停戦の「橋渡し」こそ日本の役割
ウクライナの首都キーウ(キエフ)北西部の町で立ち上る煙=2022年2月24日【AFP時事】

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停戦の「橋渡し」こそ日本の役割 鈴木宗男氏にウクライナ危機を聞く【政界Web】』という記事をブックマークしました。



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2022/11/12 15:00 の記事です。


 ロシアがウクライナへ軍事侵攻を開始してから8カ月あまり。多数の犠牲者が出て、核兵器使用の可能性すら取り沙汰される状況に、プーチン大統領に対する国際社会の非難は収まらない。
 そんな中にあっても、ウクライナや米欧諸国の側にも問題があるとの主張を譲らず、「けんか両成敗」の立場で早期停戦を説くのが日本維新の会の鈴木宗男参院議員だ。北方領土交渉にも深く関わってきた鈴木氏に、一連の経過や今後の対ロ関係について改めて詳しく聞いてみた。(時事通信政治部 古川夏月)

 ―これまでの動きをどう見ているか。

 紛争には双方の言い分がある。先の大戦でも、日本には日本の言い分があった。欧米列強とのエネルギー争奪や覇権争いだ。今回、不思議に思うのは、ロシアが悪、ウクライナが善という仕分けだ。われわれが子どもの頃、けんかをしたら両成敗だった。国と国の争いにも当てはまると思う。力による領土拡大や主権侵害はあってはならない。しかし、なぜそうなったか考える必要がある。
 昨年10月、ウクライナのゼレンスキー大統領は「自爆ドローン」を(東部の)親ロシア派地域に飛ばした。プーチン大統領としては、ロシア人が殺される、被害を受けるとなったら政権維持にも影響するわけだから、態勢を取るのは当たり前だ。だから国境に兵隊を寄せた。なぜドローンを飛ばす必要があったのか、誰もゼレンスキー大統領を責めない。
 今年2月の欧州安全保障協力機構(OSCE)で、ゼレンスキー大統領は(ウクライナの核放棄と引き換えに同国の安全を米英ロが保障すると約束した1994年の)「ブダペスト覚書」を再協議しようと提案した。それにプーチン大統領が激しく反応した。自分の庭先で核を持たれたら、銃口を構えられたら安全保障上大変なことだ。そこでプーチン大統領も、黙っていたらやられる、ここは先手でなければいけないということで、2月24日の侵攻になった。

■日本メディアにも問題
 ただ、決めたのは21日だ。だからまだ3日間あった。ドイツ、フランスが入って話し合いをしようとした。プーチン大統領は話し合いのテーブルに着こうとした。断ったのはゼレンスキー大統領ではないだろうか。
 ゼレンスキー大統領は、イランが(ロシアに)ドローンを供与している、制裁すべきだと言っている。では言いたい。あなたは米国から武器をもらっている、お金ももらっている。欧州からも武器をもらっている。それで戦っているのではないのか。ならば、あなたも制裁の対象になるのではないのか。
 こういった事実関係を全く踏まえず、米国や英国が流す一方的な情報に乗っている日本のメディアは公平だろうか。私は冷静に考えるべきだと思う。兎にも角にも一にも二にも停戦だ。

■77年前の悲劇想起を
 なぜ停戦かというと、ロシアとウクライナでは国力の差は歴然としている。米国が武器やお金を出せば、戦争も長引くだけだ。本来、日本を含めて先進7カ国(G7)が「双方やめろ」と言うのが筋ではないか。首脳会議でも外相会合でも(ロシアへの)非難ばかりだ。
 戦争が長引けば長引くほど、犠牲になるのは子ども、女性、お年寄りだ。私が強く停戦を願っているのは、77年前の日本を思い起こすからだ。日本が半年早く降伏していれば、東京大空襲も沖縄戦も広島・長崎への原爆投下もなかった。軍部過激派が「1億総玉砕だ。竹やりでアメリカと戦うのだ」と言って、悲惨な目に遭ったではないか。日本のこの悲劇をウクライナにさせてはいけない。
 非難するだけでは紛争は終わらない。私は一にも二にも停戦に向けて、日本が立ち上がるべきではないかと考える。 

 《北海道出身の鈴木氏は83年に衆院初当選。自民党時代に官房副長官や北海道・沖縄開発庁長官を務めたが、2010年に受託収賄などの罪で実刑判決が確定し、失職。19年参院選で国政に復帰した。長く北方領土問題に取り組み、プーチン大統領とは4回会ったという。その時の印象を「柔道をやっているから礼に始まり礼に終わる。人情家だ」と語る》

