November 19, 2013

COCKTAIL(カクテル) その1


2013年12月18日。

ジャミン・ゼブのニュー・アルバムが発売になります。


そのアルバム・タイトルは、


ジャーン、、、


『COCKTAIL』



えっ?

もう知ってる?


それはそれは、失礼致しました。。。



これ、『Garden』以来久々のフル・アルバムですね。

アルバムとしては、
通算7枚目ということになります。

(『DVD』『元気ですか』『ベスト盤』を除く)


帯原稿にはこんなキャッチ・フレーズが。

「季節を越え、お洒落なひとときに酔う
 スーパー・ヴォーカル・グループ、
 情熱のフル・アルバム

  ジャミン・ゼブ / カクテル」


うまいですねえ。

これ、誰が考えたんでしょう。

(私ではありません)


でも、まさに言い得て妙とはこのことです。

「情熱のフル・アルバム」か…。

うんうん…。。。



ということで、

ここからしばらく、このブログでは、
この『COCKTAIL』を、
私自ら徹底解説してみようと思います。


少し早くはありますが…。

みなさんの鑑賞のお伴になればと…。


そして今回は、「表」も「裏」も、
併せての楽曲解説となります。

楽曲の知られざる逸話、
アレンジ上の種明かし、
制作過程におけるエピソード…。

こんなことも、あんなことも、
面白可笑しく一挙大公開!!!


ですから、

CDを手にされたあとも、
また、このページに戻って来て下さいね。

何度でも、何度でも…。

はい…。



さて、前置きが長くなってしまいました。

まずは、
どんな曲が収録されているのか、
見てみましょう。


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■COCKTAIL

01. Begin The Beguine(6:05)
02. A Groovy Kind Of Love(2:47)
03. Let's Face The Music And Dance(5:38)
04. 祈り雪(5:54)
05. I Wish(4:04)
06. We're All Alone(4:53)
07. Moonlight In Vermont(4:57)
08. Bluesette(5:08)
09. When A Child Is Born 〜Soleado〜(2:57)
10. Let's Do It(5:27)
11. Have Yourself A Merry Little Christmas(4:38)
12. This Night(7:11)

【トータル時間】01:00:16

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確かに季節を越えてますね。

海辺のリゾート地で聴きたい曲もあれば、
クリスマス・ソングまであるという、
バラエティに富んだライン・ナップ。

しかも、12曲で1時間を超えてしまうという、
ヴォリュームたっぷりの内容。

これは聴きごたえありますよ〜。


さあ、もう前置きはいいですね。

さっそく1曲目にいくとしましょう。


わくわく…。

……♪♪♪



01. Begin The Beguine(ビギン・ザ・ビギン)

lyrics & music : Cole Porter
arrangement : Shun Miyazumi, Shoji Yuasa & jammin' Zeb


 さあ、そんなアルバム・タイトル『カクテル』に、
 まさにピッタリのこのナンバー。

 コール・ポーターの名曲「Begin The Beguine」で、
 華やかにスタートです。


 「Beguine」というのはリズムの名前です。
 カリブ海は西インド諸島のどこかで流行った、
 ダンス・ミュージック。

 ズンチャカズッチャ ズッチャズッチャ♪
 ズンチャカズッチャ ズッチャズッチャ♪
 
 ですからタイトルを直訳すると、
 「ビギンを始めよう」ということになりますね。


 ちなみに、このポーターさんは、
 この「Beguine」というリズムがお好きみたいで、
 ジャミンがかつてやった『So In Love』も、
 原型は「ビギン」のリズム。

 ゆったりとした、官能的なスロー・ビギン。

 しかし私は、強烈なサンバでやっちゃいました。

 かまうものか。

 あははは。


 そして、この『Begin The Beguine』も、
 オリジナルは「スロー・ビギン」です。

 しかし、これまた軽快なラテン・ナンバーに、
 モデル・チェンジしてしまいました。

 なぜか?

 曲がおそろしく長いからです。


 普通、スタンダードやポップスは、
 ワン・コーラス32小節くらいが、
 平均的な長さです。

 しかしこの曲は、ワン・コーラスが、
 なんと、、、
 108小節もあるのです。

 こんな長い曲をスローでやったら、
 日が暮れてしまいますね。(笑)


 ということで、アレンジの構成も、
 考えて考えぬきました。

 どうやったら飽きさせないで、
 最後までいくのか?

