February 2019

February 22, 2019

私の映画ベストテン 2018


毎年この時期に、

飽きもせず続けている、

独断と偏見に満ち溢れた、
「私の映画ベストテン」


今年もやります。
今年で12年連続となります。

私にしてはすごい!

この持続力!

褒めてください。(笑)



さて、昨年は、
「黒澤明パーフェクト・コレクション」の影響で、
(26本も観ましたよ)

例年に比べると、
洋画を観る機会が少なかったのですが、
それでも充実した作品がたくさんありましたね。


映画は永遠に不滅ですね。

な〜んちゃって。(笑)


では早速、いってみましょう。



『私の映画ベストテン 2018』


1. ドリーム
 (Hidden Figures)

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 私の昨年度No.1は、
 文句なくコレ!

 人種差別が横行していた1960年代初頭に、
 NASAの頭脳として、
 アメリカ初の友人宇宙計画に尽力した、
 素晴らしい黒人女性たちを描いた伝記ドラマです。


 施設内の「黒人用トイレ」に行くのに、
 800メートルも歩かなくてはいけないなんて、
 冗談じゃありませんが、

 なぜかそこをユーモラスに描いたりして、
 笑あり、涙ありの、
 娯楽大作に仕上げたあたり、
 映画大国アメリカの底力を見せて頂きました。
 
 まだの方、ぜひ!



2. 僕のワンダフル・ライフ
 (A Dog's Purpose)

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 私は大の「犬好き」です。

 犬もよく知ってるとみえて、
 公園なんかで散歩中の犬が私を見つけると、
 すぐさま近づいてきて、
 あちこちペロペロ舐め回します。(笑)


 そんなわけで、
 この映画は「犬好き」にはたまりません。

 立て続けに3回観ましたが、
 ラスト・シーンでは毎回号泣。。。

 あははは。

 笑えば笑え。


 だから映画は家で一人で観るんですよ…。
 


3. 人生はシネマティック
 (Their Finest)

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 第二次世界大戦中のイギリスを舞台に、
 コピーライターの女性秘書が、
 映画の脚本家として活躍していく様を描いた、
 NHKの朝ドラを重厚にしたような映画。


 これまた涙あり、笑あり、感動あり。

 CGが主流の今と違って、
 当時の映画製作は大変だったんだなあ、
 と、そんな当時の撮影シーンを見るだけでも楽しい、
 人間ドラマでした。


 そういえば、昨年もそうでしたが、
 ここんとこ女性の活躍を描いた映画、
 多いですね。

 今も昔も、

 女は強し!

 ですね。

 (たじたじ…)



4. スリービルボード
 (Three Billboards Outside Ebbing,Missouri)

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 強い女性と言ったら、
 この人の右に出る人はいませんね。

 娘を殺害された母親が、
 一向に犯人を逮捕できない警察に苛立ち、
 警察を批判する3枚の広告看板を設置。

 そこから町中あげての騒動に発展していく。


 2018年度の、
 「アカデミー賞主演女優賞」に選ばれた、
 フランシス・マクドーマンドの演技は秀逸。
 
 脇を固める役者さんも、
 みな素晴らしい演技で、
 最初から最後まで画面に釘付けでした。

 母は強し!

 女は強し!

 (たじたじ、たじたじ、たじたじ……)



5. カフェソサエティ
 (Cafe Society)

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 色々お騒がせではありますが、
 私の大好きなウディ・アレン監督の新作。

 で、観ていくうちに、
 ほぼ同じ頃に製作されたであろう、
 「ラ・ラ・ランド」にタッチが似てることに、
 気がつきました。
 
 ストーリーもなんとなく似てるし、

 黄金期のハリウッドを再現した、
 美術や衣装も魅力的だし、

 お洒落なジャズが基調になってるあたりも、
 そっくりなんですね。

 
 ま、私的には、こちらの方が、
 「大人の映画」の風格を感じて好みですが。

 もう映画を作れなくなっちゃうんですかね、彼。

 ううむ…。
 


6. ペンタゴン・ペーパーズ
 (Pentagon Papers)

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 ハリウッドで一番ギャラの高い女優、
 メリル・ストリープと、
 一番ギャラの高い男優トム・ハンクスの初共演!

