2012年05月

台風2号が小笠原諸島に近付いてきました。
 
午前6時現在の位置は、父島の南南西約330キロ。
 
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父島では、今日の未明に南東の風でそれぞれ、
●最大風速10.6メートル(1時09分)
●最大瞬間風速15.2メートル(0時47分)
を記録してからは小康状態となっていますが、
間もなく強風域に入り、風が強まってくる見込みです。
 
小笠原諸島への最接近は今夜になるとみられ、
暴風域に入る可能性は小さいものの、
最大風速20メートル、波の高さ6メートルが予想されています。
 
小笠原諸島は去年、世界遺産に登録されたこともあり、
沢山の方が島を訪れていると思いますので、
今夜にかけての荒天にくれぐれもご注意下さい。
 
なお、この初夏の時期に、
小笠原諸島へ台風が接近することは頻繁にあります。
何故なら、真夏に日本付近へ張り出す太平洋高気圧の勢力が
今の時期はまだ日本のはるか南東海上に位置していることが多いからです。
●2009年5月7日台風1号
●2008年5月17日台風3号
●2005年4月27日台風3号
●2004年4月15日台風1号
●2000年5月11日台風1号
などが、小笠原へ接近。
 
さて、今回、台風2号の影響は、ほとんどない本土付近ですが、
週明けにかけては、またしても、上空の寒気に振り回されそうな感じです。
 
きょう以降の雷確率をご覧下さい。
 
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きょう(土)は、主に北海道で不安定です。
あす(日)は、主に関東~中国地方で不安定です。
 
そして、
週明けの月曜日は、
日本海を寒冷渦が南下するのに伴い、
本州付近の広い範囲で雷雲が発生するおそれがあります。
 
更に、火曜日は、
関東~東北で、危険度の高い状態が続きます。
 
もともと5月というのは、
冬の名残の寒気が上空に流れ込むことがよくあるのですが、
今年は例年以上に、この寒気の流れ込みが頻繁に起きています。
 
5月の締めくくりに、再び寒気の襲来を受けそうです。
 
上記の期間や地域を中心に、
落雷、竜巻などの激しい突風、ひょう、急な強い雨のおそれがありますので、
気象情報、空模様に十分、ご注意下さい。
 
杉江勇次
(気象庁発表資料に加工は了承済み)

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明日は運動会…三ヶ尻知子です。
 
5月の天気と言えば…
快晴の五月晴れのイメージがありますが、
 
今月は今現在、快晴日数が「0」。。。
(例年だと5月の快晴日数は→約2日)
雲がほとんどないスッキリ晴れの日は、まだ今月、お目見えしてないのです。
 
そして、そろそろ梅雨の季節へ移行しつつあります。
スカイツリーも、オープン当日のように、雲で隠れる姿が多くなる時期へ。
 
週間や10日先予報、海外の資料を見ると、
梅雨前線の目安とされる上空500hPaで5820mの等高線が来週後半、西日本まで北上し、
モンスーンの暖湿空気も西日本中心に流入。
 
地上の気圧配置はまだ梅雨前線がはっきりしていませんが、
次第に来週にかけて梅雨の形は整ってきそうです。
 
※ちなみに、梅雨入りの平年は…
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梅雨入りの発表は、
気圧配置や上空の流れだけでなく
週間予報で曇りや雨の日が続く場合に、気象庁から発表されるので、
まだ何とも言えませんが、
来週後半以降、西日本では次第に梅雨入りする可能性がありそうです。
 
東日本、北日本に関しては、
1か月予報資料で、6月中旬にかけてオホーツク海高気圧指数が高い予想。
→冷たい北東気流が卓越して、
東京など太平洋側は「梅雨寒」になる可能性ありです。
 
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目先、26日かけて、イメージ 2
上空の強い寒気と、地上の昇温の影響で
北海道や東北地方で、シビア現象が起きやすい状況です。
天気の急変、雷、竜巻などの突風のおそれがあるので、
天気情報の収集と、空の変化に注意を払って下さい。
 
また小笠原諸島では、台風からのうねりが入り始めています。
この土日は台風接近に伴い、高波に注意が必要です。
 
レーダー・ナウキャスト(降水 雷 竜巻)→http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/http://
 
 
 
 
 

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まだ路上駐車が横行していた時代の話ですが、路上駐車の一斉取り締まりが行われた後、東京の人は、また取り締まりが来るといけないので、しばらく路上駐車をしなくなるが、大阪の人は、これで当分来えへんわ、ということで、すぐにまた路上駐車する、という冗談を聞いたことがあります。

間もなく暑い夏がやってくるということで、電力が足りるかどうか心配なところではあります。政府は、おととし並みの猛暑となった場合…と言う前提で対策を検討していますが、この夏はそんな暑さになると誰が予想したのでしょうか?

