2009年12月
2009年12月29日 16:17
本年も残すところ３日を残すだけとなりましたが年越しの準備は万全でしょうか。
ワールズビスポークも本日で年内営業が終了になります。
１年を振り返って、ご来店下さったお客様
「ありがとうございました。」
年明けは１月４日（月）より平常営業となりますので
来年も宜しくお願いいたします。
★ １月４日より恒例となりました「サンプルセール」を開催いたします。
サンプル商品がなんと全品５０％オフでお求め頂けます。
[商品の一例]（全て税込み）
スーツ： ￥２３,６２５〜
ジャケット： ￥２３,６２５〜
トレンチコート： ￥３４,１２５〜
カシミアコート： ￥７０,８７５均一
シャツ： ￥５,７７５〜
ネクタイ： ￥４,６２０〜
シューズ： ￥１６,８００均一
ベルト： ￥６,３００均一
カフリンクス： ￥７,５６０〜
時計： ￥１２,２８５〜
年明け前に耳より情報です！
前回の「サンプルセール」ではセール対象外商品でしたカフリンクス、時計、アクセサリー等の
小物類も３０％オフ〜４０％オフを予定しています。
中でも一押し商品を簡単ですがご紹介します。
その商品は、タテオシアンの[GLOBE CUFFLINKS]です。
オーナー兼デザイナーであるロバート・タテオシアンさんが１９９４年に初めて売り出し
その名を一躍有名にしたカフリンクスです。
見た目は地球儀のようです。ユニークかつ個性的なデザインで多くのファンを魅了
しています。使用されている素材も高級です。陸地部分にはシェルが使われ目盛り
のついた本体部分にはスターリングシルバーが使用されています。
当然カフリンクスとしてはもちろんなのですが、工芸品としての価値もあり
「日常的に使用される宝物」と言った感じです。
「カフリンクスの王様」と呼ばれるタテオシアンの[GLOBE CUFFLINKS]が今回なんと３０%オフになりますので、個性を演出したい洒落者のあなたにオススメします！
[GLOBE CUFFLINKS] \４０,９５０−（税込み）⇒\２８,６６５−（税込み）
[GLOBE CUFFLINKS]の他にもタテオシアンのカフリンクスをたくさんご用意しています。
また、カフリンクス以外にも例えばタテオシアンの時計やアクセサリー
を多数揃えてお待ちしていますので、是非ご来店下さい。
全ての商品が１点物ですので早い者勝ちですよ！！！
それでは皆様良いお年をお迎え下さい。
《OHKAWA》
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2009年12月22日 12:57
今回は、『 一生物の一着：第2弾スーツ編 その2デザインの巻 』です。
できるだけ長く着ることができるスーツにしようとすると
比較的トレンドの変化に流されにくい
クラシックなデザインを選択することになります。
ですので、トレンド重視の方には
物足りなく感じるかもしれませんが
ビジネスシーンのどんな場面でも着ることができる
クラシックでベーシックな一着は
持っておいて絶対に損はありません！
トレンド感の演出は、シャツやネクタイなどの
コーディネート次第でいくらでも可能ですしね。
�� ベースモデル：コンケーブライン
最近は、極薄の肩パットを用いたものやアンコン仕立てのものなど
非構築的なものが主流ですが
肩パットがしっかり入った構築的なスーツの方が、肩周りの型崩れを起こしにくいので
長く着ることができます。
また、見た目もカッチリと引き締まった凛々しい印象を与えます。
�� ボタン：３つボタンの中一つ掛け
３つボタンの段返りほどしっかりとラペルが反っていないデザインで
一番上のボタンの約3cmぐらい下のところからラペルが緩やかにカーブしています。
Ｖゾーンの広さは『 ２つボタン 』と『 ３つボタンの上二つ掛け 』の中間ぐらいですので
トレンドが２つボタンでも３つボタンでも対応できます。
…良く言えば『 中庸 』、悪く言えば『 中途半端 』ですが…（笑）
�� ラペル巾：8.5cm。
クラシックなスーツのラペル巾は大体8.5cm〜9.5cmとされていますが
