March 2018
March 12, 2018
私の映画ベストテン 2017
今年で11年目になります。
独断と偏見に満ち溢れた、
私の映画ベストテン。
で、これ、例年なら正月明けにやってるのですが、
今年は、ニュー・アルバムの仕上げ、
アメリカの準備、渡米、リリース・ライブetc.
とてもこんなことやってる時間がありませんでした。
そう、これって、けっこう時間がかかる、
かなり面倒くさい企画なんです。
なんで、こんなこと始めちゃったのかな…。(笑)
でも、楽しみにしてる方もいらっしゃるようですし、
せっかく続けてきたんだから、
ここでやめてはもったいない。
ということで、
今年も頑張ってやることにしました。
昨年、私が観た映画は67本。
昨年もいい映画がいっぱいありました。
とても10本に絞りきれないのですが、
まあ、考えに考えたあげく、
こんな感じで選んでみました。
興味のある方は、
ぜひご覧になってくださいませ。
『私の映画ベストテン 2017』
1. 王様のためのホログラム
(A Hologram for the King)

大手自転車メーカーの取締役を解任され、
家も車も失い、妻にも逃げられたダメ男が、
なんとか採用されたIT企業の命令で、
サウジアラビアに派遣される。
人生ラスト・チャンスを賭けて、
崖っぷちの男がアラビアの地で大奮闘。
主役のトム・ハンクスとほぼ同世代の私は、
「頑張れオヤジ!負けるなオヤジ!」
と、ずっとエールを送りながら観ていました。(笑)
まず生で見ることはできないであろう、
サウジの自然、驚異的な近代化、独特の文化、
圧倒的なメッカ巡礼の模様など、
見所満載のコメディ映画で、
続けざまに2回も観てしまいました。
お酒禁止の国らしいので、
絶対行くことはないでしょうから、
こういう映画は大変貴重ですね。(笑)
また観たくなってきた…。
2. ロング・トレイル!
(A WALK IN THE WOODS)

ロバート・レッドフォード 81才
ニック・ノルティ 77才
なんと、この老齢の二人の名優が、
アメリカを代表する長距離自然歩道、
「アパラチアン・トレイル」
の踏破に果敢にも挑戦。
厳しい坂道を登り、渓流を渡り、
野宿をしながら危険なロードに挑む。
若者でも、かなりの登山経験がないと、
あっという間にリタイアという難コースを、
ほとんどスタントを使わないで撮影した、
と言うのですから、もうもうビックリ!
美しい自然、音楽も見事にマッチしていて、
素晴らしい娯楽映画でした。
このお二人に比べたら、まだまだ若い私。
負けてはいられませんね。
凄まじい役者魂、恐れ入りました…。
3. はじまりはヒップホップ
(HIP HOP-ERATION)

「なあに、それだったら、
あたしたちだって、
負けちゃあいませんよ〜。」
はい、こちらはもっとすごい。
なんたってノンフィクションですからね。
平均年齢83才!
ギネス認定「最高齢ダンス・グループ」が、
ラスベガスでの世界最大ヒップホップ選手権に挑戦、
と言うウソのようなドキュメンタリー映画。
若い人にも観てもらいたいですねえ。
直接的にせよ、間接的にせよ、
嫌が応にも「高齢化社会」に向き合わねばならない、
そんな時代ですからね。
今からしっかり考えておくのも、
悪いことではないと思います。
いずれにせよ、私はこの3 本から、
かなりのパワーをもらいました。
4. シチズンフォー / スノーデンの暴露
(CITIZEN FOUR)

最近の傾向として、
ドキュメンタリー、実話に基づく、
そんな映画が増えてきたように思います。
作り物の世界よりも、
よりダイレクトに刺さるからでしょうか…。
私の大好きな名監督の生涯、
「ロバート・アルトマン」
ビートルズ全盛期を裏側からとらえた、
「Eight Days A week」
名優イーサン・ホークと名ピアニストの交流、
「シーモアさんと大人のための人生入門」
スリラー映画の巨匠を敬愛するトリュフォーの、
「ヒッチコック / トリュフォー」
みんな、優れたドキュメンタリーでしたが、
世の中に与えたインパクトの強さで、
これ以上のドキュメンタリー作品はありませんね。
「彼は英雄か国家反逆者」か?
スノーデン本人が語る真実、
そして命がけの撮影現場は、
どんなサスペンス映画よりも迫力でした。
5. マリアンヌ
(Allied)

そろそろ本格的なドラマに移りましょう。
監督:ロバート・ゼメキス
主演:ブラッド・ピット
マリオン・コティヤール
第2次世界大戦下を舞台に、
ある秘密任務を通じて出会った男女が、
過酷な運命に翻弄されながらも、
その愛をつらぬいていくという、
壮大なラブ・ロマンス映画です。
アクション映画としても、
サスペンス映画としても、
歴史映画としても、
なんとも見所満載で、
最初から最後まで息つくヒマもありません。
さすが名匠ゼメキスさん。
重厚な力作、大いに楽しませていただきました。
6. ブルックリン
(Brooklyn)