 曲を分断してピアノ間奏を入れたり、
 ピアノとコーラスが掛け合うバンプ(Bump)を、
 新たに開発したり。


 あの手、この手を駆使して、
 ようやく出来上がりました、
 ジャミン・ヴァージョン『ビギン・ザ・ビギン』が。

 またしてもポーターさん、
 怒ってるかなあ…。

 かまうものか。

 あはははははは。



 さあ、もう、冒頭から、
 いきなり「カリブ海」のイメージですよ。

 真っ青な空。コバルト・ブルーの海。

 行ったことはありませんが。


 美しいカリブ海に面した、
 高級リゾート・ホテルのオープン・カフェ&バーで、
 トロピカル・ドリンクをオーダーする私。

 すると、向こうの方から、
 カトリーヌ・ドヌーヴのような美女がやって来て、
 「あの、ご一緒してもかまいませんか?」

 お洒落なタキシードに身を包んだ私は、
 笑顔で、さらりと、「ええ、どうぞ」。。。

 そんな絵が浮かぶではありませんか。

 (ん…?)


 ま、冗談はさておき、
 本当に素敵な仕上がりになりました。

 4人4様の個性豊かなソロ回しから、
 ピアノ・ソロを挟んで、
 後半は「ハイ・ノート」をふんだんに使っての、
 エキゾチックで官能的なハーモニーが、
 これでもか、これでもかと続きます。
 
 そう、この曲のハーモニー・パートは、
 各人の持つ「高音」への挑戦とも言えますね。

 まさに、成長著しいジャミン・ゼブの新境地。


 そして、

 相変わらず美しいシンバル・ワークが冴えわたる、
 山木秀夫さんの素晴らしいドラミング。

 各種パーカッションを巧みに使いわける、
 萱谷亮一さんのワクワクするような、
 リズムのオン・パレード。

 そんな、このリズム・アレンジは、
 すべて、わが相棒「Y浅ショージ」のアイディアです。
 
 
 そういえば彼は、
 元「サンディー&サンセッツ」のドラマー。

 ジャマイカの「レゲェ・サンスプラッシュ」で叩いた、
 日本人初のドラマーなんですよ。

 カリブといえばショーちゃん。


 ショーちゃん、ありがとう。

 やるときはやるね。

 おれたち…。

 (自画自賛)


Piano & Keyboards : Shun Miyazumi
Bass : Tetsuyuki Kishi
Drums : Hideo Yamaki
Percussion : Ryoichi Kayatani


-------------------------------------------


あらあら、

もうこんな時間。

本当はあと2曲くらい行こうかと思ってたのですが…。


いずれにしても、

これから楽しい話題が満載のジャミン・ゼブ。


この冬はジャミンから目が離せませんよ〜。


次回も早めに更新予定です。


がお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!


(本編久々の登場)



ん…。



(つづく)




いやあ、このアルバムは、

本当に時間がかかりました。


思い起こせば、
レコーディングを本格的に始めたのが、
今年の1月23日。

ところが、その前日に母が倒れて、
いきなり私はレコーディングをパス。

それから紆余曲折、
いろんなことがあって、
再び軌道に乗ったと思ったら、
今度は私が1ヶ月のリタイア。(7月)

……。


気がついてみたら、
もう11月も半ばではありませんか。

当初は13曲を予定していたのですが、
とても間に合いませんでした。

あいすみません…。


でも、充分聴きごたえのあるアルバムです。

お腹いっぱいになるの間違いありませんから、
今回はこれで許して下さい。


ということで、

しばらくはノンビリしよ〜っと。


えっ?


ダメ?


おい、ショージ!


君は鬼か!!!


(と、さっきとは逆のエンディング)


……。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 16:41コメント(13) 
2013 エッセイ | jammin' Zeb インフォメーション

コメント一覧

1. Posted by mariko   November 19, 2013 17:48
久々のフル・アルバムに期待大です。

ニュー・アルバムが出るたびに宮住さんのユニークな解説がとても面白くて、これを読まない(知らない?)人たちは本当にモッタイナイと思います。

タイトルが「Cocktail」、ジャケット写真はどんなかな〜。
早く手にしたいです。

大切に丁寧に作り上げられた1枚のアルバムをプロデューサー氏自ら楽曲の解説をしてくださるなんて、私たちは本当に幸せ。
2. Posted by ゆめみるこ   November 19, 2013 18:22
5 本当に贅沢すぎるアルバムです!人生でこんなに発売を楽しみにした事はないですね〜CD化を熱望してた『祈り雪』が入っているし大好きな曲ばかり♪宮住先生ありがとうございます☆
3. Posted by 粋酒酔音   November 19, 2013 18:44
二ュ−アルバム「COCKTAIL」のメイキング(勝手にすみません)お待ちしておりました。

出ました!?そのプロロ−グに相応しい(笑)愉し可笑しいカリブリゾ−トでのシ−ン〜早速、タキシ−ド姿の宮住PDとカトリ−ヌ.ドヌ−ヴ似の美女が登場!!
あはは〜ゲラゲラ...いゃ、失礼いたしました。

曲のアレンジで如何様にも表現できる音楽の世界って〜凄いですねぇ!私の大好きな so in love この曲、昔、日曜洋画劇場のタイトルに流れていた曲だったんですねぇ!ジャミンのを聴いて、何て素敵な曲なんだろう..で、調べてみたら、その事が載っていました。
アレンジの素晴らしさですねぇ。ジャミンワ−ルドの音楽なんですねぇ。
今回、湯浅さんがそれに加わり、磐石な出来上がり!

