2015 エッセイ

【タイトル一覧】
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  • 私の10大ニュース 2014

December 31, 2015

さよなら五十肩


今年もあと数時間で終わろうとしています。

思えばこの2015年は、忙しい中にも、
本当に充実した一年でした。

ジャミン・ゼブの歴史のなかでも、
特筆すべき一年だったのではないでしょうか。


「皇室ご臨席のコンサート」
「日本ダービーでの君が代」
「ケネディ駐日大使と同じ壇上での両国国歌」
「安倍総理夫人イベントにおけるミニ・ライブ」

身に余る光栄とも言える、
そんな輝かしいステージの数々は、
今も昨日のことのように、
しっかりと瞼に焼き付いております。


一方で、高校生・中学生を対象とした
「芸術鑑賞会」も、
たくさんやらせてもらいましたし、

それこそ、北は北海道から南は九州まで、
数えきれないほどの遠征をこなし、
各地に「ジャミン旋風」を、
巻き起すことが出来たように思います。


そんな、

一見、素晴らしかった2015年。。。


その陰で、

私は人知れず、

こんな病と闘っていたのです。


それは、、、

『五十肩』

……。



あれは確か5月か6月のこと…。

いつものようにシャワーをしていると、
なにげない動作をしただけなのに、
左肩に強烈な痛みを感じたのです。

それはもう「激痛」と言ってもよく、
呼吸をするのも苦しいくらい…。


「これはどこか痛めたかな?
 でもまあ、ただの筋肉痛だろうから、
 いずれ治るだろう。」

と、高(たか)をくくっていたのが大間違い。


これが、日を追うにしたがって、

どんどんひどくなっていくのです。


車のドアを左手で開いただけで「痛っ!」

電車のつり革を左手で握ってると、
急ブレーキで「痛〜〜〜〜〜〜〜い!」

寝返りの度に、
あまりの痛さで夜中に何度も目が覚める…。

荷物を網棚に上げることも出来ず、
降ろすときにはさらに激痛。


「いた〜〜い!」

「いた〜〜〜〜〜〜い!!」

「いた〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!」


そして、ついには、私の左腕は、
肩くらいまでしか上がらず、
後ろに回すこともできず、

いやはや、
惨憺たる状況になってしまいました。

トホホ…。


「筋肉痛どころか、
 これは靭帯が切れたのではないか…。
 いや、もしかしたら骨折かも…。」


それでも2ヶ月くらい放置して、
自然治癒に期待していたのですが、

あまりの痛さに耐えかねて、
ついに意を決して病院に行くことにしました。


そこで医者から宣告されたのが、

「これは典型的な五十肩の症状です。」


(五十肩…???)



64才にもなって、
「五十肩」でもあるまいと思ったのですが、

本当にそういう病気があるんですねえ。

あははは。

(笑いごとじゃない!)


そして医者から、
こんなパンフレットをもらってきました。

「弁慶・牛若丸の肩痛教室」

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この中には、
「五十肩」の症状、対処法などが、
詳しく書かれています。

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「寝返り」はもっとも危険なので、
悪い方の腕の下にクッションを置き、
バスタオルを抱えて寝るといいですよ、
などなど、実に親切なご指導のあれこれ。

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さあ、ここで役立ったのが、
とあるファンの方から偶然頂いていた、
ゼブラ柄の柔らかいバスタオル。

いやあ、これ本当に助かりました。

これを抱いて寝るだけで、
実に楽になるんですねえ。

遠征の際も、
これだけはいつも持って行くようにしました。

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そしてリハビリ。

このパンフレットにあるような運動を、
何種類か、毎日3回。

涙ぐましい努力が始まりました。


旅先でも、

リハーサル会場でも、

「痛さ」に耐えながら必死でリハビリ。

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リハビリ後はこんなクリームも効果的とか。

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裏表紙の牛若丸君のひと言が泣けますねえ…。

「五十肩は、
 治るまでに長くかかるけど、
 必ず良くなるのだから、
 元気を出して、
 うまくつきあっていくことが大切だよ」

(ぐすん…)


弁慶さんは、

「拙者といっしょに、
 五十肩を乗り切りましょう!」

(ぐすん、ぼく頑張るから…)

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さあ、その甲斐あってか、
11月くらいからみるみる良くなってきました。

もう95%くらいは、
元に戻ったような気がします。


こんなことなら、

もっと早く医者にかかれば良かった…。


ただの筋肉痛だと思って、
街のドラッグストアで買った、
湿布なんかやってましたもん。

これ大間違いで、
冷やしちゃだめ、
あっためなくちゃだめなんだそうです。


これから「五十肩」を体験される方、

ぜひとも、
早めに医者にかかることをお薦めします。


何ごとも早期発見、早期治療。

これですね。

うんうん。


というわけで、

「さよなら五十肩」!!!


今となっては笑い話になりましたかね。

あはははは。


(ん…?)



最後はそんなお話でした。


今年も本当にお世話になりました。


来る2016年も、

各地にジャミンのハーモニーで、

元気と癒しを与えられるよう、

頑張ることをお誓い申し上げます。


みなさまにとりましても、

素晴らしい年でありますように!


ありがとうございました。


See You!


(感謝をこめて…)



SHUN MIYAZUMI


woodymiyazumi at 18:24|この記事のURLComments(5)TrackBack(0)

December 24, 2015

メリー・クリスマス!


今日は『クリスマス・イヴ』

♪Silent Night〜 Holy Night〜♪


て、この暖かさじゃ、

なんか気分出ないですねえ。


北国の人は大変でしょうが、
今年の東京は本当に暖かい…。

この冬、ダウンなんか、
数えるくらいしか着てませんから。

「暖冬予想」どうやら当り…。



そんな中、
忙しかった今年もなんとか一段落の私。

やれやれ…。

ホッ…。


それにしても、
いろんな所に行きましたねえ、
今年は…。


特に後半の「旅から旅へ」は、
かつて経験したことがないくらいの、
凄まじさ…。

いやあ、よく保(も)ったもんです。

体力も、胃袋も、肝臓も…。

(ん?)



というわけで今日は、
2015年の私の旅のあれこれを、
ちょっと振り返ってみましょうかね。

首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)以外にも、
こ〜んなに、
たくさんの土地を訪れたのでした。。。


2月 名古屋

3月 名古屋

4月 岡崎(愛知)

5月 大阪、高松、松山

6月 名古屋、旭川、名寄(北海道)、札幌、
   松本、木曽(長野)、新潟、いわき(福島)

7月 名古屋

8月 佐久平(長野)、軽井沢(長野)、金沢

9月 京都、名古屋、福岡、新潟

10月 松本、豊田(愛知)、福岡、熊本、佐賀、
    大分、広島、磐田(静岡)

11月 盛岡(岩手)、岡崎(愛知)、大阪、
    鶴岡(山形)

12月 広島、名古屋、豊田(愛知)、桐生(群馬)


とまあ、まさに全国くまなく、
といった感じですね。

ふ〜…。


このうち、
旭川、名寄、木曽、佐賀、磐田は、
私にとっても初めての場所でした。

みなさん、またお会いしましょうね。

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(旭川ラーメン最高だったね、ショーちゃん)

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(名寄は白夜。真冬はマイナス20度以下だとか…)

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(白夜を眺めるつぶらな瞳。わんわん!)

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(木曽は山の中)

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(島崎藤村「夜明け前」の舞台とか…)

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(佐賀牛のスキヤキ)

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(かつて夏の甲子園で優勝した佐賀商業)

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(おお、2列めにはあの五郎丸選手が…。
 彼の本拠地の磐田にも。これも何かの縁か…。)

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(雨予想を覆して毎日晴天の磐田。晴れ男復活の年)

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(ジャミン・ゼブ、今年もがんばりました!)

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(太宰府天満宮も初めて訪れましたよ〜)


とまあ、新しい思い出もいっぱい出来た、
充実の1年でしたね。


各地で熱烈歓迎を受けた、
ジャミン・ゼブのメンバーも、
手応えを感じた1年だったのではないでしょうか。

行く先々でのいろんな方との出会いや、
その土地ならではの美味しい物、
そして美しい自然にも触れることが出来た、
幸せな1年でございました。


来年も、
もっともっと各地で、
「ジャミン旋風」を巻き起こしたいですねえ。

頼むよショーちゃん!

(ん…?)


ちなみにあと15県で、
「47都道府県完全制覇」のジャミン。

青森、秋田、山梨、富山、福井、滋賀、奈良、
和歌山、島根、徳島、高知、長崎、宮崎、鹿児島、
そして沖縄…。


これらの地域のみなさま、

ぜひジャミン・ゼブをお呼び下さい。


心よりお待ち申し上げております。

……。



さあ、というわけで、明日(12月25日)は、

今年最後の学芸大「A'TRAIN」ライブ!


忘年会も兼ねて、

大いに盛り上がりたいと思っております。


どうぞいらして下さいね。



では今宵も、

ひとり寂しく繰り出しますかな、

学大に…。

(他に行くとこないのか)


♪雨は夜更けすぎ〜に 雪へと変わるだろう〜♪

(暖冬だから降らないよ)

♪ひとりきりのクリスマス・イヴ お〜〜〜♪

(毎年のことだろう)

♪サイデンナー ホーデンナー♪

(関西人か!)



ん…?


………。



SHUN MIYAZUMI


woodymiyazumi at 17:30|この記事のURLComments(10)TrackBack(0)

November 22, 2015

ニュー・シネマ・パラダイス


先日、大阪の新歌舞伎座で開催された、
クラシック・ヴォーカル・ユニット
「THE VOICE」さんのコンサート。

光栄にも、我がジャミン・ゼブが、
ゲストとしてお招きをいただきました。

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さあ、そこで、せっかくだから、
なにか共演しようということになり、
選ばれた曲が、

「Time To Say Goodbye」

「Cinema Paradiso」

の2曲。


共に「THE VOICE」さんの得意のレパートリーであり、
ジャミンにとっては初のイタリア語ということもあり、

「よーし、こりゃ燃えるなあ。」

とばかり、ジャミンの歌うパートを、
ハーモニーもふんだんに書き上げて、
本番に挑んだのですが、、、

なかなか素敵に仕上がったのではないかと、
ちょっと自惚れております。

むふふ。


さて、その「Cinema Paradiso」とは、
言わずと知れた「ニュー・シネマ・パラダイス」。

ジュゼッペ・トルナトーレ監督の名を、
一気に世界中に知らしめることになった、
映画史上不朽の名作ですね。


数々の「マカロニ・ウエスタン」でも知られる、
エンニオ・モリコーネさんの書いた、
美しいテーマ音楽に涙された方も、
多いのではないでしょうか。


そんなこともあって、
久しぶりにもう一度観てみようかな、
「ニュー・シネマ・パラダイス」

と、馴染みの「TSUTAYA」に行ってみたら、

こんなのを見つけてしまいました。

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173分にも及ぶ、
『完全オリジナル版』!!


20数年前に観た時も、
「ああ、いい映画だなあ…。」
と感銘を受けたのですが、

そのときはおそらく、
123分の縮小版…。

いやあ、この完全版には、
もっと打ちのめされてしまいました。


かつて愛し合ったエレナとの再会、後日談、
つまり主人公トトの悲恋にスポットがあてられていて、

ゆえに、あのラスト・シーンでは、
もっと泣けるのです。


いやあ、いい大人の分際で、
またしても不覚の涙、涙。

泣いた、泣いた。。。

もしもあのとき息子が部屋に入ってきたら、
とんでもなく無様(ぶざま)な親父の姿をみて、
あきれ果てたことでしょう。

「あはは、笑えば笑え。」


さらに、この年になりますとね…、

初老になった主人公トトの心の動きもよくわかるし、
老いたトトの母親の台詞も、
ひと言ひと言がしみじみと伝わってくるんですね。

若くしてこれを制作した、
トルナトーレ監督の天才に、
改めて驚かされました。


そしてあの有名なラスト・シーン。

名画と言われる数多くのラブ・ロマンス映画の、
感動のラスト・シーンやキス・シーンを繋ぎ合わせて、
それをこの映画全体のフィナーレにしてしまう。

このアイディアだけでも天才を証明しています。

ずるいぞトルナトーレ。


そこに、エンニオ・モリコーネの、
美しい音楽がさらに追い打ちをかけるように、
観客の涙を誘う。

映画史上最も「泣ける」フィナーレ、
と言ったら、言い過ぎでしょうか。

憎(にく)いぞトルナトーレ。


まだ観たことのない方のために、
これ以上は書きませんが、

その昔観た方も含めて、
ぜひこの「完全オリジナル版」を、

私はお薦めします。


映画が好きで好きでたまらない、
少年トト。

か…。

そういえば、私の少年時代もそうでしたね…。


かつてこのブログにも書きましたが、
子供の頃、私は「東映時代劇」の大ファンでした。

近くの映画館に、
新しい映画がかかると、
父にせがんで連れて行ってもらう。

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市川歌右衛門…。

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大川橋蔵、美空ひばり、大友柳太朗…。

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片岡千恵蔵、中村錦之助、月形龍之介…。


そのうち父もかまってくれなくなりましたが、
それでも私は一人で物欲しそうに、
映画館の前をウロウロ。

するとすっかり馴染みとなった映画館のおじさんが、
「いいよ坊や、入んなよ。」

と、タダで観せてくれるようになりました。

まるでアルフレードとトトの関係ですか。(笑)


私が小学校1年から3年、すなわち、
昭和33年から35年くらいまでの東映時代劇は、
ほとんど観てるんじゃないでしょうかね。

しかもタダで。

あははは。

いい時代でした。。。


ポカ〜ンと口をあけて、
ひたすら銀幕を観るトトを見て、
そんな幼い自分を投影しておりました。

投影時代劇。

(いや、これはおそまつ!)



それにしても、

若い頃観て感動した映画も、
年をとってから観てみると、
また違った良さを発見できるんですね。

ここんとこ新作ばかり観てる私ですが、
来年はもっと旧作も観なくては、

ですね…。


そして、改めて思ったのは、
映画における音楽の重要性。

これもかつて「私と映画音楽」という連載で、
熱く語ったことがありましたが、

もしこの「ニュー・シネマ・パラダイス」の音楽が、
ただの普通の曲だったら、
あんなに感動したでしょうか。

あんなに泣けたでしょうか。


スピルバーグが「E.T.」の試写会で、
こう語ったことがあります。

「音楽がまだ入っていない試写では、
 誰も泣かなかったが、
 ジョン(ウィリアムス)の音楽が入って、
 もう一度見せたら、
 みんな泣いた。
 音楽の力は偉大だ。」


うんうん。


わかるわかる。



今度「泣ける」映画音楽ベストテンでも、


やってみましょうかね。


……。



(おわり)




この「ニュー・シネマ・パラダイス」のテーマ。

そのうちジャミン単独でも、
やってみようかな、
なんて秘かに思っております。

なんでもハモれるところが、
このチームの面白いところですからね。

ま、期待せずに待っていて下さい。


さて今週は学芸大「A'TRAIN」ライブ!

前回もご案内しましたが、
週末が鶴岡遠征なので、

11月25日(水)の変則開催になります。

お間違えになりませぬように。

またまたタノシミマショーね。。。


それにしても、

ぐっと寒くなってきましたね。


ぶるぶる…。

……。


SHUN MIYAZUMI


woodymiyazumi at 17:06|この記事のURLComments(12)TrackBack(0)

October 25, 2015

ブルックナーはお好き その9(最終回)


いやあなんということ…。

前回更新してから、
なんと1ヶ月半が過ぎておりました。


このブログを始めたのが、
2005年のこと。

以来、こんなに更新間隔が空いたのは、
初めてです。

「太宰府天満宮」の記事が、
遠い昔のようです。

……。



それほど忙しい日々を送っておりました。

あの9月中旬の福岡の後も、
新潟、松本、豊田、福岡、熊本、佐賀、大分、広島、
とツアーの連続。。。

さらには、
「半蔵門 AUTUMN SESSION」と銘打った、
東京でのビッグ・コンサートもあったりして…。

ふ〜…。


でもありがたいことですね。

それだけジャミン・ゼブが、
全国区になりつつあるということでしょうか。

年内まだまだ仕事がわんさかですが、
頑張りたいと思います。

それ〜〜〜〜〜ッ。

(ん?)



