2009年06月01日

ハルヒ「もう生きててもいい事ない……」その2

184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 05:03:34.86 ID:J3Ebqg2N0
〜朝〜

ジリリリリリリリ

ハルヒ「んん……」

ジリリリリリリリリ

ハルヒ「うるさい!」

メキッ

ハルヒ「んもぉ……何よこんな朝早くから……」

ハルヒ「……朝?」

ハルヒ「!?」

ハルヒ「こ、ここは……ああ、キョンの家か」

ハルヒ「あたしいつの間に寝ちゃってたんだろ……ていうか、ここキョンのベッドよね……?」

ハルヒ「……キョンは?」



187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 05:07:45.32 ID:J3Ebqg2N0
キョン「うーん……」

ハルヒ「あ、向こうの部屋のソファで……」

ハルヒ「運んでくれたのかな……なんか悪いことしちゃったわね」

ハルヒ「……ま、いいか。キョンだし」

キョン「うーん……うーん……」

ハルヒ「今は……まだ六時じゃない」

ハルヒ「キョンの奴、土曜日だってのに目覚ましセットしっぱなしだったわね」

ハルヒ「……せっかくだし、もうひと眠りしようかな」

ハルヒ「どうせ予定もないし……むにゃ」

ハルヒ「それにしても寝心地のいいベッドね……キョンの癖に、生意気よ!」

ハルヒ「……」

くんくん

ハルヒ「……はっ」

ハルヒ「あたしは何を……」



189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 05:14:27.31 ID:J3Ebqg2N0
キョン「……おい、ハルヒ」

ハルヒ「むにゃ……」

キョン「ハルヒさーん」

ハルヒ「んー」

キョン「起きんかい!」

ばさっ

ハルヒ「何よ、もう!ちょっと、布団返して!」

キョン「もうすぐ昼間になっちまうぞ!」

ハルヒ「休みの日くらい昼まで寝かせなさいよ……!」

キョン「これから毎日休みの癖に……」

ハルヒ「う」

キョン「あ、すまん」

ハルヒ「一気に現実に引き戻されたわ……」

キョン「目が覚めただろ、結果オーライだ」

ハルヒ「寝覚めは最悪だけどね……」



193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 05:21:08.79 ID:J3Ebqg2N0
ハルヒ「はー……とりあえず化粧落とさなきゃ」

キョン「え?」

ハルヒ「って……ああ、あたし昨日化粧してなかったわね」

ハルヒ「どうせ電車に飛び込むんだし、いっか、てな感じで……」

キョン「……」

ハルヒ「大丈夫よ、もうそんなことしないから」

キョン「頼むぜ、ほんとに」

ハルヒ「でもとりあえず顔ぐらい洗いたいわね」

キョン「ああ、さっき歯ブラシ買ってきたからそれ使ってくれ」

ハルヒ「ん、ありがと」

〜洗面所〜

ハルヒ「あー……頭痛い」

シャコシャコシャコシャコ

ハルヒ「昨日のあたしは、まさかこんなことになってるなんて思ってもなかったでしょうね」

ハルヒ「……死ななくて……よかった」



202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 05:32:52.54 ID:J3Ebqg2N0
ハルヒ「はー、さっぱりした」

キョン「おお、朝飯できてるぞ」

ハルヒ「!」

キョン「ま、と言っても食パン焼いてベーコンエッグ作ってレタスをちぎっただけだが」

ハルヒ「なんか悪いわね、何から何まで」

キョン「なに、いつもやってることだからな。朝飯作るくらい」

ハルヒ「じゃ、いただきます」

キョン「いただきます」

ぱくっ

ハルヒ「……」

キョン「?」

ハルヒ「……おいしいなあ」

キョン「そうか?ならよかった」

ハルヒ「あたし、誰かの手料理食べたのなんて……すごく久しぶりだから」

キョン「……」



206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 05:41:18.10 ID:J3Ebqg2N0
ハルヒ「いっつも一人で、自分でつくったご飯食べて」

キョン「……」

ハルヒ「ここ二年、ご飯がおいしかったことなんてなかった」

キョン「ハルヒ……」

ハルヒ「誰かと向かい合って食べる食事って、こんなにおいしかったのね」

キョン「大げさだな、昨日も一緒に飯食ったじゃないか。ファミレスで」

ハルヒ「う、うるさいわね」

キョン「……まあ、でも」

ハルヒ「?」

キョン「お前がそう思えたなら、昨日ホームでお前の腕を掴んだ甲斐があったってもんだ」

ハルヒ「……」

キョン「あ、ジャム出すの忘れてたな」

ハルヒ「……ありがとね」

キョン「……なに、団長様のサポートをするのが団員の務めだからな」

ハルヒ「……ばか」



214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 05:59:34.68 ID:J3Ebqg2N0
ハルヒ「ごちそうさま」

