7月5日、サムザ阿佐谷。AVメーカー桃太郎映像出版のイベントに行った。『むさぼる』第5弾試写会×パフォーマンス。
『むさぼる』は“むさぼる”をキイワードに、毎作、監督と主演女優が変わる連作シリーズ。
ヒステリックな愛を女の肉体に刻み込む男、その愛をいつしか受け入れていく女。二人の屈折した関係を濃厚に描き出す。
200インチの大画面で見るアダルトビデオは、ポルノの枠を超えた映画的なエロスの香を運んでくる。

前回のイベントは、監督と主演女優さんの寸劇、その前はストリップと舞台女優(元AV女優の野中あんり)による官能小説朗読。
今回は、イラストレターとしても活躍する赤江かふおさんのボディペインティングショー。これは見応えがあった。
アダルトビデオと多様なライブステージをコラボさせるという発想。多くのAVメーカーが守りに入っている昨今、こういうイベントは貴重だ。
エロは性欲を増進させ、ひいては男の闘争本能を刺激するから、みんな元気に働いて、不景気な日本に活気をもたらすんですよ。
環境ホルモンの影響か、女性の社会進出に圧倒されたか、男性に男らしさが見えない今だから、エロが大事なんですよ。
エロと、赤江さんのようなアートパフォーマンスをコラボさせることで、エロを巡る新しい観点が生まれたらいいと思う。

さて、その赤江さんのボディペインティング。ショーツ一枚の姿で脚や腕や胸にペインティングしていく。
女性の顔が見てとれる。色使いはかなりグロテスク。ペインティングしながら、彼女自身が精神的にも高揚していくのが分かる。
肉体の動きは、まるで舞踊のように優雅。暗黒舞踏を連想させるが、また異質な表現だ。
彼女の中から、どんどん陶酔感が溢れ出てきて、胸部を覆っていた布が外され、乳房から腹部の真っ赤なペイントが露に。
その赤色をさらに胸に塗りたくり…カタルシスが訪れた。

ボディペインティングは、タトゥーと同じような肉体を使った自己表現だと思う。心理的には、自傷行為に近いものを感じる。
左手の手首にいっぱい線を入れた女性となぜか知り合う機会が多いが、あの線は誰かに自分を分かってもらいたい一心の結果。
隠すべき肉体に墨を入れる、絵の具を塗る、剃刀で切る。方法は違うが、自分を他者に理解してもらいたいという気持ちの顕われ。
少し飛躍するかも知れないが、LADY GAGAのあの奇抜なコスチュームは、自傷行為的肉体自己表現を遥かに超えた自己破壊願望の顕われだと思うのだがいかがだろう。彼女の本当の願望は、右手の小指を切断して左手指を6本すること。両乳首を切断して、イヤリングにすること。まあもこれは私の妄想にしておこうか。

話が飛んだが、とにかく赤江さんのパフォーマンスには、いろいろと楽しませてもらった。
桃太郎さんのイベントもまだまだ続くので、興味のある人は是非参加を。詳細は桃太郎映像出版HPで。次回は金粉ショーですよ。