北海道の井坂です。
先日SNSを見ていたら、
とある市のシンボルマークが目にとまりました。
お住まいの都道府県や市町村のシンボルマークを見たことはありますか?
都道府県章や市町村章のことです。
<紋章や徽章(きしょう)と呼ぶところもあります。>
北海道には179の市町村があり、
ざっと見てみると
雪の結晶や北斗星をもとに作られたものが多いようです。
例えば札幌市の徽章はこちら!
提供)札幌市
外側の六角模様=雪の結晶に見立てた形で、雪が多い北海道を表現
内側の円形=模様は札幌の「札」の字を、円形全体でカタカナの「ロ」をかたどっています。
真ん中の星=北の空に輝く北斗星にちなんで北を意味。またカタカナの「ホ」をかたどっています。
明治44年(1911年)に作られたこの徽章には、
北海道や札幌を表す形や文字が組み合わされているんですね。
続いて、
冒頭で触れた<とある市>のシンボルマークはこちら。
提供)小樽市
大正11年(1922年)に制定された小樽市の徽章です。
雪を表現した六花の中に野球ボール??
甲子園に何度も出場経験がある北照高校があるから??
違います。
これは野球ボールではなく、
小樽の「小」を模様にしたものでした。
失礼しました。。。
しかし、私はデザイン性の高いこの徽章にとても惹かれました。
色をのせたらどんな雰囲気になるんだろう?
(色は特段決められていないそうです。)
色付けされた徽章を小樽グッズとして販売したら人気がでそう!
とワクワクしました。
もちろん北海道のシンボルマークもあります。
提供)北海道庁
昭和42年(1967年)制定。
7つの光芒をもつ、存在感のあるマークですね。
開拓使時代の旗章である北辰旗(ほくしんき)のデザインを元に考案されました。
北辰旗とは?
明治政府の誕生によって蝦夷地→北海道へ改められ、
北海道を開発するための「北海道開拓使」が設置されました。
外国との交易が盛んになり、その交易船に掲げられていた旗が北辰旗です。
北辰旗は
五稜郭にヒントを得て<5つの角をもつデザインにした>という説に加え、
大海原を航行する船乗りにとって道標となる<北極星をモチーフにした>といわれています。
北辰旗の「五稜星」をみたことありませんか?
赤い星が五稜星です。
もう一つ、JR札幌駅
壁面に時計があるのがわかりますか?
【星の大時計】
筆者撮影
青い文字盤にたくさんの星がちりばめられているこの星は
北辰旗の五稜星がモチーフだそうです。
このように札幌市内のあちらこちらに五稜星がありますので、
今度、札幌に来た際には見つけてみてくださいね。
すみません、話がそれました。
北海道章の話に戻しましょう。
北海道章の星は
北辰旗のイメージを「七光星(しちこうせい)」として表現したものなんです。
ん?
五稜星ではなく、七光星?
どうして?
実はこの五稜星、
開拓使時代、開拓使次官だった黒田清隆が
五稜星から七稜星へのデザイン変更を政府に提案したのですが、
実現しなかった過去があります。
北海道章の七光星には
着想されていた七稜星のイメージを取り入れたそうです。
この七光星について
<北海道旗・北海道章制定委員会>の当時の委員であった高倉新一郎氏は、
「(~略)このたび選ばれたものは光芒が長く、
いかにも燐として輝いている形で、七稜星ではなく正に七光星と呼ぶべきで、
北にあって世界に輝こうとする北海道にとっては実に打ってつけの記章であると思う。
また七稜は、七つの大岬をもっている北海道の抽象的な形でもある。
この道章を得たことを心から喜ぶ。」と述べています。
七光星は北海道日本ハムファイターズのプライマリーロゴにも!

提供)北海道日本ハムファイターズ
北海道に移転した2004年からずっと使用されています。
北海道日本ハムファイターズ広報部長の見田浩樹さんに
七光星を取り入れた経緯について伺うと、
「厳しい風雪に耐え抜いた先人への敬意を示すとともに、
北海道から輝ける選手を一人でも多く輩出していきたいという思いを込めました。」
と仰っていました。
北海道のシンボルマークについて調べてみると
歴史や気候風土、未来への思いが込められ、
先人たちの力強い精神を地元球団が受け継いでいることがわかりました。
さぁ、来週2月1日からプロ野球の春季キャンプが始まります。
球春到来!
厳しい寒さが続いていますが、春は少しずつ近づいています。
情報提供)北海道庁
参照資料)北海道ファンマガジン、ぽろっこタウン
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