台風2号が小笠原諸島に近付いてきました。
午前6時現在の位置は、父島の南南西約330キロ。
父島では、今日の未明に南東の風でそれぞれ、
●最大風速10.6メートル(1時09分)
●最大瞬間風速15.2メートル(0時47分)
を記録してからは小康状態となっていますが、
間もなく強風域に入り、風が強まってくる見込みです。
小笠原諸島への最接近は今夜になるとみられ、
暴風域に入る可能性は小さいものの、
最大風速20メートル、波の高さ6メートルが予想されています。
小笠原諸島は去年、世界遺産に登録されたこともあり、
沢山の方が島を訪れていると思いますので、
今夜にかけての荒天にくれぐれもご注意下さい。
なお、この初夏の時期に、
小笠原諸島へ台風が接近することは頻繁にあります。
何故なら、真夏に日本付近へ張り出す太平洋高気圧の勢力が
今の時期はまだ日本のはるか南東海上に位置していることが多いからです。
●2009年5月7日台風1号
●2008年5月17日台風3号
●2005年4月27日台風3号
●2004年4月15日台風1号
●2000年5月11日台風1号
などが、小笠原へ接近。
さて、今回、台風2号の影響は、ほとんどない本土付近ですが、
週明けにかけては、またしても、上空の寒気に振り回されそうな感じです。
きょう以降の雷確率をご覧下さい。
きょう(土)は、主に北海道で不安定です。
あす(日)は、主に関東~中国地方で不安定です。
そして、
週明けの月曜日は、
日本海を寒冷渦が南下するのに伴い、
本州付近の広い範囲で雷雲が発生するおそれがあります。
更に、火曜日は、
関東~東北で、危険度の高い状態が続きます。
もともと5月というのは、
冬の名残の寒気が上空に流れ込むことがよくあるのですが、
今年は例年以上に、この寒気の流れ込みが頻繁に起きています。
5月の締めくくりに、再び寒気の襲来を受けそうです。
上記の期間や地域を中心に、
落雷、竜巻などの激しい突風、ひょう、急な強い雨のおそれがありますので、
気象情報、空模様に十分、ご注意下さい。
杉江勇次
(気象庁発表資料に加工は了承済み)