キョン「はい、おそまつさま。ああ、食器は置いといてくれ」

ハルヒ「皿洗いくらいさせなさいよ」

キョン「そうか?じゃあ頼むよ」

ガチャガチャ

ハルヒ「〜♪」

キョン「そろそろいいとも増刊号の時間だな……テレビ付けるか」

ハルヒ「……」

キュッキュッ

ハルヒ「はー」

ハルヒ「……」

ハルヒ「(……やけに落ち着くわね)」

ハルヒ「(誰かが傍にいるって、こんなに安心するものなのかしら)」

ハルヒ「(昔は一人ぼっちなんて、なんてことなかったのにな、はは)」



218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 06:15:18.44 ID:J3Ebqg2N0
キョン「おー、こいつ復帰したのか……早かったなあ」

ハルヒ「……ねえ、キョン?」

キョン「ああ、皿洗ってくれたか、ありがとう」

ハルヒ「あのね」

キョン「?」

ハルヒ「その、昨日の話なんだけど」

キョン「昨日……ああ、引越しの話か」

ハルヒ「……少しだけ、お世話になるわ」

キョン「……」

ハルヒ「すぐに新しい仕事見つけて出て行くから!」

キョン「そうか……まあ、なんだ。たいしたお構いはできないと思うが、遠慮なく使ってくれ」

ハルヒ「うん、お言葉に甘えるわ」



222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 06:24:09.52 ID:J3Ebqg2N0
〜一週間後〜

ハルヒ「荷物はこれで全部だから!」

キョン「なんというか、その……」

ハルヒ「?」

キョン「いや、随分小さくまとめてきたなと思ってな」

ハルヒ「いらないもんは全部捨ててきたから」

キョン「ふむ」

ハルヒ「それに、どんな劣悪な環境でもとりあえず寝る所さえあればどうとでもなるわ!」

キョン「人の家を難民キャンプ扱いするなよ……」

ハルヒ「……とにかく」

キョン「?」

ハルヒ「おじゃまします!」

キョン「……ああ、いらっしゃい」



228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 06:36:48.71 ID:J3Ebqg2N0
キョン「とりあえず、着替えとか、荷物置くのはこの部屋使ってくれ」

ハルヒ「わかったわ」

キョン「狭くて悪いが、もともと物置スペース用に設計されてる部屋だから勘弁してくれ」

ハルヒ「上等よ、これだけあれば」

キョン「ただ、寝る場所に関してはここじゃ厳しいだろうから、リビングを使ってくれ」

ハルヒ「別にここでも寝れるわよ」

キョン「まあそう言うな、わざわざソファベッドに買い換えたんだから」

ハルヒ「え……?」

キョン「大体おまえ、その寝袋でずっと過ごすつもりだったのか?無茶だよ、そりゃ」

ハルヒ「あ、あんた……あたしのためにソファ買ったの……?」

キョン「まさか。丁度ソファを買い換えようと思ってたから、いい機会だったもんでな」

ハルヒ「でも……」

キョン「あー、いいから、ほら。とりあえずダンボール運ぶぞ!」

ハルヒ「あ、うん……」



236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 06:50:54.78 ID:J3Ebqg2N0
キョン「ほら、これだ。さっき言ってたソファ」

ハルヒ「あ、ほんとだ。前のと違うわ……」

キョン「足の付いた奴を買うと高いんでな、直接床に置くタイプのやつだ」

キョン「まあ言ってみれば、少し厚めのマットレスを二つ折りにして背もたれをつけたような……」

ハルヒ「きゃー!何これ!ふかふかよ、ふかふか!」

キョン「人の話を聞け!」

ハルヒ「これで勝つる!」

キョン「どこで覚えてきたんだそんな言葉……」

ハルヒ「悪いわね、色々と気を使わせちゃって」

キョン「なに、気にするなよ」

ハルヒ「あ、あと。ちゃんと家賃は払うからね!そんないっぱいは出せないけど」

キョン「いらんぞ、そんなの。それじゃ本末転倒じゃないか!」

ハルヒ「で、でも」

キョン「いいから人の厚意には素直に甘えとくもんだ。お前そういうの得意だろ?」

ハルヒ「……どういう意味よ、それ」



241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 07:01:15.45 ID:J3Ebqg2N0
キョン「あと、大事な話をしておく」

