2011年11月

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森田です。


昨日、NHKの「朝いち」を見てましたら、速読と遅読についての
方法を特集していました。


私は本を読むのは好きですが、読む速度は遅く、だらだらと長い時間を
かけて読むタイプです。速読にあこがれて、何度も挑戦したことは
あるのですが、気が付くとやっぱりダラダラと、しかも何度も同じ箇所を
読み返したりしています。


そんななか昨日の放送で、遅読法というのがあることを知りました。
紹介されていた遅読法は、ゆっくり読むのはもちろんのこと、何冊も
並行して読んだり、しおりを使わず、同じところを何度も重複して
読むことも厭いません。


これを見て、私のこれまでの読書は「遅読法」そのものだと思いました。
ただ違うのは、遅読する事で得られる深い洞察が、私の場合はどうも表面
だけになっていることかも知れません(笑)



さて最近読んだ気象の本で、一番面白かったのが「世界史を変えた異常気象」
( 田家 康 著 ・日本経済新聞出版社 )です。


著者の田家氏は、気象予報士会の東京支部長でもあります。私は個人的には
存じあげていないのですが、気象予報士会のメーリングなどでは、いつも刺激を
受けています。


「世界史を変えた異常気象」は、前作「気候文明史」の続編でもあるのですが、
今回は、より具体的に気象が歴史に与えた事例を検証されています。


とくに「イースター島の先住民はどこから来たのか」の章では、エルニーニョや、
海流の果たした役割、「コンティキ号の冒険」などにも論及し、たいへん
興味深い事例が紹介されています。

気象好きの方に、ぜひ「遅読法」で、じっくり読むことをお勧めしたい良書です。

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こんにちは、増田雅昭です。


先日、茨城県にある高層気象台へ取材に行ってきました。

つくば市長峰という所にあるのですが、
昔の地名の「館野(たての)」が気象関係者の中で世界的に有名で
変えられず、今も館野という観測地点名で呼ばれています。

気象庁では毎日、朝と夜の2回、ゴム気球に小型の観測器をつけて
上空約30キロまでの、気温・湿度・気圧・風向風速を観測。
天気予報を出すうえで最も基礎となる、大気の状態を測っています。

観測器は最終的に落下します。
「連絡くだされば、回収します」と書かれ、
携帯で情報を読み取れるQRコードもついているのですが、館野の場合は、
西風で海上へ流されることが多く、連絡が来るのは平均して1割ほどだそうです。


高層気象観測は、国内16か所、全世界で約700か所、同時に行われています。

ただ、財政的に厳しい国などでは、間引いて観測している所もあるそうです。

かつて、ロシアが財政難に陥った時に、
高層気象観測が大幅に減ったことがありましたし、
北朝鮮は今も、観測値が来ないことが度々あります。

少し大げさに言うなら、高層気象観測は
国の財政状況のバロメーターと言えるかもしれません。

国内では、衛星などから大気の状態を測れるように
なってきたことを理由に、3年前に仙台と那覇の観測が
廃止されましたが、実測値にまさる観測はありません。
長期的な変動を見るデータとしても、永く観測が続くことを願いたいです。


けさ(29日)の高層気象観測では、シベリア東部の
上空約5キロで、-40℃以下の寒気が観測されています。

あす水曜~木曜には、その一部が南下して、北日本の日本海側では雪に。
ただ、今回の寒気も長続きはしません。
より冬らしくなるのは、12月10日前後以降となりそうです。


http://www.etenki.net/web/team_morita/masuda.jpg増田雅昭(ますだ・まさあき) お天気キャスター、気象予報士。株式会社ウェザーマップ所属。現在、TBSテレビ「Nスタ」(日)、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食・一直線」(水)「森本毅郎スタンバイ!」(水)「大沢悠里のゆうゆうワイド」(水)、「TBSニュースバード」(月・火)などに出演中。滋賀県出身、A型。趣味は野球、スノーボード。得意技はスポーツにまつわる天気予報。「目標は適中率9割、予報を当てることにこだわる予報士です!」 ツイッターはhttp://twitter.com/MasudaMasaaki

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こんにちは、大阪の片平です。
私事ながら、先週は紅葉を鑑賞する機会に恵まれました。

水曜日は、番組の中継で京都・嵯峨野の直指庵(じきしあん)へ、
土曜日は、私用で大阪市南部の長居公園とその中にある長居植物園へ。

鮮やかに色づいたものや、まだ青々としているものなど、木の個体差や種類による違いも大きかったですが、
例年よりだいぶ遅いながらも、西日本では「紅葉前線」は山から里へと下りてきつつあるようです。
つい先ほど、きょうはこちら大阪も「イチョウの黄葉」の観測が気象台から発表されました。

しばらく前から書いていますが、今年の秋は、季節の歩みの「振れ幅」が大きい印象を受けます。
そもそも季節はブランコのように行きつ戻りつしながら進みゆくものですが、
この秋はその行ったり来たりが大きいような気がするんです。

