September 2019
September 13, 2019
あの人は今
今年観た印象的な映画の一つに
「ゲティ家の身代金」というのがあります。
大富豪の孫が誘拐され、
莫大な身代金が要求されるのですが、
この、どケチで、強欲な爺さんは、
頑として支払いを拒否する。
さあ、この孫の運命は?
とまあ、そんなお話なのですが、
その、血も涙もない、
大富豪の強欲じじいを演じているのが、
この人。
かつて、
「インサイド・マン」という映画では、
頭脳的な銀行強盗集団に狙われる、
ちょっと怪しい過去がありそうな、
銀行の頭取の役を好演しておりましたし、
最近では、こんな映画でも、
素晴らしい演技を魅せてくれました。
そうか、
クリストファー・プラマーさんと、
おっしゃるんですね。
で、これはちょっと調べてみたくなって、
早速wikipediaを開いてみました。
なになに、
1929年生まれのカナダ人。。。
ということは、
御年90才ではありませんか!
そして、まだ現役!!
ひえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ。
お元気ですねえ〜。
1958年から2018年までの60年間に渡って、
膨大な数の映画に出演されています。
で、その作品リストの最初の方に、
「1965年 サウンド・オブ・ミュージック」
というのを見つけました。
「サウンド・オブ・ミュージック」と言えば、
ジュリー・アンドリュース主演の、
大ヒットしたミュージカル映画。
ご覧になった方も大勢いらっしゃると思います。
「へえ〜、あの映画にも出てたんだ…。
何の役だったんだろう?」
と、さらに調べていくと、、、
なんと!
嘘だろ!!
え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?!?
「トラップ大佐」!!!
あのトラップ大佐の現在だったんですね。
いやあ驚きました。
今年、最も驚いたことの一つです。
そう言えば、
「手紙は憶えている」の中で、
上手にピアノを弾くシーンがありました。
美しいバリトンで、
「エーデルワイス」を歌った人ですから、
今にして思えば、
ピアノなんて楽勝だったわけですね。
いやあ、びっくり、たまげた。。。
お次はこの人。
これも先日観た、
「フェイク・クライム」という映画で、
渋〜い詐欺師の役を好演しておりました。
あまり見ない顔なのですが、
ちょっと気になったので、
これまたwikipedia、wikipediaっと。
どれどれ、
1940年アメリカ生まれの79才。
主な作品「ゴッドファーザー」(1972年)
何?
「ゴッドファーザー」だと!?
「ゴッドファーザー(Godfather)」3部作は、
私が20世紀最高の映画と信じて疑わない、
フランシス・コッポラ監督の普及の名作!
もう何回見たかわかりません。
その「Part 1」に出てただと?
このじいさん。。。
何の役で??
……。
嘘だろ?
え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?!?
「ソニーだ!!!」
ソニーというのは、
マーロン・ブランド扮する、
「ドン・コルレオーネ」の長男で、
本来ならば、
ファミリーの跡を継ぐはずだったのが、
血の気の多さが災いして、
敵対するファミリーに蜂の巣のように銃撃され、
非業の死を遂げるという青年です。
「へえ〜、ソニー、ずっと俳優やってたんだ!」
何となく嬉しくなってしまいましたね。
半世紀ぶりに、友人と再会したような気分でした。
風貌の変化というのは人それぞれですね。
石坂浩二さんや吉永小百合さんのように、
ほとんどイメージが変わることなく、
年を重ねていく人もいれば、
この二人のように、
もう全く別人のような変貌をする人も。。。
この人の場合はちょっとショックでした。
フェイ・ダナウェイさん。
あちゃ〜。。。
私が一番好きな女優だったんですよ。
「俺たちに明日はない」の、あのボニーが、、、
私の憧れの君が、、、
何という変わりよう。。。
そして、
最近の山口百恵さん。。。
ううむ。。。
まあ、自分の場合も、
こっちのタイプですから、
あまり人のことは言えませんがね。(笑)
こんなんが、、、
こんなんになっちゃいましたから。
あははははははははは。
(いささか自虐的…)
白状しますとね、、、
年をとっていくうちに、
自分の風貌がどんどん変わっていくのを、
寂しく思う時期もあったのです。
写真を撮られるのも嫌だし、
鏡を見るのも嫌。
でも、最近では、
そういった考えは無くなりました。
「なあに、若い時は若い時。
今は今。
どちらも本当の自分なんだから、
胸を張って生きていこうではないか。」
若い時だって、
いい事もあれば悪い事もある。
年をとっても、
悪い事もあればいい事もたくさんある。
どんな時代も、
自分は自分なんだから、
何も恥じることはない。
今の自分だって、
愛してやらないと可哀想ではないか。
そんな風に開き直れるようになりました。
前述した人たちだって、
「老いた自分が人前に出るのは恥ずかしい」
などとは微塵も考えてないでしょうね。
「若い時は若い時。
でもこれが今の自分。」
堂々と、やりたいこと、やるべきことを、
胸を張ってやっている。
そんな感じがして、
とても気分が良くなりました。
みなさん、カッコいいじゃありませんか〜!
よっしゃー!
俺も負けないぞーーー!!!
……。
て、
今日の私は、
何が言いたいのでしょうか?
……。。。
SHUN MIYAZUMI