ハルヒ「?」

キョン「確かに家賃はタダで構わない。だが」

ハルヒ「な、なに?」

キョン「お前にもやってもらわなくちゃならないことがある」

ハルヒ「……」

キョン「この家に住む上での従わなきゃいけないルールみたいなものだ」

ハルヒ「な、何よ……まさかあんた……」

キョン「ゴミ捨てと掃除、炊事は交代で当番だからな」

ハルヒ「え」

キョン「洗濯はそれぞれ別にやったほうが都合もいいだろう」

ハルヒ「……あー」

キョン「ちゃんと聞いてるのか?大事なことだぞ」

ハルヒ「聞いてるわよ、何かと思ったじゃない……ったく」

キョン「?」



349 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 14:11:57.10 ID:J3Ebqg2N0
〜その夜〜

キョン「はー、大体荷物の片付けも終わったな」

ハルヒ「おかげさまでね」

キョン「さて、明日は仕事だから俺はもう寝るよ」

ハルヒ「あら、そう?」

キョン「別に俺はお前の生活リズムにまで口出ししようとは思わないが、寝る時は部屋の電気だけ消しといてくれ」

ハルヒ「わかってるわよ、子供じゃないんだから」

キョン「うん、じゃあおやすみ」

ハルヒ「はいはい」

バタン

ハルヒ「はー、あたしも別に今日はもうすることないわね」

ハルヒ「……」

ハルヒ「急に静かになったな」



358 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 14:18:05.41 ID:J3Ebqg2N0
ハルヒ「……」

ハルヒ「あたしも寝るか」

ハルヒ「よいしょっと」

ハルヒ「……これからどうなるのかしら、あたし」

ハルヒ「ちゃんと仕事見つかるといいな」

ハルヒ「……」

ハルヒ「……」

ハルヒ「ね、寝れない……」

ハルヒ「どうにも、こう、目が冴えちゃって」

ハルヒ「無理もないわね、環境が変わったんだから」

ハルヒ「……もっかいお風呂はいろっと」



363 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 14:27:58.47 ID:J3Ebqg2N0
ちゃぽん

ハルヒ「はー」

ハルヒ「冷静に考えてみれば、随分ととんでもないことになってるわね」

ハルヒ「でも、家賃要らないのは助かるな……」

ハルヒ「それに、誰か話し相手がいるって言うのも精神的にかなり楽になったし」

ハルヒ「……持つべきものは友達、って言葉の意味をこの歳になって痛感するとはね」

ハルヒ「……」

ハルヒ「友達、か……」

ブクブク

ハルヒ「……うーん」



367 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 14:33:50.74 ID:J3Ebqg2N0
〜深夜三時過ぎ〜

キョン「う〜〜〜〜トイレトイレ」

今 トイレを求めて全力疾走している俺は
市役所に勤めるごく一般的な男の子

強いて違うところをあげるとすれば
夢がないってとこかナ――
あだ名はキョン

そんなわけで自分の家にある
トイレの前にやって来たのだ

キョン「ん、なんだ……ハルヒの奴、こんな時間に風呂入ってるのか」

キョン「おっといかん、そんなことより用を足そう」

ハルヒ「zzz……」



370 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 14:40:04.57 ID:J3Ebqg2N0
キョン「はー、すっきりした」

キョン「さてと」

キョン「おい、ハルヒ」

キョン「手を洗いたいから、洗面所まで入るぞー!」

ハルヒ「むにゃ……zzz……」

キョン「なんだ、聞こえてないのか?」

キョン「おーい!」

ハルヒ「zzz……」

キョン「あんまり深夜に大声だしたくないんだよなあ……」

キョン「仕方あるまい」

ガチャ

キョン「……ん?なんだ、電気はついてるけど水の音がしないな」

キョン「……」

キョン「し、下着はあるから中にはいるんだろうが……」



374 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 14:51:38.35 ID:J3Ebqg2N0
キョン「は、ハルヒー?」

ハルヒ「zzz……」

キョン「寝てるのだろうか」

キョン「……」

キョン「さて、どうしたもんかね」

キョン「ほっといて寝ると言うのが一番無難な気はするが……」

キョン「絶対このままじゃ風邪引くよなあ、こいつ」

キョン「というか風呂場で寝ると溺れる可能性だってあるわけで」

キョン「……待て、まさかハルヒのやつ」

キョン「いや、さすがにわざわざ人の家で自殺するような人間はいないか」

キョン「でも、まずいよなあ、このままじゃ」

キョン「ええい!どうしろってんだ!」

キョン「……し、仕方あるまい」



378 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 14:57:01.54 ID:J3Ebqg2N0
キョン「おっほん」