■正しかった安倍外交
 ―対ロ関係で米国との地理的な立ち位置の違いを意識している人は日本にもいると思うが。

 北方領土問題がなければ米国に乗ってもいい。(14年の)クリミア併合の時、安倍晋三首相はオバマ米大統領に経済制裁に乗れと言われても毅然(きぜん)と「日本には北方領土問題がある。平和条約締結交渉がある。米国と同じ価値観には立てない」と言った。安倍さんの頭作りは正しかった。
 プーチン大統領の発言からは「これ以上米国の言いなりに動くなら黙っていられない」というニュアンスが伝わってくる。ロシア外務省は3月、平和条約締結交渉、ビザ(査証)なし交流は停止、北方四島の共同経済活動に日本企業は参加させないと決めた。9月になってからは、現状で全て話し合いはないというふうになっている。

■空疎な「4島返還」論
 ―北方領土元島民の平均年齢は87歳近くになっている。

  人生限られている。ウクライナ紛争が始まるまでは元島民の皆さんも若干の希望を持っていた。今はせめて墓参だけは、というところまで下がっている。(歯舞、色丹2島引き渡しを明記した56年の)日ソ共同宣言を基に平和条約締結に向けて全力を尽くすとした18年のシンガポール合意は、元島民の中でも現実的判断として受け入れられている。
 「4島返還だ」と言う国会議員がいる。ならば、どういう道筋で実現できるのか示してほしい。運動ではなく、交渉して結果を出すのが責任ある政治だ。
 誰よりも元島民と会っている政治家は私だ。元島民の最大公約数は「自由に行きたい」が一番。二つ目が「一つでも二つでもいいから返してほしい」。三つ目は「海を使わせてほしい」だ。
 中国とロシアをくっつかせてどうするのか。日本とロシアが友好関係を結ぶことで、アジアはもとより世界の平和に貢献できる。

■「遠くの親戚より近くの他人」
 ―岸田文雄首相に求める日本政府の役割は。

 私は(今年の)通常国会の予算委員会で3回、岸田首相に「あなたがリーダーシップを取りなさい」と言った。日本が停戦に向けて大きなリーダーシップを発揮すべきだと言っても、「G7との連携だ」という答弁だった。
 米英は自前でエネルギーを持っている。フランス、ドイツ、日本はエネルギー資源がない。なぜこの死活的な問題をもっと頭に入れないのか。
 国会の議論を見ても、サハリンからガスを入れるなという政治家がいる。日本の現状を考えない、お粗末な議論が多すぎる。この点、(ロシア極東の石油・天然ガス開発事業)サハリン1、Ⅱを継続させた判断は正しい。
 日本には「遠くの親戚より近くの他人」という言葉がある。ロシアも中国も韓国も北朝鮮も隣国だ。折り合いを付けていくしかない。個人は嫌な人が隣に来たら、口をきかなくてもいい。しかし、国と国では引っ越しできない。批判だけしても始まらない。

■バランス良い外交を
 ―軍事侵攻は正当化できないと思うが。 

 ドローンを飛ばし、ミンスク合意を破ったのはウクライナではないか。外交の基本は約束を守ることだ。国家安全保障が侵される時、黙っている国はない。ゼレンスキー大統領が「約束は守る」と言い、挑発しなければ特別軍事行動はなかった。 
 ゼレンスキー大統領も本心は「これ以上犠牲者を出したくない」だろう。しかし、米国が武器を供与するとネジを巻いているから、やらざるを得ないという側面があると思う。
 第3次世界大戦になったらどうするのか。プーチン大統領も今は冷静でも、やぶれかぶれになった場合を考えたらぞっとする。

 ―日ロ関係の現状をどう見るか。

 まだ首の皮一枚つながっている。例えば(北方領土周辺海域での日本漁船の)安全操業という枠組みがある。その首の皮一枚なくなったら終わりだ。先を見て大人の対応をした方がいい。
 これからの世界経済はBRICS(新興5カ国)が影響力を持ってくる。ロシア、ブラジル、インド、中国、南アフリカ。もっとバランスのいい外交をしないといけない。日本は米国に飲み込まれている。
 独自外交は何も難しい話ではない。今、米国一極支配の状況ではない。中国とぶつかる米国、ロシアとぶつかる米国だ。日本は地政学的にもものを言える立場にある。

 ―「ロシア寄り」との批判をどう受け止めているのか。 

 冒頭に述べたように、紛争には双方言い分がある。私は一貫してロシア、ウクライナ双方停戦だと言っている。歴史の事実を勉強していない人の発信、批判は気にしない。どちらが正しかったかは時が証明する。


