writers' lightのブログ

                                                             「書く」人たちの集まりであるwriters' lightのブログです。 2013/10/07~

2014年5月5日(月・祝)の第十八回文学フリマにて、新刊『空想書簡集』の販売を予定しています。(スペースNo.:Fホール(2F)イ-64) 実在の人物へ宛てた手紙、全くの虚構の手紙など、様々な「手紙形式」の文章を集め、一冊の冊子にまとめようという企画です。
バックナンバーには、前回文学フリマで創刊した文芸誌『writers' light vol.01』などもあります。

第十七回文学フリマ

008・個人作品の内容紹介


おはようございますっ!!

田口です。
さて、前回の記事では特集「書く・読む」の方の作品の紹介をさせていただきました。
今回は、個人作品の方の作品を紹介させてもらえれば、と思います。

個人作品
小説『私――サン・フロホンの彼らに捧ぐ――』
  『生――サーガ――』
  『罰――追放、もしくは――』
  『水――喪われる世界、失われる私――』 誰彼夕ト
小説『カメの異邦人』 いまひこ
短歌『そこにあるかなしみ』 酉野しっぽ
小説『恐怖の習作(リグレット、あるいはチョコレート)』 沖田灯
小説『スモールトーク』 田口亮

ですね。パッと見、誰彼さんがいちばん書いているように思われるかもしれませんが、誰彼さんの作品はどれも短編ですので、気軽に読めると思います。
いちばん文量を書いて(しまって)いるのは田口です。。。同人のみなさん、掲載を許してくれてありがとう。 

では紹介に移りましょう!


小説『私――サン・フロホンの彼らに捧ぐ――』
  『生――サーガ――』
  『罰――追放、もしくは――』
  『水――喪われる世界、失われる私――』 誰彼夕ト
沖田さんがいちばん誉めていたのは『生――サーガ――』だったように思います。
たしか「こういう種類のものを書いて、あるいは映画として撮る、という試みをしたアマチュアの作品は幾度も見てきたけど、どうしてもある側面しか描けておらず、内面に(あるいは、が、)響いてこなかった。しかしこれは違う。すごいレベルだ」
みたいなことを言っていたように思います。
え? 「 
こういう種類のものってなんだ?」って?
会場で冊子を手に入れて確かめてみてね!  それをきいて「なるほどなぁ」と思ったのだけれど、田口がいちばん気に入ったのはやはり『私――サン・フロホンの彼らに捧ぐ――』ですね。
というのも、この『私――サン・フロホンの彼らに捧ぐ――』、すごくおしゃれなんですよ。
すべてがおしゃれで、また文章が流れるようで美しい。流麗とでもいえばいいか……、
また話の筋もしっかりしていて、「うむ! やられた!」となりました。

こういう風に、 「自分はどの作品が好きだ!」と言えるのが、この四つのカルテットの面白さのひとつであるかもしれません。


小説『カメの異邦人』 いまひこ
いまひこさん初の小説です。
初めて小説を書いたときの気持ちというのは僕はもう思い出せませんが、僕の処女作のレベルは間違いなく低かったですね。ハイ。
いまひこさんの作品は、ちょっとこの冊子の他の小説とテイストが違い、児童文学のようなかんじがします。
もし子どもがこの冊子を手にとってくれて「おにいちゃん、どれ読めばいい?」と訊いてきたら、僕はこの『カメの異邦人』を推すと思います。
主人公が不思議なカメと出会うんですがね、このカメが喋るんです。
そしていつの間にか主人公はカメの世界に行っていて、そして……おッと、この先は言えないぜ。 
終盤のある登場人物のオチ、というかがすごく好きな作品でしたね。ネタバレになるので詳しくは言えないんですが! 
でもこの話は、完全に子ども向けかといえばそんなことはなく。
特に先ほど触れたオチなんかは、大人の方が笑い、またハッとする類のものではないかと。
田口は思います。

短歌『そこにあるかなしみ』 酉野しっぽ
酉野さんによる全13首の短歌の連作です。
田口も短歌をやっているので分かるのですが、かなしみ、と短歌ってかなり合うことが多いんです。
本作でもそれは確かで、今気づいたのですが、最後の2首以外はどれもみなかなしみを歌っているんですね。
でもそのかなしみの種類が少しずつ違っていたりして。
でもかなしみと分類される以上、共通する部分もあったりして。
そんな重なる部分と重ならない部分を含めて、最後の2首で酉野さんが辿り着いた結論とは。
是非読んでみて下さい。目撃者となれ!

