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私が企業の人事担当者に採用のコンサルティングをする際、よく使う言葉です。
RJP(Realistic Job Preview)。直訳すると「現実主義的な仕事情報の事前提供」。
簡単に言ってしまうと「その仕事の良いところも、たいへんなところも出来る限り正確に、リアルに応募者に伝える」ということです。
イメージで仕事を捉えている応募者(求職者)に、仕事のたいへんなこと、辛いことなど伝える。それを理解したうえで、それでもその仕事に就きたい、と思う人の中から採用する。
それによって、良い人材を採ったり、就職してすぐ辞めてしまう人を減らしたりできるのです。
採用にかかるトータルコストも大幅に削減できます。
この考え方は、就職、転職を考えている応募者にも言えることです。
入社してから期待していたイメージと違い、「こんなはずじゃ無かった・・・」なんて後悔しないためにも応募する仕事をリアルに知ることが大切です。
経営コンサルタントを目指す人は、華やかでクリエイティブな仕事のイメージだけでなく、コンペやプレゼン前の猛烈なプレッシャー、新人で経験する雑務、時には求められるベタベタな営業活動、それらをリアルに知るための努力が必要だと思うのです。
一口にコンサルタントと言っても、戦略系、人事系、システム系などにより仕事は大きく異なります。
外資系コンサルティング会社、シンクタンク、会計事務所系、など組織によっても仕事、働き方は大きく異なるでしょう。
子供の頃から看護士に憧れている人。
患者様のために役立つやりがいのある仕事だけれども、同時に交替制の厳しい勤務実態、人の死に立ち会う辛さ、医者、検査技師、介護職などスペシャリストとのコミュニケーションのストレス、・・・。
そんな現実も知っておく必要があります。
また、一口に看護士と言っても、急性期病院/療養型病院、大学付属病院/公立病院/民間病院、病院規模などによって、働き方、求められるスキル、待遇などは大きく異なります。
「そんな実態を知るのは難しい、できない」と思うかもしれません。
しかし、方法はいくらでもあります。そして、本当に就きたい仕事なら、情報収集の努力をすべきです。
結婚だって、相手の良い面だけでなく、嫌な面、短所も知った上で一緒になった方が長続きします。
就職も同じです。
結婚も就職もそれがゴールではなく、長く続けるためのスタートなのですから。
【参考サイト】
http://kosaido.com/column/column_detail30/
http://ako-office.net/index.php?%E6%8E%A1%E7%94%A8%E3%81%AERJP%E7%90%86%E8%AB%96
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