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 他の話も考えたが、やはりサウジアラビアの話にする。
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何が言えるか?

*訪日団の人数が多い。
(①アレキサンダー大王は遠征に軍隊だけではなく、技術者や調査員や科学者や歴史学者も同伴したし、ナポレオンもエジプト遠征で多数の学者を同伴した。
②但し、今回は企業幹部が多いかも
③ハラル要因も有りそう
④イスラム・アラブに馴染みがなく軽視しがちな日本人に勢威を示した。)

*息子の副皇太子来日時も約500人同行

*46年振りのサウジアラビア国王訪日

*サルマン国王≒ソロモン国王

*サウジアラビアの労働人口の2/3は公務員で、税金はなく、医療や教育も無料。
(税金はないと言っても税金に当たるものが全くないわけではない。)
 光熱費や水道料金やガソリン代も安い。

*しかしサウジアラビアは原油価格低迷で財政赤字が拡大し深刻化

*原油は無限に存在するわけではなく、サウジアラビアは原油のみに依存する経済の脱却を目指しているが日本のアドバイス・協力が必要

*地球温暖化問題・CO 2等の環境問題・代替エネルギー問題等にサウジアラビアは深く関係する。

*中東では日本を好意的に報道するテレビ番組も有る。

*イスラム教の過半数がアジア人なので、イスラム教徒はアジア人重視の自負が有る。

*資源小国日本にとってもサウジアラビアの原油は必要
(日本の原油輸入の約3割供給)

*アラブの春で次々と中東の政権が倒れる中でサウジアラビアにも危機感が有るのも訪問の背景。

*何でも様々なことを比較衡量しバランスを取ることが重要だが、これまでサウジアラビアは様々なバランスを取る努力をして来た。

イスラム↔イスラエル
アラブ↔イスラエル
スンニ派↔シーア派
イスラム教国内での持てる国↔持たざる国
王家↔国内の多くの部族
王家↔一般国民
親米派↔反米派
米共和党政権↔米民主党政権
イスラム教保守派↔世俗派
冷戦終結前は西側↔東側

*サウジアラビア王家は大富豪で有名。
一方、アルワリード王子の自身の財産全額の約4兆円の寄付等慈善でも有名。

*オサマ・ビンラデイン一族はサウジアラビア王家と深く結び付いた富豪一族

*シリアでも内線が長期化しているし、イスラム国との闘いも長期化しているのも訪問の背景。

*サウジアラビアはシーア派の大国イランと断交しており味方を増やしたい。

*トランプ大統領が誕生してアメリカが内向きになりつつある今、相対的に日本のウエイトが少し上がった。

*しかし訪問国は日本だけではなく、中国やインドネシア、マレーシア、ブルネイ等も訪問。
 (中国は一帯一路の協力を求めるだろう。)

*現国王の親には89人の子どもがいてサルマン国王はその一人
(イスラム教の聖書解釈では、ヤコブに四人の妻がいたので四人の妻が持てる。
 但し四人より遥かに多い妻がいた模様。
しかし好色のためと即断してはならない。
 サウジアラビア内の様々な部族と親密になるための国家社会政策上の方策である。)

*イスラム教でもイエスを偉大な預言者として尊敬しているが、神の子とは考えない。
 イエスの十字架についてもイエスは十字架についていないし殺されていない、そう見えただけという解釈を採っている。

*現国王の父イブン・サウド国王はフランクリンルーズベルト大統領に「イスラエルが建国したいのは理解できるが、ドイツに作れば良い」と言った。

*サウジアラビアはGDP ランキングでも世界20位に入っているし、G 20にも入っている重要な国だ。

*サウジアラビアのサウジアラコム(サウジアラビアの国営石油会社)が日本で上場検討

*サウジアラビアにはイスラム教の聖地メッカとメデイナが有るので、イスラム・アラブ内での発言力は高い。
(①メッカ=
a 全世界のイスラム教徒はメッカの方角を向いて毎日5回祈っている。
b イスラム教第1の聖地
②メデイナ=
a 初期のイスラムの首都
b イスラム教第2の聖地
c体力と財力が許せば、一生に1度はメッカに巡礼することが義務
③エルサレム=
a 当初のイスラム教徒はメッカではなくエルサレムに向かって祈っていた。
bムハンマドの昇天の地がエルサレム
cエルサレムもイスラム教の聖地だが、メッカ、メデイナに続くイスラム教の第3の聖地
d約2000年振りにイスラエルが建国されたにも関わらずイスラエルが神殿を建てないのは、アブラハムがイサクを捧げようとした場所にイスラム教のモスクが建っているため)

*但し、サウジアラビアの国王イコールイスラムの盟主・アラブの盟主ではない。
(①ムハンマドの後継者カリフはこの約100年間空席。
②イスラム国の指導者がカリフを名乗っているが認める国は殆どない
③イスラム諸国は57か国中心に約16億人、アラブ諸国は21か国中心に約4億人)

*サウジアラビアの法律について日本人が興味を抱くと推測される事例を複数紹介すること自体は可能だが、その結果イスラム法シャリーアを軽視することになりかねない。
 今回は割愛し、上手なイスラム法シャリーアの紹介の仕方を考えることにする。

*イスラム法シャリーアに精通する日本人弁護士・日本の弁護士事務所は未だ少ない。
(西村あさひ法律事務所はドバイに法律事務所を作った。)

*「憲法はコーラン及スンナとする」(サウジアラビア統治基本法1条)