2012年06月

きょうは6月30日(土)。
 
梅雨真っ盛りの時期ではありますが、
梅雨時にしては珍しく、東京は先週の日曜日からほぼ一週間、全く雨を観測していません。
 
きょうも東京は梅雨の晴れ間が広がっています。
 
一方、大陸から新たに伸びだしてきた梅雨前線により、
西日本は雨の降っている所が多く、
明け方から、長崎、熊本、福岡、鹿児島などで、
1時間に20~30ミリの強い雨を観測しています。
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あす以降、梅雨前線が南下し、西日本に横たわる見通しで、
来週の中頃にかけては、九州を中心に再び大雨となるおそれがあり、注意を要します。
 
ところで、あすから7月となりますが、
昨日気象庁から発表された1か月予報をみると、
梅雨明けの時期にあたる7月中旬から下旬の天候予測が思わしくありません。
 
データを抜粋して、1週目、2週目、3~4週目における
平均500hPa高度の予想をみてみましょう。
 
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1週目に赤丸を付けたHというのが
夏の太平洋高気圧に相当するエリア(500hPa高度5880メートル)で、
簡単に言えば、この高気圧が日本の南から日本付近に張り出すほど、
暑い夏が到来するという図式になります。
 
すると、この高気圧は1週目、つまり来週、
日本の南の海上で勢力を拡大しますが、2週目には弱まる予想。
 
従って、2週目までは例年通り梅雨空が続くとみるのが妥当。
 
そして、本州の梅雨明けの時期に相当する3~4週目には再び強まるものの、
本州付近までは勢力が及ばない予想。
 
このため、
西日本~東日本にかけての7月の平均気温は、
先日(6月25日)発表された3か月予報では
西日本を中心に平年並み~高い予想でしたが、
今回の1か月予報では、ほぼ平年並みに下方修正されています。
 
また、今回のコンピュータ予想をそのまま採用すれば、
1か月予報よりも更に低温、多雨の傾向が鮮明となるはずですが、
気象庁の見解によると、
偏西風や太平洋高気圧の張り出しと関連の深い
アジアモンスーン域での対流活動の予想に不確定性が大きいため、
太平洋高気圧の日本付近への張り出しはほぼ平年程度を見込む、との事。
 
しかし、この夏は南の海上でエルニーニョ現象が発生する可能性もまだ残っており、
梅雨明け期に高気圧がどこまで成長してくるのか?
予想が非常に難しいと言えそうです。
 
杉江 勇次
(上図は気象庁発表資料に加工了承済み)

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こんにちは三ヶ尻知子です。
 
梅雨のひと休み中に、近所の小川でカルガモの親子を発見。
この時期はカルガモの子育て時期なんですね。
前から疑問に思っていたのですが、
“カルガモの親子”といっても、
親は一匹だけ…(話題になるカルガモの引っ越しの映像を見ても)ですよね。
 
調べて見ると、
子育てはメス親が全てやるそうです。
しかも、「オシドリ夫婦」の由来のオシドリもカモの仲間ですが
つがいになってもずっと一緒にいることはなく、ヒナがかえるとオスは旅立ち、
新たなパートナーを見つけるそうです。
(真のオシドリ夫婦は出産前だけ…)
 
すみません、余談が長くなってしまいました。。。
 
 
さて本題。
先週から九州を中心に大雨をもたらしていた梅雨前線は
弱まりながら日本から離れ、梅雨の前半戦はようやく終了です。
 
今日は梅雨も一休み状態ですが、梅雨前線は世代交代へ。
新たな梅雨前線が30日から来週前半にかけて日本海から南下。
来週にかけて“梅雨後半戦”に突入する見込みです。
 
ちなみに、梅雨前半をまとめると、
太平洋側で降水量が多く、
平年の2倍から3倍の雨量の所もありましたが、
※今月の降水日数ほぼ平年並み↓
・仙台8日(平年11日)
・東京12日(平年11日)
・大阪11日(平年11日)
・鹿児島18日(平年15日)
 
“降る時は集中して降る”のが梅雨前半の特徴でした。
 
梅雨後半は例年、梅雨末期の集中豪雨が起きやすく、
降る地域も、太平洋側だけでなく、日本海側や北日本にも広がってくるのが特徴です。
 
これまでは平年より雨量の少ない日本海側の地方ですが、
来週はまとまった雨になるかもしれません。
太平洋側も再び大雨になるおそれがあるので、
天気情報や防災情報にお気を付け下さい。
 
追記 11時発表 奄美地方梅雨明け(平年と同じ 去年より1週間遅い)
 
 
(※降水日数は1㎜以上の雨の降った日で算出)
 
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神奈川県の逗子海岸は、明日海開きです。イメージ 2

先週の台風4号では、2軒が全壊するなど、かなりの被害が出ました。

知人が経営している海の家でも、強風で建屋全体が壊れるのを防ぐために、すでに張ってあった屋根を、一旦はがしたり、高波によって床にうず高く堆積した砂を片付けて、床板を張りなおしたりと、工程にかなりの遅れが出ましたが、週末にはすでにイベントも入っているということで、海開きに間に合うように、突貫工事で準備を進めている、ということでした。

