にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ

2016司法試験合格者数法科大学院別ランキング
   大学名      合格者/短答合格者/受験者  最終合格率
1 慶応大学   155人/280人/350人   44%
2 早稲田大学 152人/341人/424人    36%
3 東京大学   137人/222人/285人   48%
4 中央大学   136人/341人/462人     29%
5 京都大学   105人/163人/222人   47%
6 一橋大学     63人/103人/127人    49%
7 大阪大学     42人/119人/157人    27%
8 神戸大学     41人/101人/127人    32%
9 九州大学     36人/89人/125人      29%
9 明治大学     36人/182人/333人    11%

予備試験合格者 235人/376人/382人    61%

合格者総数   = 1583人
合格者平均年齢 = 約28歳
平均合格率   = 約23%(1583人/6899人)
短答式試験合格率= 約67 %(4621人/6899人)
論文式試験合格率= 約23%(1583人/6899人)
女性合格者率     = 
約23%(371人/1583人)

ーーーーーーーーーーーーーーー
韓国法曹出身大学別ランキング(2006年基準)
1ソウル大  6568人
2高麗大   2306人
3延世大   1087人
4漢陽大     747人
5成均館大    727人
6慶北大              307人
6釜山大        307人
8梨花女子大      249人

総計     13638人

 韓国における司法試験は、2009年の法曹養成制度の転換(大学→法学専門大学院→弁護士試験→合格により法曹資格取得)により、2017年が最終実施となる予定だった。
 しかし韓国法務部(日本の法務省に相当)が「司法試験の廃止を見送る」と発表した。
ーーーーーーーーーーーーーーー
何が言えるか? 

*予備試験合格者は依然として多い。
 この理由は
①費用が安い
 (貧しい人も合格可能な平等・機会均等な試験であるべき)
②時間もかからない
 (時間の経済も大きい問題)
③法科大学院のような受動的勉強ではなく、主体的に勉強できる。

などが理由で理解できる。
 バイパス利用云々の批判も有るが、受験する側からすれば当然だろう。
(但し、この予備試験肯定論は新司法試験否定論を意味しない。)

*論文試験から合格発表まで4か月弱も有るので、合格率上位大学でも約半数しか合格しない中、気を揉んだ人も少なくないだろう。
 
*国際関係法(公法系) を選択したのは18 人( 1%)で、殆どいない。
 不利だからだろう。
真に法の支配を重んずるなら、国際関係法(公法系) 選択が不利ではなく、有利になるような状況を創って行かねばならない。
   国際法に強い人材が活躍できる時代に既になっている。

*以前と異なり、受験者全員が同時期に短答式試験と論文式試験を受ける。

*法科大学院の二極化、定員割れ校が少なくないのも検討材料


*慶応義塾
①上場会社社長が最多で、相対的に民間企業・民法商法に強い。
 国際性、学際性、先端性を理念としている。
 慶応義塾の理念「半学半教」から合格者が全面バックアップ
合格後の就職や仕事は慶応義塾の理念「社中協力」
②2013年合格者数1位だが、王者復帰。
 2位も早稲田で、司法試験でも本格的な早慶戦がスタートか。
  否、慢心は禁物。 勝って兜の緒を締めよ。

*早稲田
①多様な人材の個性重視、地方出身者、在野精神なども相対的な特徴
②2014年合格者数1位
 早稲田の総長も、「早稲田は(新司法試験の理念・触れ込みを信じ)真面目にやりすぎて(新司法試験に)出遅れた」とLove world neighborsに語ったが、その通りで、早稲田も新司法試験に慣れ実力を発揮してきた。

*東大
①憲法は条文だけでなく判例・実務その他も併せて考慮し、刑法は結果無価値。
 伝統的に高級官僚を多く養成して来ており、相対的に行政法や公法に強く、弁護士だけでなく、裁判官・検察官志望も多い。
②2011年合格者数1位


*中大
①中央は英吉利法律学校として設立され、「白門」として法律・実学の伝統が有り、今は慶応・早稲田も優れた合格実績があるが、以前は中央が唯一の東大対抗勢力だった。 
  大学を挙げて司法試験を応援している。
蟻?の像が有る。
②2015年合格者数1位


*京大
①憲法は政治性や判例や実務その他に囚われず、条文重視・歴史重視・体系的理解や緻密な論理重視。 
 法学部だけではないが自由な学問研究重視
②合格者数1位は未だなく、最近5位が多いが、質は悪くないので、定員を増やせば合格者数1位も不可能ではないだろう。



*韓国については、
①韓国では2009年にロースクール制度が導入された。
②12年1月、第1回目となる弁護士試験が実施され、
受験生1665人中1451人、率にして87%が合格。
 翌年の第2回弁護士試験でも75.2%が合格している。 15年までの通算合格率は71.28%
 (従来の司法試験は日本同様難関だったが、新しい弁護士試験は日本と違い、高い合格率で推移している。)
③約半数の法曹がソウル大出身で、その他も特定大学に集中している。
 (しかし韓国もロースクール時代になったので、ロースクールの弁護士試験合格率が今のように高水準で推移すれば、ソウル大、高麗大、延世大などへの集中は崩れるかもしれない。)


*合格者数が減った。
   司法試験の合格者数は、毎回のように、日弁連会長選挙の大きな争点になるが、アメリカの弁護士は100万人以上いるし、中国は10年で50万人?の合格者を輩出させていることも考慮すべき。
(日本の弁護士数は僅か3万数千人なのに「増やしたくない」で良いのか。)
 実力と人格で勝負すべきだし、法は一部の人のものではなく、国民全体のリーガルマインドを引き上げることを考えるべきである。










☆米欧中韓その他各国の司法試験・弁護士等については他日に待ちたい。