June 2015
June 14, 2015
ブルックナーはお好き その4
北海道に行って来ました。
今回は、
「羽田ー旭川ー名寄ー旭川ー札幌ー羽田」
という3日間の行程で、
まあ、移動は大変でしたが、
スケジュールそのものはゆったりでしたね。
初めて訪れる旭川では、
待望の「旭川ラーメン」を堪能致しました。

いいですねえ。
さっぱり醤油味に、
シナチクとチャーシューと海苔。
私、こういうラーメンが一番好きなんです。

「青葉」という有名なお店らしく、
中曽根総理大臣も来店したみたいですねえ。
東京では最近「とんこつ」ブームで、
こういうラーメンを探すのが、
なかなかに大変。。。
麺好きのこの方も大喜び。

いやあ最高でした。
というわけで、
5/22からの西日本ツアー以降、
「日本ダービー」を挟んで、
激忙しだった私も、
ちょっとだけ休憩。
(といっても2日間だけですが…)
ちょっと間が空いてしまいましたが、
「ブルックナーはお好き」シリーズを、
また再開したいと思います。
現在と過去を行ったり来たりするのが、
だんだんしんどくなってきましたが(笑)、
それがこのブログの宿命かも…。
ま、せっかく始めたシリーズですからね。
気持ちも新たにいってみましょう。
……。
さて、カラヤンとチェリビダッケ。
同じような実力ながら、
これほど真逆の人生というのも、
珍しい関係ではありますまいか。
まずはこのお方。

『ヘルベルト・フォン・カラヤン』
(1908ー89)
チェリビダッケが追われたおかげで、
世界最高峰のオーケストラ、
「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」
の常任指揮者に就任した彼は、
まさに富と名声を欲しいままに、
手に入れることになります。
彼の嗅覚の凄いところは、
レコード録音技術の著しい進歩に、
いち早く目をつけたとことでしょうね。
手勢ベルリン・フィルを率いて録音した、
膨大な数のレコードは、
全世界で売れに売れる。
一説には、印税だけで、
年間400億円も稼いだそうです。
ずるい、ずるい〜〜。
ま、でもこれも才能ですからね。
爽快、明朗、
決して情緒に溺れることなく、
素人にでもわかりやすい演奏。
それが彼の「売り」だったのではないでしょうか。
さらに、イケメンでスタイリッシュな風貌。
セールス感覚も持ち合わせた彼は、
クラシック界のスーパー・スターとして君臨。
ジャズの「マイルス・デヴィス」同様、
「帝王」と呼ばれるまでの成功をおさめます。
一方でこのお方。

『セルジュ・チェリビダッケ』
(1912−96)
ベルリン・フィルを追われた彼は、
トリノ、ミラノ、ローマ、
スウェーデン、デンマーク、
シュトゥットガルト放送交響楽団、
といった、
世界的にはさほど有名ではない、
ヨーロッパ地方都市のオーケストラを、
転々と客演することになります。
ジプシーのごとく、
安住の地を持たない名指揮者として…。
そして、完璧主義で妥協を許さない彼は、
やはり、行く先々で、
激しいリハーサルを要求し、
トラブルを起こしていったようですね。
しかも彼は、
録音、録画を一切認めなかったようです。
このあたりもカラヤンとは真逆も真逆。
そして彼は、
カラヤンが大嫌いだったそうです。
堂々とカラヤン批判をしまくったそうですねえ。
詳しい内容は分かりませんが、
ま、こんな感じですかね。
「カラヤンなんてのはね、俗物も俗物。
音楽をファッションにしてやがる。
偉大な芸術をなんだと思ってるんだろうね。」
「だいたい、あいつの演奏は浅いんだよ。
薄っぺらいんだよね。
それに、あの瞑想しながらの指揮はどうよ。
かっこつけちゃって。
ベートーベンもブラームスも、
あの世で泣いてるだろうよ。」
とまあ、ぶつぶつ、ぼやく、ぼやく。。。
しかし天下のカラヤンは、
そんな悪口など、どこ吹く風。。。

「ふん、チェリビダッケなんて知らんね。」
とばかり、
自家用ジェット機を自ら操縦して、
あちこちの大都市でコンサート。
オフの日は、
ザルツブルグ郊外の「城」のような別荘で、
優雅にお過ごしになる。
世界中の評論家が、
「お金の魔術師」「音楽のセールスマン」
などと批判しても、
「ふん、どうせ貧乏人のひがみだよ。」
と、ゴージャスなマエストロ生活を満喫。
一方のチェリビ氏はというと、、、

相変わらず行く先々のオーケストラと、
衝突は繰り返すものの、
かたくななまでに信念は曲げず、
次第に通の音楽ファンに、
認められていくことになります。
そして、演奏活動と併行して、
若い指揮者、音楽家を育てるという、
教育者としての道も歩み始める。
一説には、
世界中で3,000人の指揮者を育てた、
とも言われています。
そして、カラヤンのみならず、
当時ヨーロッパで高く評価されていた、
ウィーン・フィルハーモニーの常任指揮者、
カール・ベームまでも、
「芋袋」「ドンゴロス野郎」
と、毒舌の対象に。。。
こんな感じですかね、
「カラヤンもベームも、
ベルリン・フィルやウィーン・フィルがいるから、
なんとかなってんのさ。
大体あいつら、ちゃんと譜面読めてんのかねえ。
あんなのが人気だなんて、世も末だねえ。」
とまあ、ぶつぶつ、ぼやく、ぼやく。。。
ん、まてよ…。
これに似た関係って、
どこかでありませんでしたかね。
カラヤンとチェリビダッケ…。
カラヤンとチェリビダッケ…。。
……。。。
そうだ!
この人と、、、