 この二人の出演料だけで、
 楽に一本の映画が作れそうです。(笑)

 しかも監督が巨匠スピルバーグと来れば、
 これは観ないわけには行きませんね。

 これも実話に基づく社会派ドラマです。


 最高秘密文書のスクープに立ち向かう、
 「ワシントン・ポスト」紙と、
 「ニューヨーク・タイムズ」紙。

 それを揉み消そうとする政府との戦い。


 いやはや、
 なんともタイムリーな内容ですが(笑)、
 堂々と公開出来るところを見ると、
 まだまだ「言論の自由」は大丈夫みたいですね。

 アメリカ…。
 


7. ウインストン・チャーチル
 (Darkest Hour)

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 日本向けサブ・タイトルが、
 「ヒトラーから世界を救った男」

 言わずと知れた、
 第二次世界大戦中のイギリスの宰相、
 ウインストン・チャーチルを描いた、
 歴史ドラマです。


 アカデミー賞主演男優賞を獲得した、
 ゲイリー・オールドマンのメイクが、
 話題になりましたよね。

 いやあ、今の技術って凄いですね!

 これが、あのゲイリー・オールドマン???
 て感じでしたから…。


 それにしても、チャーチルって、
 凄い酒飲みだったんですね。

 朝っぱらから酒も葉巻もガンガン。

 それで激動の中、91歳まで生きた。。。

 負けてはいられませんね…。

 (ん?)


 
8. スクランブル
 (Overdrive)

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 社会派ドラマが続いたので、
 息抜きの意味も込めて、
 こんなアホ映画もよろしいのではないかと…。

 高級クラシック・カー泥棒専門の兄弟が、
 マルセイユを舞台に、
 大富豪やマフィアから名車を盗み出す、
 という痛快丸かじりなお話。


 オースティン・ヒーレー、ジャガー、
 アストン・マーティン、アルファ・ロメオ、
 1962年型フェラーリなど、

 カー・マニアにはよだれの出そうな名車が、
 次から次へと登場。

 カー・マニアではなくとも、
 高価な美しいクラシック・カーを見るのは、
 楽しいもんです。


 そんな実物の高級車を乗り回しての、
 カー・アクションは、
 一般庶民から見れば、
 違う意味でヒヤヒヤの連続でした。(笑)

 イケメン・ファンにもオススメですよ。(笑笑)

 

9. バッド・バディ / 私とカレの暗殺デート
 (Mr.Right)

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 もう一つ、おバカなアクション映画をご紹介。

 つきあう男が、ことごとくダメ男くんばかり。
 そんな彼女が、ついに惹かれた男が、
 なんと凄腕の殺し屋!

 もっとも彼のターゲットが、
 みな悪い奴ばかりなので、
 ある意味これも勧善懲悪の映画で、
 見終わったあとはスカッと爽やか。

 ま、そんな内容です。


 「そんなバカな〜」シーンの連続ですが、
 仕事や恋愛でストレスを抱えるアナタ、
 たまにはこんな映画もいいですよー。

 思ってたよりも当たりでした。



10. シェイプ・オブ・ウォーター
 (The Shape Of Water)

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 前にも言いましたが、
 私はSF映画、ホラー映画など、
 あまりに現実離れした作品は、
 まず観ることはありません。

 どちらかというと、
 リアリティーのある人間ドラマが好み。


 したがって、
 いくら2018年度のアカデミー賞総ナメとはいえ、

 「半魚人と人間女性の恋」
 などという作品に手を出したのは、
 自分でも驚きでした。

 もちろんのことながら、
 ギレルモ・デル・トロという監督作品を観たのも、
 これが初めての体験です。

 
 ただし、ネタバレになるので、
 これ以上は言えませんが、
 なんだか分からないのに、
 不思議な感動があったのは事実です。

 「大人のファンタジー」という表現でくくるのも、
 申し訳ないような力作であることは、
 間違いありません。

 「アカデミー賞最優秀作品賞」

 納得です。
 

 💚💚💚
 

こんなところでしょうか。


おや?

あの話題の作品が入ってませんね?


そうなんです。

「ボヘミアン・ラプソディ」

まだ見れてないのです。


11月7日の封切りを楽しみに、
予定を組んでいたのですが、
体調不良のため断念。

そのあとアルバム制作やら何やらで、
急に忙しくなって、
完全に遅れをとってしまいました。

ま、来年のこの特集までには、
なんとか。。。

(気の長い話だこと…)



さ、そろそろ今年の「アカデミー賞」が、
発表になりますね。

毎年WOWOWの実況中継を、
楽しみに見てるのですが、

今年は、どんな作品に巡り会えるのでしょうか。


わくわく。


楽しみ。


……。。。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 14:01コメント(4) 
2019 エッセイ 

February 05, 2019

本日の1曲(その4)


一昨日、

「マスタリング」という最後の工程を終え、

ジャミン・ゼブのニュー・アルバム、
『Your Songs Vol.3』
めでたく完成致しました。

パチパチパチパチパチ!

