December 2020
December 27, 2020
元気が出るクラシック
はじめに。
12/21の渋谷「さくらホール」、
ジャミン・ゼブ『The Gift 2020』にお越しの皆様、
ありがとうございました。

いやあ、無事に開催出来て良かったです。
最近になって、
感染者数がまた急増してますからね。
もう冷や冷やもんでした。

何しろ、
「緊急事態宣言」が出たら終わり。
熱のあるメンバーがいたら終わり。
祈るような気持ちで会場に行き、
みんなが元気でリハーサルに臨んでいるのを見て、
ほっとしました。
とにかく今年は、
「コロナ」「コロナ」で、
振り回された一年でしたからね。
いいこと、あんまり無かった一年でした。
うんうん…。。。
ということで、
今年最後の私のブログは、
『元気が出るクラシック』と題して、
私が落ち込んだとき、
行き詰まったとき、
何をやってもうまくいかないとき、
「元気」をもらって来た、
クラシックの名曲をご紹介しようかなと思います。
「この年末年始は、
家でおとなしくしましょう」
と、菅さんも小池さんも言ってることだし、
みなさんもいかがですか。
大音量で聴くと、
スカッとすること請け合いです。
まずは、
1)ワーグナー
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
第一幕への前奏曲

もう冒頭から熱いです。
この人のハーモニー感覚はすごいですね。
勉強になります。
かなりの自信家で、
「俺より天才はベートーヴェンだけだ。」
と、豪語してたみたいですが、
当たってるから仕方がない。
ま、2番だと言ってるあたりが、
まだ可愛いですかね。(笑)

2)ワーグナー
歌劇「タンホイザー」大行進曲
お次もワーグナー。
とある領主が、
近隣の騎士や貴族を招いて歌合戦を開く。
その人たちが入場する際の、
豪華絢爛な大行進曲。
子供の頃から大好きだった曲で、
最初はオーケストラだけ。
その旋律を途中から大合唱が引き継ぐという構成ですが、
このコーラスが出てくる場面では、
いつもジワ〜っと熱いものがこみ上げる私。。。

3)ベルリオーズ
「ラコッツイ行進曲」
このベルリオーズという人は、
「オーケストレーションの天才」
と言われてるそうですが、
これを聴いただけでも、
納得も納得、大納得です。

とにかくカッコいい!
100点満点!!
古今東西、
ありとあらゆる「行進曲」と言われる曲の中で、
どれか1曲を挙げろと言われたら、
私は躊躇なくこの曲を選びます。
ほんと、いつ聴いても、
カッコええわ〜。
4)ベートーヴェン
「交響曲第7番」
これも、
落ち込んだとき、行き詰まったとき、
よく聴きます。
特に第一楽章と第四楽章は、
この上もなく元気が出ます。
このベートーヴェンという人は、
とにかく不屈の人。
言い換えれば、
とてつもない頑固者。
リズミカルなこの二つの楽章を聴いていると、
「何をそのくらいのことで凹んでんだ!」
という、彼の叱咤が聞こえて来そう。

で、聴いた後は、
なぜか元気になって、
また「頑張るぞー」という気になれるから不思議。
ベートーヴェンさん、
いつもありがとう!
ちなみに、私がよく聴くのが、
ジョン・エリオット・ガーディナーという指揮者の、
このCD。
古楽器を使って、
ベートーヴェン時代のサウンドを、
忠実に再現した交響曲全集で、
この7番は特に秀逸。
これを聴くと、
ベートーヴェンは神でもなんでもなく、
実に人間臭い人だったんだなあと思わせてくれます。

5)ブルックナー
「交響曲第5番」
最後に、
もう少し骨っぽいものが聴きたいという方には、
これがおすすめです。
かつてこのブログでも、
「ブルックナーはお好き」
というエッセイを書かせていただきましたが、
この人も一回ハマると、
中毒になります。

彼の巨大交響曲は、どれも優れていて、
特に5番から9番までは、
甲乙つけがたいのですが、
一番「元気が出る」と言ったら、
やはりこの5番でしょうか。
特に第四楽章はすごいの一言。
これもまた、
「何落ち込んでんだ!
頑張らんかい!」
と、背中を押されてるような気になって、
聴き終わった後には、
すっかり元気になってる私。
ブルックナーの演奏は、
私にはこのギュンター・ヴァントという指揮者が、
一番お気に入りです。
妥協のない厳しい演奏の中にも、
愛が溢れていて、
飽きることがありません。

今は「You Yube」という便利なものがあって、
いつでもどこでも無料で楽しめますから、
ぜひ、みなさんもお聞きになって下さい。
元気に、前向きになれること間違いなし!
ですから。
さあ、そうこうするうちに、
大変だった2020年も、
終わりを告げようとしています。
今年は、
本当にみなさんに支えられた一年でした。
おかげさまで、
なんとか乗り切ることができそうです。
本当にありがとうございました。
「コロナ」の脅威も、
来年には少しずつおさまっていくでしょう。
そして、
ジャミン・ゼブのコンサートにも、
少しずつお客さんが戻って来ますように。。。
まずは健康第一!!!
ですね。
来たる2021年も、
どうぞよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。
SHUN MIYAZUMI