北海道を例に挙げるだけでも、たとえば「初雪」を振り返れば、

 10月3日、旭川で観測史上2番目に早い初雪(全国でも歴代早いほう2位)を観測
 11月14日、札幌で戦後最も遅い初雪(観測史上遅いほう3位・89年ぶりの遅さ)を観測

など、記録的な「早さ」と記録的な「遅さ」とが同居しているわけなんです。

今週はいよいよ師走に入りますが、気温は平年より高めの日が多くなるタイミングの見込み。
一時ほどではありませんが、気温の上がる日が西日本や東日本では出てきそうです。
年末に向けて、仕事など忙しくなる時期でもあります。体調管理にはくれぐれもご注意ください。

なお、大震災の被災地である東北や北関東も含めて、東日本や北日本では、
今週後半には平年より気温が低くなり、冷え込む日がある見込みです。
被災地ではご不便な暮らしをなさっている方がまだまだ大勢いらっしゃると伺っています。
特に、お年寄りや小さなお子さんを中心に、この寒暖差で風邪など引かれないよう、
健康の管理には十分にお気をつけいただきたいと思います。


片平 敦


※震災チャリティのオークション「あなただけに天気予報権」にご参加いただいた皆様、
 ありがとうございました。昨夜で入札が終わり、落札された方が決まりました。
 ご依頼には丁寧に心を込めて予報をさせていただこうと思っています。
 落札金額は、すべて被災地への寄付とさせていただきます。
 この場を借りて、ご参加いただいた皆様に心から御礼申し上げます。

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大野治夫です。

11月も終盤に入り、気象庁の季節分けの「冬(12月から2月)」になろうとしています。
ただ、もう少しの間は、一週間に1度は低気圧が近づき、
変わりやすい秋の天気が続く見込みです。

低気圧のコースは、これまでは日本海を通る、初秋型。
そのため、関東などでは今日までの11月の気温は、
平年より1度以上高くなっています。

今週も雨の降る秋型の天気には変わりありませんが、
低気圧のコースが日本海から、太平洋側にすこしずつ移動し、
雨の時に北から冷たい空気が入りやすくなっています。

12月に入れば、いよいよ、晩秋の季節が遅れて入ってきて、
暖秋に慣れた体には、
時折入ってくる北風が、いっそう冷たく感じられそうです。

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けさは、風が収まり、ほぼ快晴状態となった、
東日本~西日本にかけて、今季一番の冷え込みとなりました。

初氷点下(初冬日)のところ。
山形-0.3℃、水戸-0.6℃、宇都宮-0.4℃、
成田-1.0℃、甲府-0.3℃など。

今季一番の冷え込みのところ。
前橋1.8℃、名古屋2.8℃、岐阜2.5℃、金沢3.9℃、
大阪5.5℃、岡山2.8℃、高松3.4℃、大分3.3℃など。

ちなみに、東京は7.4℃で、11月22日7.2℃に次ぐ2番目でした。

きょうは移動性高気圧に覆われて、ほぼ全国的に青空が広がる見込みです。

日中の気温も昨日よりは高くなる所が多くなりそうです。
(昨日昇温した関東地方だけはやや低くなる見込み。)

・・・・・

ところで、このところ話題に上らなくなった台風の話をしましょう。
以下は関連記事です。
http://blogs.yahoo.co.jp/wth_map/60465303.html
http://blogs.yahoo.co.jp/wth_map/60040806.html

近年、台風の発生数自体が減少しているというデータもありますが、
今年もそうなるかもしれません。

今年の台風1号の発生は平年よりやや遅めの5月7日でした。
その後は比較的順調に発生し、
9月が終了した時点では、19個の発生数となっていました。

5月~9月における発生数は、平年で約17個ですから、
この期間では平年を上回っていることになります。

しかし、10月以降は、パタリと少なくなり、
わずか1個の台風が発生したのみとなっています。

10月~11月における発生数は、平年で約6個ですから、
急に発生がなくなってしまった印象です。

今年は多くの台風が発生するだろうと予想していた機関もありますが、
ふたを開けてみれば、まだ20個。
これは今のところ、統計史上4番目に少ない発生数です。

まだ、ひと月余りあるので、もう少し増える可能性もありますが、
もしこのままだと、今年も記録的に台風発生数の少ない年となるかもしれません。

そして今、南の海(太平洋)では、
ラニーニャ現象が再び始まっているという発表が先日、気象庁からありました。
http://www.jma.go.jp/jma/press/1111/10a/elnino201111.html

ラニーニャ現象が発生すると、フィリピン東方沖の海水温が上昇するため、
一般には、台風の発生数が増える感じもしますが、
このところ、ラニーニャ現象の発生している期間の方が台風の発生が少ない、
というデータにもなっています。

ラニーニャ現象が始まるとともに発生数の少なくなった今年の台風。

今後、どうなるのでしょうか?

個人的にも注目しています。

杉江勇次
(上図は気象庁発表資料に加工了承済み)

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