さて旅の楽しみは、
なんといってもその土地の美味しい物ですが、

車窓から見る風景もまた楽しいもんですね。

これは福岡から熊本へ向かう時の1枚。

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これも。

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これは、佐賀へ向かう時のもの。

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佐賀から大分へ向かう車の中からは、
美しい由布岳を望むことが出来ました。

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さて、今年の4月に始めたこの連載ですが、、、

チェリビダッケのテンポのように、
ゆっくり、ゆっくりと進んでいる間に、
もうすっかり秋景色なんですね。

(単にお前の更新が遅かっただけだろ!)



というわけでこのお話も、

そろそろエンディングに向かうことにしましょう。


チェリビダッケと言う指揮者が、
人生の最後に出会えた、
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団。

You Tubeで観てみると、
楽団員のこの指揮者に対するリスペクトを、
大いに感じ取ることが出来ます。

ついにわかってくれる人たちと巡り会えたんですね。

良かったですね、チェリビさん。


ベルリン・フィルを追われ、
各地を転々とジプシーのような音楽生活を送った、
苦節○十年の孤高の大指揮者が、
ついに得た安住の地ミュンヘン。

彼の解釈を必死で表現しようとする楽団員と、
頑固なまでに自分のスタイルを貫き通した老指揮者が、
一音一音にこめた執念のようなものを感じる、
素晴らしいブルックナーの世界。

思わずのめり込んでしまうような迫力と美しさが、
そこには溢れています。


レコード嫌いだった彼が、
わずかながらも、
こうして素晴らしい演奏を映像に残してくれたことは、
本当にラッキーでした。


思い返してみると、
私がブルックナーという作曲家に興味を持ったのは、
中学3年のとき。

父の転勤で山形に引っ越したときでした。


家の真ん前には当時まだ単線の「奥羽本線」。

その向こうは一面の畑で、
遠く月山(がっさん)が白い雪に覆われて、
そびえ立っていました。

そんな風景とブルックナーの音楽は、
まさにピッタリだったんですね。


転校生であるがゆえの、
慣れない環境と日頃の寂しさをまぎらわすように、
その頃は、「6番」と「8番」をよく聴いていました。


それから半世紀もの月日が経ち、
今またブルックナーは、
なぜか私の心に突き刺さってきます。

その頃とはまた違った響きとなって…。

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You Tubeに残された、
ミュンヘン・フィルを振る、
チェリビダッケのブルックナーは、
「4番」「5番」「6番」「7番」「8番」の5曲。


どれもテンポが遅いゆえに、
ビオラやチェロといった中・低域の弦の動きも、
はっきりと聴き取ることが出来ます。

道ばたに咲く、
一片の草花にも愛情を注いでいるかのようで、
ほっと安らぐことが出来ますね。

そして強烈なブラスに導かれた全体演奏は、
いつも魂を揺さぶられます。

「ああ、これがブルックナーなんだ…!」


このうち「7番」は、
決別してから30年後に、
あのベルリン・フィルと共演したものもありますが、
断然ミュンヘン・フィルとの演奏の方がいいですね。

一体感が違うのです。


「7番」というのは、
ブルックナーの中では、一番ロマンチックですから、
女性が入るのにはいいかもしれませんね。

さながらワーグナーにおける、
「トリスタンとイゾルデ」のような存在。


初心者の方は、

「7番」→「6番」→「8番」→「5番」

の順にチェックしてみてはいかがでしょうか。



ところで、

忙しい現代人が、
そんなゆったりしたテンポの音楽を、
聴いてる時間なんかないよとおっしゃる、

そこのあなた。


もう一人、

私の大好きなブルックナー指揮者を、

最後にご紹介します。


彼のテンポはオーソドックスです。

しかし頑(かたく)なまでに、

ブルックナーの本質を表現してると思います。


その名を、

ギュンター・ヴァント
(1912ー2002 ドイツ)

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この人も苦労人です。

カラヤンやベームやバーンスタインといった、
華やかなマエストロ人生を送った人たちと違って、

地方の名もなきオーケストラを、
一生懸命指導して回った、

これまたチェリビさんと同じような人生でした。


しかし晩年になって、ようやく認められ、
最後はベルリン・フィルをはじめとする、
世界の一流オーケストラに客演。

良かったですねえ、ヴァントさん。


ただしYou Tubeでは発見できませんでした。

よってCDのみ。

この人のおすすめは、
「8番」「7番」「9番」「5番」


CDのヴァントさんと、
You Tubeのチェリビダッケさんを比較しながら、
テンポの違いや表現の違いを楽しむのも、
一興かもしれませんね。


ただし、どちらも、
なるべく大音量で聴いてくださいね。

でないと、ブルックナーの、
壮大な世界に浸ることが出来ませんから。

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ああ、ヴァントもいいなあ…。

ちなみにこの人の古典物もみな素晴らしいです。

ブラームスやチャイコフスキーの交響曲も、
最高の演奏を聴かせてくれます。

ご参考までに。


さてそんなブルックナーさん。

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人生の最終コーナーに入った私が、

なぜか再び彼の音楽に惹かれるようになりました。


そういう音楽なのかもしれませんね。


そして彼の作品を演奏するには、

晩年のチェリダッケやヴァントといった、

これまた苦労人の方がピタッとハマる。


思えばブルックナーも苦労人。


となると、

今まさにそんな音楽にハマる私も、

やはり苦労人。


(えっ?)


いやいや。


(えっ???)



いやいや、


まあ、


そういうことにしておいて下さい。


あははは。


……。



(ブルックナーはお好き おわり)




今週、10月27日(火)〜29日(木)

今度は静岡県磐田市にまいります。

磐田地区の高校芸術鑑賞会。


で、来週は盛岡と岡崎。

再来週は大阪…。


いやいや、まだまだ旅は続きます。


そんな間隙をぬっての、

学芸大「A'TRAIN」ライブ。

予定通り10月30日(金)に開催致します!!


秋の夜長に、

ジャズ・ピアノとお酒はよく合いますよ〜。


タノシミマスカー?


エ〜、タノシミマショ〜〜〜!


ん…?



SHUN MIYAZUMI


woodymiyazumi at 18:44|この記事のURLComments(14)TrackBack(0)

September 15, 2015

太宰府天満宮


福岡に行って参りました。

ジャミン・ゼブ「中州ジャズ」初参戦の、
同行カメラマンとして。

(ん…?)


その模様は、
あちら「ゼブログ」に詳しく掲載されてますので、
ここでは省略致しますが、

まあ、楽しいなかにも、
充実したツアーであったことは、
間違いありません。


関係各位のみなさま、
駆けつけてくださったファンのみなさま、
ありがとうございました。


そんなツアーの最終日。

KBC「サンデーおすぎ」という、
ラジオ番組のあとは、
夜8:00のフライトまで自由行動。


私とショーちゃんは、
「せっかくだから、
 太宰府まで行ってみようじゃないか、
 ということになりました。」

福岡は何度も来ておりますが、
ここまでの長い自由時間は初めてですから、
これは滅多にないチャンス!


ということでやって来ました。

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ゆ「来ましたね。」

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参道の両側には、
ビッシリと土産物屋などが立ち並ぶ。

なんかいい雰囲気ですよ〜。

IMG_4983


で、最初に目にとまったのが、
名物の「梅が枝餅」なるもの。

1個120円というので、
さっそく試してみることに。

「あっちっち…。」


そう、これって、
あつあつで食べるんだそうです。

「うん、これは美味い!」

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と、そうこうするうちに、
鳥居までやって来ましたよ。

では、記念のお写真をパチリ。

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はい、あんたもパチリ。

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本殿に向かうには、
赤い欄干の橋をいくつも越えて…。

なんか、平安の時代が偲(しの)ばれて、
これまたいい感じ…。

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お天気のいい日曜日ということもあって、
たくさんの観光客が訪れてました。

でも、そのうちの大半は、
中国と韓国の人たち。

大げさでなく、
日本語話す人の方が少ない気がしました。

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そして楼門までたどり着く。

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ゆ「あちらが本殿ですね。
  お参りすると、頭が良くなるそうですよ。
  さ、どうぞ。」

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み「いやいや、
  俺はこれ以上頭が良くなっても困るから、
  君こそお参りしたらどうだね、ゆあさ君。
  さ、私にかまわず、どうぞどうぞお参りを。」

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ゆ「あはは、何をバカなことを。
  私こそ、これ以上頭が良くなる必要は、
  ありませんですのよ。
  さ、宮住さんこそどうぞどうぞ。」

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「……。」


いやあ、それにしてもいい天気だこと。

初秋の風もそよそよと吹いて、
本当に気持ち良かったです。

山も綺麗ですねえ。

菅原道真公の時代も、
こんな風に見えてたんでしょうね。

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「東風(こち)ふかば にほひおこせよ 
 梅の花
 あるじなしとて 春なわすれそ」

無念のうちに太宰府に流された、
菅原さんを慕って、
一夜のうちに京から空を翔けてきたという御神木。

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久しぶりに命の洗濯ができましたかね。

思いきって来て良かったです。

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帰りにまたまたお店を覗くと…、

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というわけで、
名物の「梅が枝餅」も、
お土産に買ってきました。

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ということで今日は、

ブルックナーを一休みして、

ショート、ショートでお送りしました。


楽しかったな福岡…。

……。


ところで今回は、
福岡が大好きな、息子の裕介君も参戦。

彼のFacebookにも、
楽しそうな記事が満載ですよ。

そちらもぜひ…。



それししても、あわただしい3週間でした。

佐久平、金沢、京都、名古屋、福岡、、、

ふ〜…。


で、帰ってきたら、

仕事がどっちゃり溜まっておりました。


あ〜あ、


あ〜あ〜〜〜〜、、、


現実に引き戻される〜、


あ……。



SHUN MIYAZUMI



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September 04, 2015

ブルックナーはお好き その8


夏の名残りを惜しむようなセミの声と、

涼しげな鈴虫や松虫の声が、

「ミーンミーン」「チンチロリン」

と大合唱♪♪♪


今年も、そんな季節になりましたが、

みなさまお変わりありませんでしょうか。


さて、もうみなさんご承知でしょうが、

8月後半から、
私とショーちゃんとジャミン・ゼブは、
しばし東京を離れておりました。

8月24日から27日までは、
長野県佐久平というところ。

佐久地区の中学生を対象とした、
音楽鑑賞会。


8月25日には、
ジャミンの結成9周年を、
みんなでお祝いしました。

パチパチパチ。

IMG_4406


そして、翌8月28日から31日までは、
「金沢アカペラ・タウン2015」。

金沢の街に鳴り響くジャミンのハーモニーは、
また一段と素敵でしたよ。

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そしてここでは、

8月30日に誕生日を迎えた我が相棒、
ジャミンにとってはなくてはならない、
マネージャーY浅ショーちゃんを、

「バースデー・ケーキ」ならぬ、
「のどぐろの塩焼き」で、
お祝いしたのでした。

パチパチパチパチ。

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この両地区の活動のもようは、
あちら「Zeblog(ゼブログ)」に、
たくさんの写真とともに掲載しましたので、
ぜひご覧下さい。

同行カメラマン(?)による、
汗と涙と笑いの結晶です。(笑)


では本題に戻って、

ブルックナーのお話。


(もういいよ)


いやいや、まあ、そう言わずに。

あははは。


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Anton Bruckner(アントン・ブルックナー)
(1824ー96 オーストリア)


ブルックナーの音楽は「難解」。

よくそんな声を耳にしますが、

はたしてそうでしょうか…。


確かに、あのゴツゴツとした構成は、
とっつきにくいかもしれませんね。

メンデルスゾーンやラフマニノフといった、
美しいメロディー、華麗なサウンドとは、
かなりかけ離れてますもんね。

ベートーヴェンやブラームスのような、
抜群のアレンジ、構成力、よどみない展開とも、
ほど遠い…。

……。


でも、前回書いたように、

この音楽を「登山」に置き換えると、
意外とスンナリ、
入ってくるのではないでしょうかね。


そんな彼の音楽人生もまた、

決して恵まれたものではなかったようです。


せっかく心をこめて書いたのに、
なかなか演奏までには漕ぎ着けず、
何曲かの交響曲は、
彼自身、生涯聴くことができなかったといいます。

ああ、かわいそう〜。


あるいは、その常識はずれの構成ゆえ、
周りからは何度も「書き直し」を求められる。

尊敬するワーグナーやブラームスからも、
非難を浴びたり、
その支援者からは妨害まで受けたり…。

ああ、かわいそうだな〜〜。。


何人かの女性に恋をして、
何度も求婚したそうですが、
ついには独身のまま生涯を終える。

ああ、なんてかわいそうな〜〜〜。。。


しかし彼は、

書き直しには何度も応じたものの、
終生そのスタイルを、
変えることはありませんでした。


頑固で、いちずで、神を崇拝し、自然を愛し、

誰に何と言われようと自分の音楽を信じ、

孤独の中、その生涯を終えたブルックナーさん。


おや、これって、

なんとなく、

チェリビダッケさんの人生と、
重なるところがありませんかねえ。

……。

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彼の指揮するブルックナーが、
なぜか私の心をとらえて離さないのは、
あながち無関係ではないような気も…。


アントン・ブルックナー。

華麗な音楽人生とはほど遠い、
むしろ不器用とも言えるその生き方と音楽が、
逆に今、全世界でその愛好家を増やしている。

なんだか面白い時代ですねえ。

何故なんだろう?

……??



ま、なにはともあれ、

長尺録音が可能な、
CDというものの画期的な発明により、
ブルックナーの巨大交響曲は、
現代によみがえりました。

そして、
いささか著作権的には問題があるものの、
「You Tube」というものの出現で、
私は、チェリビダッケという、
これまた不器用で頑固で、
しかし独特な才能を持った指揮者を知りました。


ここで比較されるのが、

カラヤンやバーンスタインといった、
華麗な人生を送ったスーパー・スターたち。

でも、彼らの指揮するブルックナーからは、
作曲者自身の姿や本質は見えてきません。


そうした演奏からは、あたかも、

京の和菓子職人が作った、
渋い、簡素な、
しかし通好みの洒落たお菓子が、

ゴージャスなクリームや、
洋風のデコレーションをほどこした、
ただ甘いだけのケーキに変貌してしまう…。

そんな違和感を覚えてしまうのです。


ブルックナーを正しく演奏できる指揮者は、

限られているような気がしますね。

(ちょっと生意気な言い方ですが、お許しを…)


そういう意味で、
私の中で最高のブルックナー指揮者は、
ギュンター・ヴァントと言う人だったのですが、

そこに、チェリビダッケという人が、
ものすごいインパクトで登場してきました。

ああ、iphoneにして良かった〜。


飛躍しすぎかもしれませんが、

私は彼が指揮するブルックナーこそが、
ブルックナー本人を投影しているように、
思えてなりません。

そして、それはまた同時に、
ブルックナーの音楽を通して、
チェリビダッケが、彼自身の人生をも、
投影しているのではないか…。


そんな風にも思えてきますが、

言い過ぎでしょうか。

……。



クラシックに限らず、

いい音楽、いい演奏には、

「人間」「人生」というものが、

色濃く出てきます。


ま、これが音楽の素晴らしさなんでしょうね。

うんうん…。

(と、一人納得…)



もっとも、

今ブルックナーが生き返って、

チェリビダッケの演奏を聴いたら、

大ゲンカになったりして…。


ブ「お前は俺の音楽がわかっとらん!」

チ「何をいうか、この頑固者。
  お前の、ただ長いだけの不器用な音楽を、
  俺だからこんなに感動的に出来るんだぞ!」

ブ「頑固はそっちだろ。
  それにそんな遅いテンポじゃ、
  みんな寝てしまうだろ!」

チ「バカ言ってんじゃないよ、この田舎もん。
  テンポが遅いから、
  ビオラやチェロの美しい響きが、
  より鮮明になるんだろうが!」

ブ「だいたい俺は、お前のその高慢な態度が、
  大嫌いなんだよ!」

チ「お前だって、女には、
  ぜんぜんもてなかったそうだな。
  俺にはよくわかるぜ。わははは。」



とまあ、

まさか、、

こんなことまでには、、、


ならなかったでしょうが…、、、、


……?



(つづく)
  


このお話も、

そろそろプレッシャーになってきたので、

次回あたりで最終回にしましょうね。(笑)


もう少しだけ、

おつきあいのほどを…。

……。



さて、明日からはまたツアーです。

今度は京都と名古屋。

またまた、カメラマン大活躍となりますか。


(ん…?)