小説『恐怖の習作(リグレット、あるいはチョコレート)』 沖田灯
沖田さんによる小説です。
沖田さんの作品て、今回だけなのかもしれませんが、特集にしろこの個人作品にしろ、伸び率すごいんですよ。
第一稿と最終稿が似ても似つかない、というか。
第一稿を読んだ直後の自分に、「最終的にはこうなるんだよ」と見せたら「ファッ?!」ってリアルに叫ぶと思います。
いやすごい。あれがこうなるなんて……。
内容としては……、これも説明がすごくしづらいんですよね。沖田ワールド全開というか。
おじさん、鏡、ウルトラマン、チョコレート、宇宙……。
沖田さんて、話したりするとかなりマトモなんですけど、小説として書くものはこうやってはっちゃけてるんですね、そのギャップを楽しむのも一興。
読んでもらうしかないですね!
特に『writer's light vol.00』を読んだことのある人には、ぜひ今回の沖田作品を読んで欲しいですね。

小説『スモールトーク』 田口亮
自作を、特に自分の(エッセイならともかく)小説を紹介するのは気がひけるのでやめときます。
原稿用紙170枚ほどの本作を掲載させてくれた同人のみなさんにただただ感謝です。
作品の外面的なことを書けば、
群像新人文学賞一次選考通過作です。
そんだけ。




以上でっす!! なんか長くなりました。
いままで書いたブログの記事で、いちばん苦労したかもしれません。
なかなか文が出てこなかったよママン。

そんなわけで、
特集「書く・読む」
も、
個人作品
も、
充実の内容となっています。160p、お値段300円
是非会場でお求めください! 場所はウ-07です。
第十七回文学フリマに参加します!
『writers' light vol.01』を、どうぞよろしくお願いいたします。
 
(文・田口) 

【書くことストック】
・田口からみた同人の(面白い)紹介(自分でハードルあげるってどうなんだ?)
・特集「書く・読む」を我々が選択した理由  
・チラシの紹介 

007・特集「書く・読む」掲載作品の内容紹介


おはようございます。

さて、先ほどの記事でいまひこさんも触れて下さっていたのですが、ブログ担当の田口からも、冊子の作品紹介をさせていただこうと思います。

『writers' light  vol.01』は以下の2つで、内容が成り立っています。
1、特集「書く、読む」
エッセイ 『〝たとえば〟の言葉たち』 沖田灯
評論『『文体練習』(レーモン・クノー著、朝比奈弘治訳)から「書く・読む」を考える』 酉野しっぽ
小説『在――C'est de l'autre côté de la vie――』 誰彼夕ト
評論『「書く・読む」をテーマに、小説を読む ――「同タイトルの作中作が登場する小説」三作品から』 いまひこ
エッセイ『あのころ、早稲田で』 田口亮


2、個人作品

小説『私――サン・フロホンの彼らに捧ぐ――』
  『生――サーガ――』
  『罰――追放、もしくは――』
  『水――喪われる世界、失われる私――』 誰彼夕ト
小説『カメの異邦人』 いまひこ
短歌『そこにあるかなしみ』 酉野しっぽ
小説『恐怖の習作(リグレット、あるいはチョコレート)』 沖田灯
小説『スモールトーク』 田口亮

これにあの表紙が目印です。
 
今回は特集、「書く、読む」の作品の内容の紹介(もちろん全部は見せられませんが)を私、田口がこの記事ではしたいと思います。
作者自身による作品の宣伝文はツイッターに流れるので、そちらもどうぞお楽しみに(田口も恥を忍んで書きました……!)!