早く二ュ−アルバムを手にしたいです。聴きたいです。

この愉しいブログ解説を再度、読み返しながら...!

4. Posted by KAGOME   November 19, 2013 22:37
こんばんは

解説の一曲目ですね。
ありがとうございます。

曲目をみて、期待していた大好きな曲が入っていることを確認して、嬉しいな〜と。

解説も、発売も、来月のライブも期待してます。

5. Posted by HM   November 20, 2013 10:50
 こんにちは。
 このアルバムの発売をずっとずっと待っていました。
 大変なご苦労を乗り越えて創り上げてくださったこと思うと、より大切な一枚になりそうです。
 年末に向けて益々お忙しいご様子ですが、どうぞご自愛くださいますように。
 あぁ〜!12月18日が待ち遠しい♪
6. Posted by 卯月   November 20, 2013 11:40
宮住先生

待ちに待った解説が始まりました!
ありがとうございます!

次も、すごーく楽しみにしています!!
7. Posted by Tomomi   November 20, 2013 21:43
宮住先生

(あっ!油断してたら新譜の解説が更新されている....

先生!「COCKTAIL」の完成おめでとうございます
待ってましたーー(パチパチ。。おっ!。。よっ!。。ピュ〜ピュ〜〜!←いつもより盛り上がっています。。

この曲はその昔フリオ・イグレシアスがカバーして何かのCMでTVから流れてきていたので、先生とカトリーヌ・ドヌーヴとの物語のくだりが、イメージしやすいですぅ〜〜〜(笑)

C「May I sit here?....」
M「sure!」
(彼女はフランス語?でしょうか。。。)

みたいな。。。

若いジャミンが唄うカリブ沿岸のイメージはup tempoのBeguineなのですねそしてY浅さんのドラムアレンジもボイントなわけですね

う〜〜ん。いつか本当のカリブのビーチで、ジャミンの「Begin The Beguine」を聴きながらロングのトロピカルカクテルなぞ飲んだりして、のんびりしたいナ〜〜〜


8. Posted by ぶるうべりぃ   November 20, 2013 23:49
5 宮住先生
こんばんわ…

赤い文字のカクテル
なんて美しい!
情熱の赤ですね!

すご〜くすご〜く
待ってました!!
あんな曲♪こんな曲♪
くわし〜い解説…
きっと、何度も何度も読み返しながら…
明日、写宮住ブログします(^O^)

楽しみ〜(≧∇≦)
ありがとうございましたm(_ _)m

ルンルン…

9. Posted by SHUN MIYAZUMI   November 22, 2013 11:11
みなさん>

こんにちは。
そして楽しいコメントの数々、
ありがとうございます。
こちらこそ楽しませてもらってます。

それにしても今日はいい天気ですねえ。
「雲ひとつない」とはこのこと。
明日も晴れそうだし、いい週末になりそうですね、

さてと、親父の墓参りでも行こうかな。
12月は殺人的な忙しさになりそうだし…。
今のうち、今のうち、

っと…。
10. Posted by すーさん   November 22, 2013 16:27
5 こんにちは(^-^)
みやずみしゃちょー(^-^)
休める時にはゆったりのんびりお休みください
そして今月もセクスィーでスポーティーな
ピアノ演奏(*^▽^)/★*☆♪ご披露くださいませ
11. Posted by ちあき   November 23, 2013 23:45
宮住先生、こんばんはm(_ _)m

収録曲を見ただけで、お腹いっぱいです!!そして、かなぁり大興奮です!!
12. Posted by まーがれっと   January 06, 2014 14:22
5 宮住様、初めまして。
「COCKTAIL」良いですね―!今までのアルバムも全部良いけど、「COCKTAIL」最高です!
私、?年前に還暦を迎え、その頃初めてjamminを聴きそれ以来はまっています。若い頃ずっとR&Bやポップスを聴いていたので(今でも聴いていますが)その頃の曲がjamminの曲となって私の前に現れる度に新しい感動を覚えます。コンサートでJohn SebastianのDAYDREAMが出てきた時は涙が出そうでした。「COCKTAIL」でも本当に素晴らしいアレンジで聴き応え抜群です。やっぱり涙が出そうになりました。
これからどんな曲がjamminの曲となって現れるのかとっても楽しみでわくわくしています。jamminのみなさんにもどうぞよろしく!
13. Posted by 川島栞里   January 21, 2022 19:31
Begin the beguineは「うんこと言います」というA BEAT Cの空耳で有名です。
デイブ・ロジャースの作ったメロディーに会わせて清々しくフリオ・イグレシアスの歌う「うんこと言います」は、うんこが出てきてスッキリするイメージでは?

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