で、今月はあと、福岡と新潟と…。


旅が多いな…。


嬉しいけど…。


ふ〜…。


……。



SHUN MIYAZUMI


woodymiyazumi at 15:58|この記事のURLComments(5)TrackBack(0)

August 18, 2015

ブルックナーはお好き その7


8月9日(日)

「ファンミーティング in 東京」3日目のあと、

しばらく夏休みをいただきました。


というより、

勝手に夏休みにしただけの話ですが…。


親父の墓参りをした後は、

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もっぱら、

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そう、甲子園!

今年も熱戦続きで最高に面白かったです。

(まだ終わってませんが…)


そんな毎日を送っているうちに、

なんとなく身も心もリフレッシュできました。


ということで、

そろそろ仕事に戻るとしますか。


ええ…。

名残惜しいですが…。

(なにが!)



さて、そんな夏休み。

海に山にレジャーに里帰りに、
みなさんそれぞれに、
楽しまれたことと思いますが、

ブルックナーの音楽は、
まさに「山登り」と言ってもいいでしょうね。


事実、世界中の登山家の間でも、

大人気なんだそうです。


というわけで、ここからは、
僭越ながらブルックナーの楽しみ方を、
私なりに伝授してみようかと思います。

(大きく出たな)


では、まず手始めに、
「You Tube」で、
「交響曲第6番」を検索してみて下さい。

ブルックナーの巨大交響曲の中にあって、
この曲は比較的演奏時間が短いので、
入りやすいかもしれませんから。

演奏はもちろん、
「チェリビダッケ指揮 ・
 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団」


冒頭から、
バイオリン・セクションが、
高音で2拍3連のリズムを刻んでいますね。

「チャッチャチャチャチャ チャチャチャチャ〜」

そこに、低弦(チェロ、ダブルベース)が、
なにやら不穏なメロディーを静かに奏でていきます。


まるで「樹海をさまよってる」かのようです。

一体この旅人は、
目的地にたどり着けるのでしょうか…。


と、そこに、突然、

強烈なブラス・セクションが、

先程の低弦のメロディーを高らかに奏でます。


そう、それはまさに、

雄大なアルプスの景色が、

突然眼前に広がって見えた瞬間。


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うわあ、感動だ!

がんばってここまで歩いて来た甲斐があった!

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しかし、登山はこれからです。

あの山頂を目指す、
艱難辛苦が待ち構える山登りが、
これから始まるのです。


で、ベートーヴェンやブラームスなら、
ここから類い稀なるアレンジ力と、
見事な構成力でグイグイと進んでいくところを、

ブルックナーは決して、
そうはなりません。

「山登り」とはそういうものだからです。


「盛り上がっていくのかな」
と期待したら、
突然優しい弦楽器の掛け合いになったり、

「そろそろ盛り上がるかな」
と思ったら、
今度は木管楽器が「鳥のさえずり」…。

「ううむ、なんかかったるくなってきたぞ」
と、とりとめのない構成に戸惑ってる矢先、

突然眠気を吹き飛ばすがごとく、
金管楽器が大音量で、
ブワ〜〜〜〜〜〜〜〜ッと迫って来たり…。


これがブルックナーの音楽です。


私は登山家ではありませんが、
登山とはそういうものではありませんかね。

順調に登っていたら、
突然山の天気が急変して、
近くの岩場に非難したり。

逆に、道ばたの綺麗な草花や、
鳥のさえずりに心癒され、
少し立ち止まって休息したり。

決して計算通りにはいかない。


それでも、

「自然の美しさ」と「自然の脅威」
を幾度となく味わいながら、
大変な艱難辛苦の中、

頂上を目指す。

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これって「人生」に置き換えても、
当てはまるかもしれませんね。

プラン通り、計画通り、
順風満帆にいく人生なんて、
そうあるもんじゃありませんし…。


とまあ、

そんなことまで考えさせられるような音楽。


流れるような、華麗な構成力とは無縁の、
ごつごつとした、
一見不器用とも言える音楽。

しかし高い精神性に支えられた、
極めてスケールの大きい世界観。


そして最後はいつも、

「圧倒的」です。


圧倒的な勝利、圧倒的な達成感、

圧倒的な人生讃歌。


この辺はベートーヴェンにも、

相通ずるところがあるかもしれませんね。

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そんなブルックナーさんの人生もまた、

波瀾万丈、

決して順風満帆とはいかなかったようです。

220px-Anton_Bruckner


求婚した多くの若い女性にも、

ことごとく断られたようだし…。


関係ないか。


あははは。



(つづく)




みなさ〜ん、

クイズの出来はいかがでしたか?


おっと、名古屋はこれからでしたね。

どうぞお楽しみに。


さて高校野球。

ズバリ優勝校は?


本命は東海大相模、

対抗は仙台育英でしょうが、

早実は清宮フィーバーもあって乗ってるし、

関東一高のオコエ君もがんばってるし、


いやあ、わかりませんね。


と、後ろ髪引かれる思いで、


仕事に戻る私…。


(ちょっとだけ見ようかな…。)


(おい!)


……。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 16:31|この記事のURLComments(10)TrackBack(0)

July 28, 2015

ブルックナーはお好き その6


暑中お見舞い申し上げます。

な〜んて挨拶が空(むな)しくなるような、
そんな猛暑の毎日ですが、

みなさんお元気でしょうか。


いや、ほんと暑いですね。

脳みそ融けちゃいそうです。


でも、ようやく時間も出来たので、
今日は「ブルックナーはお好き」のつづきでも、
書くことにします。

楽しみにされていた方、
お待たせしてすみませんでした。

……。



そんな「ブルックナーはお好き」。

まるで、チェリビダッケのテンポのように、
ゆっくりと進むこのシリーズですが、、、

(意識してやってるわけではありません。
 本当に忙しかったのです。笑。)

いよいよ今回から、
主役とも言うべき、
ブルックナーの登場です。


いやあ、お待たせしましたね〜、
ブルックナーさん。

220px-Anton_Bruckner

Anton Bruckner(アントン・ブルックナー)
(1824ー1896 オーストリア)


最近ヨーロッパでは、
この人、大人気なんだそうですね。

クラシックのコンサートで、
この人の交響曲を演目に加えると、
まず完売間違いなし、

なんだそうですよ。


その人生において、
必ずしも恵まれた音楽家生活ではなかった、
孤高の作曲家のブルックナーが、

なぜ、没後100年以上経ってから、
急に脚光を浴び始めたのでしょうか。

ううむ…。


ブルックナーの音楽を風景で表すと、
こんな感じですかね。

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そうアルプス。

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大自然。

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私がクラシックに興味を持つようになった、
中学生の頃も、
専門家やクラシック・ファンの間では、

ブルックナーはそれなりに、
もてはやされていました。


海外の著名な指揮者が来日して、
N響を振った演奏などは、テレビで観ていて、
子供心にもそれなりに、
魂を揺さぶられるものがありました。

しかし、レコードを買うとなると、
どうしても躊躇してしまうんですね。


なぜか?

曲がおそろしく長いから。

ゆえに1枚のLP(アルバム)には収まりきらず、
どうしても2枚組になってしまう。


普通のLPだと、
2,500円くらいで買えるものが、
ブルックナーの場合だと、
その倍の5,000円くらいになってしまうのです。

子供がお小遣いを工面して買うわけですから、
これはちと無理があります。

2,500円だって子供にとっては、
大金も大金なわけですから、
これは、ちょっと手が出ない。


ところが、
80年代にCDというものが発明されたおかげで、
様相は一変しました。

収録時間が圧倒的に増えたからです。

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向かって左がアナログのLP盤。
右が言わずと知れたCDですね。


このアナログ盤の理想的な収録時間は、
片面20分と言われていました。

なぜか?

レコードの溝(針の通り道)の幅が、
広ければ広いほど音がいいから。

レベル(音量)、音圧をたっぷり取れるから。


ところが、収録時間が長くなると、
どうしても溝の間隔が狭まってしまう。

盤の内周あたりはもうキツキツ。

したがって全体のレベルを下げなければ、
音も劣化するし、針飛びもおこしたり。

すると迫力がなくなる。


私がアルファ・レコードにいたころも、
社長や録音部の偉い人たちからは、

「アルバムは片面20分以内。
 25分を超えてはいけない。」

と、固く言われておりました。


ところが、

ブルックナーの作品は、
どれもみな巨大です。

圧倒的大編成かつ演奏時間が長い。


あまりにもライブ向きで、
レコードを買って自宅で楽しむには、
かなりの経済力を必要としたのです。


ここに、チェリビダッケともなると、
テンポが遅い訳ですから、
さらに演奏時間が長くなる。

音も悪くなる。


例えば、
ブルックナーの最高傑作と言われる「交響曲第8番」は、
(私もそう思いますが…)

普通1時間20分くらいが相場。

しかしチェリビさんの演奏時間は、
なんと1時間40分!


これでは、
「楽章の途中で面を変えなければ」
などというシーンも出て来たでしょうね。

当然、レコード会社との対立も生まれたのでは、
と推測されますね。


彼がレコード嫌いになっていった一因も、
案外そんなところにあったのでしょうか。


そこへいくと、
カラヤンのテンポは、
他の指揮者のものより、
ちょっとずつ速いです。

LPの収録時間にぴったり収まる演奏だから、
当然音もいい。

しかも演奏が爽快で派手で分かりやすい。


反面、ブルックナーやマーラーといった、
巨大なもの、長いもの、お値段のはるものは、
あまり熱心に取り組まなかった感があります。

まさに、LP時代の寵児ですなあ〜。

やっぱり、音の魔術師ならぬ、
「お金の魔術師」ですか?


う〜む…。

……。



しかしその後、
CDという画期的なものが発明され、
片面80分などという長尺収録が可能になり、

マーラーやブルックナーの巨大交響曲が、
自宅で、お手軽に楽しめる時代になりました。


ここに、
「今頃なぜ彼らが人気なの?」
の秘密があるような気がします。

……。



カラヤンさん、


いい時代に生まれましたね。



そして、チェリビダッケさんは、


早く生まれ過ぎましたかね…。


……。



(つづく)




ジャミン・ゼブ
「ファン・ミーティング in 東京 2015」が、
近づいてまいりました。

8月2日(日)、8日(土)、9日(日)の3日間。


いやあ楽しみですねえ。

毎年ネタを考えるのは大変ですが、
私にとっては、
年に一度の「夏祭り」です。

今年も、大いに楽しみたいと思っております。


で、ここで、
このファンミに参加される方で、
この、私めの、このブログの読者のみなさんに、

特別にいいこと教えちゃいます。

ジャーン!


じつは今年も「クイズ大会」があるのですが、

今年私が書いた記事で、
ジャミンに関するものを、
もう一度読み返す、
あるいは写真を見直してみてはいかがでしょうか。

これで、確実に1問稼げると思うのですが…。

うふふ…。

ご検討を祈ります。


おっと、その前に!

金曜日(7月31日)は、
学大「A'TRAIN」ライブでしたね。

またまた前夜祭ですか。

これもどうぞ、暑気払いにお越し下さい。


8月が、ジャミンの仕事が立て込んで、
ちょっと開催不可能なので、
今回は、2ヶ月分盛り上がりますかねえ。


(どうやって?)

(倍、演奏するのか?)

(えっ、えっ、えっ???)


ん…?


‥‥。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 16:52|この記事のURLComments(8)TrackBack(0)

July 05, 2015

ブルックナーはお好き その5


いやあ、何週間ぶりの更新だろう…?

忙しさにかまけ、
本当にご無沙汰してしまいましたが、
ようやく一段落しました。

ほっ…。


思えば、この忙しさは、
5月22日(金)の大阪遠征から始まりましたかね…。

まあいろんな所へ行かせていただきました。

大阪、高松、松山、川越、東京競馬場、
新浦安、名古屋、旭川、名寄、札幌、
松本、木曽、新潟、いわき、、、


さらに、この間、
「日本ダービー」「アメリカ大使館」における、
国歌斉唱というビッグ・イベントあり、

東京にいる間は、
「いわき」のコンサートのための、
ハワイアン数曲のオケ作り、、

ご丁寧に、
自分のスポーツ・ピアノ・ライブが2回。。。

(ん?)


いやいや、生きてるのが不思議なくらいです。

あははは。



というわけで今日は、久しぶりに、

のんびりと「ブルックナーはお好き」の続き。


随分ゆったりとした展開になってきましたが…。

まるでチェリビダッケのテンポのようですが…。

……。



さて、前回の最後に、

私はチェリビダッケとカラヤンの関係を、

この人と、この人の関係に例えました。

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言わずと知れた、

野村克也さんと長嶋茂雄さん。


名も無い高校からテスト生で入団しながら、
「南海ホークス」の4番バッターに成長、
華々しい活躍をした野村選手。

しかし、当時の南海は人気がなく、
球場はいつも閑古鳥。

打っても打っても客が来ない…。


一方の長嶋選手は、
立教大学から鳴りもの入りで巨人に入団。

チャンスに強いバッティングと華麗な守備で、
たちまち国民的ヒーローに。

毎試合全国ネットで中継される、
テレビの後押しもあって、
「ミスター・ベースボール」とまで言われるように。


選手としての実績は上回りながらも、
マスコミの注目は圧倒的に、長嶋、長嶋、長嶋。

野村はこうぼやく…。
「ふん、あいつはひまわりで俺は月見草だよ。」

(以下敬称略)


しかし、世の中に、
「If(もしも)」ということがあったらどうでしょう。


もしも、野村が巨人に、
長嶋が南海に入団していたら…。

長嶋はあれほどまでのスターに、
なっていたのでしょうか…?

ホームランを量産する野村の人気は、
こんなもんじゃなかったのでは…??


当時のテレビ中継は、
「巨人戦」しかなかったのですから…。

……。



しかし、監督になってからの実績は、
野村の方がはるかに勝っています。

古田捕手をはじめ、幾多の名選手を育て、
弱小球団だった「ヤクルト」を、
3度の日本一に導きます。



で、同じように、

「If(もしも)」チェリビダッケが、
もう少し世渡り上手で、トラブルも起こさずに、
あのままベルリン・フィルにとどまっていたら…、

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カラヤンは、はたして、

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あれほどまでの富と名声を、

手にすることができたのでしょうか…。

……。



ベルリン・フィルを追われたチェリビダッケは、
各地のオーケストラを客演する一方で、
後継者の育成に力を注ぎ、

全世界で3,000人ともいわれる、
若い指揮者を育てたそうですね。

このあたりも、
なんだか野村さんと相通ずるものが…。

(毒舌もぼやきもソックリ。)


でもまあ、

カラヤンや長嶋のような眩しい存在は、
神が授けたほんの一握りの人たち。

ここは、やっぱり、
チェリビダッケや野村のような人に、
人間臭さと親近感を覚えてしまうと言ったら、

言い過ぎでしょうかね…。


今更ながら、

人生の彩(あや)というか、

運命の皮肉さを考えざるをえません。

……。



そんなチェリビダッケさん。


冒頭にも書きましたが、

中学校の頃からクラシックも好きで、
それなりに「知識もあるぞ」を自負する私が、
つい最近まで、
そんな名前の指揮者は知りませんでした。

お恥ずかしい話ですが…。


しかし、それは、
彼の「録音嫌い」「録画嫌い」に、
原因があります。


ところが、
「You Tube」なるものの出現によって、

私はチェリビダッケの生演奏を、
動画で知ることとなりました。

前にも書いた、
ドヴォルザーク『交響曲第9番(新世界より)』


そして、さらに素晴らしいのが、
ブルックナーの演奏。。。

ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮した、
4番、5番、6番、7番、8番…。

……。



ああ、これで謎が解けました。


彼がなぜ録音を嫌ったのかが…。


逆に、カラヤンが、

なぜあれほどまで、

精力的に録音を敢行したのかが…。



それは、LPの収録時間と、


大いに関係するところがあったのですね。


ううむ…。



(つづく)




ようやく「ブルックナー」の名前が、

登場しましたね。(笑)


次回からはチェリビダッケとブルックナー、

その因果関係も、

私なりに深く考えてみたいと思います。


旅の風景など織り交ぜながら…。

面白可笑しく…。



では最後に、最近お気に入りの1枚。


7/2の「アメリカ大使館」で、

映画『God Father』を気どってみました。

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あははは。

(どこがじゃ)