キョン「これは決してやましい心からではなく、彼女の健康を気遣う上での致し方ない処置として……」

キョン「……」

キョン「俺は誰に言ってるんだ」

キョン「はあ、まったく……入居早々頭抱えさせやがって」

キョン「一応最後通告だけしとくか」

ドンドン

キョン「ノックしてもしもーし?」

ハルヒ「むにゃ……」

キョン「ちゃんとノックしたんだからねっ!」

キョン「お、俺は何も見てないぞ……」

ガチャ

ハルヒ「うーん……はっ!あたし、ついうとうとして……ん?」

キョン「……」

ハルヒ「……」



381 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 15:01:19.20 ID:QGIw/bYIO
ここでジョジョネタwww


382 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 15:01:24.41 ID:e850uYqbO
ジョジョネタまで持ち出すとは…


385 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 15:03:09.26 ID:J3Ebqg2N0
ハルヒ「ぎにゃああああああああああああああああああ」

キョン「!?」

ハルヒ「へ、変態!変態!早く出て行きなさいよ!殺すわよ!」

キョン「うぉっ!?お前っ!起きてるなら返事くらい……いて!洗面器を投げるなっ!」

ハルヒ「なんなのよもおおおおおおおおおお」

キョン「す、すまん!でも何も見てないからな!目瞑ってるから!」

ハルヒ「なにわけわかんない言い訳してんのよ!痴漢!性欲の塊!」

バタン

キョン「はー……ひ、ひどい目にあった……」

ハルヒ「(見られた見られた見られた……キョンに裸見られた……)」

キョン「すまん!ハルヒ!」

キョン「こんな夜中に風呂場の電気がついてて、返事がなかったもんだから……」

ハルヒ「何しようとしてたのよ……あんた!」

キョン「何って起こそうとしてたんだろ!」

ハルヒ「嘘付け!」



387 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 15:07:34.56 ID:J3Ebqg2N0
キョン「俺は純粋に風邪を引くといけないと思ってだな!」

ハルヒ「それであたしの風呂覗く理由にはならないでしょうが!」

キョン「だから!目を瞑ってたと言っとるだろうが!」

ハルヒ「よくそんな白々しいこと言えるわ!大体目を瞑っててどうやって起こすつもりだったのよ!」

キョン「そ、それはだな……」

ハルヒ「あんた……入居早々やってくれたわね」

キョン「こっちの台詞だよまったく……」

ハルヒ「あんた親切にしてたのも、こういう下心があったからなのね……?」

キョン「違う!断じてそれはない!」

ハルヒ「(全力で否定されてもそれはそれで傷つく所なんだけど……)」



412 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 15:47:28.57 ID:J3Ebqg2N0
〜翌朝〜

キョン「……おはよう」

ハルヒ「……おはよ」

キョン「はあ」

ハルヒ「はあ」

キョン「(昨日はあんなことがあったせいであんまり寝れなかった……)」

キョン「(ハルヒの奴あの後も延々と愚痴を並べ立ててたからな)」

ハルヒ「(一日目からやってくれたわね、キョンの奴……)」

ハルヒ「(こんなんでちゃんと生活できるのかしら……先が思いやられるわね)」

キョン「ねむたい……」

ハルヒ「……やっぱあたしはもうちょっと寝てようかな」

キョン「おい」

ハルヒ「何よ、無職だから早起きする必要なんかないんだから」

キョン「威張ることじゃないだろ……」

ハルヒ「フン」



416 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 15:56:29.06 ID:J3Ebqg2N0
〜午後〜

ハルヒ「……さて、ハロワまでやってきたのはいいけれど」

ハルヒ「どうせまた混んでるんだろうなあ」

ハルヒ「失業保険の手続きに来た時もひどかったし……」

ハルヒ「……とりあえず入ろ」

がやがや

ざわざわ

ハルヒ「!?」

ハルヒ「何よこの人の数……こないだなんかと比べ物にならないじゃないの……」

ハルヒ「列の最後尾はどこなのよ、まったく……」

ハルヒ「……え?さ、三時間待ち?」

ハルヒ「……」

ハルヒ「帰ろう……」



450 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 16:41:59.97 ID:J3Ebqg2N0
とぼとぼ

