2012年10月

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             水蒸気画像(31日08時30分)



森田正光です。


アメリカはハリケーン「サンディ」で、大変なことになって
いますね。停電やら飛行機の欠航、火災、市場の閉鎖などで、
被害総額は200億ドル(約1兆6000億円)にも、のぼる
そうです。


日本の台風被害額の記録は、91年の19号(いわゆるリンゴ台風)で、
約5700億円と言われていますから、今回の「サンディ」は、
その3倍ということになります。


ハリケーン自体は、それほど強いものではないのですが、実は
このハリケーンは、上空の寒気と結びついて、温帯低気圧としても
発達して、被害を起こすことが心配されているのです。


ハリケーンが変質して怪物のようになることから、現地では
「フランケンストーム」という言い方もされているようです。


今回の「サンディ」で、私自身はジョージ・クルーニー主演の
「パーフェクトストーム」という映画を思い出しました。
この映画は、大西洋で実際に起こった嵐をモチーフに、マグロ漁船員の
苦闘を描いています。


「パーフェクトストーム」は、ハリケーン(熱帯気団)と寒気と、
温帯低気圧による嵐の合体で、波の高さは、なんと38メートル
にもなったそうです。
「サンディ」は、今後カナダ南部を経て、大西洋に出るものと思われますが、
当分、現地は警戒が続くのでしょう。


ところで今回、ハリケーンの進路がいつもと違ったのは、上空の偏西風の
蛇行によって、ブロッキング高気圧が出来たためとも、考えられています。


偏西風の蛇行は、北半球を取り巻いて流れています。


気象衛星の水蒸気画像では、その上空の大気の流れを、見てとることが
出来ますが、今週末には日本付近でも蛇行が大きくなって、
北日本中心に寒気が流れ込んで来そうです。



津波防災イベント(11月5日開催)
http://blogs.weathermap.co.jp/pr/archives/2012/10/20121105tsunami_bousai.html

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秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、
からすの、寝どころへ行く とて、三つ四つ、二つ三つなど
飛びいそぐさへあはれなり。
まいて雁などの つらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。
日入りはてて、風の音、虫の 音など、はたいふべきにあらず。


こんにちは、岡村真美子です。
上記は、有名な「枕草子」冒頭文の(秋)の部分です。
春夏秋冬をよーく読んでみると秋だけにみられる特徴が。

それは「音」にも注目している点。
他の季節は「視覚的」な描写がほとんどなのですが
秋の部分には「聴覚的」な描写が登場してきます。

秋の始まりを奏でる虫の声。
晩秋に向かってダイナミクスを添える風の音。

枕草子に肖って、秋は「音」を堪能してみるのも良いかもしれません。

風のびゅーびゅー吹く音は
それだけで寒さを連想させ、
無意識にも厳しい冬へ、心の準備を始めさせます。

きのう、近畿地方で木枯らし一号が吹いたとの発表がありました。

週始めに告げられた強く冷たい北風の第一号は、
「晩秋」のイントロのよう。

今週は少しずつ気温が下がって、秋が一段と深まりそうです。

けさは北日本・東日本できのうより5前後気温が低くなりました。
東京は11.8℃。前橋7.8℃、大阪10.4℃など、
この秋最も冷え込んだところも。

この先、さらに週末にかけて気温が平年を下回るようになり、
東京も土曜日に今シーズン初めて10℃を下回る見込み。

都市部なども含め、朝晩は各地で寒く感じられそうです。

私の周囲も風邪をひいている方が多く、
自身も喉のイガイガにおやっと感じる時が多々あるようになってきました。

「始まる」時というのは体がまだ慣れていないころ。
今週は晩秋のスタートとも言えそうです。

体調管理には気をつけたいものです。


(掲載資料は気象庁HPより)

http://www.etenki.net/web/team_morita/okamura.jpg岡村真美子(おかむら・まみこ) お天気キャスター、気象予報士。株式会社ウェザーマップ所属。現在、NHK総合「ニュース7」(月~金)に出演中。 趣味はバレエ、読書(活字中毒です。)、アメダス巡り、登山、トレッキング。特技はピアノ、書道。

こんにちは、大阪の片平です。

関西はきのう(28日)は雨の一日で、夜には激しい雷雨になった時間帯がありました。
この雨を境にして、大陸からは冷たい空気が流れ込んできています。

日本海には一部、寒気の流れ込みに伴って現れる「筋状の雲」も観測されていて、
晩秋や初冬の足音が聞こえ始めていることを感じさせる画像です。
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今週は、週末にかけてジワジワと寒気が流れ込んで、
季節がさらに一歩、前へと進んでいく地域が多くなりそうです。
本格的な秋の装いだけでなく、初冬に着るような服を少し用意して、
西~東日本でも暖房器具の準備を始めておいても良いくらいになりそうですね。

週の後半、木曜から土曜頃をピークにして、
北日本を中心に一段と強い寒気が流れ込む予想になっています。
「平地でも雪」の目安となる寒気(上空1,500m付近で-6℃以下)が、
一時的ではあるものの、北日本にまで南下してくる予想です。
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全国の気象台で、この秋以降「初雪」を観測しているのは稚内だけですが、
今週末にかけては、北海道の気象台からはあちこちで初雪になるかもしれません。
北日本ではそろそろ雪の季節が近づきつつありますので、
週の前半のうちに、雪への備えも始めておいたほうが良いかな、と思います。
(特に、車で山や峠を越えるような機会の多い方はご注意ください。)