エッセイ 『〝たとえば〟の言葉たち』 沖田灯
これは便宜上エッセイと分類されています。が、冊子を手にとっていただければ分かってもらえるのですが、100%エッセイかと問われれば、多分ほとんどの人が「NO」というのでは、と思います。
時に詩的表現で、時に評論の目線で。
映画を、小説を、音楽を、はたまたドラマを、自身の思い出を。
引用したり、ひねったり、すっとそのまま出してみたりのエッセイ、作品です。
たぶん、第一稿から最終稿までの「伸びた」しろでいうと、この作品がいちばん伸びたのでは、と田口は思っています。本冊子のトップバッターです。
☆田口の、ここを読め!☆
・沖田さんにとっての映画『クレヨンしんちゃん』への思いの変遷!
・「世界でいちばん悲しい言葉」という言葉と共に、「僕」が小学5年生の時、黒板に大きく書かれたあるワードとは?

評論『『文体練習』(レーモン・クノー著、朝比奈弘治訳)から「書く・読む」を考える』 酉野しっぽ
これは先ほどの沖田さんの作品とはまた違い、間違いなく評論です。
ページ数は4pと短めですが、内容はなかなかどうして味のあるものとなっています。
題名には「書く・読む」を考える、とありますが、実はこれに「訳す」と入れてもいいのでは、という評論です。
扱うのは『文体練習』という、ひとつの「事実」を九十九通り(ここで取り上げる日本語訳版では、付録も含めれば百二通り)の書き方で表した本です。
(どうです? この時点でもう、面白そうでしょう?)
この原書はフランス語ですから、日本語の『文体練習』にはさらに「訳す」ということが入ってくるのです。
これをたった4pでまとめて、かつ評論してしまうのだから、酉野さんはすごい!
☆田口の、ここを読め!☆
・『文体練習』を読み進めていくうちに、我々が気づくある事実とは?
・翻訳とたんなる訳は違う。では、どこがどう違うのか?

小説『在――C'est de l'autre côté de la vie――』 誰彼夕ト
この小説については、いろいろ書くよりもまず(ツイッターにもうすぐあがるであろう)誰彼さん自身による紹介文を読んでもらった方が魅力が分かると思います。
ズバリ、この部分です。

メタではないメタフィクション

もうね、これです。これに尽きる。あなたならどう書きますか?「メタではないメタフィクション」ですよ!
(ちなみに第一稿を読んだ時点では、田口はそこに気づけませんでした……申し訳ない)
(酉野さんはその点もちゃんと読んでいました!)
内容について触れようかとも思ったのですが、敢えてこの作品については外面にしか触れません。「メタではないメタフィクション」!
☆田口の、ここを読め!☆
・自分なら「メタでないメタフィクション」をどう書くか? を考えてから読んでみると面白いと思います!
・ある部分から文章が《●●》(この部分を書くとネタバレにつながるので、伏せています)するのですが、そこを読めッ!

評論『「書く・読む」をテーマに、小説を読む ――「同タイトルの作中作が登場する小説」三作品から』 いまひこ
作中作、というのは作品の中に出てくる作品のこと。
つまり、作品のタイトルと、その作品に同じタイトルの作品が登場する小説、についての評論です。
それも、いまひこさんはななななななんと三作品も扱っています。
評論魂、さすがです。
その三作品とは(ツイッター用宣伝文で本人が挙げているので挙げて大丈夫だと思いますが)、
『倒立する塔の殺人』(皆川博子)、
『はてしない物語』(ミヒャエル・エンデ)、
『朝のガスパール』(筒井康隆)
です。
たぶん、田口が思うに今回の特集「書く・読む」でいちばん難しいことに挑戦していたのはいまひこさんだったのでは、と思います。
作中作の出てくる小説について評論する、というのはまだできそうですが、「書く・読む」をテーマにそれをする、というのはかなり大変ではなかったのかな、と思うんです。
田口だったら尻込みしていると思います。特に『はてしない物語』は「書く」というより「創る」という側面が強いんじゃ……? とか思っちゃってできなかったと思うのです。
しかしいまひこさんは果敢に挑み、また本評論を掲載できています。
いやすごい。
☆田口の、ここを読め!☆
・「書く・読む」というテーマが決まったとき、いまひこさんが思ったこととは?
・『倒立する塔の殺人』において、少女たちが「書く」ことによって明らかにされることとは?