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出来上がったマスター音源を、
JBLという世界最高峰のスピーカーで、
爆音で聴かせてもらう♪

まさに至福の時です。

苦労が報われる瞬間です。

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やれやれ、

これでスタジオ作業から解放されました。


ということで、
新年のご挨拶以来滞っていたこのブログも、
久しぶりに更新です。

今日のお題は、

「本日の1曲」(その4)


これも、随分間が空いてしまいましたね。

今日は、アルバムに収録されている、
あの曲をご紹介したいと思います。

♪夜のストレンジャー♪


この曲を知ったのは、
確か私が高校生の時でしたね。

その頃の私は、
ラジオから流れてくる洋楽ポップスを、
それこそ貪(むさぼ)るように聴いていました。


糸井五郎さんや高崎一郎さんがDJの、
ニッポン放送「オールナイトニッポン」

その頃のビルボードのトップ100は、
それこそ華の60年代を代表する、
名曲のオン・パレードでしたね。


一方で、
文化放送の「S盤アワー」という番組も、
良く聴いておりました。

こちらは、どちらかというと、
大人向けのイージー・リスニングが中心。

通常のヒット・チャートでは聞けない、
ビッグ・バンドや大人のヴォーカルも、
背伸びしながら聴いたもんです。

かなりの「ませガキ」でしたね私。(笑)


その「S盤アワー」で、
毎週のようにかかっていたのが、
フランク・シナトラというおっさんが歌う、
「夜のストレンジャー」♪

堂々とした、風格のある歌いっぷりで、
子供の私には、よく理解できないものの、
「これが大人ってやつなんだろうなあ。」
などと、分かったようなふりをしながら、
聞いておりましたね。(笑)

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「夜のストレンジャー」と言えばシナトラ。
シナトラと言えば「夜のストレンジャー」。

ここまで定着した作品に、
敢えて挑むなんて、
なんて身の程知らずなんでしょう、
私達ったら…。

実際、この曲のカヴァーは、
おそろしいほど少ないですからね。

シナトラさんを超えるなんて不可能と、
みんな諦めてしまったのでしょうか…。


と、そんな時、
漠然と見ていたBS「日テレ」の深夜の通販番組、
「音楽のある風景」で流れていた、
ポール・モーリア特集。

ポール・モーリアと言えば、
「恋はみずいろ」で一躍有名になった、
フランスのイージー・リスニング音楽の大御所。


それを漠然と観ている(聞いている)うちに、
様々なアレンジの中に、一つのスタイルを発見。

「そうか、こうやりゃあいいんだ。」
というアイディアが咄嗟に閃いたのです。

それは、
ピアノとストリングスが、
ユニゾンでただ同じメロディーを奏でる、
という単純な手法なのですが、
うまくやれば抜群の効果を生むんですね。


さらには、
大瀧(詠一)さんや達郎(山下)くんも崇拝する、
フィル・スペクターの「ウォール(壁)」サウンド。

歌のバックを、
ぶ厚いオケが音の壁のように覆い尽くす。

この要素もちょっぴり頂く。


うん、これなら、原曲とはまた違う、
味のあるものになるかも知れない。。。

「よ〜し、やってみよう!」

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はい、というわけで、
素敵な感じに仕上がりましたよ。

ジャミン・ゼブ版 ♪「夜のストレンジャー」♪


シナトラさんの迫力、大人っぷりには、
到底かなわないものの、

こちらにはみずみずしい若さがありますからね。

美しいハーモニーもありますからね。


いやあ、やって良かったです。



さあ、というわけで、

今回も美しいアルバムが出来上がりました。


「よし、ショーちゃん、打ち上げといこう!」

と、この日私たちが飛び込んだのは、
手打ち讃岐うどんのお店。

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私の「本日の夕食」は、

茄子と鳥と梅入りのあったかうどん。

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これまた至福の時でございました。


はい。


このシリーズ、あと数曲やりますかね。


そうこうするうちに、すぐに春が来る。


花粉が来る。


(ゲッ!)


……。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 13:53コメント(10) 
2019 エッセイ