西日本や東日本でも、「山では雪」の目安(同0℃以下)となる寒気が南下します。
山ではふもとより一足早く冬に向かいます。週末にかけて登山などの行楽は、
十分に気をつけて、無理のないように・事故のないように注意をお願いします。

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週末に訪れた、大阪市内の鶴見緑地公園は、秋真っ盛りでした。
コスモスが綺麗に咲き誇っていて、
木々の葉の色付きも始まっていました。

(気象衛星画像と週間天気図は、気象庁HPや発表資料から引用・加工)

片平 敦

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                  (28日午前11時の雨雲と雷(赤印)の様子)
 


こんにちは、増田雅昭です。


気象庁の「全般気象情報」( http://ow.ly/eP2Va )が出ると、
報道関係は、ニュースにすることが多く、
今も 『局地的に激しい雨』 と、ヤフーのトップに出ていますね。


この全国向けの全般気象情報は、近年、頻繁に発表されるようになっています。

今回の発表も、原因は、低気圧や寒冷前線の通過で、
秋や春なら、週1回くらいのペースである現象に対して
発表されるというのは、以前は、あまりありませんでした。


頻繁に発表しすぎだ、空振りが多くなる、
出しておけば追及されないという責任逃れだ、
などの意見もありますが、
「気づいてもらう」きっかけが増えるので、個人的には良いことだと思っています。


そちらを議論するよりも、
次は、どこまで情報をスケールダウンできるかに、
視点を移したほうが良いと思うんですよね。

差し迫る荒天に気づいてもらったあと、
「じゃあ、自分の県は、市は、頭の上は、危ないの?」の情報を、
もっと充実させることが必要になってきます。


それは、数字の羅列や、先に決めておいた文言ではなく、
何かしら「人(の言葉)」が絡まないと、
危機感が伝わらない、行動につながらないと、感覚的には思います。


それを、人手が減る傾向の地方の気象台に求めるのか、
地域メディアや自治体のさらなる充実を待つのか、
新たな仕組みを作るのか。

利用する人をふくめ、次のステップとして考えていかないと、
「また荒れなかった」→「今回もどうせ大袈裟だ」→「動かない」が、
ずるずると続いてしまう気がします。



現在、雨雲が東へ移動中で、一部に雷雲が含まれています。

今夜にかけて東日本・北日本では、全体ではありませんが、落雷や突風の恐れも。
ピークは長くても1~2時間です。
レーダーなどで確認して、その時間だけは、なるべく屋内にいるようにお願いします。



http://www.etenki.net/web/team_morita/masuda.jpg増田雅昭(ますだ・まさあき) お天気キャスター、気象予報士。株式会社ウェザーマップ所属。現在、TBSテレビ「Nスタ」(日)、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食・一直線」(水)「森本毅郎スタンバイ!」(水)「大沢悠里のゆうゆうワイド」(水)、「TBSニュースバード」(月・火)などに出演中。滋賀県出身、A型。趣味は野球、スノーボード。得意技はスポーツにまつわる天気予報。「目標は適中率9割、予報を当てることにこだわる予報士です!」 ツイッターはhttp://twitter.com/MasudaMasaaki

東京は気持ちよく晴れていて、
とても穏やかな朝を迎えています。
 
しかし、西の方を見てみると、
朝鮮半島付近には前線を伴った低気圧があって、ゆっくり東進中。
 
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低気圧から伸びる温暖前線の雨雲が九州にかかってきました。
 
これらの動きは遅いものの、
これからあす(日)にかけて、着実に東進する見込み。
 
きょうは西日本で次第に雨の所が多くなり、九州や四国では、雷を伴う所も出てきます。
 
更に、あすになると、雨雲は東日本や北日本にも拡大し、
広い範囲で、雷を伴った激しい雨の降るおそれがありそうです。
 
低い土地の浸水や土砂災害に警戒するとともに、
落雷や竜巻などの突風が吹くおそれもありますので、十分にご注意下さい。
 
また、高い山へ紅葉狩りにお出かけの方は、
くれぐれも気象の変化(悪天)に、注意をはらって下さい。
 
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ところで、南の方に目を向けると、南シナ海には台風23号があって西進中。
 
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きょうはこの台風の発生数にちょっと注目。
 
以前は、年間の発生数が30個以上の年もかなりありましたが、
このところ、その発生数が減少傾向にあり、
2005年以降は、7年連続で25個には届いていません。
 
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今年は10月が終わる段階で、23個の台風が発生していますので、
10月までの平年値22.1個を若干上回っている状況です。
 
あと、2か月あることを考えると、
今年は8年ぶりに25個以上の台風が発生するのでは?
とも考えられます。
 
しかし、去年までの3年間は、
11月と12月の合計発生数が1個以下となっており、、
今年も同じような傾向が続くようだと、25個には届かないということになりますね。
 
さて、どうなるでしょう・・・。
 
ちなみに、台風の発生数と日本本土への上陸数の関係は以下のようになっています。
 
1951年~2011年までの61年間。
 
25個以上発生した年は34年あり、台風上陸数の合計は119個。
1年間の上陸数は、平均3.5個。
 
24個以下の発生数だった年は27年あり、台風上陸数の合計は55個。
1年間の上陸数は、平均2.0個。
 
台風の発生数が少ないと、上陸数も少なくなる傾向がハッキリと出ています。
 
台風は大きな災害をもたらす反面、貴重な水資源にもなる、
いわば表裏一体の関係がありますので、
近年の台風発生数の減少(上陸数の減少)傾向をどうとらえるかは、
難しいところです。
 
杉江勇次
(上図は気象庁発表資料に加工了承済み)
 

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