エッセイ『あのころ、早稲田で』 田口亮
拙作のため省略。

……としたいのですが沖田さんに怒られそうなので書きます。
僕がこの第一稿を書いたとき、まず思ったのは「これ、前半要るかね?」ということでした。
いつだかのM1グランプリで、笑い飯が審査員に「とても面白かったんだけど、ネタを二つやっているんだよね。前半と後半で、ネタがぶったぎられてて、そこがどうしてもダメ」と言われていたんですが、その言葉がひっかかっていたんですよ。
「このエッセイはいいとは思うし、後半はテーマ上要るだろうけど、前半が要らない気がするなー」と。
で、第一稿をアップしたわけです。
すると同人の人の中にも、その点を指摘してくれた人がいて、「ああやはり」と思ったのです。
そこからなんとか前半と後半が繋がるように書いてはみた……のですが、ちょっとまだ自分でもその点が気になってはいます。
ハイ、内容がまるで分からないですね(笑
内容は……、まぁ、早稲田大学はいい場所だったよ! でも一筋縄ではいかなかったけどね! ということです。
☆田口の、ここを読め!☆
・前半と後半。及びそのつなぎ目。
・「僕」は早稲田の放任主義は最後まで好きになれなかったけれど、唯一愛していた放任主義らしいところとは?


フヒィ、長かった!
ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。

では、また~
(文・田口)


【書くことストック】
・田口からみた同人の(面白い)紹介(自分でハードルあげるってどうなんだ?)
・冊子の作品の概要など、ちょこちょことした紹介(個人作品集の方!)
・特集「書く・読む」を我々が選択した理由 

006・特集「書く・読む」の「ここがおもしろい!」

はじめまして、こんにちは。
『writers' light vol.01』の書き手の一人、いまひこと申します。


さてさて、第十七回文学フリマにて発売予定の『writers' light vol.01』なのですが。
「いったい、どんな人たちが書いているの?」と、気になっている方もいらっしゃいますよね? ……ね!


本冊子の作り手は、書き手が5人に、描き手が1人。全部で6人です。
実は、文学フリマ当日までに、6人の参加者それぞれが冊子の魅力をアピールするため、このブログに出没することになっていたりします。
今回は、その3人目。私こといまひこが、vol.01の顔であ特集「書く・読む」について、ここがおもしろい!」と個人的に思っている点を、紹介させていただきます。
しばしお付き合いくださいませ!


まずは、この特集、いったいどういう趣旨のものなのか? というところから。
本特集では、「書く・読む」というテーマのもと、それぞれの書き手が、それぞれの「書くこと」、「読むこと」と向き合い、小説やエッセイ、評論など、自由な形式で文章を書いています。
……といっても、なんだか、ぼやっとしていますよね。
百聞は一見に如かず。実際に、特集の目次をご覧いただいちゃいましょう!


『〝たとえば〟の言葉たち』 沖田灯
『『文体練習』(レーモン・クノー著、朝比奈弘治訳)から「書く・読む」を考える』 酉野しっぽ
『在――C'est de l'autre côté de la vie――』 誰彼夕ト
『「書く・読む」をテーマに、小説を読む――「同タイトルの作中作が登場する小説」三作品から』 いまひこ
『あのころ、早稲田で』 田口亮



どうでしょうか。少しはぴんときていただけたでしょうか。

個人的には、ですが、この特集のおもしろさは、書き手と、それぞれの文章多様さにあると思っています。
この特集に寄せられた作品、読んでいただければわかるのですが (目次からも、若干伝わりますかね?) 、形式も中身も、本当に、見事に、ひとりひとり、さまざまなんです。
もちろん、違う人間が書くのだから、バラバラで当たり前なのですが。なんと言うか、ばらけ方のバランスがいいんです(笑) 個性が出ている、というか。
そして、だからこそ、個々の文章に過ぎなかったものが、ひとつに集まって、ちゃんとそれ以上の「何か」になることができている。少なくとも、私はそう感じています。


特集に寄せられた文章作品の多様さは、そのまま、私たちの、もっと言ってしまえば、私たちの「書くこと」、「読むこと」への「想い」の多様さでもあると思うのです。 (くさいことを書いているようで恥ずかしい! でも書きます!)