私の身長と体型を考慮して8.5cmに指定。
�� タック：ワンタックのインタック
これもボタンと同じ理由で中庸なワンタックを選びました。
最近は、20代の方を中心にノータックが主流ですが
実は、私はノータックのスーツは一着も持っていません。
これは、ノータックがスッキリしてシャープに見えるのに対して
ワンタックは、そのプリーツがエレガントな雰囲気を与えるからです。
（かと言ってツータックは、今の時代の気分に合わないのでパス！）
また、ワンタックに比べて全体的に細身のノータックの方が、当然ワタリ巾も細くなるので
スラックスの太モモ周りに掛かる負担が多少とはいえ大きくなるため、痛みやすくなりますし
長時間座っていると、クリースラインが消えやすい（…ような気がする…）からです。
そのたびにいちいちアイロン掛けをするのも面倒ですしね（笑）
�� 裾口：ダブル（3.5cm巾）
裾口はシングルの方がよりフォーマルですが、個人的にシングルは裾がヒラヒラして落ち着かず
あまり好きではないので今回はダブルに。
折り返しの巾の標準は約4.0cmですが、私の身長に合わせて3.5cm巾 に。
あと、ダブルの裾口をシングルにお直しするのは簡単ですが
その逆は、生地の縫い代の関係で不可能な場合がほとんどですので
お選びになる時はご注意ください。
�� ベスト：６個ボタンの５つ掛け
基本的に、ジャケットが２つボタンの場合は、ベストは５つボタン。
ジャケットが３つボタンの場合は、ベストは６つボタンというのがセオリーですので
今回は６つボタンに。
長さは正統的な、きっちりとベルトが隠れる長さに。
さて、ここで問題です！！
画像の着こなしに、明らかに間違っている箇所が一つあります。
それはどこでしょう？正解は最後に発表します（笑）
�� フィッティング
フィッティングに関しては、現在の流行がかなりのタイトフィットですので
「 今後、これ以上に細いものがトレンドになることはまず無いだろう 」という予測と
「 ある程度のゆとりが無いと適度なフィット感が失われ、着心地が悪くなる 」という理由から
そのあたりを考慮して指定しました。
まずジャケットですが、私はいつも、ワールズビスポークの大半のお客様から
ご指定いただくフィット感よりも、お腹周りのゆとりを約4.0cmぐらい多めに取っています。
それでも画像のスーツを見ると、そんなにゆとりがあるようには見えないと思います。
ご体型にもよりますが、肩巾〜胸周り〜お腹周り〜お尻周りのバランスを調整すれば
そこまでピタピタにしなくても、ある程度ウエストがくびれたスリムなシルエットに見えます。
スラックスは、ワタリ〜ヒザ〜裾口にかけて、いつもよりも全体的に1cmずつ
ゆったりめに設定しました。
あとはちょっとした遊びで、裏地のピンポイントステッチの色をストライプと同じ白色にして
内ポケットの玉縁部分等をピンクにしてみました。（前回の画像参照）
で、画像が完成したスリーピースです。当初のコンセプトどおり
『 どんなビジネスシーンにも対応でき、10年着られるスーツ 』に仕上がったと思います！！
…合わせているネクタイは派手ですが（笑）
余談ですが、他店に勤務している同僚に「 森さんらしくない、おとなしいスリーピースですね。 」
と言われてしまいました…やっぱり私はそういうイメージなんですね（笑）
昨今は女性服を中心に『 ファストファッション 』がもてはやされています。
それ自体を否定するわけではありませんが
「 流行のものを買って、飽きたら捨てる 」の繰り返しでは、ちょっとさみしい気もします。
『 カッコイイ 』の定義は人それぞれだと思いますが、あえて個人的な意見を言わせていただくと
確かに、トレンドを追いかけることもひとつのスタイルですし、楽しいのですが
本当に気に入った服を長く着るというのも、またひとつのスタイルだと思います。
特にスーツは、カジュアル服に比べてトレンドの移り変わりが緩やかですから
どうせなら本当に気に入ったものを長く着た方が、長期的な満足度は高いと思うのですが
いかがでしょうか？
