June 2024
June 12, 2024
小澤さん
いやあ、一気に暑くなって来ましたね。
体調管理、お気をつけ下さいね。
それから、
このブログにお誕生日コメントを頂戴しておりました、
Tomomiさん、みどりんさん、飛鳥さん、Erieさん、
お礼が遅くなってしまいましたが、
ありがとうございます。
幸い今のところ、
どこも悪くなさそうなので、
もうひと頑張りさせていただきます。
今後ともよろしくお願いします。
……。
さて今日は、
先日お亡くなりになった、
世界的指揮者の小澤征爾さんのお話です。
「小澤さん」なんて馴れ馴れしく呼んでますが、
もちろん面識はありません。(笑)
ライブで指揮をしてる映像は見たことありますが、
CDもほとんど聴いたことないし、
お恥ずかしながら、
あまり良く分かってなかったのが本音です。
そんな時、小澤征爾さんが、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とやってる、
リハーサル風景という映像をYouTubeで見つけました。
曲はチャイコフスキー「交響曲第6番 “悲愴”」。
いやあ、びっくりしましたね。
世界最高峰のオーケストラと言ってもいい、
あのベルリン・フィルの楽団員に、
何ら臆することなく、
「チェロの動きに対して、ヴァイオリンが遅れ気味だよ。」
とか、
「今弾いてる音の次の音を意識しなきゃダメだ。」
だの、
「そこのホルンはもう少し抑えて。」
とまあ、細かく、細かく注文を付けていく。
楽団員の皆さんは、
彼の注文に応えるべく、
彼が納得するまで何度でも演奏を繰り返す。
その目はみな真剣そのもので、
楽団員の皆さんの、
小澤さんに対するリスペクトが、
ありありとわかります。
(世界一ともいえるオーケストラからも、
これだけ尊敬されてるということは、
やっぱり世界のオザワなんだ…。)
その演奏がこちらです。
いやもう、素晴らしいのなんのって。
こんな美しくも凄い「悲愴」は初めて聞きました。
普通、交響曲は、
第1楽章と第4楽章が売りで、
(表現が俗っぽくてすみません。笑)
真ん中の第2楽章、第3楽章は、
退屈な曲や演奏も多々あるのですが、
小澤さんはそうした楽章も一切手を抜きませんね。
第2楽章の優雅なメロディー、
第3楽章の爽快な行進曲、
も、こんなに魅力的だったとは…。
この小澤さんの演奏で、
チャイコフスキーの偉大さと、この曲の素晴らしさを、
改めて教えられたような気がしました。
「これは、もっと聴いてみたい。」
と、YouTubeを片っ端から聴きあさったところ、
またまた凄い演奏に巡り合いました。
「サイトウキネン・オーケストラ」を指揮した、
ブラームス「交響曲第4番」
もちろんこれもライブ演奏です。
この曲は、
私が最も好きな交響曲で、
クラシックに興味を持った中学生の頃から、
いろんな演奏を聴いてきました、
カラヤン、バーンスタイン、ムラヴィンスキー、
カルロス・クライバー、ギュンター・ヴァントetc.
ま、曲がいいので、
テンポさえ間違えなければ、
ハズレなんてそうそう無いのでしょうが、
この小澤さんの演奏は、
一言で言って、
「熱い」!!!
「圧倒的」!!!
スタジオ録音盤もいくつか聴いてみましたが、
彼の演奏は断然ライブが素晴らしいですね。
このブラームス「交響曲第1番」も秀逸です。
こうしてみると、
小澤征爾さんという人は、
ライブで、アドレナリンが出れば出るほど、
凄い演奏をする方なんだなと、
改めて思った次第です。
ジャズ・ピアノで言えば、
キース・ジャレットのような人ですね。
この人も、
アドレナリン出まくりの、
ライブ演奏の方が圧倒的です。

それにしても、YouTubeって、
つくづくありがたい存在ですね。
ヒマがあると、
学芸大学の「ドトール」に行って、
イヤフォンでいろんな音楽を爆音で楽しんでます。
ただし、途中でCMが飛び込んでくるのだけは、
ちょっと困るのですが、
「なあに、タダなんだから、このくらいは我慢さ。」
と割り切ってます。(笑)
そんなわけで、
遅まきながら偉大な小澤征爾さんに哀悼の意を。。。
本当に素晴らしい仕事をなされましたね。
音楽を大切に大切に作り上げて、
聴衆に感動を届けるという作業の原点も、
改めて教えられた気がしました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
さて、そろそろ梅雨の季節がやって来るのかな…。

今年は何となく空梅雨のような気もしますが…。
すると夏が長いのか…。
ううむ…。
……。。。
SHUN MIYAZUMI