あはははははは。



久しぶりに観たくなったな…。


『ゴッド・ファーザー』


アメリカか…。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 12:29|この記事のURLComments(12)TrackBack(0)

June 14, 2015

ブルックナーはお好き その4


北海道に行って来ました。


今回は、

「羽田ー旭川ー名寄ー旭川ー札幌ー羽田」
という3日間の行程で、

まあ、移動は大変でしたが、
スケジュールそのものはゆったりでしたね。


初めて訪れる旭川では、
待望の「旭川ラーメン」を堪能致しました。

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いいですねえ。

さっぱり醤油味に、
シナチクとチャーシューと海苔。

私、こういうラーメンが一番好きなんです。

IMG_3018

「青葉」という有名なお店らしく、
中曽根総理大臣も来店したみたいですねえ。


東京では最近「とんこつ」ブームで、
こういうラーメンを探すのが、
なかなかに大変。。。

麺好きのこの方も大喜び。

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いやあ最高でした。


というわけで、

5/22からの西日本ツアー以降、
「日本ダービー」を挟んで、
激忙しだった私も、
ちょっとだけ休憩。

(といっても2日間だけですが…)


ちょっと間が空いてしまいましたが、
「ブルックナーはお好き」シリーズを、
また再開したいと思います。

現在と過去を行ったり来たりするのが、
だんだんしんどくなってきましたが(笑)、
それがこのブログの宿命かも…。


ま、せっかく始めたシリーズですからね。

気持ちも新たにいってみましょう。

……。



さて、カラヤンとチェリビダッケ。

同じような実力ながら、
これほど真逆の人生というのも、
珍しい関係ではありますまいか。

まずはこのお方。

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『ヘルベルト・フォン・カラヤン』
 (1908ー89)

チェリビダッケが追われたおかげで、
世界最高峰のオーケストラ、
「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」
の常任指揮者に就任した彼は、

まさに富と名声を欲しいままに、
手に入れることになります。


彼の嗅覚の凄いところは、
レコード録音技術の著しい進歩に、
いち早く目をつけたとことでしょうね。

手勢ベルリン・フィルを率いて録音した、
膨大な数のレコードは、
全世界で売れに売れる。

一説には、印税だけで、
年間400億円も稼いだそうです。

ずるい、ずるい〜〜。


ま、でもこれも才能ですからね。

爽快、明朗、
決して情緒に溺れることなく、
素人にでもわかりやすい演奏。

それが彼の「売り」だったのではないでしょうか。


さらに、イケメンでスタイリッシュな風貌。

セールス感覚も持ち合わせた彼は、
クラシック界のスーパー・スターとして君臨。

ジャズの「マイルス・デヴィス」同様、
「帝王」と呼ばれるまでの成功をおさめます。


一方でこのお方。

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『セルジュ・チェリビダッケ』
 (1912−96)

ベルリン・フィルを追われた彼は、

トリノ、ミラノ、ローマ、
スウェーデン、デンマーク、
シュトゥットガルト放送交響楽団、

といった、

世界的にはさほど有名ではない、
ヨーロッパ地方都市のオーケストラを、
転々と客演することになります。

ジプシーのごとく、
安住の地を持たない名指揮者として…。


そして、完璧主義で妥協を許さない彼は、
やはり、行く先々で、
激しいリハーサルを要求し、
トラブルを起こしていったようですね。

しかも彼は、
録音、録画を一切認めなかったようです。

このあたりもカラヤンとは真逆も真逆。


そして彼は、
カラヤンが大嫌いだったそうです。

堂々とカラヤン批判をしまくったそうですねえ。

詳しい内容は分かりませんが、
ま、こんな感じですかね。

「カラヤンなんてのはね、俗物も俗物。
 音楽をファッションにしてやがる。
 偉大な芸術をなんだと思ってるんだろうね。」

「だいたい、あいつの演奏は浅いんだよ。
 薄っぺらいんだよね。
 それに、あの瞑想しながらの指揮はどうよ。
 かっこつけちゃって。
 ベートーベンもブラームスも、
 あの世で泣いてるだろうよ。」

とまあ、ぶつぶつ、ぼやく、ぼやく。。。


しかし天下のカラヤンは、

そんな悪口など、どこ吹く風。。。

_SL1500_

「ふん、チェリビダッケなんて知らんね。」

とばかり、
自家用ジェット機を自ら操縦して、
あちこちの大都市でコンサート。

オフの日は、
ザルツブルグ郊外の「城」のような別荘で、
優雅にお過ごしになる。


世界中の評論家が、
「お金の魔術師」「音楽のセールスマン」
などと批判しても、

「ふん、どうせ貧乏人のひがみだよ。」
と、ゴージャスなマエストロ生活を満喫。


一方のチェリビ氏はというと、、、

_SL1417_

相変わらず行く先々のオーケストラと、
衝突は繰り返すものの、
かたくななまでに信念は曲げず、

次第に通の音楽ファンに、
認められていくことになります。


そして、演奏活動と併行して、
若い指揮者、音楽家を育てるという、
教育者としての道も歩み始める。

一説には、
世界中で3,000人の指揮者を育てた、
とも言われています。


そして、カラヤンのみならず、
当時ヨーロッパで高く評価されていた、
ウィーン・フィルハーモニーの常任指揮者、
カール・ベームまでも、

「芋袋」「ドンゴロス野郎」
と、毒舌の対象に。。。


こんな感じですかね、

「カラヤンもベームも、
 ベルリン・フィルやウィーン・フィルがいるから、
 なんとかなってんのさ。
 大体あいつら、ちゃんと譜面読めてんのかねえ。
 あんなのが人気だなんて、世も末だねえ。」

とまあ、ぶつぶつ、ぼやく、ぼやく。。。


ん、まてよ…。

これに似た関係って、

どこかでありませんでしたかね。


カラヤンとチェリビダッケ…。

カラヤンとチェリビダッケ…。。

……。。。


そうだ!

この人と、、、

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この人の関係に、、、

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なんとなく似てませんか…?


あはははは。


こりゃ最高だ!!!



ん…?


このシリーズは、


どこへ向かおうとしているのか…?


ううむ…。



(つづく)




かつてアンカレジで、

白夜というのを経験しました。


ここ名寄でも、

深夜の3時には、

もう白々と空が明るく…。

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一緒に部屋飲みしていたこの方も、

「あ〜ら、幻想的だわん〜。」

IMG_3148

と、いたく感激のご様子でした。

まさに、北の大地ですね。

……。



さ、明日からは松本です。

長野・中信地区の高校生たちに、

ジャミンの美しいハーモニーを、

届けに行って参ります。


ついでに、


蕎麦も…、


むふふ…、、


……。。。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 13:14|この記事のURLComments(9)TrackBack(0)

June 02, 2015

裏・ダービー


2015年5月31日(日)


この日は、私にとって、

生涯忘れることの出来ない一日となりました。


栄えある『第82回日本ダービー(東京優駿)』

その出走前セレモニーで、
我がジャミン・ゼブが、
国歌「君が代」を歌う大役を仰せつかったのです。


私は1時頃東京競馬場に着いたのですが、

心配された雨予想も見事にハズれ、
汗ばむような、まるで初夏のような陽気。

多くの人が、どんどん詰めかけていました。

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(最近また「晴れ男」復活中の私…)

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で、競馬好きの私ですが、
この日ばかりは馬券を買って楽しむ、
などという余裕はありませんね。

もちろん「ダービー」だけは買いましたが…。

メンバーもそれぞれ…。

(ん?)

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さあ、そして、

ジャミンの出番が近づいて来ましたよ。

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案内された控え室には、

歴代優勝馬の名前が入った旗が…。

(うわあ、感動だ!)

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そして、出走馬が続々と馬場へ向かう。

この中に今年のダービー馬がいるんですね。

いよいよ緊張の瞬間が近づいてきました。

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「いよいよだね。」

「ええ。」

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写真を撮るスティーブ。

(あら、けっこう余裕ですわね。)

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みなさんもけっこうリラックス・モード。

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そしてスタッフの方と最終打ち合わせ。

場内は早くも、すごい熱気と興奮…。

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そして、シマウマも出陣だぁ〜!!!

がんばれよ〜〜!

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スクリーンいっぱいに映し出される勇姿。

ちょっとウルっとしちゃいましたね。

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で、お恥ずかしながら、
ここから4枚の写真は、
ファンのみなさまなどから掻き集めました。

私、感動のあまり、
写真を撮るという役目をすっかり忘れて、
見惚れ、聞き惚れていたのです。

ショーちゃんからは、
こっぴどく叱られましたが…。

(すまん…)

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君が〜代〜〜は〜〜〜♪

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千代に〜〜八千代に〜〜〜♪

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さ〜ざ〜れ〜〜〜い〜し〜の〜〜〜♪

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歌い終わると同時に、
場内からは割れんばかりの拍手と歓声。

客席に手を振りながら、
笑顔で退場するメンバーには、

「よくやった!」「ジャミンいいぞ!!」

といった暖かい声が次々と…。


いやあ、感動しましたねえ。

よくやってくれました。

彼らにもたくさん飼い葉をあげなくちゃ。

(ん?ん?ん?)


そしてご褒美に、
特等席でレースまで観戦させて頂きました。

レ「コレハ サイコーデスネ!」

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シ「ウッシッシ」

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さあ来ましたよ。

ドッドッドッドッドッ、、、

と、凄い迫力で各馬が…。


場内アナウンスが聞こえないくらいの大歓声。

もうもう興奮のるつぼ。。


そして、勝ったのは…?

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うわあ、やっぱり「ドゥラメンテ」かあ!

皐月賞に続いてクラシック2冠目です。

しかも圧勝!

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(シモンとドゥラメンテ号)

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さあ、このあとがまた大変。。。

たくさんの知り合い、友人から、
「TVで観たよ、素晴らしかった。」
というメールがわんさか。


私はまだ観てないのですが、
NHKでもフジテレビでも、
バッチリ放映されたんだそうです。


そして、ホームページへの検索が殺到して、
しばらく閲覧出来ない状況にまでなりました。

それもそのはずで、
ヤフーの検索・急上昇ワードでは、
7位にランクイン。

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嬉しいですねえ。

全国にジャミン・ゼブの名前が、
どっと知られることになったんですねえ。

感無量…。


み「ショーちゃん、こりゃ祝杯だね。」

ゆ「もちろんっす。」

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こうして二人の打ち上げは、

果てしなく続いたのでした…。

……。。。



ところで、

肝心の馬券ですが、
メンバーも私も大はずれでした。

唯一、たった一人、
この男だけが見事的中させて、
○万円稼いだそうです。

それは、わが息子の裕介君。

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ねえ、ゆうすけくん、


おごってくんない?


ねえ…、


ねえったら……、、、


……。。。



(おわり)



そんな私ですが、

まだ余韻に浸っております。(笑)


ま、なにはともあれ、

大役を果たせてホッとしました。



というわけで今日は、

「ブルックナーはお好き」を一時中断して、

東京競馬場からお送りしました。


また、競馬、ハマっちゃうかも…。


(ん…?)


……。。。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 14:17|この記事のURLComments(15)TrackBack(0)

May 14, 2015

ブルックナーはお好き その3


世の中に、

「If(もしも…)」ということは存在しません。

残念ながら…。


しかし、

「もしも‥チェリビダッケという指揮者が、
 もう少し上手に立ち振る舞っていたら…」

大指揮者フルトヴェングラーの後継者として、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の、
常任指揮者は、
彼になっていたことでしょう。


すると、、、

あの、カラヤンの人生は、
どうなっていたのでしょう…?

あれほどまでの富と名声と栄光を、
勝ち取ることができたのでしょうか…?

……?



私がクラシック音楽にめざめた60年代。

当時の、どんな音楽雑誌にも、
世界最高のオーケストラは、
このベルリン・フィルと、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、
と書かれてありました。


これを、相撲の番付に例えると、

東横綱:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
西横綱:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

とまあ、こんな感じになりますかね。

あはは。


ということは、
ベルリン・フィルの常任指揮者こそは、
世界一の指揮者という称号をも与えられる。

チェリビダッケの脱退のおかげで、
その座は、
するりとカラヤンの手に滑り落ちる。

……。



Herbert von Karajan
ヘルベルト・フォン・カラヤン
(オーストリア 1908-1989)

_SX425_

カラヤン。

「天は二物を与えず」という言葉は嘘ですね。

神にこれほど愛された人もいますまい。


音楽的才能はもとより、

イケメンで、
スタイリッシュで、
華麗な指揮ぶりで、

彼は、たちまち世界のクラシック界の、
スーパー・スターに駆け上がります。



さて、「四日市」シリーズでも書いたように、
60年代は、あらゆる文化が一斉に華開いた時代。

録音技術も急速に進化します。


3分くらいしか収録できない、
しかも音の悪いSP盤から、
長時間収録でき、しかも音のいい、
LPというレコード盤の開発により、

クラシックという音楽は、
コンサート会場に出向かなくても、
一般家庭で楽しめるようになりました。


ここに着目したカラヤンは、
手勢ベルリン・フィルを率いて、
積極的にレコーディングを敢行していきます。

モノラルからステレオへ。

2CH(チャンネル)同時録音から、
マルチ・トラックでの録音へ。


時代がどんどん進化する波に乗って、
彼は「パンチ・イン」という、
ポップスの世界では当たり前の手法すら取り入れ、

「より完璧に、より売れる!」
作品作りを精力的にこなします。

(「パンチ・イン」とは、曲の途中、
 演奏のまずかった部分だけをピック・アップして、
 録音し直す技術。)


さらにジャケットにおける、
自らの写真にも、
細かく注文をつけたといいます。

「光をもう少し強く」とか、

「自分の顔だけが、もっと浮き出る感じに」とか。


自分の「イケメン」をも最大に利用する、

徹底的なショーマンぶり。

_SX425_

さらにライブでは、

目をつぶり、
いかにも哲学者のような風格を演出し、

これが、一般素人からも、
「この人、カッコイイ〜!!」
と人気を独り占め。


全世界で、彼のレコードは、
それまでのクラシック界の常識を超える、
セールスを記録していくのです。


しかも、

ベートーベン交響曲全集、
ブラームス交響曲全集、
チャイコフスキー交響曲全集、

といった人気曲は、
録音技術の進歩に合わせて、
何度も録音し直す。

そしてこれがまた全世界で、
売れに売れる。

そして印税をガッポガッポと手に入れる。

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「クラシックって、そんなに売れるの?」

そんな疑問もあるでしょうね。


でも、マーケットが世界ですからね。

カラヤンくらいになると、
日本で1万枚でも、
アメリカで3万枚、イギリスで1万枚、
フランスで、ドイツで、オーストラリアで、
……、、、

とまあ、これらを足していくと、
大変なセールスになっていくわけです。



例えばあなたが、
初めてクラシックのレコードを買おうと決めます。

「まずは、有名な、
 ベートーベン交響曲第五番(運命)を、
 聴いてみようかしら。」

そしてレコード店に行ってみると、
この曲だけで、
なんと何十種類もの盤が並んでいる。


何もわからないあなたは、店員にこう聞く。

「ねえ、この曲、どの盤がおすすめ?」

すると店員は、

「そうですね、ベルリン・フィルだと、
 演奏に間違いはないでしょうね。」


ところがベルリン・フィルを振った指揮者も、
たくさんいるわけです。

その中で、一番イケメンのカラヤン盤が目につく。

「あ〜ら、この人イケメンね。
 この人有名?」

すると店員、

「ええ、今世界で一番有名な指揮者ですよ。」

「じゃ、これにする!」


とまあ、こういうプラスの連鎖。

当然、コンサート・チケットも、
全世界でソールド・アウトの嵐。


神に愛された男は、

何から何までうまくいくんですねえ。

……。



ベートーベンが、
あの名曲『交響曲第9番(合唱)』で得たお金は、
今のレートに換算すると、
100万円ポッキリだったそうです。

ブラームスも、シューベルトも、
決して裕福ではない人生。

モーツアルトやバルトークに至っては、
葬式代もないような貧困の中、
その生涯を閉じました。


そんな偉大な作曲家の曲を振るだけで、
(「だけで」というのは、
 いささか貧乏人のひがみもありますが。笑。)
彼は莫大な富と名声を築き上げていきます。


ザルツブルグ郊外の別荘は、
まるで中世の『城』。

自家用ジェット機を操縦して、
ヨーロッパ各地の演奏旅行に出向くニクイ奴。

大変なカー・キチで、
自宅のガレージには、
ベンツ、ポルシェ、ジャガー、フェラーリなど、
世界の名車がずらりと並んでいたそうです。


嫌なやつですねえ、カラヤン。

ズルイぞ、カラヤン。


でも仕方ありませんね。

売れるんだから。

売れるように作ってるんですから。


で、当然のことながら、
古い体質の音楽界からは、
批判も続出します。

「お金の魔術師」

「大衆に媚(こ)びている」

「音楽のセールス・マン」


しかし、カッコいいカラヤン氏は、

自信満々のカラヤンちゃんは、

そんな批判など、どこ吹く風。


今日も、人さまの書いた曲で、

ガッポガッポと稼ぎまくり。



しかし、、、

もしも…チェリビダッケが、
あのままベルリン・フィルの常任指揮者で、
君臨していたら…、

……、、、



そう、

自業自得の部分があるにせよ、

ベルリン・フィルを去った、

チェリビダッケ氏は、


その後、

どんな人生を歩んでいくのでしょうか?