ハルヒ「やっぱり世間は甘くないのね……」

キキーッ

ハルヒ「え!?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

キョン「こんなことってあるかよ……」

古泉「……信じられませんね」

長門「……」

キョン「なんとかならんのか、長門!」

長門「……ならない。……涼宮ハルヒが力を失ってからの私は待機モード」

長門「……能力の大半は凍結されている」

キョン「ちくしょう……」

古泉「僕らにできるのは、ただ手を合わせることだけですね……」

キョン「ごめんな、ハルヒ……」



520 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 16:55:46.78 ID:J3Ebqg2N0
ハルヒ「いや、そんなのいや……はっ!」

ハルヒ「昨日あんまり寝れなかったもんだから、ついうたた寝しちゃったわ」

ハルヒ「でも、あんだけこんでると何か別の方法考えないとね……」

ずちゅー

ハルヒ「この抹茶フラペチーノってやつおいしいわね」

ずちゅー

ハルヒ「はー、涼しい喫茶店ってなんてすばらしいのかしら」



552 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 17:05:31.69 ID:J3Ebqg2N0
ハルヒ「ただいま……って誰もいないか」

ハルヒ「まだお昼過ぎだし」

ハルヒ「とりあえずお昼ごはんつくろ」

ハルヒ「冷蔵庫になんかないかな……あ、うどん玉」

ハルヒ「これでいっか」

・・・・・・・・・・・・・・・・

ズルズル

ハルヒ「やっぱり今の世の中あるもんは活用しないとね」

ハルヒ「転職用のポータルサイトも最近普及していることだし」

ハルヒ「なにもあたしが悪くて首になったんじゃないんだから、こういうところでいい会社探せばいいのよ」

カチカチ

ハルヒ「……」

ハルヒ「キョンもインターネットでエロい動画とか見たりすんのかしら」

ハルヒ「ちょっと履歴調べてみよっと♪」



561 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 17:08:50.02 ID:J3Ebqg2N0
ハルヒ「……」

ハルヒ「あたしは今、猛烈に後悔している」

ハルヒ「……興味本位でプライベートに踏み込むものじゃないわね」

ハルヒ「なんか生々しくて引いちゃった……これから毎日顔合わせるってのに」

ハルヒ「……」

ハルヒ「ま、まあ!変な性癖とかはないみたいだからよしとするわ!」

ハルヒ「……あれ」

ハルヒ「何をよしとしたのよ、あたしは」

ハルヒ「ああ!違う違う!就職よ!就職!」



583 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 17:18:50.16 ID:J3Ebqg2N0
ハルヒ「個人情報を登録して……」

ハルヒ「希望の職種やら業界を設定っと」

ハルヒ「あとは勝手に機械がよさそうな会社探してくれるってわけね」

カチカチ

ハルヒ「お、この会社よさそうね……」

カチカチ

ハルヒ「……あ、そろそろ買い物行かなくちゃ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〜その夜〜

キョン「ただいまー」

ハルヒ「あら、あんた相変わらず早いのね」

キョン「そのために公務員になったんだからな」

ハルヒ「あ、あんた暇ならちょっと手伝いなさいよ!今ご飯作ってるから」

キョン「やだよ、お前が当番だろ?」

ハルヒ「することないんでしょ!グズグズ言わないの!」



599 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 17:26:25.71 ID:J3Ebqg2N0
ハルヒ「あんたはそっちで野菜切ってなさい」

キョン「それくらい自分でやればいいだろ……」

ハルヒ「うるさいわね!あたしは他にやることがあるの!」

キョン「大体こんな狭いキッチンで二人も作業してると……」

ハルヒ「ちょっと!痛いじゃない、肘ぶつかったわよ」

キョン「さっきからお前は俺の脚を踏んでるんだが」

ハルヒ「もっとそっち行きなさいよ!」

キョン「だからお前がやれというのに!」

ハルヒ「……」

キョン「……」



606 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 17:32:30.25 ID:J3Ebqg2N0
ハルヒ「……よし、っと」

キョン「ん……カレーか、今日は」

ハルヒ「ま、あたしが作る最初の晩御飯だからね」

ハルヒ「基本的な料理であたしの実力を際立たせてやるわ!」

キョン「……レパートリーがないんじゃ」

ハルヒ「なんか言ったか」

キョン「いえ、別に」

ハルヒ「そう?ならいいけど」

ハルヒ「さて、いい感じに煮えてきたわね」

キョン「……なあ、ここに並べてあるのはなんなんだ?」

ハルヒ「何って、これから入れる調味料よ」

キョン「なに……?」



611 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 17:40:02.88 ID:J3Ebqg2N0
キョン「ちょっと待て、こいつを全部鍋の中に放り込むのか?」

ハルヒ「そうだけど」

キョン「……」

キョン「お前カレー作ったことあるのか」

ハルヒ「何よ、馬鹿にしてんの?」

キョン「よく見たら、ルーも入ってないのに鍋の中がおかしな色になってるじゃないか」

キョン「何故肉と野菜を水で煮ただけでこんな色に……」

ハルヒ「水なんか使ってないわよ!野菜ジュースで煮てるから」

キョン「!?」

ハルヒ「まあいいから見てなさいよね」

キョン「……」



612 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 17:41:46.08 ID:7jZoA2Fq0
原作のハルヒは料理に関してはどうだっけ?


