February 2018
February 24, 2018
Night & Day
すべてはここから始まりました。
左が私がアレンジした、
「Night & Day」のオリジナル手書きスコア。
右が、それを耳でコピーした、
アメリカの高校生のスコアです。
そして、その高校の合唱部の生徒達が歌っている動画を、
たまたまジャミン・ゼブのメンバーが、
You Tubeで発見!
昨年の6月のことでした。

ことの経緯はこういうことだったようです。
カリフォルニア州ロス・アンジェルス近郊にある、
「ノースウッド高校」音楽部のピアニストKai Ono君が、
数年前に遊びに行った日本で、
偶然ジャミン・ゼブのアルバム「Dream」を見つけた。
アメリカに持ち帰って、
音楽部の先生、Mr.Zach(ザック氏)に聞かせたところ、
彼もそのクォリティーにビックリ仰天!
中でもこの「Night & Day」は、
彼が知る同曲のアレンジでは史上最高、
とまあ、そんな、もったいないお言葉まで頂戴するほど、
気に入ってもらえた。
光栄です…。
さあそれから、メールによる交流が始まり、
半年後には、なんとジャミンが、
アメリカで公演するところまで、
トントン拍子に話が進んでいきました。
「Let's go to America!」
というわけで、
2018年2月9日の羽田空港。
「おや、シモン、どこ行くの?」
「いや、ちょっと、ロスまで。」

日本から、なんと120人のファンの方も参加される、
ジャミンの歴史では前代未聞の一大プロジェクトです。
もうドキドキです。
ということで今回は、
人手も足りないことから、
息子の裕介君にも同行してもらいました。
(Nさん、Kさん、お見送りありがとうございました。)

飛行機も2便に分かれての移動。
私は後発のアメリカン航空で向かいます。
「さあ皆さん、いよいよ出発ですよー。」

10時間後、ようやくロス・アンジェルスに到着。

「うわっ、でっかいバスだなあ…。」
(こんなバスも3台チャーター。)

ここからアナハイムのホテルまで約1時間。

私が初めて渡米した1970年代は、
リンカーン、キャデラック、ポンティアックといった、
いわゆるバカでかいアメ車ばかりでした。
巨人の長嶋選手が初渡米のとき、
「おお、こっちは外車ばっかりだなあ。」
と言ったそうですが(笑)、
今は日本車ばかりですね。
いくらトランプさんが、
「みんなアメ車に乗ろう!」と言っても、
燃費のいい、小回りの効く日本車は、
まだまだ人気のようです。

そしてホテルに到着。
全員無事に到着ということで、
まずは一安心。

早速「ファン・ミーティング」を兼ねて「食事会」。
レンセイ君はアメリカでも別メニューです。(笑)

感謝の意味を込めて、数曲のミニ・ライブ。
上々のスタートが切れました。
(ホッ)

2月10日。
いよいよアメリカ公演の当日。
朝9時にホテルを出発。
「みんな、調子はどう?」
「バッチリですよ〜。」
(あら、たのもしいお言葉。)

やって来ました、ノースウッド高校。
「おや、今日のコンサートのチラシが、
貼ってありますね。さりげなく。(笑)」

最初に、Zach先生と奥様のKeiko先生が、
ジャミン・ゼブの紹介と、
ここに至った経緯などを話す。
「みなさん、期待していて下さいね。
本当に素晴らしいグループですから。」

そして、ものすごい歓声と拍手の中ジャミンが登場。

アメリカのお客さんもノリノリで、
まるでいつもの日本でのコンサートのよう。
いや、それ以上かも…。

レンセイを中心に英語の MCも上々の出来。

最後はスタンディング・オベイションの、
大盛況のうちに終わりました。
(ああ、良かった…。)

持って行ったCDもあっという間に完売。

Zachさんの希望で実現した「Workshop」。
高校生たちの演奏も素晴らしかったです。

コンサートが終わってもジャミンは、
高校生たちに質問攻めの大人気。
音楽に対する彼らの熱い想い、姿勢が、
清々しかったですねえ。
最高の1日になりました!

というわけで、みんなで打ち上げ。
今宵はメキシコ料理ですよー。
(それにしても、すごい量だな…。)

夜が明けて、2月11日。
今日もいい天気です。
連日、日中は23°という暖かさ。
いいなあロス。
今日は待望のオフ。
私たちはホテルから歩いて、
「ディズニーランド」に遊びに行きました。
コンサートが大成功して、
この人の表情にも安堵が伺えますね。

こうした、通りで演奏している人たちの、
演奏水準の高さも日本とは比べものになりません。

こんな駅員のおじいちゃんが絵になるのも、
本場ならでは。(笑)

今のアメリカ(特にロス)は、
どこもかしこも禁煙だらけですが、
「ディズニーランド」に喫煙スペースがあったのには、
驚きでした。(笑)

日曜日ということもあって、
お昼頃には、もうすごい人、人、人。

このレストランも、
なんだかんだで40分くらい並びました。

お船が苦手なこの人も、
ここの船なら大丈夫ですね。(笑)

それにしても、よく歩きました。
足がパンパンです。

ということで、
もう疲れたので早めに切り上げて、
ホテルのバーで冷たいビールをグイッ。
「く〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。」
至福のひと時でした。

こうして全ての行程を無事に終えた私たちは、
翌朝ロス・アンジェルス空港を後にしました。
みなさん、お疲れ様でした。
おかげさまで、素晴らしい旅になりました。

すべてはここから始まりましたね。
『Night & Day』♪
Kai Ono君のコピーは本当に素晴らしく、
どのパートもほぼ完璧に聞き取っていました。
なんと、私がCDで弾いてる間奏のピアノ・ソロまで、
完璧にコピーしてありました!
なんだか照れくさいけど、
嬉しかったですねえ。(笑)
若い頃、必死でジャズの勉強をしてる頃、
ビル・エヴァンスやオスカー・ピーターソンの演奏を、
一生懸命コピーしていた頃の自分を思い出し、
思わず微笑んでしまいました。
まさか自分がコピーされる時代が来るとは…。
それも海の向こうで…。
彼は今ニューヨークで、
ジャズ・ピアニストを目指していて、
今回ジャミンのコンサートに来れなかったのを、
とても悔しがっていたそうです。
Kai君、今度はニューヨークで、
ジャミンを広めてねー。

そして帰国したら、
こんなサンプル盤が届いていました。
『Your Songs Vol.2』

春はもうすぐですね。
SHUN MIYAZUMI