ワールズビスポークスタッフの気持ちとしても
せっかくオーダーしていただいたスーツですから、末永く愛用していただきたいですしね！！
【 間違い探しの答え 】：ベストのボタンの掛け忘れ！（笑）
本来は一番下のボタンを１個だけ外すのですが、画像ではボタンを２個外しています。
この画像は、何着も着替えながらまとめ撮りしたため、慌てていて掛け忘れちゃいました…
お恥ずかしい…（泣）
《 MORI 》
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2009年12月11日 14:41
今年も残すところ、約３週間となりました。本年もワールズビスポークをご愛顧いただき
誠にありがとうございました。
皆様はこの一年いかがでしたか？
おかげさまで、ワールズビスポークのスタッフ達は
充実した一年を過ごすことができました。
さて、そんな一年間の感謝の気持ちを込めて、明日12/12（土）から1/17（日）まで
【 クリスマス ＆ ニューイヤー フェア 】を開催します！
ワールズビスポークからのささやかなクリスマスプレゼント＆お年玉として
有名インポートスーツ生地のオーダースーツに、オーダーシャツとネクタイを加えた
【 ビジネスアイテム３点セット 】を、お得な特別価格でご用意しました！！
■ イタリア有名ブランド生地使用オーダースーツ ＋ オーダーシャツ ＋ ネクタイ
￥89,250−均一
（エルメネジルド・ゼニア、ロロ・ピアーナ、タリア・ディ・デルフィノ・アリストンなど）
■ 英国有名ブランド生地使用オーダースーツ ＋ オーダーシャツ ＋ ネクタイ
￥99,750−均一
（ドーメル、スキャバル、ヒールド、ギーブス＆ホークスなど）
今回は、スリーシーズン着られるベーシックな色柄が中心ですが
中には面白い掘り出し物もあります！！
�� ゼニアのカシミア100％の超高級スーツ生地（！！！）
ミディアムグレー無地の１点のみです！！
�� ドーメルのヴィンテージ生地
生地耳に『 COUNTRY SUITING 』と記載されていて
なんと表現したらいいか難しいのですが
ホームスパンを上品にした感じで、グレー地に赤・青・黄のネップが入っています。
昔の英国紳士が郊外で着ていたスーツを彷彿させる、マニアにはたまらない生地です。
こちらも一点モノです！！
�� ARISTON （アリストン）：イタリアの有名マーチャントです。
ナポリらしい色彩感覚の独特な色柄と鮮やかな発色に加え
Super120’sの原毛を活かした光沢と軽さが特徴です。
派手好きな方にオススメです！！
こちらは７柄ご用意しています。
これ以外にも、前回のブログで紹介した『 打ち込みのしっかりとした10年着られる生地 』も
いくつかご用意しています。
なお、ご注文商品の年内お渡しの最終ご注文受付日は12/13（日）となりますので
成人式に参加される方や、年末年始にお召しになる予定がある方は
お早めにご来店下さい！！
（ただし、フェア対象生地に限ります。
それ以外の生地および12/14以降受付分のお渡しは年明けからとさせていただきます。）
P.S. 誠に勝手ながら、12/30（水）〜1/3（日）は年末年始休業日とさせていただき
年始は1/4（月）から通常営業とさせていただきますのでご了承ください。
《 MORI 》
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2009年12月05日 12:29
はやいもので、気がつけばもう12月の忘年会シーズンですね。お気に入りのスーツを汚してしまったり
無くしてしまったりしないように
飲みすぎには気をつけてくださいね！
さて、ちょっと間があいてしまいましたが
今回は以前ご紹介した【 カシミアコート 】に続いて
『 一生物の一着：第２弾スーツ編 その１生地選びの巻 』（←長っっっ！）を
僭越ながら、今シーズン私が作ったスリーピースを例に、話を進めていきたいと思います。
なぜ私が今シーズン、このスリーピースを作ったかと言いますと
今まで一般的なビジネスシーンで着ることができる