614 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 17:43:23.00 ID:Wm7VdmN+0
>>612
なべはうまかったらしい



616 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 17:44:05.00 ID:6m2fYzYHO
>>612
バレンタインしか覚えてないけど、そこそこうまかったと思う



622 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 17:46:39.18 ID:J3Ebqg2N0
ハルヒ「出来たわよ!」

キョン「完成してみると意外とまともそうな色をしている……」

ハルヒ「さっきから何なの?いらないならあげないわよ」

キョン「誰もそんなことは言ってないだろ」

ハルヒ「じゃあいいから黙って食べてみなさいよ!」

キョン「うーむ、いただきます」

ハルヒ「いただきます」

ぱく

キョン「……おお」

ハルヒ「どうなのよ」

キョン「……」

ぱくぱく

キョン「う、うまいじゃないか、これ」

ハルヒ「当然よ!」

キョン「一体何がどうなってこの味に……」



628 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 17:50:35.26 ID:FyOVZWnYO
オレンジジュースでやったことはあるが野菜ジュースは盲点だった
こんど野菜生活100で試してみる



632 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 17:54:53.84 ID:J3Ebqg2N0
キョン「なあ、お前さっき何入れたっけ?」

ハルヒ「?」

キョン「隠し味の種類とか分量、俺にも教えてくれよ」

ハルヒ「分量なんか覚えてないわよ」

キョン「ん?」

ハルヒ「いっつも適当にスーパーで、これ入れたらおいしそうだなってのを買ってきて適当に放り込んでるだけだから」

キョン「なん……だと……?」

ハルヒ「なんかでもいっつも大体同じ味になるのよね」

キョン「……」

ハルヒ「今日は何入れたかしら、ヨーグルトとか、コーヒーとか……あとは忘れた」

キョン「俺はもしかして一歩間違えば危険なことになっていたんじゃないか……?」



638 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 18:06:28.90 ID:J3Ebqg2N0
キョン「まあでもうまいからいいか……」

もぐもぐ

キョン「おい、おかわりくれよ」

ハルヒ「何よ、自分でよそってくればいいでしょ」

キョン「お前の方が近いだろ、台所」

ハルヒ「ったく、仕方ないわね……」

ハルヒ「♪」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

キョン「はー、食った食った」

ハルヒ「あんたちょっと食べすぎよ!」

キョン「だってお前あんなにいっぱい作るから」

ハルヒ「いっぱい作っとけばあたしの当番が楽になるでしょ」

キョン「……なあ、ハルヒ。まさかとは思うが」

ハルヒ「明日の朝もカレーです。夜もカレーです。そして……」

キョン「やめろおおおおおおおおおお」



639 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 18:07:24.98 ID:QQ8FxKQbO
カレーにちくわは変じゃない……よな?


643 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 18:08:40.26 ID:EC7rz9XX0
>>639



649 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 18:17:28.54 ID:bdMz+E8N0
バナナは普通だよな


651 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 18:19:17.67 ID:13X2Oc7D0
>>649
バナナは美味いよな



655 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 18:22:06.70 ID:GPMIX3rnO
チョコレートと醤油…(´・ω・`)


664 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 18:25:44.65 ID:J3Ebqg2N0
〜数日後〜

人事「じゃ、結果の方はおってこちらからご連絡いたしますので……」

ハルヒ「あ、はい!よろしくおねがいします!」

ハルヒ「はー……緊張した」

ハルヒ「これで10社め、か……受かるといいな」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ハルヒ「ただいまー……」

キョン「おう、おかえり」

ハルヒ「ちょっと待ってなさい、今晩御飯の支度するから……」

キョン「いや、俺の方で作っといたよ。なんか今日は忙しそうだったからな。ほら、冷めないうちに食おうぜ」

ハルヒ「あ……ありがと」

キョン「その代わり俺の当番も一回代われよ」

ハルヒ「うん……」

キョン「どうだ、意外といけるだろ?」

ハルヒ「うん……おいしい」



675 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 18:32:39.73 ID:J3Ebqg2N0
〜一週間後〜