ううむ……。



(つづく)



珍しく風邪をひいてしまいました。

コンコン咳が止まりません。


原因は、
最近の昼夜の温度差、寒暖差。

真夏のような昼間、
軽装で出かけたら、
夜は北風ピューピュー。

「おお、寒っ!」


みなさんもお気をつけください。


コンコン…。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 14:24|この記事のURLComments(18)TrackBack(0)

May 02, 2015

ブルックナーはお好き その2


いやあ連日、いいお天気だこと。

あまりに気持ちよさそうなので、
今朝も駒沢公園行ってきました。

いろんな競技場で、
「U-14」という、
ユース・サッカーの国際試合をやってましたね。

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コリンチャンス(ブラジル)、ベルリン、
ボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)、
といった、名門少年クラブも来日参加。

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いやあ、少年とはいえ、
上手いもんですなあ…。

ちなみに、これらと対戦している日本チームは、
どの会場もみなボロ負けでしたぞ。

こらぁ、がんばれニッポン!

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そして今日も「肉フェス」は大にぎわい。

この二つのイベントは、
このGW中、ずっと続くようですよ。

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歩いて5分とはいえ、
他にどこへも行くあてのない私にとっては、
ま、ここが唯一の「行楽地」ですかね。

あははは。

(やや自虐的笑い)



えーと、

なんの話だったかな…?


そうだ、チェリビダッケさんのお話でしたね。

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最近ハマっている、
学芸大駅前某喫茶店における、
「iphone6」による、
「You Tube」クラシック動画鑑賞。


いやあ、このイヤホンがまた、
いい音してるんですねえ。

豊かな低音、迫力あるサウンド。

フル・ヴォリュームで聴いて(観て)いると、
まるでコンサート会場にいるみたい。



そんなある日、偶然にもぶち当たった、

『Celibidache(チェリビダッケ)指揮
 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 ドヴォルザーク / 交響曲第9番(新世界より)』


(「チェリビダッケ」て誰だっけ?)

ま、くだらないダジャレはさておき、
演奏が始まりましたよー。


(ん? なんだこのテンポの遅さは?)

で、あまりに遅い演奏を好まない私は、
いつもだったら、さっさとやめるのですが…、

なぜか、次第に引き込まれていきます。

(なるほど、遅いがゆえに、
 弦楽器の内声の動きとか良くわかるし、
 これはこれで楽しめるかも…。)



前回も書いたように、
私が嫌いなのは、
曲の途中でテンポが揺れる演奏。

だって、リズムがなくなってしまうんですから。

テンポを揺らしてまでの感情表現。

これは、作曲家に対する冒涜とすら、
私は考えます。


しかし、この演奏は、
途中で揺れたりはしません。

遅く始まったら、
そのテンポをキープしたまま、
ずーっと進んで行く。

したがって「Groove(乗り)」は、
しっかりあるのです。

(ううむ…、これは…?)


しかも、全員のリズムは、
しっかり、小気味いいほどキレがよく、
ピターッ、ピターッと合う。

(素晴らしいなあ…。)


実は、、、

遅いテンポで「Groove」を感じさせながら、
リズムをきっちり合わせるというのは、
大変に難しいんですね。

そう、遅い演奏ほど難しいのです。

相当の全体練習を積まないと、
決してこうなりません。

(これは、相当にリハーサルをして来てるな…。)


しかも、楽団員の目が、とにかく真剣で、
この指揮者に対するリスペクト(尊敬)が、
いたるところで感じられるのです。

(これは、ただ者じゃない人かも…。)



さて、私がクラシックを好きになったのは、
先の四日市シリーズでも書いたように、
中学1年のとき。

毎月「レコード芸術」なる本を読み、
お小遣いを工面しながら、
いろんなレコードを買い漁って、
夢中になって聴いていたものです。


しかし、このチェリビダッケという指揮者は、
今日まで、まったくといっていいほど、
知りませんでした。


ということは、レコード嫌い?

録音嫌い?

「ライブこそが芸術」と言う偏屈男?

楽団員に、猛烈なリハーサルを要求する、
サディスト?

実力はすごいのに、
トラブルばかり起こして、
世界の名門オーケストラから敬遠されて来た?


私は、動画を見ながら、

そんな人物像を想像してしまいました。

(まあ、見事に当たっておりましたが。
 エヘン。。。)


でもね、

好みは別にしても、

本当に立派な演奏だと思いました。


こんな遅いテンポにもかかわらず、
一糸乱れぬ全体演奏。

おそらく、
すごいリハーサルを要求したのでしょう。

チェリビダッケさん。


それに耐え、
文句のひとつも言わず、
彼を信じて、要求に応えたのではないでしょうか。

ミュンヘン・フィルハーモニーのみなさん。


それが証拠に終了後は、

オーディエンスもミュンヘン・フィルも、
スタンディングで彼の指揮を讃えています。

いつまでも、いつまでも…。


さあ、深い感銘を受けた私は、
さっそくWikipediaで調べてみました。

と、そこにはこんなことが書かれてありました。


Sergiu Celibidache(セルジュ・チェリビダッケ)
(ルーマニア 1912-1996)

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(以下、要約すると…)

・第二次世界大戦後、
 世界最高峰のオーケストラ、
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団における、
 大指揮者フルトヴェングラーの後任を決める、
 指揮者コンクールで見事優勝。

 (やっぱり、すごい才能なんだ。当りだ。
  でも遅刻したらしいぞ…。)


・しかし、楽団員に、
 あまりにも高い演奏技術を求めたり、
 ベテランの団員の入れ替えを求めたりして、
 次第に楽団と亀裂が生じていく。

 (ああ、これも分かる気がする。
  気難しそうだもん。完璧主義者のようだし。)


・「自分はフルトヴェングラーより耳がよい」
 などと公言したり、
 派手なアクション、指揮台での足踏み、唸り声、
 など、あまりのスタンド・プレーに、
 ベルリンの演奏会批評でも叩かれ始める。

 (あははは。やりますねえチェリビさん。)


・そして、あまりに激しいリハーサルに、
 ついには楽団員と大衝突を起こして、
 ベルリン・フィルを去ることになる。

 (やっぱりなあ…。ううむ…。)



そして、

天下のベルリン・フィルの常任指揮者は、
ヘルベルト・フォン・カラヤン、
が継ぐ事になるのですが、

ここからこの二人は、
まさに太陽と月、
まったく真逆の人生を歩んでいくわけですね。

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いやあ、面白いもの(人)に出くわしました。


チェリビダッケとカラヤンか…。

興味津々の人間模様。

運命のいたずら。


まるで、誰かと誰かのようだな…。


ん…?



おっと、もう時間ですか?


ううむ…。


……。



(つづく)




ちょっと硬派なテーマとは思いつつ、
こんな話もどうかなと始めてみましたが、
大丈夫でしょうか?(笑)

一応音楽家のブログですしね。
たまにはいいかな、とも…。


ま、なるべく分かりやすいように、
心がけて書きますので、
どうかお付き合いのほどを。

……。


それにしても、くどいようですが、
ホント爽やかな毎日。

ま、東京の話ですが…。


生きていて良かったと、

しみじみ思いますね〜。


(大げさな…)


ん…?


……。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 19:35|この記事のURLComments(12)TrackBack(0)

April 27, 2015

ブルックナーはお好き


いい季節になりましたね。

ようやく花粉のシーズンも終わり、
昨日は久しぶりの「駒沢ウォーク」

大勢の人が、
爽やかな休日を楽しんでいました。


ああ気持ちいい。。。

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GWもずっとこんな感じだといいですね。

……。


気持ちがいいので、

これまた久しぶりにブログの更新。


というわけで、

今回のお題はコレ。

『ブルックナーはお好き』


ん?

どこかで聞いた事があるような…?


そう、

フランソワーズ・サガンの小説、
『ブラームスはお好き』を文字って、

ブルックナーという作曲家と作品を、
私なりに語ってみちゃおうかな、
企画です。


ま、私のことですから、
決して堅苦しい「クラシック話」にはならない、
とは思いますので、

よろしかったらおつきあいのほどを…。



さて、昨年の9月、
長年親しんだガラ携から、
「iphone」に換えた私ですが、

おかげで私の日常には、
大きな楽しみが加わりました。


一つは写真。

そしてもう一つは、
『You Tube』でクラシックの動画を観ること。


もちろん今までだって、
パソコンで楽しむことは出来たわけですが、
そんなことを悠長にやってる時間はありません。

パソコンは仕事でフル稼働。

あとはせっせとアレンジや作曲。


まあ、これが、
ジャミンのライブやリハーサルの無い日の、
私の日常。

というか昼間の生活。

(時々サボって大リーグ観戦。)

ん…?


でもね、、、

どちらも目を使う仕事ですから、
夕方、暗くなってくると、
もうダメなんですね。

なにせ年ですから。

あははは。


だから、目がしょぼしょぼしてきたら、
その日はもう作業をあきらめ、
大好きな学芸大にぷら〜り出かける。

これもまた私の日常です。


「さ、今日は何食べようかな。」

「今日は、どこで飲もうかな。」

「でもまだ6時か、飲むにはちょっと早いな。」


そんなときは、

行きつけの「Cafe」で一服。

ぷか〜〜♡

ああ幸せ♡♡



そんなある日のこと。

お気に入り「iphone6」の「You Tube」の中に、
面白いものを見つけました。


Celibidache(チェリビダッケ)という指揮者、

ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団が演奏する、

ドヴォルザーク「交響曲第9番(新世界より)」


前回の「四日市」シリーズでも書いたように、
この曲は、中学1年のとき、
私が初めて接した本格的なクラシックの曲。

ちょうどそんな話も書いた後だったし、
こんな名前の指揮者は知らないけど、

ま、暇つぶしに見てやろうかな。


そんな軽い気持ちで、
イヤホンを付け、
動画のクリックを押した私。

♪♪♪


ミュンヘン・フィルの楽団員が立ち上がり、
万来の拍手の中、

白髪をオールバックにした、
恰幅のいい指揮者が登場する。

(ふ〜ん、これがチェリビダッケか。)


で、このチェリビなんとか。

客席に向かってロクに会釈もしない。

(なんか、怖そうな人だなあ。)


そしてゆっくりと指揮台に上がると、

ゆっくりとタクトを振り始める。


と、、、

そのテンポの遅いこと遅いこと。

(な、な、なんだこの遅さは…)


ま、いずれどこかで普通のテンポになるだろう、
と思っていても、
いっこうに遅いまま。

(これじゃあ日が暮れてしまうだろ…)


実は私、

曲の途中でテンポが揺れる演奏、
作曲家の指定より遅いテンポの演奏、

これには抵抗があります。

グルーヴ(乗り)が損なわれるからです。


私の得意分野である、
ジャズでもポップスでも、
何よりも大切なのは「Groove(グルーヴ)」です。

つい体が動いてしまうような躍動感。

グイグイと前に進んで行く疾走感。


つまり、こうした「乗り」のない音楽を、

私は好みません。

ひと言で言えば「かったるい」から。


これはクラシックだって同じだろう、

これまた私の持論です。


いくら「美しい表現だ」「新しい解釈だ」
などと、クラシックの評論家先生が言っても、

「ふん、何を言ってやがる。
 こんなに揺れたら乗れないだろ。
 作曲家が聴いたら怒るぞ。」

と、そんな演奏、そんな指揮者は、
無視してきました。


今までは。

…。


しかし、今目の前で繰り広げられてる演奏は、

どうでしょう。


私が忌み嫌ってきたタイプの演奏なのに、

なぜか無視する事が出来ないのです。


私は、イヤホンをしっかり両手で押さえ、
食い入るように、次第に、
その演奏に引き込まれていきました。


チェリビダッケか…。

もしかすると、
知らなかった私がアホウで、
実はとんでもない人なのかもしれない…。

……。


そして、その演奏を観て(聴いて)いるうちに、

私はこの人がどんな人なのか、
このテンポの遅さにはどんな意味があるのか、

分かるような気がしてきたのです。

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演奏を見終わると、
私はすぐに「Wikipedia」で、
このチェリビなんとかさんを検索。

いやあ私の感は、
見事に当たっておりました。

私が抱いていた、
いくつかの謎も解けました。


「ああ、やっぱりな!」


(えっ? もう時間?)


いかん。


またしても連載になってしまいそう…。


……。



(つづく)



GWか…。


毎年つぶやいておりますが、
私にとってこの時期は、
決算の時期。

みなさんが、
海外に、レジャーに、
大いに羽根を伸ばしてらっしゃるのを、
うらめしく思いながら、

書類と格闘の毎日。


いいなあ…。

しかもこのお天気。


ふん…。

(と、いじけてみる)


そういえば、

今駒沢公園で、

「肉フェス」ての、やってますよ。


お近くの方、

いかがですか?


肉、肉、肉…。


……。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 12:41|この記事のURLComments(6)TrackBack(0)

April 10, 2015

四日市 その9(最終回)


中学2年になりました。


で、当然のようにクラス替えがあったのですが、
ここで奇跡が起きました。

私の生涯の大親友とも言うべき小原さんと、
またまた同じクラスになったのです。


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(最後列右端が私、最前列右から2番目が彼。)


以来彼と私は、
1年生のとき以上に、
いつも一緒につるんでおりました。

なにしろ、何から何まで趣味が合うために、
会話が途切れることがないのです。


私がクラシックに夢中になると、
彼もまたそれを追いかける。

「ビートルズがいいよ」と言うと、
彼もまた同じように好きになる。

好きなテレビ番組もおんなじ。

学校でのみならず、
休みの日まで一緒に映画を観に行ったり、
卓球に興じたり。。。


そして、同じように思春期を迎えると、
なんと初恋の相手まで同じでした。

もちろん、
共に淡〜いプラトニックに終わりましたが、
そんなトキメキまで共有するとは…、、、


キャーーーーーーッ!