いわゆる『 定番 』と呼ばれるようなベーシックなスーツを一着も持っていなかったからです（笑）
私の手持ちのスーツは、カラーストライプやオーバーペーンが入っていたり
ピークドラペルだったり、セミフレアパンツだったり、ブラウンやグリーンのスーツだったり…、と
一般的なビジネスシーンでは使えなさそうなものばかりで
ネイビー・グレー以外の色を一切使っていない一番おとなしいものがグレーの千鳥格子です…。
（フォーマルは除く。）
そこで、「 これではイカン！ 」と思い立ち
入社４年目にして、初めてベーシックなビジネススーツを作ることにしました。
で、「 せっかくベーシックなスーツを作るなら、できるだけ長く着ることができるものを！！ 」
ということで、今回のコンセプトは【 10年着られるスーツ 】です。
【 カシミアコート 】の時にも書きましたが、不況の今だからこそ
「 厳選して良いモノを買って、長く着たい 」という方は参考にしてみてください。
で、やっと本題の『 生地選び 』です。
�� 素材：『 Scabal 』（スキャバル：英国製）の『 Super100’s 』を使用した厚手のサキソニー
ここでのポイントは
【 ある程度の太さの原毛を使った糸が、しっかりと打ち込まれている生地を選ぶこと！ 】です。
生地の丈夫さの目安は、『 原毛の太さ 』、『 原毛をどのような糸にするか 』
『 生地の織り方 』、『 生地の目付け（1mあたりの生地の重さ） 』等によっても
変わりますので一概には言えませんが
個人的には、『 Super100’s 』程度のものが、光沢感と耐久性のバランスが良く
日常使いには最適だと思います。
今回選んだ生地は、イタリア生地によく見られるような光沢とはまた違った
底光りするような鈍い光沢ですので、華やかさはありませんが
「 よく見れば上質だと分かる 」そんな生地です。
目付けは、着分（バンチブックではなく、一着分にカットされた3.2mの生地）から選んだため
正確にはわかりませんが、私の手持ちの370gのものよりも明らかに重いので
おそらく420gぐらいだと思います。
最近の秋冬用の生地は280〜320gぐらいのものが多いので、明らかに重いです。
その分しっかりと打ち込まれた生地で、非常に耐久性に優れます。
�� 色：ネイビー
色はスーツの王道ネイビーです。
（…そういえば、チャコールグレーのスーツも一着も持ってないや…。）
しかも最近主流の黒に近いダークネイビーではなく
清潔感のある、いわゆる昔ながらのネイビー（紺色）です。
こちらも個人的な感想ですが、Scabalのネイビーは本当にキレイです。
言葉で説明するのは難しいのですが、『 正統派 』という形容詞がピッタリな雰囲気の色です。
ちなみに、10/25のオーダー事例のＩ様のネイビースーツもScabalの生地ですが
イタリア生地とはまた違った、とても美しい絶妙な発色と光沢感でした。
�� 柄：1.5cm巾の白のピンストライプ
柄は無地でもいいのですが、クラシックな『 白のピンストライプ 』に決定。
ここでのポイントは、【 1.0〜1.5cmぐらいの巾のストライプを選ぶこと！ 】です。
その理由ですが、「 無地のシャツしか着ない！ 」という方は別として
一般的に市販されているストライプシャツのストライプの間隔は
おそらく5mm前後のものが大半だと思います。
そのシャツに、同じような間隔のストライプのスーツを合わせると
くどい組み合わせになり、近くで見ると目がチカチカしてしまいます。
逆に、ストライプの間隔が広すぎると華美になりすぎたり
ご体型によっては似合わないことがあるので、万人向けではありません。
というわけで、1.0〜1.5cmぐらいの巾のものだと
コーディネートが簡単なうえに、着る人を選ばないと思います。
もっといっぱい書きたいことはあるのですが、
あまり細かく書いてしまうと収集がつかなくなってしまいそうなので
今回はこのへんで…。
《 MORI 》
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