ハルヒ「またダメか……」

ハルヒ「やっぱり不況なのね……どこも雇ってくれないじゃないの!」

ハルヒ「あ、そろそろ洗濯機回さないと今日中に乾かないわね」

ハルヒ「よっと、これで全部かしら」

ハルヒ「……」

ハルヒ「キョンのも一緒に洗ってやるか」

ハルヒ「どうせ今日は暇だし……」

ハルヒ「あれ、洗剤ももう無いわね……掃除終わったら買いにいこっと」

ハルヒ「……」

ハルヒ「なに普通に主婦してるのよ、あたしは……」



686 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 18:39:02.43 ID:J3Ebqg2N0
〜その晩〜

キョン「ただいまー」

ハルヒ「ああ、おかえり」

キョン「お、いいにおいだな」

ハルヒ「今日は新メニューよ!」

キョン「ほー、楽しみに待ってるとしよう」

ハルヒ「まだかかるし、先にお風呂でも入ってなさいよ、沸いてるから」

キョン「なんだ、やけに準備がいいな」

ハルヒ「今日はすることなかったからね。面接もないし」

キョン「そっか……」

ハルヒ「ほら、料理の邪魔よ!あっちいってて!」

キョン「……」



696 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 18:46:39.19 ID:J3Ebqg2N0
ハルヒ「……どうなのよ」

キョン「うん、いいなこれ。うまいぞ」

ハルヒ「へっへっへ……そりゃそうよね、あたしが時間かけて作ったんだもの!」

キョン「日増しに料理のスキルが上がっていくな」

ハルヒ「……なんかね、誰かに食べてもらえるって、ちょっと嬉しいものなのよ」

キョン「ふむ、わからんでもないな」

ハルヒ「自分ひとりで食べるなら、もうそれこそコンビニでもいいやってなっちゃうんだけどね」

キョン「一人暮らしってみんなそんなもんだよなあ」

ハルヒ「だから、その……助かってるわ、いろいろと」

キョン「なに、お互い様だろ。俺だって随分楽させてもらってる」

ハルヒ「……キョン」

キョン「生活が随分賑やかになったしな、退屈する暇も無いさ」

ハルヒ「何よそれ!あたしが騒がしいっていうの!」

キョン「はは、現に騒がしいじゃないか」

ハルヒ「ぐぐ……生意気よ!」



698 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 18:48:23.14 ID:6m2fYzYHO
このハルヒは可愛い


700 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 18:49:38.24 ID:rWtWYeBhO
なにこのハルヒかわいい


701 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 18:50:36.23 ID:uHoiv72S0
就職はともかく、再就職は年齢の数だけ面接受けないといけないって聞くな


705 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 18:53:34.90 ID:J3Ebqg2N0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ハルヒ「面白いテレビやってないわね」

キョン「おい、お前も飲むか」

ハルヒ「いいわよ、別に。あしたは朝からジョブカフェ行くつもりだし」

キョン「まあそう言うなよ、明日は世間的にも休みなんだからさ、お前もたまには休めばいい」

ハルヒ「今日はなにもしてないわよ」

キョン「何言ってんだ、家事全部やってくれたじゃないか」

ハルヒ「それは、そうだけど……」

キョン「焦る気持ちもわからんでもないが、あんまり根を詰めすぎるなよ?体を壊しちゃ意味無いからな」

ハルヒ「……ありがと」

キョン「まあ、今日は飲もうや」

ハルヒ「……そうね」



707 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 19:00:47.28 ID:J3Ebqg2N0
キョン「で、どうなんだ?状況の方は」

ハルヒ「正直言って全然手応え無いわね……なんかもう、面接してても採る気がないのがひしひしと伝わってくるわ」

キョン「まあそういう時代か」

ハルヒ「まあ、あたしが使えないからってことなんでしょうけど」

キョン「そんなネガティブに考えるなよ……」

ハルヒ「だってそういうことでしょ?必要としてないってことなのよ、社会があたしを」

キョン「極論すぎだって」

ハルヒ「自分でもそう思うけど……でも実際に雇ってもらえないんだし」

ハルヒ「そりゃあたしも全く選り好みしてないかと言えば嘘になるわよ」

ハルヒ「だからってこんなの……」

キョン「お、おい!泣くなよ……」

ハルヒ「泣いてないわよ!」

キョン「ハルヒ……」



718 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 19:11:01.55 ID:J3Ebqg2N0
ハルヒ「……あんたにあたっていいことじゃないわね、悪かったわ」