この人の関係に、、、

なんとなく似てませんか…?
あはははは。
こりゃ最高だ!!!
ん…?
このシリーズは、
どこへ向かおうとしているのか…?
ううむ…。
(つづく)
かつてアンカレジで、
白夜というのを経験しました。
ここ名寄でも、
深夜の3時には、
もう白々と空が明るく…。

一緒に部屋飲みしていたこの方も、
「あ〜ら、幻想的だわん〜。」

と、いたく感激のご様子でした。
まさに、北の大地ですね。
……。
さ、明日からは松本です。
長野・中信地区の高校生たちに、
ジャミンの美しいハーモニーを、
届けに行って参ります。
ついでに、
蕎麦も…、
むふふ…、、
……。。。
SHUN MIYAZUMI
June 02, 2015
裏・ダービー
2015年5月31日(日)
この日は、私にとって、
生涯忘れることの出来ない一日となりました。
栄えある『第82回日本ダービー(東京優駿)』
その出走前セレモニーで、
我がジャミン・ゼブが、
国歌「君が代」を歌う大役を仰せつかったのです。
私は1時頃東京競馬場に着いたのですが、
心配された雨予想も見事にハズれ、
汗ばむような、まるで初夏のような陽気。
多くの人が、どんどん詰めかけていました。

(最近また「晴れ男」復活中の私…)

で、競馬好きの私ですが、
この日ばかりは馬券を買って楽しむ、
などという余裕はありませんね。
もちろん「ダービー」だけは買いましたが…。
メンバーもそれぞれ…。
(ん?)

さあ、そして、
ジャミンの出番が近づいて来ましたよ。

案内された控え室には、
歴代優勝馬の名前が入った旗が…。
(うわあ、感動だ!)

そして、出走馬が続々と馬場へ向かう。
この中に今年のダービー馬がいるんですね。
いよいよ緊張の瞬間が近づいてきました。

「いよいよだね。」
「ええ。」

写真を撮るスティーブ。
(あら、けっこう余裕ですわね。)

みなさんもけっこうリラックス・モード。

そしてスタッフの方と最終打ち合わせ。
場内は早くも、すごい熱気と興奮…。

そして、シマウマも出陣だぁ〜!!!
がんばれよ〜〜!

スクリーンいっぱいに映し出される勇姿。
ちょっとウルっとしちゃいましたね。

で、お恥ずかしながら、
ここから4枚の写真は、
ファンのみなさまなどから掻き集めました。
私、感動のあまり、
写真を撮るという役目をすっかり忘れて、
見惚れ、聞き惚れていたのです。
ショーちゃんからは、
こっぴどく叱られましたが…。
(すまん…)

君が〜代〜〜は〜〜〜♪

千代に〜〜八千代に〜〜〜♪

さ〜ざ〜れ〜〜〜い〜し〜の〜〜〜♪

歌い終わると同時に、
場内からは割れんばかりの拍手と歓声。
客席に手を振りながら、
笑顔で退場するメンバーには、
「よくやった!」「ジャミンいいぞ!!」
といった暖かい声が次々と…。
いやあ、感動しましたねえ。
よくやってくれました。
彼らにもたくさん飼い葉をあげなくちゃ。
(ん?ん?ん?)
そしてご褒美に、
特等席でレースまで観戦させて頂きました。
レ「コレハ サイコーデスネ!」

シ「ウッシッシ」

さあ来ましたよ。
ドッドッドッドッドッ、、、
と、凄い迫力で各馬が…。
場内アナウンスが聞こえないくらいの大歓声。
もうもう興奮のるつぼ。。
そして、勝ったのは…?

うわあ、やっぱり「ドゥラメンテ」かあ!
皐月賞に続いてクラシック2冠目です。
しかも圧勝!

(シモンとドゥラメンテ号)

さあ、このあとがまた大変。。。
たくさんの知り合い、友人から、
「TVで観たよ、素晴らしかった。」
というメールがわんさか。
私はまだ観てないのですが、
NHKでもフジテレビでも、
バッチリ放映されたんだそうです。
そして、ホームページへの検索が殺到して、
しばらく閲覧出来ない状況にまでなりました。
それもそのはずで、
ヤフーの検索・急上昇ワードでは、
7位にランクイン。

嬉しいですねえ。
全国にジャミン・ゼブの名前が、
どっと知られることになったんですねえ。
感無量…。
み「ショーちゃん、こりゃ祝杯だね。」
ゆ「もちろんっす。」

こうして二人の打ち上げは、
果てしなく続いたのでした…。
……。。。
ところで、
肝心の馬券ですが、
メンバーも私も大はずれでした。
唯一、たった一人、
この男だけが見事的中させて、
○万円稼いだそうです。
それは、わが息子の裕介君。

ねえ、ゆうすけくん、
おごってくんない?
ねえ…、
ねえったら……、、、
……。。。
(おわり)
そんな私ですが、
まだ余韻に浸っております。(笑)
ま、なにはともあれ、
大役を果たせてホッとしました。
というわけで今日は、
「ブルックナーはお好き」を一時中断して、
東京競馬場からお送りしました。
また、競馬、ハマっちゃうかも…。
(ん…?)
……。。。
SHUN MIYAZUMI