Yahoo!ニュースコメント

https://news.yahoo.co.jp/articles/87dfb8d0ab2bfdd8a5e30243fae1a897dcbdfe37
■Yahoo!ニュースコメント
「喧嘩両成敗」の理をここで持ち出すのはあまりにも無理がある。

核保有国が、核を脅しの道具に使って他国を侵略することは、世界が妥協なく反対しなければならない。

世界は戦争の終結を望んでいる。
通常兵器での戦いでロシアが勝てないことは明らかになってきた。
核兵器を使えば、NATOから総攻撃を受ける。
だから戦争終結しか道はないが、戦争終結後はロシアは侵略行為に対する代償を支払わなければならない。
戦争が長引けば長引くほどロシアが支払うべき代償は大きくなる。
戦争を早期に終結させることがロシアにとっても得策であることを、
ロシアとつながりのある鈴木議員はロシアに知らしめてほしい。


■Yahoo!ニュースコメント
過去の歴史的経緯などを理由にウクライナも悪いと言うコメントも見かけるが、
理由がどうあれ、今のご時世に武力で他国を侵攻するなど容認出来ないし、今回のロシアの行為は喧嘩両成敗じゃない。
少なくともロシアがクリミアも含めてウクライナに返還し、損害賠償責任を認めるまで、ウクライナは停戦に応じるつもりはないでしょう。
ロシアのルール違反が明らかな事案であり、クリミア併合も国際社会は認めていない。
ロシアが非を認めない限りウクライナや西側諸国が譲歩するのはおかしい。
ロシアの不法行為を認めたらまた同じ事を繰り返し、犠牲者が増えるだけ。
ロシアに対して「ダメなものはダメ」と釘を刺し、
ケジメをつけさせる事が必要な事であり、
日本人として、この人の主張には賛同出来ない。


■Yahoo!ニュースコメント
また、この人の発言か、と辟易するばかりである。先ず、日本に停戦の橋渡しをする力があるといえば、残念ながらそれは「ない」としか言い様がない。ロシア、ウクライナ両国とも地理的に近く、密接な関係にあるトルコでさえ、両国を説得することは困難であろう。また、ウクライナ側にも責任があることは否定はしない。しかし、それを理由に他の主権国家に侵攻することは、絶対にあってはならない。ロシアは、自分が常任理事国である責任を放棄している。ウクライナ領内のロシア人保護が問題であるならば、先ずは安全保障理事会で問題提起することである。イランの武器供与についても論理がおかしい。主権侵害を平然と行う国への武器供与と、侵攻を受け、民間人が犠牲となっている国への武器支援は位置づけが異なる。このような単純なことも理解できないようである。これまでの自分への批判をすべて読み返してからの次の発言にしてほしい。。


■Yahoo!ニュースコメント
鈴木議員は自民党平成研所属の全盛期から対ロシア外交が政治活動の柱であり、ロシアには知己も多く思い入れも強いからか、発信の数々が親ロシアのフィルターを通し歪んでいるようにしか見えない。
そもそもウクライナに侵略戦争を仕掛けているのはロシアであり、そのロシアが常軌を逸した戦争犯罪を積み重ねていることはもはや周知の事実だ。
ウクライナ侵攻当初からの鈴木氏のSNSでの発信の傾向は、ロシアの悪はスルーし、ウクライナの言動を殊更ピックアップして批判するものばかりであり、そこには中立性や「けんか両成敗」を滲ませるものは全くないのが実状だ。
言説が殆ど支持されておらず嫌悪されていることに鈴木議員は本当に気付いていないのだろうか。


■Yahoo!ニュースコメント
この記事の冒頭付近にある宗男ちゃんの意見、かなり違和感がありそれを基にその後の意見の展開に繋げている感がします。昨年10月にウクライナは東部の新ロシア派地域に自爆ドローンを飛ばしたとしているが、東部の親ロシア派地域はウクライナ領で、そのドローンはウクライナ国民を攻撃し犠牲になったものはいたのか?今年2月のウクライナの「ブタペスト覚書」の再協議の提案とあるが、ウクライナが核を保有し、ロシアを攻撃する意図はあったのか、それほどロシアにとってこれは緊急事態だったのか。ウクライナが核を保有するにしても全く緊急事態ではない。
その前に、ロシアはウクライナ国境付近で大演習(軍事訓練)を展開しており、ウクライナへの侵攻準備を整えていたと見られます。ドローン使用はウクライナは自国を守り取り返すため、ロシアは他国を攻めるためで、大きな違いがあり、同列に並べるところがロシア側に立つ、さすがの宗男ちゃんです。