私たち作り手は、それぞれが、それぞれの想いをもって、それぞれの文章を書いています。
書きたいものが違うから、作品の色も、当然さまざまです。
「書く」と「読む」、どちらにどれだけの情熱を傾けているのかも、それぞれなのだと思います。
中には、職業としての書き手を目指していらっしゃる方もいますし、私のように、「なんとなく書きたいことがあるんだけどな……」と、漠然と、もやもやしていただけの人間も、実はいたりします。

「書くこと」、「読むこと」の理由、意味というのは、本当に、ひとりひとりそれぞれで、そんな十人十色な「個人的理由」が、さまざまなことばを、文章を、生み出す原動力になっているんだな……
なんて。改めて言うまでもない、当たり前のことなのかもしれませんが。
それでも、個人個人で別々に文章を書いているだけでは見えてこない、そんな多様さの持つエネルギーが、「特集」という場を与えられたことで、形になったんじゃないかと感じています。

個々の作品から、集団が生み出すチカラから、「書く・読む」というテーマに触れられる。
それが、私の思う、この特集の「おもしろさ」なのです。

私は『writers' light vol.01』を、書くこと、読むことの魅力に憑りつかれている方に、ぜひぜひ手に取り、読んでいただきたいなあと思っています。
私たちの「書くこと」、「読むこと」を通して、あなたの「書くこと」、「読むこと」と向き合う。そんなきっかけになるかもしれない一冊です。





……あ、いま、「わたしのこと?」って思った、そこのあなた!(笑)
『writers' light vol.01』、ぜひとも、よろしくお願いします!

005・価格、表紙発表! & おや? ツイッターのアイコンのようすが……!?


えー。


皆さんお待たせいたしました!

本日、『writers' light vol.01』の表紙価格の発表をさせていただきたいと思います!!(ワーパチパチパチ)

まずは表紙から!!


こちらですっ!!!




















wlvol01hyo-shi 





































美。

(鏡よ鏡、第十七回文学フリマで最も美しい表紙はだーれ?)
(女王様、それは『writers' light vol.01』でございます)

といえるかどうかまでは分かりませんが。
この表紙、かなりの力作です。 


ブチャラティ「この表紙には……! 『やる』といったらやる! 凄味があるッ……!」

いや我らが十柄さんによるこの表紙を見たときはびっくりしました。
美しい……! 
ヤられましたよ、ええ。

そしてこの素敵な表紙、充実の160ページで、お値段おいくらだと思います?

「きっと……お高いんでしょう……?」
「いまならなんと、お値段300円!!300円でのご奉仕です!」 
「ファッ!?」


みなまで言わないでください、ええ、赤字です。

でも。
僕らの中では、この値段はわりとすぐ決まりました。
少なくとも黒字の値段を提案する人は、まったくいなかったほどに。
むしろもっと安い値段を最初は出す人がいたくらいです。

しかし、この値段がベスト、ということに決まり、全員で「OK!」と言ったのです。 
同人誌では赤字はほぼ当たり前のことかもしれませんが、愛を感じますよねーやっぱり。
仕上がりが楽しみです! まだかなまだかな~♪

それから、ツイッターのフォローをしてくださっている方にお知らせがあります。
アイコンを変えました。
黒地→白地
です。
構図などは変わっていないのですが、明るい印象のアイコンになりました。
変わらずよろしくお願いいたします。

ツイッターはこちらです。 
 
以前のアイコンは『vol.01』の背表紙をそのままきりとっていたのですが、ちょっと黒地アイコンはツイッターには向かないんじゃないかな、という意見が出たので、反映させてみました。
いかがでしょうか?



では、最後に特別編。
ブログをご覧になっているあなただけに、特別に『幻の表紙』を公開いたします。
それがこちらです。ドウゾ!