(上の写真の中に、その憧れの君がいます。
 興味のある方は推測してみて下さい。
 むふふ…。)



そんな小原さん。


勉強だけはよく出来ましたね。

とは言っても、ガリ勉タイプではない。

授業中の集中力と記憶力が凄いのです。


夏休みの宿題なんぞは、
最初の3日間くらいでさっさと片付けて、
あとは遊びに徹する。

逆に私は、ず〜っと遊びっぱなしで、
最後の3日間で、
大慌てで宿題に取り組むタイプ。

ま、ここだけは大きな違いがありました。


そして間に合いそうになくなると、
彼が来てくれて手伝ってくれるのです。

というか、
強制的に来てもらう。

あははは。


苦手の工作などは、
全部彼に押し付けて、
私はポンカンなんぞを食う。

「小原く〜ん、出来た〜?」

「もうちょいや。
 ん? なんか、ええ匂いやなあ…?」



以来、今日に至るまで、
この友人関係は健在です。

今も彼は、
私の家から歩いて10分くらいの所に、
住んでおります。

ま、さすがにこの数年は、
忙しくてなかなか会えませんがね。


そうそう、そう言えば、

私の息子が中学生の時にも、
家庭教師をやってもらってましたね。


私が息子を学習塾に行かせなかったために、
成績がガタ落ち。。。

その穴埋めに、彼にお願いしたというわけですが、
知識の吸収にどん欲な彼は、

「おお、今時の教科書は何が書いてあるんやろ、
 興味あるなあ。
 よっしゃよっしゃ、寄越しなはれ。」

と快諾。


そして、我が息子も、
やはり夏休みの終わりになると、

「小原さ〜ん、助けて〜。」

と、手をつけていない宿題をゴッソリ持って、
彼に手伝ってもらってたようです。

特に工作は、
全部小原さんにまかせて、
横でミカンかなんかを食べてたらしい…。


血は争えませんね。

あははは。


ちなみに、そのとき我が息子は、
彼にこう言ったそうです。

「親子2代で小原さんにお世話になるなんて、
 なんか悲しいなあ〜。
 でも、ついでだから、
 僕の息子の時もよろしくお願いしま〜す。」


やはり、血は争えませんなあ〜。

あはははははははは。



あれから50年か…。


すっかりオヤジになった私は、
懐かしい思い出がいっぱいの、
2年間を過ごした中学校を訪れました。


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私が颯爽と駆け抜けていたグラウンド、、、

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しかし、校舎もすっかりリ・ニューアルされ、

当時の面影はありませんでしたね。


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でも、私の今日(こんにち)は、

ここから始まったのです。


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四日市。。。


何度も言うように、
この街で私は音楽に出会い、
60年代の、あらゆる文化のシャワーを浴び、

「人生は、なんて素晴らしい!」
という毎日を育(はぐく)んでいったのです。

そして遂には、
音楽家を志してしまった…。

……。



そんな私を後押ししてくれた、
四日市という街で、
昨年の10月、

私が心をこめてプロデュースする、
ジャミン・ゼブのコンサートがありました。


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たくさんのお客さんが、
彼らの音楽、ステージを、

心から楽しんで下さいました。


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感慨深いものがありました…。


ご存知のように、
ジャミン・ゼブの音楽を、
ひと言でジャンル分けするのは不可能です。

ジャズ、ポップス、クラシック、ラテン、
シャンソン、カンツォーネ、etc.etc.

それらがごった煮のようにミックスされ、
新しいエンターテインメントを生み出す。

それがこのプロジェクトの理念です。


少なくとも、
私はそういうコンセプトのもとに、
アレンジをしたり曲を書いたりしています。

その基盤となっているのは、
あの素晴らしい60年代と、この開放的な街、
そのおかげではないかと思っております。


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このコンサートを、

私は心のなかで、

「少しはこの街に恩返しが出来たかな…。」

そう思いながら見ておりました。


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♡♡♡


「さあ兄さん、
 ここで『玉子とじうどん』食べようや。
 美味いでえ〜、この店は。。」


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「小原さん、
 あんたもオッサンになりましたなあ〜。」

「そりゃしゃ〜ない。
 50年やからなあ。」


あはははは。


あはははははははははは。



(四日市 おわり)




いやあ、
長いシリーズになってしまいました。

今更ながら、
青春ていいもんですね。(笑)

最後までおつきあい下さいまして、
ありがとうございます。


それにしても、
ここ数日の寒さはなんでしょう。

「寒の戻り」「菜種梅雨」…。


でも、明日(11日)は、
午前中に雨は止むそうです。

『成城コルティ』での、
ジャミン・ゼブ・フリーライブ。

きっと楽しいステージになることでしょう。

たくさんのお越しを、
お待ちしております。


ではまた、

アレンジの続き…。


せっせ、せっせ、


と…。



SHUN MIYAZUMI

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March 31, 2015

四日市 その8


桜満開ですね。

みなさんお変わりありませんか。


ニュー・アルバムのリリース、

「藤原洋記念ホール」のライブ、

と、ビッグなイベントが立て続けで、

なかなか更新できませんでした。


あいすみません…。


でもね、

おかげさまで、

それなりに充実した毎日を送っております。

心はすっかり春爛漫です。


というわけで、

このシリーズも、

そろそろ完結させないといけませんね。


今日の私が形成されたと言っても過言ではない、

四日市という開放的な街、

そして華やかな60’sの時代。。。


その中学校篇のつづき。


少し急ぎましょうか…。

……。



さて、この中学校1、2年の2年間は、
まさに私にとっての「春」でした。

人生で、
1番楽しかった時期かもしれません。


まず、前回書いたように、
私は、この時期に、
身長がぐっと伸びました。

そのせいか、
足がめっぽう速くなったのです。


小学校までの私は、
駆けっこが得意ではありませんでした。

まあ、学年でも真ん中くらいの速さでしたか…。

だから「運動会」なんて嫌いでした。


ところが、
中学に入学しての最初の体育の授業。

なんと私は、
クラスで1番になったのです。

そして、あろうことか、
「校内・陸上競技大会」でも、
男子100メートル1年生の部で、
優勝してしまったのです。

つまり学年でも1番(!?)

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これには、
同じ小学校から上がって来た仲間もビックリ。

「宮ちゃんて、あんなに足速かったっけ???」


当たり前です。

当の私が、
何が起こってるのか分からないくらい、
驚いてたんですから。

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この大会の直後には、なんと、
「陸上部」の先生にスカウトされましたからね。

ビックリクリクリ(???)な、
中学校生活の始まりです。


しかし私は、
ブラスバンド部を選びました。

なによりも、
「音楽」に興味がありましたから…。


そして、その音楽好きは、
もはや中毒といってもいいくらいに、
私の生活を根っこから変えてしまいました。

学校から帰っても、
ろくに勉強もせず、
音楽ばかり聴いておりました。


クラシックの分野では、
カラヤン、バーンスタインという、
イケメンのかっこいい指揮者が大活躍の時代。

カラヤン&ベルリン・フィルハーモニーの、
来日公演は全部TVで見ました。

(かっこいいなあ、
 俺も指揮者になりたいなあ…。)


ラジオでは、
60'sポップスが大隆盛。

ビートルズ、シュプリームス、
ローリング・ストーンズ、フォー・シーズンズ、
ルイ・アームストロング、、、

毎週のようにビルボード・チャートをチェック。

(ピアノもいいけど、
 ギターもかっこいいなあ…。
 俺、ギターやろうかな…。)


テレビでは、
伊東ゆかりさんや中尾ミエさんら、
ナベプロのスターたちが、

コニー・フランシス、ニール・セダカ、
といったアメリカン・ポップスや、
ジリオラ・チンクエッティなどの、
カンツォーネを日本語カヴァー。

(ああ、みんないい曲だなあ…。
 俺にもあんな曲、作曲出来るかなあ…。)


そして、
ブラスバンド部の先輩に連れて行ってもらった、
映画「グレン・ミラー物語」では、
ジャズという音楽の面白さも知ってしまう。

この映画は、
その後7回も見てしまいました。

(なんで、即興であんなこと出来るんだろう?
 ジャズ・ミュージシャンもかっこいいなあ…。)


そして、世界のありとあらゆる音楽は、

「夢であいましょう」
「アンディ・ウィリアムス・ショー」
「ディーン・マーティン・ショー」

といったNHKの音楽バラエティーで、
さらに心に入りこんでいったのです。


そしてついに、

「なんでもいいから、
 音楽を職業にしてみたいもんだ…。」

私は大胆不敵にも、
こう決心するに至ってしまいました。


これには、

好奇心おう盛な、多感な少年時代が、
60’sであったことが大きかったと思います。


ポップスのみならず、
ジャズも、クラシックも、
カンツォーネも、シャンソンも、

世界中のありとあらゆる音楽が、
一気に華開いた、
いわば音楽の「文化大革命」のような時代が、

私を後押ししてくれたのではないか…。

そう思っています。


とにかく、

何を聴いても面白くて新鮮でしたから。


さらには、
四日市という街が、
開放的であったために、

「男子がピアノを習う」といった、
当時としては珍しい現象にも、
大らかに対応してくれた、

こんなことも、
無縁ではなかったように思います。


さあ、やがて2年生になると、

思春期という、
女子が眩しい季節も訪れ、
さらに学校に行くのも楽しくなり、

また家では、
レコード、ラジオ、テレビ、
そして映画と、

ありとあらゆる文化の洪水をいっぱい浴びて、
これまた刺激的で楽しい毎日は、
どんどん加速していく。

……。


いやあ、そんな夢のような時代でしたね。


あの時代に戻りたいな…。


あの娘、元気かなあ…。


(ん…?)


……。



(つづく)




改めまして、

3/28(土)、29(日)の両日、
慶応日吉キャンパス「藤原洋記念ホール」
にお越しのみなさん、

ありがとうございました。


まさに「春爛漫の宴」でしたね。

私も楽しゅうございました。


そして、
ニュー・リリースのライブ盤も、
たくさんお買い上げいただきました。

こちらも、感謝、感謝でございます。


さらには、
前夜祭(?)の「A'TRAIN」も、
楽しかったですねえ。

こちらもありがとうございました。

(ん…?)

次回は、4月24日(金)の開催です。


さ、プロ野球も始まったし、
来週はアメリカ大リーグも始まるし、

いい季節になりましたね。


では、さっそく花見に。。。

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それ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ、


っと…。


……。



SHUN MIYAZUMI

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March 11, 2015

四日市 その7


だらだらと連載を続けている、

私の四日市時代のお話。


今日からは、いよいよ中学校篇です。


1964年の春、

晴れて私は中学生になりました。


そして、小学校の終わり頃から、

私の身長は驚くほど伸びたのです。

(最後列の真ん中が私)

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残念ながら、
その後はさほど伸びず、
周りにどんどん追い抜かれて、

高校のときには、
クラスでも真ん中くらいに、
なってしまいましたが…。

ううむ…。



さて、このクラスでは、

その後の私の人生において、
大変重要な意味を持つ、
二人の人物との出会いがありました。


一人目は、
私の生涯の大親友とも言える、
小原(おはら)さん。

このブログにも、
何度となく登場してますね。

このシリーズの1回目にも登場しました。

(最前列中央が彼)


そう、彼小さかったんですよ。

ね、小原くん。

あはは。

ま、勉強は学年でも1、2を争うくらい、
よく出来ましたがね。


で、初めて会ったときに、
ヤツが私の顔を見て発した第一声が、

「馬や〜!」

なんと無礼なヤツだと思いましたが、
まさかここまでの付き合いになるとはねえ〜。

あはは。


そして、もう一人が、
担任の川喜田先生。

最初のホームルームで、
この先生が発した、、、

「私の名前は、
 川喜田治平(かわきたじへい)です。」


これにはクラス中が、
どっと沸いた。

「じへい、って、変な名前や〜、
 わははははははは〜〜。」


ちなみに、四日市という街は、
名古屋に近いのですが、
言葉は大阪弁に近いものがありましたね。

ま、このときの笑撃も、
忘れることはありませんね。

ちなみに私たち悪ガキは、
裏ではこの先生のことを、

「いへじ」と呼んでおりました。


で、この「いへじ」
じゃなかった川喜田先生。

こんなごっつい体をしていますが、
実は音楽の先生だったのです。

そして私は、なんとなく、
彼に誘われるがままに、
ブラスバンド部に入部することになりました。

(これまた最後列中央、
 クラリネットを持っているのが私です)

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それまで、
なんとなくピアノだけは続けていたものの、

このブラスバンド部に入部したおかげで、
全体合奏という面白さを知ったことは、

後の私の音楽人生に、
大きな影響を与えてくれました。

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そんなある日、

いへじ先生が(まだ言うか)、
ドヴォルザークの「新世界より」という曲を、
レパートリーに加えました。


有名な交響曲第9番「新世界より」の第4楽章を、
コンパクトに3分くらいにまとめた、
ブラスバンド用アレンジだったのですが、

そのかっこよさに、
私は一発でしびれてしまいました。


これはぜひ、
本物を一度聞いてみたい…。

そして全曲盤を購入。

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しかもこれには、
オーケストラ総譜(スコア)まで、
付いていたのです。

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初めて見る、
オーケストラのスコア。

1小節が何段にもなっていて、
いろんな楽器に、
いろんな役目が与えられている。

衝撃的な出会いでした…。


私は毎日のように、
このスコアを目で追いながら、
レコードをかけて、

その壮大な音の世界に浸る。


そして、

「ああ、もっといろんな曲を知りたい」
と、クラシック音楽に、
すっかりはまってしまったのです。

ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、
モーツァルト、マーラー、ブルックナー…。

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もちろん、

ラジオから流れて来る、
ポピュラー音楽も、

伊東ゆかりさんや中尾ミエさんの歌う、
洋楽のカヴァー曲も、

猛烈な勢いでヒット・チャートを独占する、
ビートルズの音楽も、

すべてが私にとっては新鮮で愛(いと)おしく、

「ああ、音楽って、なんて素晴らしいんだ!」


(ジャズを知るのは、
 もう少し後のことになります)



さあ、こうして私は、

それまで切手収集につぎ込んでいたお小遣いを、

今度は、レコード購入につぎ込む時代へと突入。


音楽は私の人生にとって、

なくてはならないものになってしまったのです。


そんな私を、

開眼させてくれた「いへじ」先生には、

感謝の言葉しかありませんね。


(また言うか)


しかも、素晴らしい熱血先生でした。


ご存命なのかな…。


……。



(つづく)




球春間近!

野球好きの私には、
たまらない季節がやって来ました。


それと歩調を合わせるように、
ジャミン・ゼブ2015も、
いよいよ本格始動です。

2月は、予定されていたライブが、
ことごとく流れて、
ファンのみなさまには、
寂しい思いをさせてしまいましたが、

これから、続々と、
楽しいスケジュールが待ち構えています。


私も気力充実。

やる気まんまんです。


ハ、ハ、ハ、、、

ハックショ〜〜〜ン!!


と、その前に、

この花粉症、


なんとかならんかな…、


……。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 16:06|この記事のURLComments(15)TrackBack(0)

February 22, 2015

四日市 その6


ジャミン・ゼブの新しいCD、

昨年の5月、
『STB 139』でのラスト・ライブを収録した、
アルバムが完成しました。

イエ〜〜イ!


短期集中。。。

渾身の力を振りしぼって仕上げたため、
正直疲れました…。

首も肩もボリボリ…。

年ですかねえ〜。


でも、出来栄えには満足です。


ま、内容に関しては、
追って詳しく解説したいと思いますが、

まずは締め切りに間に合って、
ホッ…。


というわけで今日も、

「四日市」シリーズのつづきです。


この街には、まだまだ、

書きたいことがたくさんありますから。

ええ。


……。



私にとって「四日市」の思い出というのは、

すなわち、
60年代の思い出ということになりますね。


60年代。

60’s。

なんとも素晴らしい響きですね。


戦後の混乱から立ち直り、
国民の生活水準も、文化レベルも、
一気に華開いていった時代。

そんな時代に、
多感な思春期を迎えたわけですから、
面白くないわけがない。

幸せな時代に生まれました。。。


まずは、

テレビ番組が格段に面白くなりましたね。


我が家にテレビがやって来たのは、
小学校2年生のとき。

とはいっても、
まだ小さな白黒テレビですがね。

徳島にいた頃です。


でも、この四日市時代(1961年〜)には、
日本国中、テレビが、急速に、
娯楽の中心になっていきました。


NHKの「大河ドラマ」が始まったのも、
この頃でした。

「花の生涯」「赤穂浪士」「太閤記」…。

おかげで歴史が大好きになって、
学校の社会の授業もルンルン。。。


日曜の夜のお楽しみ、
「てなもんや三度笠」「シャボン玉ホリデー」
と続くこのシリーズは、
なんと70%という視聴率だったそうです。

伊東ゆかりさん、ハナ肇とクレージー・キャッツ、
といった渡辺プロダクションのタレントが、
大活躍のバラエティーや歌番組も楽し〜〜い。

「コンバット」「ベン・ケーシー」といった、
アメリカのドラマも全部見てました。

「チロリン村とくるみの木」
「ひょっこりひょうたん島」
こんな人形劇も楽しかったなあ…。


さらには、

大鵬、柏戸が大活躍の大相撲。

長嶋、王のプロ野球。


サッカーこそ、
今ほどの騒ぎではありませんでしたが、
スポーツ番組も楽しみで、楽しみで…。


振り返ってみると、
家ではテレビばかり観てましたねえ。

家で勉強したという記憶は、
まずありませんね。

小学生時代は…。


もちろん、
誰も学習塾なんて行ってませんでした。

当時の子供は、
それが当たりまえでしたね。

放課後は遊べ、遊べ。

夜はテレビ、テレビ。


それでも、
テレビからいろんな物を吸収し、
知らず知らず社会勉強を積み重ねていった、

と言っては大げさですかね。


大好きだったクレージー・キャッツ、
植木等さんの歌った曲の数々、

「わかっちゃいるけどやめられねえ♪」
 (スーダラ節)

「ガキの頃から調子良く、
 楽して儲けるスタイル♪」
 (無責任一代男)

「そのうち何とかなるだろう〜♪」
 (黙って俺について来い)

「どうせこの世はホンダラッタホイホイ♪」
 (ホンダラ行進曲)


などの名(迷)フレーズは、

今でも私のバイブルです。

人生の哲学です。


(ん…?)