毎年海開きの頃はまだ梅雨の真っ最中ですから、本格的な海水浴シーズンは、まだ先ですが、今年は、海開きに合わせるように、暑さがやってきそうです。

イメージ 3ここ数日、九州から関東の南に横たわっていた梅雨前線は、次第に南下して、九州の雨もようやく止みました。

この梅雨前線が、再び北上してくると、また九州や四国など太平洋側から雨が降り始めることになるのですが、一旦この梅雨前線は弱まって、消滅する見込みです。

イメージ 4梅雨にはたびたびあることですが、古い梅雨前線が一旦消滅して、新しい梅雨前線が西の方で形成されて、それまでとは全く違う所にのびてくるパターン、いわば梅雨前線の新陳代謝みたいなことが起こります。

今度の新しい梅雨前線は、九州ではなくて、日本海から北陸地方にのびてくる見込みで、状況次第で、西日本の日本海側や北陸地方で、大雨になることもあり得ます。気象情報には十分お気をつけて。


一方、これまで梅雨前線の北側だった関東地方などは、今度は梅雨前線の南側になりますから、蒸し暑い南風が吹き込んで、一気に気温が上がって暑くなってきます。こちらは熱中症にご用心を。

(森)

■気象予報士体験キャンプ
http://blogs.weathermap.co.jp/pr/archives/2012/06/201208camp.html

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                  パンフレット



森田です。



先日、宮澤賢治の童話「グスコーブドリの伝記」の映画試写会に
行ってきました。


この童話は、冷害で苦しむ街を救うため、身を挺して火山を
噴火させ、その噴出する二酸化炭素の温室効果で、気温を
上げようとするお話しです。



火山が噴火したら冷害がさらに進むだろうと言うのは、現代の
考えですが、当時の学問水準からすれば、賢治が二酸化炭素の
温室効果を知っていたことのほうが、驚きです。



ところで映画のなかで、「雨ニモ負ケズ・・・・」の詩が挿入されて
います。この詩について、「ヒデリ・ヒドリ論争」というのが
あります。


宮澤賢治の手帖(原文)には「ヒドリノトキハ ナミダヲナガシ・・・」
となっているのが、その後、出版されるときには「ヒデリノトキハ・・・」
とされ、現在も主流は「ヒデリ(日照り)」とされています。


ヒドリというのは、日雇い労働者のことで、果たして賢治が涙を流したのは
「ヒデリ(干ばつ)」なのか「ヒドリ(その日暮らし)」なのか、
というのが、論争の主旨です。


私は「ヒドリ」説が正しいと考えています。賢治が暮らした、当時の
東北には、日照りで困るようなことは無かったと考えるからです。


そして今回の映画は、「ヒドリ」説を採用しています。


個人的には、「ヒドリ(その日暮らし)」だと、ずっと思って
いましたので、わが意を得たりという感じでした。
 
 

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こんにちは、岡村真美子です。
シェアする。
分け合うこと。
ルームシェアだったり、仕事をわかちあうワークシェアだったり
現代ではよく聞く言葉です。

○○シェアに新たに加わったのが
「クールシェア」。
家庭で使うエアコンを一台にして
一部屋に皆で集まったり、
暑い時間帯は公共施設へ行って大勢で過ごし
自宅の電気使用は控えたり。

わたし自身がこのクールシェアを
去年の盛夏によく行っていたので、特に馴染みのある言葉です。
図書館へ行って本を読む。
自宅の電気料金も下がるし、節電にも協力出来る。
苦しくなく、さらになんとなく嬉しい気持ちになりました。

去年、初めて全国一丸となって節電に取り組み、
その結果や効果などの声が、夏を目前にした今
改めてあちこちから上がっています。

こんな記事も先日、みかけました。
『都心の「ヒートアイランド現象」が弱まったらしい。』

帝京大研究チームの調査で、都心と郊外の気温の差が
去年は縮まったのだとか。
節電により、都心での人工廃熱が減ったものと推測。

環境にも貢献出来ている可能性があるとすれば
さらに節電へのやる気も出てきます。

当然、ただ節電をすれば良のではなく、
根底にあるのは、日本の夏という過酷な蒸し暑さで過ごす中
自身の体調をきちんと管理しつつ
少ない電力を上手に利用する事。

それでも
「節電を楽しむ」。
電力不足の年、時期に限らず、
これが「日本人の取り組み」として
普遍的なものになっていけば、と長い目で考えたくもあります。


きのう、気象庁から3ヶ月予報が発表され、
テレビのニュースなどで見られた方も多いかと思いますが
この夏は太平洋高気圧の張り出しが強く
特に西日本で高温傾向、となっています。

ただ、詳しく資料を読むと、
エルニーニョ現象の影響も全く考えられない訳ではないよう。
この夏の動向は、この先も注視していく必要がありそうです。

3ヶ月先の予報となれば不確実性も当然ありますが
今夏、間違いなく「節電」に取り組まなくては行けない状況にある日本は
暑くなる可能性への振り幅を多めに考慮し、行動をとれば
事前の準備をしっかりすることも出来るかと思います。

いずれにせよ、
可能な範囲内での節電への取り組み、
夏本番がやってくる前に、考えておきたいです。

(掲載資料は気象庁HPより)
 
 
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 http://blogs.weathermap.co.jp/pr/archives/2012/06/201208camp.html
 

http://www.etenki.net/web/team_morita/okamura.jpg岡村真美子(おかむら・まみこ) お天気キャスター、気象予報士。株式会社ウェザーマップ所属。現在、NHK総合「ニュース7」(月~金)に出演中。 趣味はバレエ、読書(活字中毒です。)、アメダス巡り、登山、トレッキング。特技はピアノ、書道。

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