2013年02月

”横浜山手芸術祭”の一環で、横浜市有形文化財に指定されている横浜地方気象台が一般公開されています。昭和2年に建てられたアールデコ調の旧庁舎は、外観もさることながら、内装が非常に洒落ています。気象観測器や各種パネルも展示されていますが、残念ながら公開は明日3月1日までで終わってしまいます。来年もまた公開してくれるかな?
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公開最終日の明日は、気象台も忙しくなりそうです。低気圧と前線が西から進んできていて、低気圧は日本海に進み、前線は太平洋沿岸にのびてきます。日本海の低気圧だけなら、各地で南風が吹いて、春一番が吹く可能性も高くなるのですが、低気圧がやや北すぎるのと、やはり南海上の前線の影響で、関東地方などでは春一番が吹くかどうか、非常に微妙で、風が強くなるのは一部の地域に限られるかもしれません。
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ただ、この低気圧は、日本の東海上に抜けてから、さらに発達するので、土曜日から、再び日本付近は冬型の気圧配置になりそうです。低気圧が北日本を通過するときには、積雪が多い地方でも気温が上がり、雪解けが進んで、浸水や土砂災害、そしてなだれの危険が増しますし、北海道では土曜日から日曜日にかけて、大荒れの天気になるおそれがあります。それぞれ、地元の気象台から気象情報も出ていますので、今後の情報にご注意を。

ちなみに、これから日本海に進んでくるような低気圧には、中国大陸からやってくるものが多くなります。中国大陸では、すでに黄砂の飛散が観測されています。いよいよ、黄砂シーズンも間近。最近何かと話題のPM2.5もありますし、いよいよスギ花粉の飛散もピークにさしかかってきます。

暖かくなったらなったで、心配事が絶えない春です。
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           新富士駅付近より(2月24日撮影)



森田正光です。



青森県・酸ケ湯では、昨日の朝5時、積雪がとうとう566センチに
達しました(今朝7時現在531センチ)


酸ケ湯の積雪記録は、現在稼動中のアメダスの中では歴代一位です。


ただかつては、観測所が今より多かったこともあり、5メートル台の
積雪はそれほど珍しいことではありませんでした。
ちなみに参考記録ですが、滋賀県の伊吹山では1927年(昭2)に、
11メートル82センチを記録したことがあります。


ところで今回の酸ケ湯の大雪ですが、「雪が軽い」というのも、
原因のひとつです。


降雪は雪の種類によって、同じ降水量でも深さが異なります。


よく言われるのは、1ミリで1センチという目安です。
これだと10ミリの降水量があれば、単純には10センチの雪が
降る事になります。


ところが気温が低いと、降水量が少なくてもフワフワの雪となり、
積雪が大きくなるのです。今回の酸ケ湯の場合は、気温が氷点下10度
以下でした。
したがって、降水量1ミリに対して、降雪は5センチ程度にもなり、
しかも軽い雪なので、圧雪されることもなく、積雪が大きくなったの
でしょう。


先日、新幹線で新富士付近を通過中、きれいな富士山が窓外に
広がっていました(写真)。日本海側で雪の多い年は、逆に
太平洋側の富士山は、雪が少ないことが多いようです。


ただ残念なことに、富士山では2008年10月から
積雪の観測が行われていません。今年の山頂の積雪も
正式には不明です。


これまでの記録は、338センチ(1989年4月27日)
でしたが、富士山の積雪記録というのは、重要な季節指標でも
ありますので、今後、積雪の観測をぜひ復活させていただきたいと
思います。

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こんにちは、増田雅昭です。


きのう、栃木県北部での震度5強のニュースで
奥日光の戦場ヶ原にある、三本松茶屋が映っているのを見ました。


この三本松茶屋は、昭和20年から
店主が代々、気象観測を続けておられます。

各地にアメダスが整備される前の一時期は、
宇都宮地方気象台から、観測業務の委託もされていました。

昔は、周辺で山火事が多く、
火事が起きた時に、風がどちらから吹いているかなど、
貴重なデータにもなったそうなんですね。

今も、ここでの初霜・初氷は、毎年、
「関東でも冬の便り…」とテレビや新聞のニュースになるなど、
各方面で、観測が活かされています。


お店の方は「昔に比べれば大雪は減った」とおっしゃっていましたが、
それでも、やはり大雪の時は、一気に積もるそうです。

きのうの地震、週末からの雪で、この周辺の山間部では
なだれの危険性が、いつもより高まっている恐れがあります。

さらに、いま西日本で降り出している雨が、
あす午前中にかけて東日本に。
山間部に加えて、
甲信・関東の内陸の平野部でも雪の積もる可能性があります。


例年、なだれが多くなる時期です。
今年は、北日本を中心に、記録的な積雪になっている所もあり、
山や斜面では、いつも以上に気をつけたいところです。


http://www.etenki.net/web/team_morita/masuda.jpg増田雅昭(ますだ・まさあき) お天気キャスター、気象予報士。株式会社ウェザーマップ所属。現在、TBSテレビ「Nスタ」(日)、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食・一直線」(水)「森本毅郎スタンバイ!」(水)「大沢悠里のゆうゆうワイド」(水)、「TBSニュースバード」(月・火)などに出演中。滋賀県出身、A型。趣味は野球、スノーボード。得意技はスポーツにまつわる天気予報。「目標は適中率9割、予報を当てることにこだわる予報士です!」 ツイッターはhttp://twitter.com/MasudaMasaaki

