盛岡の大隅です。
今月11日、東日本大震災から9年経ちました。
命の大切さについて考えさせられる時期です。
きょう、お伝えするのは、災害の教訓を伝える石碑です。
各地に様々な石碑が残されてきましたが、地元でも知られていないものもあって、十分生かされているとは言えません。
そこで、国土地理院は、去年6月から、全国各地の水害や津波の石碑をウェブ上で紹介しています。
岩手県は、現在50基、登録されており、多くが津波の石碑です。
そのうちの一つで、9年前の震災当時、教訓が生かされた石碑が、岩手県宮古市重茂の姉吉にあります。
重茂半島に位置する姉吉地区は、昭和29年と明治8年の津波によって集落が全滅したため、昭和のはじめにこの石碑が建てられました。
石碑には、「高い住居は児孫の和楽、想え惨禍の大津浪、此処より下に家を建てるな」と刻まれています。
子供や孫のためにも高い場所に家を建てろ、下に建ててはいけないという意味です。
この場所は、海から約800m離れた、海抜60mにありますが、実際にここより下に住宅はありません。
そのため、9年前の震災の時は、港は全滅しましたが、11世帯の住宅は無事でした。
この地区では、東日本大震災の翌年、新たな石碑を建てました。
場所は、さきほどの伝承碑から数十m離れた、津波の到達地点です。
石碑は、先人たちが後世の私たちに残してくれた大切なメッセージです。
自分たちの地域にある石碑は、どのようなものなのか、改めて見直して頂きたいと思います。
国土地理院 自然災害伝承碑の地図











