北海道の井坂です。

9月中旬、留寿都村のジャガイモ農家さんを訪ねました。

ジャガイモ農家さんを訪ねました
留寿都村は札幌から車で90分ほどのところにある羊蹄山麓を望める地域で、

ジャガイモのほか大根や長芋、かぼちゃなどの農作物が有名。冬はスキーも楽しめます。

(以下、留寿都→ルスツで表記)


言わずもがなですが、北海道は全国一のジャガイモの産地。

春植え馬鈴薯収穫量グラフ


出典)農林水産省 大臣官房統計部

収穫量は全国の約8割を占めています。


ルスツ村のある後志管内は

倶知安町などもジャガイモの産地として有名です。

ようてい産農畜産物マップ


出典)JAようてい「ようていの味覚」(https://www.ja-youtei.or.jp/products/)


ルスツ村周辺のじゃがいもの収穫は

お盆のころから早出し(新じゃが)が始まり、9月に入ると最盛期を迎えます。

コンテナに入るじゃがいも
この収穫のタイミング、人間が決めるのではありません。

ジャガイモが決めるのです!


どうやって??


茎葉黄変期

画質が悪いのですが、茎や葉が黄色っぽくなっているのわかりますか?


これは黄変期と言って、成長がとまると地中のジャガイモが

葉を黄色に変化させ、「成長が終わったよ~!」と教えてくれるのです。


植物って不思議ですね。


この合図をきっかけに

農家の方は収穫のための準備(茎葉を刈り取る作業など)を始め、

絶妙なタイミングで収穫をスタートさせます。

絶妙なタイミングで収穫開始


茎葉を刈り取ったあとすぐに収穫してしまうと、

ジャガイモの皮がむけてしまうんですって。


そのため土の中にジャガイモを置いておいて

皮がむけないことを確認し、絶妙なタイミングで収穫するそうです。


今年の状況を伺うと…。

すごく大きかったり、長細いものが多い」とのこと。

長細いジャガイモ

このジャガイモは形が悪く出荷できないそうです。


お邪魔したジャガイモ農家さんのご主人は3代目。

「50年以上作り続けているが、このようなことは珍しい。」と仰っていました。


なぜこのようなことに?


理由は「大雨」です。


成長期にあたる7月~8月の雨量をみると…

真狩村7月8月雨量


注)ルスツ村の隣、真狩村のデータを使用(距離にして8キロ弱。)


8月の雨量が多かったことがわかります。
ただ多かっただけでなく…。


真狩村8月雨量


30ミリ/日以上の雨が4回も降り、16日は100ミリを超える大雨に。

ジャガイモ農家さんも「8月は一度に降る量が多かった。」と仰っていました。


<大きくなりすぎる/長細くなる>など

二次成長(急肥大)と呼ばれるこの原因は成長期の大雨にあったようです。


JAようていによると

「大雨の影響で例年より腐敗や二次成長が多く発生していましたが、

最盛期を迎え、このような状況は落ち着いてきました。」とのこと。


よかった。


9月は晴天が続いているので、収穫作業は順調に進んでいるようです。

選別の様子 (2)

奥様は

「私がお嫁にきたころは…

<お日様が出たら畑に行き、沈んだらおしまい。>

と言われてたんだけど、

今はハーベスターにライトがついているから

日が沈んでも作業ができるのよ~(笑)」と。


時代の流れは農家さんの働き方にも影響を与えているようです(笑)。



★おまけ★

お邪魔したとき、ビート(甜菜(てんさい))を頂きました。

ビート畑


70℃のお湯に千切りにしたビートを入れて1時間。

70℃お湯に


ビートを取り出し、汁をコトコト2時間ほど煮詰めると…

できあがり


ビートシロップの完成!

少なっ!