表紙見本 (1)
 
( ゚д゚)ポカーン「え? 何が違うの?」
と思ったそこのアナタ! そうです、田口も最初はパっと見、デザインにやられて気づきませんでした。

よく見てみてください


そう。

writers' light が正しいのに、画像では
witer's right になっているのです(イルノデス)

そのことに気づいた田口の慌てたテキスト文章が、いまでも我らのドライブ上に残っているので引用します。



----------------
かっこいい!! てかあのラフがどうやったらこんなすごい絵に……。
これは売れる!!(と、あんまり期待しすぎるとアレだから、そっとしておきたい)
文句なしです。これはいいですね。
【追記】10/08 8:24
ただ……冊子名は「writers'light」ですよね……?(vol.00はのぞいて)
いまのままだと「witer's right」という、なぞの冊子名なんですが……これは盛大なギャグですよね!? そうですよね!?
一応訂正箇所をいっておくと、
A.「w」と「i」のあいだに「r」追加。
B.アポストロフィー(')を「s」の前でなく後に。(vol.00では前だったけど、今回の活動が始動してからは沖田さんはアポストロフィーを後ろに付けてきたし、僕もそのつもりで活動してきたので。)
C.「right」だと右なので、「light」と光、に。

----------------

……デザイン担当の十柄さんの壮大な勘違いだったのか盛大なるいわゆる「釣り」だったのかは誰も知りません。
事実を知るのが恐ろしくて、誰も訊けないんです……(滝汗)
right、にはたしか権利という意味もあったと思いますが、彼の頭の中でなにがどうなっていたのか……。
いや、これに誰も気付かなかったら、と思うと恐ろしいですね。いや怖い世界だホントに。

そしていま、この記事を書いていて初めて気づいたことなんですが、二つの表紙を見比べて、
「ホンモノの方が、か・な・りブラッシュ・アップされているんだなー」
と思いましたね。

並べてみると、そのことがはっきりすると思うので並べてみます。
比較

 いかがでしょう?
左がホンモノ、右が幻の、です。
左の方が、色づかいがまず鮮やかではっきりしていますよね。それからバランスもいいと思います。
文字の指摘だけされたのですから、そこだけ直しても良さそうなもんなんですが、
我らが十柄さんはひっそりとこんなにブラッシュ・アップをしていた
んですね。
そしてそれを誰にも言わない。
















ホれてまうやろーーーーーーーー!



かっこよすぎるでしょ!!!!!!!!!!!

自分が女だったら絶対にホれています。
むむう、やるなぁ。

また十柄さんは、『vol.01では』あとがき的な位置に当たる「著者紹介」でもやってくれています
あれは腹がよじれました。
あれは一見の価値ありですよ、むふふ。



というわけで本記事はこの辺で。
それではまた! 第十七回文学フリマに参加される同人、団体の方々、どうぞよろしくお願いいたします。

(文・田口)
 
【書くことストック】
・田口からみた同人の(面白い)紹介(自分でハードルあげるってどうなんだ?)
・冊子の作品の概要など、ちょこちょことした紹介
 

004.あとがきの続きのような

初めましての方は初めまして、誰彼夕トです。

この度、「writers' light vol.01」に小説を五編載せていただきました。

小説
『在』、『私』、『生』、『罰』、『水』

これらの内、『在』は「vol.01」の特集「書く/読む」向けに書かれています。

皆さん、どうぞよろしくお願いします。


『「書く/読む」について特集する 』と言うと、ヌーヴォーロマン的と言うべきでしょうか、文字だけでは難しいものや、取っ付きにくい印象を受ける方も大勢いらっしゃるかもしれません。
 実際にそうなのかどうかは、読者である皆さんに読んでいただく他ありませんが、私自身としては「書く/読む」というテーマは初歩的なものとして捉えています。本と付き合う上で「書く」行為、「読む」行為を切り離すことはできません。当然な事実であり、わざわざ言われなくてもいいことでしょうが、それでは「書く」こと、「読む」こととは一体どういうことなのか。単なる辞書的な意味で捉える方もいるかもしれませんが、メイルなどの伝達文と小説の文を書く時、そして読む時、書き手にしろ読み手にしろそこには心理的に、方法論的に差異が存在するのではないか。それを提示することは、今後いかなるジャンルの小説だろうが、詩だろうが、評論だろうが、エッセイだろうが、書いてゆく上で大切な道標になるように自分は思いました。
 スタートラインを切る意味で、あえて挑戦したテーマ。読者の皆さんはそれほど身構えずに、もしくは思いっ切り身構え、驚いたり拍子抜けにあったりしてください。そして少しでも自分が書いていたり、読んでいたりすることについて、振り返っていただけるなら、この本はその役割を果たしたものだと、私は思います。

 誰彼夕ト

 
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