それに反して、
今の子供は可哀想だなあと思いますねえ。

学校が終わったらすぐに塾、塾、塾、
勉強、勉強、勉強…。


私らの時代は、

ドロンコになって遊んだり、
鬼ごっこをしたり、
野球やドッジボールを楽しんだり、

家ではテレビ三昧の毎日。


そして海の向こうからは、
『ビートルズ』という、
もの凄い人気のバンドが登場というニュース。

ああ、もう、
書いても書いても書ききれない、

文化の撩乱…。



そんな、

高度経済成長真っただ中の活気溢れる日本、

そして、開放的な四日市の街では、
「悪ガキ」でも充分に人気者になれる。


テレビと、この時代と、この街のおかげで、
私は今日の自分を、
うまい具合に形成出来たのではないか、

そう思っております。

調子よく。

ラッキーでしたかね。

……。



さて当時、私を育(はぐく)んだ、
もう一つの趣味が、これでした。

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そう切手収集。

かつて「私のコレクション」(2009)
というお話でもふれましたが、

当時この「切手収集」は、
大変なブームになりました。

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私たち小学生も、
少ないお小遣いを工面して、
美しい記念切手を、
1枚、また1枚と購入しては、

楽しんでいたのです。

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「関門海峡開通記念」
「北陸トンネル開通記念」
「マナスル登頂」

一つ一つの新しい出来事が、
美しい記念切手になっていく。

これもまた、平和と文化の象徴、
国が日々豊かになっていく、
そんな60’sの産物だったのでは、
ないでしょうか。

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1964年「東京オリンピック」が、
間近になって来た証しもありますね。

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そしてピア〜ノ。

悪ガキゆえ、
ソロバンも、習字も、
習い事はすべてクビになりましたが、

このピア〜ノだけは、
なんとなく続けておりました。

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そのおかげでか…、

中学に上がってからは、

強烈に音楽にめざめていきました。


ついには、

音楽家を志すまでになってしまいました。


はたしてそれは、


良かったのでしょうか…。


ううむ…。


……。。。



(つづく)




2月って短すぎませんか〜。

もう最終週ですかぁ〜…。

ということは、
いろいろ支払いの時期では、
ありませんか〜。

ひえ〜〜〜〜〜〜ッ。


でもまあ、今月もなんとか乗り切って、

2/27(金)には、

楽しく「A'TRAIN」ライブといきますか。


春も、もうすぐ。


(ハックショ〜〜〜〜ん)


おっと、その季節でもあったか…。


ううむ…。


微妙…。



SHUN MIYAZUMI

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February 07, 2015

四日市 その5


みなさん、

寒中お見舞い申し上げます。


外も寒いですが、

年が明けてからというもの、
毎日嫌なニュースばかりで、
心までも冷えきってしまいますね。

やれやれ…。

……。


でもまあ、元気を出して、

音楽の力を信じて、

前向きに行こうではありませんか。

(そうだ、そうだ)


というわけで今日は、
私が多感な少年時代の5年間を過ごした、
「四日市」という街、、、

昨年の秋以来中断していた、
その頃のお話を、再開したいと思います。


そして今回は、

その5年間を、
この悪ガキとともに歩んだ、

あるパートナーのお話です。



1961年(昭和36年)の春。

私たちが四日市に引っ越したとき、
父は、前任の支店長さんから、
一匹の犬をもらい受けました。


その方は、
滋賀県の大津支店に赴任したのですが、

そちらでは犬を飼うスペースがないため、
そのまま、その犬を飼って欲しいと、
頼まれたそうです。


その名を「権太郎(ゴン太郎)」と言います。

愛称「ゴンちゃん」。

これは、父が、そのゴンちゃんを、
散歩させているときの写真です。

IMG_0506

左の通路の奥に犬小屋が見えますね。

あそこが彼のお家でした。

IMG_0519


次の写真は最近のものですが、
この通路には金網の柵がありますね。

でも当時は、
下が数十センチほど空いていたのです。

ゴン太郎くらいの大きさだと、
鎖につながれたままでも、
ゆうに隣の空き地(今は駐車場)と、
行ったり来たり出来たのです。

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さて、小学校4年生の私は、
このゴンちゃんを、
とても可愛がりました。

もともと犬好きでしたからね。


彼もしだいに私たちに慣れて、

見る見るうちに、
我が家になくてはならない、
存在になっていきました。


ところが、ある朝のこと…。

私がゴン太郎に、
朝の挨拶をしに行ったところ…、

……、、、


なんと、ゴン太郎は、
空き地で、
血まみれになって、
死んでおりました。


もっと強い大きな野犬に、
噛み殺されたようです。

鎖につながれたままだったので、
逃げるに逃げられなかったのでしょう。

金網下のスペースが、
仇(あだ)となったわけです。

IMG_0513

私は嘆き悲しみました。

1週間くらい、
泣いても泣いても涙が止まらない。

そんな毎日が続きました。


そんな私を不憫に思ったのでしょうか…。

「どうしようもない悪ガキだけど、
 案外可愛いところもあるんだな。」
と、思ってくれたのでしょうか。


ある日父が、
「俊介、新しい犬を飼おう。」
と、ペット・ショップに、
連れて行ってくれたのです。


そして、買って来たのが、
この犬。

名前も、そのまま、
「権太郎」と名付けました。

そう「ゴン太郎 II世」です。


そして今度は、
空き地に出入り出来ないように、
金網の下のスペースを、
コンクリで埋めてくれたのです。

怖い親父でしたが、
案外可愛いところもあったんですね。

あははは。

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実は…、

私と父がペット・ショップに行ったとき、
大きな柵で囲まれた中には、
何匹もの小犬がいたのですが、

ほとんどの犬は私たちに無関心でした。


しかし、この犬だけが、
すごい勢いで私のところにやって来て、
しきりに私に「抱け、抱け」と迫るのです。

その目は、
「僕を飼え、僕を飼ってくれ。」
と、訴えているように見えたのです。


父は、他の犬に興味があったようですが、
私は即座に、この犬に決めてしまいました。

「僕、絶対この子がいい!!!」


どうですか。

愛くるしい表情の中にも、
「絶対にチャンスを逃がさない。
 幸せは自分の力でつかみ取る。」

そんなしたたかさが、
見えてくるようではありませんか。

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以来私たちは、大の仲良し。

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そして、
開放的な四日市の街で、
スクスクと育っていった私とともに、

このゴン太郎も、
スクスクと育っていきました。

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高度経済成長真ただ中、

60'sという、
私の中の文化が一気に華開いた、
素晴らしい時代。


「世の中が面白くて仕方ない。」

そんな、自由奔放な毎日を送る私に、
歩調を合わせるように、

この犬もまた、
自由奔放に毎日を楽しんでおりました。

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人間の食べるものは何でも食べる。

「たくわん」も「焼きいも」も大好き。


おそらく、
「自分は人間である。
 それも、相当にラッキーな人間である。」
そう、思っていたに違いありません。


まるで「大人を大人と思わない。」
生意気盛りの、悪ガキの、
自分を投影してるかのようで、

私は、このゴン太郎が、
本当に大好きでした。


夜は放し飼いにしてあげたので、
ボールをくわえては、
この通路を元気いっぱいに走り回る。

そんなゴン太郎の絶頂期もまた、
この四日市だったのでしょうね。


人なつっこい顔をしながらも、
どこか人間をからかってるような表情。

なんとも得意げですよねえ。


ん、待てよ…?

これって、誰かに似てませんかねえ…??

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そうだ!

こいつだ!!

ゴン太郎が少年時代のパートナーなら、

このご仁は、ここ20数年の私のパートナー。

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やっぱり、

「類は友を呼ぶ」

のかな…。


……。



(つづく)




どうでしょう。

少しは癒されて頂けましたでしょうか。(笑)


殺伐としたニュースが多い、

今日この頃、

私もゴン太郎を思い出しているうちに、

元気になりました。


さあ、やるぞ〜!


いい音楽作るぞ〜!


エイ、エイ、オ〜〜〜〜〜!!!


(……。。。)



SHUN MIYAZUMI

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January 26, 2015

白鵬


かつて私は、このブログで、

『大相撲小研究』なるものを、

書いたことがあります。


また昨年、一昨年と、
正月明け「初場所」の両国国技館には、
2年連続で出かけ、

その様子を『居酒屋国技館』なるお題で、
レポートしました。


そう、かくも私は、

相撲が大好き!


♡♡♡



そんな私が、相撲に目覚めたのは、

小学校の1、2年生の頃でしたか…。


その頃トップの地位にあったのは、
「栃錦」「若乃花」の両横綱でしたが、

もっぱら我が家では、
ラジオの中継に手に汗を握りながら、
耳を傾ける時代。

我が家にテレビがやって来てからの、
最初のスーパー・スターは、
「大鵬」ということになりますかね。


以来、数々の「大横綱」が、
土俵を湧かせてくれました。

「大鵬」(優勝32回)

「北の湖」(優勝24回)

「千代の富士」(優勝31回)

「貴乃花」(優勝22回)

「朝青龍」(優勝25回)

「白鵬」(優勝33回)



そんな、「大横綱」たちの中にあっても、

「白鵬」の素晴らしさは、

群を抜いてるのではないか。


もはや、伝説の、

あの69連勝の大横綱、

「双葉山」の域に達しているのではないか。


私は秘かにそう思っています。


その美しい体型は、
観ていて惚れ惚れします。

瞬発力、技の豊富さ、柔らかさ、相撲の上手さ、
もうもう、すべてが完璧ですね。

「心技体」すべてを兼ね備えた、
まさに理想の力士として、
後世まで讃えられるのではないでしょうか。


生涯成績 895勝186敗21休(勝率 0.828)
幕内成績 801勝138敗21休(勝率 0.853)
横綱成績 607勝 68敗   (勝率 0.899)


これらの勝率はいずれも、
前述したすべての大横綱を上回って、
断トツの1位です。

あの「双葉山」ですら、
横綱での勝率が0.882なのですから、
もう驚異としかいいようがありません。

まだまだ現役でやれそうですから、
この数字はさらに上がっていくんでしょうね。


さらに驚きは、
「21休み」に象徴されるように、
休場の少ないことです。

なんと、横綱になってからは、
1日たりとも休んでいません。

頭が下がる思いです。


「大鵬」(136休)「北の湖」(107休)

「千代の富士」(159休)「貴乃花」(201休)

「朝青龍」(76休)


を見れば、

彼の偉大さがわかろうというものです。


日頃から怪我をしないような、
入念な準備と、たゆまぬ努力。

「絶対に休まないぞ」という、
プロ意識の固まりのような強い責任感。


そのプロ意識と、
その技術が、もはや、
芸術の域にまで達しているという点で、

野球のイチローと相通ずるところがありますね。

こんな人たちと、
同じ時代に生きたことを、
本当に幸せだなあと思います。


そんな「白鵬」。。。


この素晴らしい勇姿を、

出来るだけ脳裏に焼き付けておきたいと、

今年も行ってまいりました。


「両国国技館」。

「大相撲初場所千秋楽」。。

IMG_1860

江戸情緒溢れる「お茶屋」さんで、
お弁当やらお酒をお願いし、

IMG_1862

まだ閑散とする場内での、
番付下の方の若手力士の取組みすら楽しく、

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もちろん「居酒屋国技館」の準備怠り無く、、、

IMG_1866

十両力士の土俵入りの頃から、
徐々にお客さんも増え始め、

IMG_1870

幕内力士の土俵入りでは、ほぼ満員の館内。

IMG_1884

そしてお待ちかね、
横綱「白鵬」の土俵入り。

IMG_1891

「よっ、白鵬〜〜〜〜〜〜!!!」

「日本一〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

IMG_1889

そして、、、

IMG_1914

横綱「鶴竜」との結びの一番。

IMG_1915

ああ、何から何までカッコいい〜!

IMG_1921

力の入った大相撲も、
やはり最後は「白鵬」の圧勝。

IMG_1923

なんと11回目の全勝優勝を飾ったのでした。

IMG_1925


というわけで、

その美しさ、凛々しさ、強さに、

酔いしれました。


もちろん、

このあとの2次会も含めて、

お酒にも酔いしれました。


いったい何時間飲んだんだろう…。

10、11、……12、

……、、、


ん‥?



(おわり)



「10大ニュース」
「映画ベストテン」
「お相撲」

私のお正月3部作も、
これにて完結です。


ようやくこれで仕事開始ですね。

あははは。


(なぬ!まだ正月気分だったのか!!!)


えっ?


……。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 14:54|この記事のURLComments(9)TrackBack(0)

January 14, 2015

私の映画ベストテン 2014


お正月恒例、

『私の映画ベストテン』も、

早や8年目となりました。


私が昨年観た映画は、

なんと83本!


忙しい、忙しいと言ってるわりには、

けっこうな数になりましたね。

あははは。


そして、昨年もまた、
10本に絞るのが大変なほど、
素敵な映画がたくさんありました。

ベスト20、30でも足りないくらい…。


悩みに悩んだあげくのベストテンですが、

どちらかというと娯楽、コメディー、
そして、心にしみるドラマといった、

映画本来の楽しさを満喫させるものを、
中心に選んでみました。


今年もまた、
自己中心的なベストテンではありますが、

みなさんにも、
ぜひご覧になっていただきたいものばかりです。


というわけで、

さっそく…。




『私の映画ベストテン 2014』



1.鑑定士と顔のない依頼人
 (The Best Offer)

_SL1011_


 いやあ、すごい映画だと思いました。

 あまりにもすごい結末に、
 言葉を失ってしまいました。


 ミステリーとラブ・ロマンスとを、
 見事なまでに融和させた、
 美しくも、哀しい大人の映画、

 と言ってしまうには残酷すぎますかね、
 この結末…。


 監督・脚本が、
 あの『ニューシネマパラダイス』の、
 名匠ジュゼッペ・トルナトーレ、
 音楽がエンニオ・モリコーネときたら、

 悪いはずはなかろうとは思ってましたが、

 ここまでとは…。
 

 あまり語ると、
 ネタバレしてしまいそうですね。

 あぶない、あぶない…。

 ま、一度ぜひご覧になって下さい。


 『シャイン』で一躍脚光を浴びた名優、 
 ジェフリー・ラッシュが主役というのも、
 私的には、余計に感じてしまうのでしょうか…。
 
 なにせ私、最近、
 この人に似て来たとよく言われますから…。

 ううむ…、

 なんか哀しいな…。




2.大統領の執事の涙
 (Lee Daniels' The Butler)

_SL1163_



 実在した、
 ホワイトハウスで7人もの大統領に仕えた、
 一人の黒人大統領執事の人生を、

 アメリカ現代史と照らし合わせて描いた、
 壮大な物語です。

 
 じつは私、
 こうした、人間の一生を描いた映画が、
 昔から大好きなんです。

 『フォレスト・ガンプ』『ゴッドファーザー』
 『アラビアのロレンス』『グレン・ミラー物語』

 などなど…。
 

 キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争、
 といった歴史的事件を絡めながら、
 懸命に生きていく奴隷あがりの一人の執事。

 さながら黒人版『フォレスト・ガンプ』
 といった感じですが、

 大いに感じるところがありましたね。

 いい映画でした。




3.サイド・エフェクト
 (Side Effects)

_SL1500_


 スティーブン・ソダーバーグ監督の、
 サスペンス・ミステリー。

 新薬の副作用により、
 夫を殺害してしまった女と、
 その背後にある闇を暴こうとして、
 逆に加害者の汚名を着る事になる精神科医。


 最後の最後までハラハラ、ドキドキの展開で、
 昨年観たこの手の映画の中では、
 一番楽しめました。


 ちょっとおつむが寂しくなってきたものの、
 相変わらずチャーミングな、
 ジュード・ロウが、
 正義感溢れる精神科医の役を好演。


 ラストのどんでん返しには、
 思わず拍手を送りたくなりましたね。


 もう一回観ようかな…。




4.マラヴィータ
 (The Family / Malavita)

