July 2026
July 19, 2026
まつり
ジャミン・ゼブの最新アルバム
『Travessia』が発売されて、
10日が経ちました。
みなさん、
もうお聞きいただけましたか。

このアルバムの中に、
私のオリジナルが1曲収録されています。
「まつり」と言う曲です。

とは言っても、サビの部分は、
有名な現代音楽の作曲家、
バルトークの、
「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」
から引用させていただきました。

バルトークの音楽はとても難解で、
とても万人におすすめはできませんが、
なぜか私は大好き。
いい意味で「クレイジー」だから。(笑)
特にこの曲は、
高校生の頃からよく聞いておりました。
第一楽章の冒頭から、
もうもう気持ち悪いです。
でも、このヴィオラから始まるこの旋律が、
とっても重要。
この曲の根幹を成します。

そして、どんどん弦楽器が増えて、
薄気味悪い旋律がどんどん重複して行きます。
まるで、出口の見えない沼地を、
彷徨っているかのような音楽です。
でも、繰り返しますが、
このモチーフがとても重要!
(後で説明します。)
高校生の時、
これを大音量で聞いていたら、
母が部屋に入ってきて、
「あんた、お化けの出そうな音楽やめてよ。
気持ち悪いから。」
と、クレームをつけて来ました。
もちろん無視して追い返しましたが、
気持ちはわかります。(笑)
そして、
強烈な弦のバルトーク・ピチカートと、
打楽器のようなピアノが炸裂する第二楽章。
いろんなパーカッションの品評会のような、
第三楽章を経て、
問題の第四楽章に突入します。
そして突如現れるこの旋律、
この美しいハーモニー。
第一楽章の冒頭に嫌というほど聞かされた、
あの薄気味悪いメロディーに、
この世のものとは思えないハーモニーが付いていて、
言葉にできないほどの感動を覚えました。
そして、いつ聞いても鳥肌もんです。
(私だけかもしれませんが。笑)
これは「宇宙のハーモニー?」
いや、
「天国のハーモニー?」
あの薄気味悪いメロディーが、
なぜこんな風になるのだ???
私は、ジャズもポップスもクラシックも、
聞きまくって来ましたし、
大抵のジャズ理論も理解しているつもりですが、
こんなハーモニーは初めての体験です。
(耳コピーが出来ない、
なのにこの感動はなんだ!?)

スコアを手に入れて、
一生懸命解明した結果、
一応の謎は解けましたが、
こんな発想をするバルトークという人は、
よほどの天才かクレイジーな人に違いない…。

ベーラ・バルトーク
(1881ー1945)
ああやっぱり、思った通りの風貌だ…。(笑)
そして、私は、
この部分をサビにして、
どうしてもオリジナルを作りたい!
という欲求を捨てきれず、
とうとうこんなものを作ってしまった、
というわけです。

このハーモニーが生み出す謎は、
専門的すぎるし、
ここで書き出すとまた長くなるので、
私のライブの日にでも聞きに来て下さい。(笑)
ただし、ジャミンがやる以上、
ポップで楽しいものにしなくてはいけない。
まあこれは鉄則。
というわけで、
日本古来の打楽器をふんだんに使って、
日本の夏祭りのような雰囲気をつくりました。
和太鼓、鼓、鉦(かね)などが、
ドンドコドン、カカンカカンカン、トコトコトコ。
日本の夏祭りも、
狂ったように踊りまくる「阿波踊り」を筆頭に、
どこかクレイジーですからね。
ということでタイトルは当然「まつり」!!!
そして作詞は、私の敬愛する、
明石在住のMIYAKOちゃんに頼みました。
「Beautiful Smile」
「祈り雪」
「Seasons」
など、これまでもジャミンには、
素敵な詞を提供してくれています。
「MIYAKOちゃん、
ちょっとクレイジーな曲なんだが、
詞書いてくれる?」
と、譜面とデモテープを送りました。
「いいですねえ、クレイジーなの好きです。」
と、その音源を流しながら詞を書いていたら、
まだ幼稚園に行くか行かないかの、
小さな彼女の娘がすごく気に入って、
「ママ、まつりかけて」と何度もせがみ、
そばで踊り狂っていたそうです。(笑)
さすが、MIYAKOの娘ですね。
この子も相当にクレイジーだ。
あははは。
私が日本一と敬愛する山木秀夫さんの、
スーパーなドラミング。
同じく最高のベーシスト岸徹至君の、
グルーヴ感溢れるプレイ。
ピアノも老体に鞭打って頑張りました。(笑)
そして、Y浅ショージ君は、
中尾(昌文)君の持つ和製打楽器の音源を、
ふんだんに使って、
エネルギッシュなサウンド作りに貢献。
クレイジーな皆さんのおかげで(笑)、
とてもユニークな作品が出来上がりました。
賛否両論はあるでしょうが、
「受け狙いだけが音楽ではない。」
と、心を大きく持って聞いてくださると、
とても嬉しいです。
(飛ばさないでねー。笑)
ところでバルトークさん、
これ聞いたら、
何て言うでしょうね?
怒るかな?
………。。。
SHUN MIYAZUMI
July 12, 2026
ボッシュホール
7月8日(水)
ジャミン・ゼブのニューアルバム
『Travessia』が発売になりました。
そして昨日、
その『リリース記念コンサート』が、
センター北にある「ボッシュホール」で開催。
お越しくださったみなさん、
ありがとうございました。

ドイツの会社が作ったホールで、
普段はクラシックのコンサートが多いらしく、
響のいい、落ち着いた空間でしたね。

そして、ずらりと並べられたCDを見ると、
感無量のものがありますね。
この2年間の集大成とも言えるし、
今後のジャミンの道標とも言えるし、
応援してくださったみなさんや、
ご協力いただいた方たちの思いも詰まった、
思い出に残る1枚となりました。
たくさんお買い上げいただき、
ありがとうございました。

それにしてもこの1週間は、
大変な1週間でした。。。
週明け早々に、
相棒のY浅ショーちゃんが、
逆走してきた暴走チャリに激突され、
頭に大怪我をして緊急入院。
でも、頭蓋骨に骨折やらヒビなどがあるものの、
幸い後遺症は残らないだろう、
と言う診断だそうです。
しかも意識ははっきりとあるので、
ショートメールでやり取りしながら、
関係各位と連携して、
なんとかこの日を迎えました。
無事に開催出来てホッとしているところです。
まずは助けていただいた神様や、
医療関係者の皆様に感謝ですね。
彼抜きのジャミン・プロジェクトは、
考えられませんから。
マネージメントのみならず、
このアルバムでも、
彼のサポートがなければ、
ここまでの作品にはなっていません。
それは私が断言します。
それどころか、私の最大の友人ですから、
助かって本当に良かったです…。
そんな、万感の思いで、
このコンサートを見ておりました。

なお、とりあえず退院は済ませ、
今後は通院しながら検査とリハビリ、
なんだそうですが、
場所が場所だけに時間はかかるでしょうね。
焦りは禁物です。
彼も分かっていて、
8/2の「振り替えファンミ」と、
8/4の早稲田「音楽室DX」からの現場復帰を、
目標にして頑張ると言っておりました。
とりあえずお酒はしばらくダメみたい。
ダメだよショーちゃん!(笑)

このアルバムも、
この日のコンサートも、
私は一生忘れることはないでしょうね。
助かって本当に良かった。。。
全ての方に感謝申し上げます。
……。
SHUN MIYAZUMI