国には、気象庁というれっきとした予測機関があるのですから、その見通しをもっと活かすべきではありますまいか。少なくとも、ラニーニャが終息したということだけを考えても、おととし並みの歴史的、記録的猛暑になるとは、到底思えません。

おととし並みの猛暑になる可能性がゼロなのか、と問われれば、もちろんゼロではありませんが、ならば、おととしをさらに上回る猛暑になる可能性もゼロではありませんから、「おととし並みの猛暑」に限定した想定は、私はほとんど意味がないと思います。

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イメージ 3今日、6~8月の3ヶ月予報が発表されます。

気になるのは、やはり太平洋赤道海域の海面水温。コンピュータの計算によれば、ペルー沖の海面水温は、平年を上回る予想になっています。

となると、夏までにエルニーニョが発生、日本の夏の気温は平年を下回る可能性が高くなります。コンピュータによる気温予想も、6月は平年を上回ったとしても、北日本、東日本を中心に、7~8月は平年並みか、平年を下回る可能性がやや高くなっているようです。

もちろん、これらの予想をもとに、他の要素や、近年の気候の状況などを加味して、最終的な3ヶ月予報になるわけですが、少なくとも、おととし並みの猛暑を予想するには、コンピュータの予想を根底からくつがえすだけの、相当な根拠が必要になると思われます。

たしかに、おととしの記録的な猛暑、変動は激しかったものの、昨年の厳しい暑さを思い起こせば、また猛暑が来るかも…、と心配になってしまう気持ちも非常に理解できますが、これでしばらく猛暑は来えへんわ、という考え方の方が、意外と当りかもしれまへんな。(森)

3ヶ月予報の発表は午後2時。あと1時間ほどです。
http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/

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建設中のスカイツリー (上)2009年9月20日 (下)2010年5月2日



森田です。



まずは、昨日のスカイツリーの開業、おめでとうございます。


天気には恵まれませんでしたが、ライトアップも多少遅れはしたものの
無事行われ、「ハラハラした」ぶんだけ楽しめたとも言えます(笑)


ただ、「エレベーターが強風で止まった」とのニュースには、
正直ビックリしました。昨日の夕方は、たしかにレーダーなどから、
少し強いレインバンドが通過するのが確認できました。


関連して、スカイツリーの地上付近も、テレビの中継画面などから
すると、7~8メートルくらいの風が吹いていたように見受けられ
ました。


新聞などの報道から類推すると、スカイツリーのエレベーターは
風速30メートルくらいまでは想定済みのようです。
昨日は天望回廊付近で、15メートル程度の風が吹き続けるとの
予想から、安全面を考慮してストップしたとのことです。


しかし、15メートル程度の風でエレベーターを止めるとなると、
これは冬場などは頻繁に止めることになるのではないかと、思いました。
また上がったはいいけれど、その間に強風が吹いたら、下りてこれなく
なるような事態もありうるのかとも思いました。


いずれにしろ、スカイツリーに上る場合は、視程も含めて、
天気の良い日を選ばなければならないということで、天気予報が
ますます重要になりますね。

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こんにちは、岡村真美子です。
きのうは日本中が空に注目した朝でしたが
きょうも空を見上げる方が多そう。

いよいよ、本日、スカイツリーが開業しました。
東京はあいにくの雨で
海からの湿った空気が入っているため低い雲がかかっています。
第一展望台からの景色は雲の中でしょうか。
気温も正午の段階で東京は13.7℃。
寒いくらいですが、スカイツリー周辺でのきょうの熱気は
寒さも吹き飛ばすほどでしょうね。

さて、わたしはスカイツリーよりもう少し、上の空に思いを馳せています。
先週金曜日18日未明、午前1時39分に打ち上げられた
水循環変動観測衛星「しずく」です。

読んで字のごとく、
水循環の観測を行う役目を担っていて
海や地表など地球上のあらゆる「水」を観測します。

地球上でさまざまな天気をもたらすのは「水」です。
水蒸気が雲となり、それが雨となって降り、
川や海の水になり、それがまた蒸発して空へ上がる。

それを観測するのですから
気象分野の発展や向上も、大切な使命の一つです。

「しずく」は大気からなどから放出される弱いマイクロ波を感知して、
降水量、水蒸気量、海洋上の風速や水温、
土壌の水分量、積雪の深さなどを観測します。

マイクロ波は雲などがあっても観測が出来るため、
台風の進路予想や豪雨の予測の向上が期待されます。

順調にいけば、今後1年以内に気象予報の精度向上につながる
データを送ってきてくれるとのこと。

そのデータをどう扱い、どう伝えるか。
バトンの受け渡しがしっかりと出来て
初めて「しずく」の持つ能力が生かされるものと思います。

これからの天気予報に大きく貢献してくれることを祈りつつ
空への関心はまだまだ止む事がありません。


(掲載資料は気象庁HPより)


http://www.etenki.net/web/team_morita/okamura.jpg岡村真美子(おかむら・まみこ) お天気キャスター、気象予報士。株式会社ウェザーマップ所属。現在、NHK総合「ニュース7」(月~金)に出演中。 趣味はバレエ、読書(活字中毒です。)、アメダス巡り、登山、トレッキング。特技はピアノ、書道。
運営会社:ウェザーマップ

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