■Yahoo!ニュースコメント
停戦条件としては、ウクライナ全土からロシアの撤退。
賠償は、ロシアの石油ガスの採掘権・パイプラインの権利をウクライナが取得すること。その採掘作業とパイプラインを護衛するためのウクライナ軍の派遣。
そして、ウクライナに2度と侵略しないため、ロシアの武装解除!
この条件で、鈴木さんがロシアと交渉してはどうでしょうか。


■Yahoo!ニュースコメント
日本のどこに、ロシアとウクライナの和平仲介ができる素養があるのでしょうか?その見解こそがお花畑ユートピアチックに感じます。日本は敗戦後、一度たりとも独自外交など展開したこともなく、自前の軍事的防衛を実現しているわけでもない。日本なんかより、トルコ・インド・ブラジル・イスラエル辺りの気鋭の国家の方が実際、戦争当事国の仲に割って入って、仲介の労をとれそうです。日本は日本人が信じていたいほど、今の世界では発言権が相当弱まっているのが、現実でしょう。隣の中国がとる不遜な対日姿勢を見ていると、米国を屈服させれば、日本は自然になびくものと見すかされています。よって、その程度の国家が、世界史の局面を動かせる重責を担えるようには、遺憾ながらなり得ないと考えます。特に今の日本外務省では全く不能と断言できます。


■Yahoo!ニュースコメント
この男のいうことは、いじめには「いじめられ方にも問題がある」ということだ。残虐のかぎりを他国で犯して、どこにロシアに対等性があるのか?この男は、長年北方領土に関わってきたというが、1mmたりとも国土は帰ってこない。自ら「橋渡し」を一つでもしているのか? 「何はともあれ停戦」なら、ロシアがウクライナ領土から退けばいい。日本敗戦時にもっと早く降伏していれば、原爆もソ連参戦もなかったというが、8月15日に降伏しなければ、日本の北半分はソ連に占領されていたはず。火事場の泥棒を平気で行うソ連の本質は、今のロシアの本質と少しも変わらない。自ら、ロシア通を気取るなら、モスクワへすぐに行って、プーチンに会い、ウクライナからすぐに撤退するように説得してくること。それができないなら、「橋渡し」など夢物語は、寝言で言え。


■Yahoo!ニュースコメント
私が気になるところとして、鈴木先生は停戦の落としどころをどのように考えているのであろうか?
双方が停戦に向かう時、停戦の出口がないのは困る。常に出口を準備しておくことは関係国として必要である。
ただ、現状で停戦する(出口に向かう)ことはないであろう!
鈴木先生の言い分ですと、「欧米の援助がなければ戦えないのだから、ウクライナは現状の痛みを受け入れなさい!」と聞こえますがいかがでしょうか?
さらに、それを無理やり出口に押し出そうとしているようにも聞こえます。
正気の思考なのでしょうか?


■Yahoo!ニュースコメント
>>ロシアとウクライナでは国力の差は歴然としている。米国が武器やお金を出せば、戦争も長引くだけだ。本来、日本を含めて先進7カ国(G7)が「双方やめろ」と言うのが筋ではないか。

ウクライナを日本に置き換えてみてほしい。ロシアが北海道に侵攻して北海道の3分の1を侵略した時点で双方やめろ、というのは簡単だが、どのような条件で双方やめるのか?
ロシアのウクライナ侵略について、どのような条件で停戦するのか鈴木氏は全く触れていないのは責任あるコメントかと思ってしまう。


個人的感想
これが維新、鈴木宗男さんの言い分。

時事通信は、なぜ鈴木宗男さんの言い分を
ここまで長々と記事にしたのか。

しかも締め方が
どちらが正しかったかは時が証明する。って…
軍事侵攻してきた方が悪いでしょうに。

ロシア側の侵攻した理屈(設定)も
ロシア話者への差別からNATOの東方拡大
そして今は併合した共和国の防衛と
もう、後から後からでデタラメ過ぎ。

NATOの東方拡大にしたって
別に軍事侵攻したわけでもないし。

ロシアも友好的な国とwinwinで
お互い豊かになる方向でいけば
東方拡大はなかったでしょうに。

それは中国にも言えますが
力による現状変更は駄目です。
よく軍事力で変更しようって側の肩持てますね。

まったくパイプ役には使えず
これでは、ただの手下です。