こんにちは、大阪の片平です。

早いもので今週末はもう3月ですが、まだまだ冬の寒さや大雪が続いています。
青森県酸ヶ湯(すかゆ)では、きのうからさらに積雪が増え、10時時点で545センチ
ここに来て、観測史上最大の記録を更新し続けています。

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北日本の日本海側や山地を中心に、引き続き大雪やなだれに十分ご注意を。
屋根に積もった雪の落下にも、くれぐれもお気をつけください。

一方で、今朝は福岡で「うぐいすの初鳴」を観測しました(中央区大濠公園にて)。
平年より1週間ほど早い観測で、少しずつですが、春の足音も聴こえてきているようです。

実際、今週は天気も気温も変化の大きな一週間になる見込みです。

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最新の向こう一週間の気温変化(上空1,500m付近)の予想では、
これからようやく寒さの底は脱して、今週後半にかけては一旦ですが、
気温が平年並みかやや高めに推移する予想になっています。

これまでが平年より低めでしたので、平年並みの気温でも寒さは緩んで感じられそう。
(ただ、週末からはもう一度寒くなる見込みですので、ご用心を。)

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気圧配置の変化も小刻みで、「低気圧→冬型→移動性高気圧→低気圧…」のループパターンです。
低気圧が通過する予想の、火~水曜頃と金~土曜頃は、天気が崩れる可能性あり。

特に金~土曜頃に北海道付近を通過する低気圧は発達する見込みで、
北日本中心に荒れた天気をもたらすおそれがあるため、今後の情報にご注意ください。

(各種気象資料は、気象庁発表資料より引用・加工して作成)

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                (筑波山頂付近。雲の中だったため、白っぽい写真になっています)       


こんにちは、増田雅昭です。


「筑波山(茨城)の気象観測がなくなったから、
 関東の雪予報の精度が下がったそうですね。」
と、この冬、何度か言われたことがあったのですが、観測はされています。


2001年に気象庁が観測を終えたあと、復活して、
現在は、筑波大学 計算科学研究センターで観測が行われています。

雪か雨かの時は、この気温や風を見て、高さ800~900m付近の状況を把握し、
気象関係者は、必要に応じて予報を修正します。


少し話は変わるのですが、
上に書いた話のやりとりをしていて感じたのが、
観測値があれば、翌日以降の予報もできる、
と、考えている方が多いということです。

たしかに、観測値がなければ、何も始まらないのですが、
それを主な根拠に、予報を組み立てたり、修正したりするのは、
あくまで目先数時間や、せいぜい半日先くらいまでの話です。


「今の予報士は、空を見ていないから…」という話も同様です。
もちろん、目先の予報に活かせる時は活かしています。
でも、それを根拠に、翌日や翌々日以降の天気は精度よく判断できません。


こういった事をお伝えしたところで、
予報が急に良くなるわけではないのですが、
ヘンな誤解や認識差は、情報の伝わり度を減らしてしまうと思うんですね。

そういった結び目を、少しずつほどいていくには、
ただ予報を伝えるだけではない、
こういったブログなどの場が、やっぱり必要なんだろうなぁと感じています。



強烈な寒波の影響で、北日本の日本海側を中心に、
あす月曜にかけて、大雪や暴風が続く恐れがあります。

ただ、強烈なことが起こったあとは、流れに波が起きやすくなります。
寒気も来れば、暖気も来て、大気は波打った状態に。

今週、水曜~金曜は、暖気が勝って気温上昇。
次の週末は、寒気がやり返して、また気温ダウン。
さらに、その次の週は暖気が…と、春が始まるパターンになっていきます。


http://www.etenki.net/web/team_morita/masuda.jpg増田雅昭(ますだ・まさあき) お天気キャスター、気象予報士。株式会社ウェザーマップ所属。現在、TBSテレビ「Nスタ」(日)、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食・一直線」(水)「森本毅郎スタンバイ!」(水)「大沢悠里のゆうゆうワイド」(水)、「TBSニュースバード」(月・火)などに出演中。滋賀県出身、A型。趣味は野球、スノーボード。得意技はスポーツにまつわる天気予報。「目標は適中率9割、予報を当てることにこだわる予報士です!」 ツイッターはhttp://twitter.com/MasudaMasaaki

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