ほんのわずかなんですね(笑)

今まで以上に甜菜糖を大切に頂こうと思いました。

参照資料)JAようてい、JAきたみらい、雨量グラフは気象庁のデータを元に作成



こんにちは、名古屋の上野です

すっかり秋めいてきましたね。
そんな中、愛知県の高浜市で収穫が始まっているのがジャンボラッカセイです
高浜市のジャンボ○○ ①
【提供:テレビ愛知】

9月から収穫が開始し、11月中旬にかけて続くそうです

品種名は「おおまさり」というそうで、一般的な品種の約1.5倍ほどになるそうで、元々は千葉県で育成された品種です。

高浜市のジャンボ○○ ②
【提供:テレビ愛知】

 
高浜市のジャンボ○○ ③
【筆者撮影】



手作業で仕分けし、4g以上のものをジャンボラッカセイとして出荷しています。

なぜ、愛知県の高浜市で「おおまさり」が栽培されているかというと、高浜市では昔からラッカセイを茹でて食べる習慣があるそうで、
この「おおまさり」は、茹でて食べるのに向いている品種で、
高浜市の名物にしようと栽培を開始したのが始まりだそうです。

農家の方によると、このおおまさりは湿気に弱いということで、
8月の雨の量によっては、湿害と言って病気になる事もあり、栽培には手間暇がかかるそうです。

高浜市は、西は衣浦港と海が近い土地で、標高2mくらいの低地で成り立っています。
南から湿った空気による雨雲の影響を受けやすかったり、すぐ西側にある知多半島には高い山もない事から、西から流れ込む雨雲の影響もダイレクトに受ける土地なんですね。

 
高浜市のジャンボ○○ ④






そこで、土を高めに盛り上げて栽培する事で水はけをよくして栽培しているそうです。
高浜市のジャンボ○○ ⑥
【筆者撮影】 


実際に、茹でたラッカセイを試食させてもらいました。
 
 
高浜市のジャンボ○○ ⑤
【提供:テレビ愛知】



高浜市のジャンボ○○ ⑦
【提供:テレビ愛知】


予想以上に、甘みがあり塩加減が絶妙でした。身もやわらかくてジューシーです。
まさにお酒と一緒に食べたいおつまみです。



ラッカセイが水に浸る程度の水、(水1リットルに対して塩は大さじ1杯くらい)
高浜市のジャンボ○○ ⑧
【筆者撮影】 


 
沸騰したら中火で30分程度茹でる。
 
高浜市のジャンボ○○ ⑨
【筆者撮影】 

是非試してみてください。









【地理院地図を筆者が加筆】


取材協力

9月9日
南極観測の人員や物資輸送を担う砕氷艦「しらせ」が長崎に入港しました!
日本で唯一の砕氷艦です。
IMG_2904


砕氷と聞くと、北海道のガリンコ号のように船首にスクリューがあって、ガリガリと氷を砕いていくイメージがありませんか?

しらせは違います


しらせは、その艦の重さで氷を割って進んでいくんです!

南極に向かう途中、厚さ数メートルにもなる海氷。
そしてその上に積もる雪が、しらせの行手を阻みます。


そのまま体当たりしても雪がクッションになる…。


そこで、まず船首から海水を流して雪を溶かします。
IMG_2906
海水が出てくる穴


そして200m~300m下がって勢いをつけて海氷に乗り上げる!!!

こうして少しずつ海氷を割って進んでいくんです。

ラミング航行というそうですよ。



もちろん、
しらせの行く手を阻むのは氷だけではありません。




南極圏への道のりは厳しく、
「吠える(南緯)40度、狂う50度、叫ぶ60度」

と言われるほど
風が強く、うねりが高い海域
【暴風圏】があります。

ウィンディ
windyより

海外の数値予報モデルを見てみると、
南緯40度から60度は低気圧が次々と発生しています。

日本と比べてみると、その低気圧は日本をすっぽり覆うようなサイズ感。

風速は中心付近で20m/s以上の風が吹くようです。


つまり、しらせ大型の台風が数日おきにやってくるような海域を通過しないと南極に行けないということです。


すごい。。。

IMG_6673


しらせは11月に日本を出発します
そして11月中にオーストラリアのフリーマントル港へ


12月上旬、一気に南緯60度まで南下するようです。


数値予報モデルとしらせの位置を見ながら、
南極への道のりを応援する。
今年の冬の予定が決まりました。

IMG_2964


平地真菜
写真はすべて著者撮影 9月9日~9月10日


参考:国立極地研究所 HP
   環境省 南極地域観測隊同行日記

運営会社:ウェザーマップ

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