ」
じゃなかった川喜田先生。

こんなごっつい体をしていますが、
実は音楽の先生だったのです。

そして私は、なんとなく、
彼に誘われるがままに、
ブラスバンド部に入部することになりました。

(これまた最後列中央、
 クラリネットを持っているのが私です)

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それまで、
なんとなくピアノだけは続けていたものの、

このブラスバンド部に入部したおかげで、
全体合奏という面白さを知ったことは、

後の私の音楽人生に、
大きな影響を与えてくれました。

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そんなある日、

いへじ先生が(まだ言うか)、
ドヴォルザークの「新世界より」という曲を、
レパートリーに加えました。


有名な交響曲第9番「新世界より」の第4楽章を、
コンパクトに3分くらいにまとめた、
ブラスバンド用アレンジだったのですが、

そのかっこよさに、
私は一発でしびれてしまいました。


これはぜひ、
本物を一度聞いてみたい…。

そして全曲盤を購入。

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しかもこれには、
オーケストラ総譜(スコア)まで、
付いていたのです。

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初めて見る、
オーケストラのスコア。

1小節が何段にもなっていて、
いろんな楽器に、
いろんな役目が与えられている。

衝撃的な出会いでした…。


私は毎日のように、
このスコアを目で追いながら、
レコードをかけて、

その壮大な音の世界に浸る。


そして、

「ああ、もっといろんな曲を知りたい」
と、クラシック音楽に、
すっかりはまってしまったのです。

ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、
モーツァルト、マーラー、ブルックナー…。

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もちろん、

ラジオから流れて来る、
ポピュラー音楽も、

伊東ゆかりさんや中尾ミエさんの歌う、
洋楽のカヴァー曲も、

猛烈な勢いでヒット・チャートを独占する、
ビートルズの音楽も、

すべてが私にとっては新鮮で愛(いと)おしく、

「ああ、音楽って、なんて素晴らしいんだ!」


(ジャズを知るのは、
 もう少し後のことになります)



さあ、こうして私は、

それまで切手収集につぎ込んでいたお小遣いを、

今度は、レコード購入につぎ込む時代へと突入。


音楽は私の人生にとって、

なくてはならないものになってしまったのです。


そんな私を、

開眼させてくれた「いへじ」先生には、

感謝の言葉しかありませんね。


(また言うか)


しかも、素晴らしい熱血先生でした。


ご存命なのかな…。


……。



(つづく)




球春間近!

野球好きの私には、
たまらない季節がやって来ました。


それと歩調を合わせるように、
ジャミン・ゼブ2015も、
いよいよ本格始動です。

2月は、予定されていたライブが、
ことごとく流れて、
ファンのみなさまには、
寂しい思いをさせてしまいましたが、

これから、続々と、
楽しいスケジュールが待ち構えています。


私も気力充実。

やる気まんまんです。


ハ、ハ、ハ、、、

ハックショ〜〜〜ン!!


と、その前に、

この花粉症、


なんとかならんかな…、


……。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 16:06コメント(15)トラックバック(0) 
2015 エッセイ