こんにちは。
島根の田井です。

現在放送中の気象予報士が主人公のドラマ「おかえりモネ」
舞台は宮城から東京に移り、先週は東京のテレビ局で働く気象予報士の仕事現場が描かれていました。
それを見たという地元の知人から、こんなことを言われました。

「天気予報やってる言うても1つの県だけやろ?仕事暇じゃないん?」

ドラマで出てくるのは全国の天気予報。
対して、私は全国47都道府県のうち1つ、出番も数分。

image0 (1)


ただ、東京のテレビ局で働いたことがないので比較はできないものの、1つ言えることはあります。


「暇ではない。」



暇ではない理由① きめ細かい情報が求められる
ローカルの天気予報の役割は、全国の天気予報では伝え切れない、より細かい情報を伝えることです。
雨や風の強まり方や強まる時間帯、また、1つの県といっても地域ごとに天気が違うこともよくあります。
その分、資料も細かく見て解説を組み立てる必要があります。


暇ではない理由② 個人戦である
ドラマでは複数の気象予報士がチームで天気予報を作り上げる様子が描かれていましたが、地方局では気象予報士は1人ということが珍しくないです。
私のところも1人です。
気象データを確認し、構成演出を考え、使用する図や動画の準備をし、原稿を書き、出演の本番を迎えます。
気象の知識がなくてもできることは周りに助けていただきつつ、基本的に1人でこなさなければいけません。


暇ではない理由③参考にできるものがない
日々の天気の伝え方に困ったとき、他の人の考えを参考にしたくなる日もあります。
もし近くに同僚予報士がいれば相談するのかなと想像しますが、理由②に書いた通り私にはいません。
また、地方ではテレビで気象予報士が解説する頻度が少なく(局によりますが夕方の番組だけだったり、それも荒天時だけだったりすることも)、ネットでの解説記事も少ないです。
他の人の考えに触れる機会があまりないのです。



仕方ないことを承知で書きますが、私のいる山陰地方は人口が少ないからなのか、災害時以外は全国の天気予報でなかなか触れてもらえないように感じます。
全国の天気予報「西日本は晴れて洗濯日和」
私「いや山陰は弱いけど雨…」
全国の天気予報を見た人「西日本は大雨って言ってたけど」
私「それ太平洋側の話です」
などと、全国の天気予報で言っていたことを覆さないといけないときもあります。
勇気がいるし、自分の見通しが合っているのか若干の不安もつきまといます。
一方、責任を感じる分、やりがいも大きいです。



東京でも地方局でも、天気と真っ直ぐ向き合えば向き合うほど、暇になることはないはずです。
そして、天気によって怖い思い、辛い思いをする人を少しでも減らしたい。
働く地域は関係なく、ほとんどの気象予報士がそんな思いを持って日々天気を伝えていると信じています。



田井杏佳
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