これも最近の傾向ですが、
女性の活躍を描いた映画も多いですね。
アイルランドの閉鎖的な片田舎から、
ニューヨークのブルックリンに、
移民として、単身移り住んだ若い女性が、
恋に悩み、故郷との板挟みに悩みながらも、
力強く成長していくという物語。
なんとなく野暮ったかった主人公が、
次第に垢抜けて洗練され、綺麗になっていく様を、
主役のシアーシャ・ローナンという女優が、
見事に演じていて、
たちまち全世界で大反響。
2016年のアカデミー賞では、
作品賞、主演女優賞などにノミネートされました。
女性には特におススメの一品です。
7. ジョイ
(Joy)

これまた女性が大活躍。
しかも実話です。
アメリカの女性発明家、ジョイ・マンガーノの、
挫折と栄光をコメディ・タッチで描いた伝記映画。
オスカー女優ジェニファー・ローレンスが、
素晴らしい演技を魅せてくれます。
他にも、
「ニュースの真相」(ケイト・ブランシェット)
「ルーム」(ブリー・ラーソン)
「ジェーン」(ナタリー・ポートマン)
「アラビアの女王」(ニコール・キッドマン)
などなど、昨年は、
強くてたくましい女性のオン・パレード!
男もしっかりしなくちゃ、
ですよね。
ヒャーーーー!
8. Mr. & Mrs. スパイ
(Keeping Up with the Joneses)

さあ、お次は、
私の大好きなアクション映画。
しかも、ハチャメチャなコメディ・タッチと聞けば、
観ないわけにはいきません。
平凡な家庭を営む、
おっちょこちょいで、ちょっと間の抜けた夫婦が、
隣に完璧な夫婦が引っ越してきたことから、
思わぬ騒動に巻き込まれていく。
しかもこの二人、
どうみてもスパイ。
彼らは正義の味方なのか、
それとも悪党なのか?
いやあ楽しい楽しい、痛快丸かじり。
(ん? ちょっと古い?)
9. ザ・コンサルタント
(The Accountant)

昨年も面白いアクション映画、サスペンス映画、
たくさん観ました。
「ボーダー・ライン」(エミリー・ブラント)
「グランド・イルージョン2」(J・アイゼンバーグ)
「インフェルノ」(トム・ハンクス)
「ジャック・リーチャー」(トム・クルーズ)
「ジェイソン・ボーン」(マット・デイモン)
「ナイス・ガイズ」(R・クロウ&R・ゴズリング)
「レッド・ダイヤモンド」(ブルース・ウィリス)
「レジェンド」(トム・ハーディ)
「リベンジ・テスト」(ジョン・トラボルタ)
「夜に生きる」(ベン・アフレック)
などなど。
いやあ、どれも本当に面白くて、
この中から1本を選ぶのは至難の技でしたが、
えい、とばかりコレにしました。
単なる好みです。
ベン・アフレックが、
昼は善良な会計士、
夜は凄腕の殺し屋に変身して巨悪をやっつけまくる、
という、まあ、よくありがちな勧善懲悪映画ですが、
理屈抜きに見ててスカッとするのです。
憧れちゃうぜ〜〜。
10. ハクソー・リッジ
(Hacksaw Ridge)

しかしながら、
どんなアクション映画も、
実話を基にしたこの映画にはかないますまい。
太平洋戦争末期の沖縄を舞台にした、
アメリカと日本の兵士の壮絶な戦い…。
あまりにも勇敢な日本兵の戦いぶりに、
ついには原爆投下を決断したというアメリカ。
戦争の恐ろしさ、むごたらしさを描いた、
メル・ギブソン監督、渾身の戦争映画です。
そんな状況下で、
武器も持たず、飛び交う弾丸の中、
多くの命を救った、
アメリカの一衛生兵の実話なのですが、
平和の尊さ、有り難さを再認識する意味でも、
一人でも多くの方に見てもらいたいと、
つくづく思いました。
💚💚💚
「トランボ〜ハリウッドに最も嫌われた男」
「奇跡がくれた数式」
「ある天文学者の恋」
「手紙は覚えている」
なんてのも、捨てがたい映画でしたね。
さあ今年は、
どんな映画に出会えるんでしょうね。
というか、ゆっくり映画など観てる時間、
あるんでしょうか。
ううむ…。
そろそろ「WE GET REQUESTS 3」に向けて、
ぼちぼちアレンジも始めないと…。
ふ〜…。
SHUN MIYAZUMI