キョン「自分で溜め込むよりよっぽどマシだ」

ハルヒ「……」

キョン「俺には、それくらいしか協力できないからな」

ハルヒ「……ごめん、迷惑かけてばっかりで」

キョン「おいおい、気持ち悪いからやめてくれよ」

ハルヒ「なによ……あたしだって気にするわよ」

キョン「俺だって助かってるって言ってるだろ?居候してることに引け目を感じてるなら、大きな間違いだぞ」

キョン「……なあ、ハルヒ」

ハルヒ「な、なによ」

キョン「大丈夫だよ。心配するな、絶対お前なら新しい仕事見つかるから」

キョン「お前がどんなに飛びぬけた人間か、俺は間近で見てきたんだ。それくらいわかるさ」

キョン「だから、もっと気を楽に持てよな。前も言ったろ?一人ぼっちじゃないんだ」

キョン「辛いときは、助けてもらえばいい。そのために俺は、こうしてるんだ」

ハルヒ「……」



732 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 19:21:59.91 ID:J3Ebqg2N0
ハルヒ「……ぐす」

キョン「ああ、なんで泣くかねえ……」

ハルヒ「あんたが変なこと言うからでしょ……ひっく」

キョン「それは悪かったな」

ハルヒ「ねえ、キョン……あたしどうなっちゃうの……うう……」

キョン「大丈夫、どうにかなるさ」

ハルヒ「でも、でも……このままうまくいかなかったら」

キョン「そんなことないから」

ハルヒ「ひっく……うぇ……ううっ」

キョン「ほんとに泣き虫になったなお前は……」

ハルヒ「どうしよう……あたし……ひっく」

キョン「よしよし」

なでなで

ハルヒ「ひっく……きょん……」



753 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 19:35:49.07 ID:J3Ebqg2N0
ハルヒ「ううっ……ばか……」

キョン「もうこの際泣きたいだけ泣いちまえよ」

ハルヒ「ぐす……うん」

キョン「そのほうがまた、明日からがんばっていけるだろ」

ハルヒ「うん……うん……」

キョン「ほら、愚痴でも何でも聞いてやるから」

ぎゅっ

ハルヒ「あ……」

キョン「腹立ったことでも、不安なことでも、吐き出せばいい」

ハルヒ「……」

キョン「……ハルヒ?」

ハルヒ「……あったかいわね」

ハルヒ「人って、こんなにあったかかったんだ」



761 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 19:40:56.44 ID:J3Ebqg2N0
キョン「は、恥ずかしいこと言うなよ」

ハルヒ「ねえ、キョン」

キョン「……ん?」

ハルヒ「なんか、もういいや」

キョン「何が」

ハルヒ「文句言ったり、泣かなくても、なんか大丈夫な気がする」

キョン「はあ」

ハルヒ「今、あたしすごく落ち着いてるの。なんか、穏やかっていうか、安心っていうか」

キョン「そいつはよかった」

ハルヒ「だから、その……もう少しこのままでいて」

キョン「……お、おう」

ハルヒ「ん、ありがと」

キョン「……な、なんだよその顔」

ハルヒ「ん?何、かわいかった?」

キョン「だ、誰もそんなこと言ってないだろ!」



773 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 19:53:11.71 ID:J3Ebqg2N0
ハルヒ「(んん……キョンの匂い)」

ぎゅー

キョン「お、おい、ハルヒ」

ハルヒ「んー……?」

キョン「ぐぐ……」

ハルヒ「大丈夫よね、あたし」

キョン「……ああ」

ハルヒ「うん、大丈夫」

キョン「……そうだな」

ハルヒ「このままじゃあたしSOS団のみんなに顔合わせられないもの」

キョン「ははは」

ハルヒ「がんばらないとね」

キョン「……ああ」



ハルヒ「もう生きててもいい事ない……」その3へ続く

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この記事へのコメント
  1. Posted by ななし at 2009年06月01日 22:03
  2. 力がなくなった辺りで>>1挫折してたなww
  3. Posted by 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 at 2009年06月09日 23:07
  4. 土曜の昼から増刊号・・・だと?
  5. Posted by 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 at 2009年09月13日 12:00
  6. はやくしないとちんちんしぼんじゃう!
  7. Posted by  アナログ21 at 2009年10月30日 16:13
  8.  キョンやさしいな。ハルヒ料理が上手とは。
  9. Posted by 通りすがり at 2017年04月14日 15:01
  10. こいつジョセフの中の人を予言してやがる…