2020年01月06日

年越し宗谷岬でのテント泊装備について

これまでの宗谷岬年越しキャンプにおけるテント泊経験や、設営・撤収を手伝ってきた経験を通して、必要な装備は何なのか?について書き記します。

★テント★
意外と夏用の普通のテントでなんとかなることも多いです。
しかし、張り綱がついていない、ペグダウンする必要が無い簡易的なものだと、強風に耐えられずオホーツク海にテントが飛んでいってしまいます。
また、寒さでテント生地が縮むので、ポールがハマらずに苦労することもあります。無理してハメようとポールを折ることもあります。強風でポールが折れることもあります。
ポールのリペアパイプは用意しておいて損は無いでしょう。
ESPACE(エスパース) リペアパイプ1本(オプション) RPPテントアクセサリー タープ テント リペア用品 テント補修用ポール アウトドアギア
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リペアパイプを使うときはガムテープもセットですが、屋外だと寒さで粘着しません!車の中やトイレの中で作業しましょう。(これは宗谷岬での自分の経験談)

尚、僕はエスパースのテントを使っていますが、上記にあるとおり生地が縮んで苦労した経験があるので、メーカーと相談してポールソケットの先にグロメットを取り付けてもらいました。ここにポールの先を差し込みます。メーカーのヘリテイジには感謝です。さすが日本の会社です!
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また、特に風上側のフライの下を雪で埋めて風対策をすることも有効です。

★ペグ★
ここが意外と盲点な気がします。テントに標準で付属しているペグをそのまま持って来る人が多いと思いますが、はっきり言ってちゃちいペグが多いので、年越し宗谷岬に来るなら絶対に考慮すべき装備です。

まず、どれくらい雪が積もっているかで必要なペグも変わりますし、ペグの打ち方も変わります。最初に、雪が少ない、または全く無いときを考えます。

◆雪が少ないときのペグ
意外と大晦日の宗谷岬は雪が無い年もあります。そういうときは、ほぼ地面にペグダウンすることになります。少しだけ雪があっても、後述する雪上のペグの使い方ができないため、持ってくるペグが重要になります。
いくら雪が無いと言っても、地面は凍っているので、そこに刺さる強固なものが必要です。

オススメはスノーピークのソリッドステーク。
スノーピーク(snow peak) ソリッドステーク20【6点セット】 R-102
スノーピーク(snow peak) ソリッドステーク20【6点セット】 R-102

ソリッドステークは長さが何種類かあるため、30cmでも大丈夫ですが、まぁ20cmで十分でしょう。何故これかというと、いわゆる鋳造ペグといって丈夫なんです。凍った地面にも刺さります。しかし高価で重いです。でも必要です。

標準で付属していることが多いアルミ製のピンペグは凍った地面に負けて刺さりません。
VペグやYペグは刺さりますが、強度に欠けるので抜くときに曲がりやすいです。また、抜くときに抜きやすい構造になっているかが問題です。これは後述します。
プラスチックペグは論外です。

◆雪が多いときのペグ
次にある程度積雪があるときの方法です。雪が20〜30cm位積もっていれば、ペグの打ち方を工夫すればいいので意外とペグは何でも良かったりします。しかし、一番確実なのはスノーペグ。
TRIWONDER ペグ U型 アルミ合金 軽量 ステーク ビーチ キャンプ 雪 バックパック旅行 ハイキング用 収納袋付き (オレンジ - U字ペグ - 31CM)
TRIWONDER ペグ U型 アルミ合金 軽量 ステーク ビーチ キャンプ 雪 バックパック旅行 ハイキング用 収納袋付き (オレンジ - U字ペグ - 31CM)

スノーペグにしろ、普通のペグにしろ、地面にペグを打ち込まない、打ち込めない状況ではペグを横にして雪の中に埋め込み踏み固める手法が一般的です。山の世界では「竹ペグ」をよく使うようですが、要するに雪に埋めてアンカーにするとき表面積が大きい方がいいからです。
僕はソリッドステークを横にして使っていますが、埋め方次第でこれでもなんとかなっています。テントの隅も、テント生地自体を少し地面に埋め込むようにしてペグを横にして通して踏み固めています。本当は紐を通して埋め込めばいいのでしょうが。なかなか文字にしても伝わらないので、勝手に以下のサイトをリンクさせてもらいます。