_SL1500_


 元マフィアの大物一家が、
 FBI保護プログラムのもと、
 フランスのノルマンディーという田舎町で、
 次々に巻き起こすドタバタ・コメディー。

 いやあ、もう、
 最高に笑えました。
 

 ロバート・デ・ニーロ扮する親父も、
 ミシェル・ファイファー扮する妻も、
 娘も、その弟も、
 とんでもない奴ばっかりで、

 「やっぱり血は争えないんだなあ〜」
 と、終始大笑い。


 そして最後は、
 ついに居所を嗅ぎ付けてやって来た、
 現役マフィアの殺し屋たちを、
 激しい銃撃戦のもとやっつけてしまう。
 

 「そんなバカな〜」

 と思えるのが映画の娯楽たるところで、
 ま、これはこれでいいではありませんか。


 製作総指揮 / マーティン・スコセッシ
 監督 / リュック・ベッソン

 ときたら、
 このくらいやってもらわないとねえ。

 あはははは。




5.泥棒は幸せのはじまり
 (Identity Thief )

_SL1213_


 これもまた最高に楽しい、
 コメディー映画でしたね。


 他人の個人情報を盗んで、
 贅沢三昧の生活を送る、
 ふてぶてしいおばさん詐欺師と、

 彼女の被害にあった平凡なサラリーマンが、
 フロリダからデンバーまで、
 奇妙な珍道中を続けるという物語。


 その昔、
 『ミッドナイト・ラン』という、
 デ・ニーロの映画を思い出しましたが、

 こんなおばさんに引っ掛かったら、
 そりゃ大変ですわね〜。


 私も過去に2度ほど、
 カードのスキミングにあったので、
 人ごとではなく観ておりました。

 これも、また観たいなあ〜…。




6.42〜世界を変えた男〜
 (42)

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 大の野球ファン、
 それもメジャー・リーグが大好きな私が、
 この映画を見逃すわけがありません。


 「42」とは、
 黒人初のメジャー・リーガー、
 ジャッキー・ロビンソンの背番号。

 大リーグでは、今でも年に1度、
 全選手がこの「42」番をつけて試合をしたり、
 全チームで永久欠番になっているくらい。

 彼の功績、偉大さがわかろうというものです。


 激しい人種差別のあった時代に、
 懸命にその差別に耐えながら、
 実績を残した彼も偉大ですが、

 それを支えた、
 ドジャーズのオーナー、
 ブランチ・リッキーという白人も偉大だった、

 ということが、よく分かりました。

 リッキーさん、あんたもエライ!

 


7.LIFE!
 (The Secret Life of Walter Mitty)

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 心暖まるヒューマン・ドラマでした。


 思いを寄せる女性に声もかけられず、
 ただただ妄想するだけの凡庸な男が、
 「LIFE」誌の表紙を飾るネガと、
 そのカメラマンを探しに旅に出る。

 ニューヨークから、
 グリーンランド、アイスランド、ヒマラヤと、
 危険をかえりみず旅をしていくうちに、
 たくましい人間に変貌していく、

 といったお話。


 脇役に、
 ショーン・ペン、シャーリー・マクレーン、
 といった大物を配した贅沢な作品で、

 映画の醍醐味がふんだんに味わえる傑作、

 だと思いましたよ。




8.なんちゃって家族
 (We're The Millers )

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 これもまた、なんともバカバカしい、
 抱腹絶倒のコメディー映画。
 
 
 しがないチンピラの麻薬密売人が、
 マリファナと金を奪われる。

 その穴埋めに、メキシコから、
 大量の麻薬を運ぶ仕事を引き受ける。


 で、家族旅行を装えば見つかるまいと、

 知り合いのストリッパーにお母さん役を、
 近所の童貞の少年に息子役を、
 同じく近所の万引き常習犯の少女を娘役に、

 それぞれお願いして、
 危険極まる旅に出るわけですが…。
 

 いやあ、ここから先は、
 話すのは野暮というもの。

 落ち込んでるときに観たら、
 即立ち直ること必至です。

 人生、悩むことすらバカバカしくなります。

 あははは。




9.ミッシング・ポイント
 (The Reluctant Fundamentalist)

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 ちょっとコメディーに偏った感があるので、
 たまには真面目な映画も紹介しないと…。
 

 18才のときにアメリカに留学。
 優秀な成績で大学を卒業、
 ニューヨークでエリートとして働く、
 パキスタン人の青年。

 仕事も順調、アメリカ人の彼女も出来、
 順風満帆な人生かと思われた。

 
 ところが、
 「9・11 同時多発テロ」が起き、
 彼の人生は一変してしまう。

 その風貌から、
 イスラム系のテロリストとみなされたり、
 アメリカ人から迫害を受けたり…。


 今世界が抱える、
 最も深刻な問題を描いた力作です。


 最後の主人公のセリフ。

 「報復してはならない。」


 そうなんですよねえ…。

 「報復の連鎖」というのが、
 一番怖いんですけどねえ…。

 ……。




10.ローン・レンジャー
 (The Lone Ranger)

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 最後は悩んだあげくにコレ!
 

 ロッシーニ「ウィリアム・テル序曲」に乗せて、
 白馬にまたがり颯爽と登場する、
 正義のヒーロー。

 子供の頃、毎週のようにテレビの前で、
 心ときめかせて観ていたものです。

 アメリカの子供と同じようにね。


 今回の最新リメイク版でも、
 やはり最後に登場するシーンでは、
 思わず「ジャカジャジャカジャ♪♪♪」と、
 画面に合わせて、興奮しながら歌ってました。

 童心に帰ったような楽しさがありました。

 あはは。


 インディアンに扮したジョニー・デップが、
 いい味してましたね。
 
 この人、最近何でもやりますねえ。

 まるで「怪人二十面相」のようだ。


 これも古っ!?



そして今年も、、、



番外編. その1.マネーボール
 (Moneyball)

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 毎年この特集では、
 新作、準新作といった新しい物を、
 ご紹介しようという主旨でやっております。


 この映画は2011年の映画で、
 遅まきながら観た、
 ゆえに番外編なわけですが、

 普通なら1、2位を争うくらい、
 私にとってはたまらない映画。


 アメリカ大リーグ、
 オークランド・アスレティックスの、
 ゼネラル・マネージャー(GM)、
 ビリー・ビーンを描いた野球映画で、

 ブラッド・ピットが、
 素晴らしい演技を魅せてくれます。


 メジャー・リーグのファンは必見!

 ブラピのファンももちろん必見!
 


そして今年は、もうひとつ。



番外編. その2.ウルフ・オブ・ウォールストリート
 (The Wolf of Wall Street)

_SL1500_


 レオナルド・ディカプリオが、
 アカデミー賞主演男優賞にノミネート。

 実在の株式ブローカーの栄枯盛衰を、
 見事なまでに快演。

 豪華絢爛な娯楽大作。


 なのに、なぜ「番外編」???

 はい、それは、

 エロいからです。


 昨年の番外編『ted』同様、
 いや、そんなの比較にならないほど、
 お下劣なシーンの連続だからです。

 「あ〜ら、そんなの全然平気よ〜。」
 という方なら、ぜひぜひ。

 
 それにしても、
 ブラピもディカプリオも、
 演技、上手くなりましたねえ。

 初めの頃は、
 ルックスだけの大根役者、
 という印象しかありませんでしたから。


 ルックスに奢ることなく努力したんでしょうね。

 うんうん…。

 ……。。。



いやあ、
他にも選びたいものがたくさんあるのですが、

きりがないので、
このへんにしておきましょう。


ま、私が昨年観た83本を、
別の人が選んだら、
まったく違うベストテンになるんでしょうね。


それがまた映画のいいところ。


うんうん…。


(画像はクリックすると、どアップになります。)



今年も楽しみだなあ…。


……。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 12:43|この記事のURLComments(8)TrackBack(0)

January 04, 2015

私の10大ニュース 2014


みなさん、

明けましておめでとうございます。


 2015-J



2015年(平成27年)がスタートしました。

ぱちぱちぱち。


 2015-O



私も今年のお正月は、

のんびりさせていただきました。

メ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。。。


 2015-P



のんびりしすぎで、

そろそろ「おせち」も飽きてまいりました。


 2015-R



そろそろ始動しなくては…。


 2015-Q


(おい!)



 2015-D


はいはい。

今年もいい音楽をいっぱい作らなくてはね。。。



ということで、

2015年もジャミン・ゼブとともに、

全国を駆け巡りたいと思います。

メ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!


 2015-B



なにとぞ、

今年もよろしくお願い申し上げます。



 2015-K




では、今年もこのブログ、

「私の10大ニュース」からスタートです。


2014年の私を振り返ってみることにしましょう。


いろいろありましたねえ昨年も…。


ううむ…。




『私の10大ニュース 2014』


1.『タモリ読本』の取材を受ける(1月)

 タモリさんが「笑っていいとも」を降板。
 それに合わせて、
 いろんな出版社が彼の本を出版。

 その中の『タモリ読本』という本で、
 取材を受けることになりました。

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 ま、質問の中心は、
 かつてこのブログでも紹介した、
 『タモリ3〜戦後日本歌謡史〜』という、
 稀代の問題作アルバムについてでしたが、

 私も忘れていたようないろんなことを、
 本当によく研究されていて、
 出版社やライターの方たちの、
 日頃のご努力を垣間みる気がしました。

 楽しい取材でしたね。

 2月14日に発売になったようですが、
 
 まだあるのかな本屋に…。

 

2. バリ島へ行く(2月)

 そうそう昨年は、
 久しぶりに海外でのお仕事がありましたね。

 ポーラ化粧品さんのイベントで、
 ジャミン・ゼブと一緒に、
 バリ島に行きました。


 その間東京では、
 20年ぶりの大雪だったそう。。。
 
 なんだか申し訳ない気持ちでしたが、
 気候のいい南方の島で、
 エスニック料理をいただきながらの、
 観光気分なお仕事。

 いい思い出になりました。

 ねえショーちゃん、

 今年はないの?

 (ん…)



3. ゴースト・ライター騒動(2月)

 「現代のベートーヴェン」

 佐村河内守さんの、
 ゴースト・ライター発覚騒動は、
 こう言っちゃなんですが、
 面白かったです。

 どちらかというと、
 「ああ、やっぱりな。」
 というのが素直な感想でしたね。

 「全聾の作曲家」

 「交響曲第1番 HIROSHIMA」

 (なんか出来過ぎだよなあ…。)


 ま、私も音楽家のはしくれですから、
 人さまの作ったものに、
 ああだこうだと言うのは、
 きつく戒めてはおりますが、

 「ベートーヴェンが聞いたら怒るよな〜」
 くらいの感想は持っておりましたから。
 
 やっぱり「嘘は罪」ということで…。


 2015-F




4. 『STB139』営業休止(5月)

 2008年2月の初登場以来、
 ジャミン・ゼブの言わばホームとして、
 50回ものライブをやらせていただいた、
 六本木の老舗ライブハウス「STB139」様が、

 5月で営業休止ということになりました。

 大変残念なニュースでしたが、
 これも仕方ありませんね。

 
 5月の最終公演(3日間)の盛り上がりは、
 今だ記憶に新しいところです。
 
 本当にお世話になりました、
 「STB139」。

 またどこかで…。
 
 きっと…。
 
 ぜひ…。



5. イチローをなぜ使わん!(4〜10月)

 イチローの大ファンとしましては、
 昨年くらい悔しい思いをした事はありません。

 あの偉大な、
 歴史的な大選手を、
 使ったり、使わなかったり…。

 ましてや代走や守備固めで使うなど、
 ヤンキース、ジラルディ監督の起用法は、
 切歯扼腕たるものがありました。

 
 メジャー通算3,000本安打まで、
 あと156安打。

 日米通算ではありますが、
 ピート・ローズの持つ歴代最多安打、
 4,256安打まで、あと134本。

 なんとか達成してもらいたいものです。


 今一番気になるのは、

 その移籍先ですかね〜。

 ガンバレ、イチロー!
 
 2015-L



 と、ここで、ちょっと休憩。

 ふ〜…。

 2015-N



では、後半にいきましょうかね。



6.無惨、ワールド・カップ(6月)

 6月にブラジルで開催された、
 サーカーの祭典「ワールド・カップ」。

 楽しみにしていたのですが、
 結果日本チームは、
 1勝も出来ずに無惨な1次リーグ敗退。

 
 まあ素人の私が言うのもなんですが、

 日頃使わない選手を使ってみたり、

 やったことのないフォーメーションを、
 いきなりやれと言ったり、

 ザッケローニの采配にも、
 大いに問題があったとは言えないでしょうか?


 私も指揮官の一人として、
 考えさせられるものがありましたね…。

 「ドイツ7−1ブラジル」も、
 忘れる事が出来ない衝撃の結末でした。

 あ〜あ……。



7. 「iPhone 6」購入!(9月)

 もうみなさんご存知でしょうが、
 わたくし、ついに、
 長年慣れ親しんだガラ携から、
 スマート・フォンにモデル・チェンジしました。

 というより、
 ガラ携が壊れてしまったための、
 窮余の一策だったのです。


 しか〜し、
 今では大、大、大満足の毎日。。。

 なにより写真が綺麗。

 私のような素人カメラマンでも、
 つねにナイス・ショット!

 暗い場所でも、移動中の電車の中からでも、
 これさえあればオッケー!


 このブログでも、
 ジャミンのブログやFacebookでも、
 写真が大活躍の日常となりました。


 ということで、
 今年も楽しみにしてて下さいね〜。

 では今日も、

 はい、パチリ…。


 2015-I




8. デング熱騒動(9月)

 夏の終わり頃から、
 奇妙なものが流行り始めましたよね。

 そう「デング熱」。

 そりゃ、なんじゃい!?


 じつは、我がジャミン・ゼブも、
 9月末に予定されていた、
 「新宿中央公園」でのフリー・ライブが、
 この「デング熱」とかやらのおかげで、
 流れてしまいました。


 昨年は他に、
 「エボラ出血熱」にも脅かされました。

 自然災害もたくさんありました。
 
 今年は、もう少し穏やかな1年でありたい。

 つくづくそう思います。

 しみじみ…。



9. すごいぞ日本のアスリートたち!

 昨年も日本人のアスリートたちが、
 世界中で大活躍でしたね。

 2月ソチ・オリンピックでの、
 羽生選手、浅田真央選手、葛西選手、竹内選手、
 などなど…。

 ヤンキースのマー君もすごかったし、

 テニスの錦織選手にも興奮しました。

 
 そして年末に飛び込んで来た、
 電撃ニュース。

 それは、ヤンキース黒田投手の、
 「広島カープ」復帰のニュースでした。


 メジャー各球団から、
 20億円近いオファーを受けながら、
 たった4億円で、
 古巣「広島カープ」への復帰を決めた黒田選手。

 男ですねえ。

 感動しました、彼の男気に。


 健さんも生きていたら大拍手だったでしょう。

 「広島じゃけんの〜」

 (ん…)


 「たった4億円」と、言ってみたいな、俺も…。

 ……。



10.ジャミン・ゼブ東奔西走!

 さて最後は、恒例によりジャミン・ゼブ。

 おかげさまで昨年は、
 北は北海道から南は九州まで、
 一気にその活動の範囲を、
 拡げることができました。

 また、従来のサウンドに加え、
 ハワイアン、新しいミュージカル・メドレー、
 ニュー・クリスマス・ソングなど、
 音楽の幅もより一層拡がった気がします。


 今年も大暴れしますよ〜。


 私もがんばって、昨年以上に、

 たくさんのアレンジ、作曲に挑みたいと思っております。

 (ピアノも少しがんばらないとな…。)


 2015-C



 今年も昨年以上のご支援、ご声援のほど、

 よろしくお願い申し上げます。


2014Uma11



ではでは、

今年も最後は、

あの招福猫「宮ちゃん」の登場です。


こちらも1年間ご愛顧のほどを…。


Oshogatsu 2


今年もよろしくお願いしま〜すにゃ〜。

いい年に、にゃ〜りま〜すようににゃ〜〜。。。


……。



SHUN MIYAZUMI

woodymiyazumi at 20:57|この記事のURLComments(10)TrackBack(0)