冬山のテント生活のコツ。冬山用テントと竹ペグ | 元山岳部部長の登山講座
https://yukinoshingun.com/fuyuyama-tent-takepegu/


下のリンク先サイトには、ペグを十字にして埋め込む方法も紹介されています。ページ中程に写真がありますのでリンク先をご参照ください。

雪中キャンプを楽しもう!ふかふかの雪の上でテントを張るには? - キャンプを楽しむヒント集 | Hondaキャンプ | Honda
https://www.honda.co.jp/outdoor/enjoy/201801/


また、雪の状況にもよりますがプラ製のサンドペグもある程度は有効かと思います。



◆ペグの抜き方
ペグの話はまだ終わりません。
撤収でペグを抜くときのことも考えなければいけません。
2020年元旦は、ペグが抜けなくて苦労している方が非常に多かった!残置ペグも多数ありました。原因は、地面に打ち込んだペグが凍って抜けなかったからなのですが、それ以上に抜くための手段を持ち合わせていないことも大きな原因でした。

ずばり、ペグ抜き、くぎ抜きが付属したハンマー、金槌を持って行くべきです。
パール金属 PAL M3221 プラック アルミペグ抜きハンマー(ブルー) キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)
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ペグハンマー ペグ抜き ホール付き テント設営用具 キャンプ アウトドア グッズ
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もちろん、ペグに穴や引っかかる所が無いと、テコの原理で抜くことができませんので、ペグ選びも重要です。

今回の朝の撤収時、Yペグを使っていた人がぜーんぜんペグが抜けず、えらい苦労していました。結果的に30cmのソリッドステークをYペグの周りに打ち込んで掘って抜くという、根気と時間のいる作業となりました。なるほどそういう方法もあるか!と勉強になりましたが、最初からペグを工夫しておけばもっと早く撤収できたでしょう。

凍った地面のペグを抜く他の方法として、実は一番有効なのはお湯をかけることではないかと思います。今回風が強くて、お湯を沸かすのが面倒だったのでその手法でのお手伝いはしませんでしたが、穏やかな天気なら試して良い方法です。また、バーナーで地面を溶かす方法もあります。実はこの方法は今回のペグ抜きのお手伝いで試したのですが、あまり有効ではありませんでした。条件によっては有効だと思いますが。

これでやっとペグの話は終わりです。


★シュラフ(寝袋)★
これはもう命に関わる問題です(笑) 凍死しないために、お金をかけるべきところです。ま、車の方ならたんまりと布団や毛布を持ってくればなんとかなるかもしれませんが。

僕はモンベルの#0を使っています。
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1121288

でもこれだけでは寒いので、中に夏用のダウンシュラフを入れて2枚重ねにし、更にシュラフカバーも使用します。

イスカも人気ですね。



宗谷岬でテント泊するなら、最低5万円以上するダウンシュラフを用意したほうがいいでしょう。シュラフカバーも必須です。

★マット
地面からの冷気をシャットアウトする銀マットは必須です!エアマットと併用すると尚良いです。ベテランの話だと、エアマットよりも銀マットを上にして体に接するようにした方が温かいと言っていました。
僕は過去、コットを試しました。やり方次第ですが、とても良かったです!
Hilander(ハイランダー) 軽量アルミローコット ブラウン HCA0195
Hilander(ハイランダー) 軽量アルミローコット ブラウン HCA0195

(僕が持っているのは上記ではありません。)コットだと地面と直接触れないのですが、下に空気が入るため、コットの上にエアマットと銀マットを敷いてその上で寝ましたが、割と温かく眠れました。


★小物、小技★
・風の音でテントがばたつくので、耳栓があると有効です。

・テントを張る位置によっては、街灯が近くにあって明るくなるので、アイマスクがあってもいいです。

・低温下では、デジカメやスマホのバッテリー消費が激しくなります。寝るときはシュラフの中に入れるといいでしょう。



ということで、長々と書いてきましたが参考にしていただければ幸いです。何か質問あればお気軽にどうぞ!また、こんな方法もあるよ、という方はコメントでお知らせくだされば追記していきます。これから宗谷岬年越しキャンプをされる方に少しでも役立てば嬉しいです♪



wtaishi at 03:29コメント(0)宗谷岬年越しキャンプ | 日記 

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