2013年03月

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                 (静岡地方気象台の桜の標本木。開花日の3月17日)


こんにちは、増田雅昭です。


今年から、静岡地方気象台の桜の標本木が、変更になっています。

去年までの標本木が、老齢となったのが理由ですが、
その去年までソメイヨシノとして扱われていた標本木は、実は純粋なソメイヨシノではなく、
ソメイヨシノがオオシマザクラと交雑して生まれた木と推測されるそうです。


DNA解析をした森林総合研究所 多摩森林科学園に、
きのう取材に行った際に、お話をうかがいました。

研究員の方のお話によると、
樹木医の方から「静岡地方気象台の桜の標本木は、
周りより明らかに開花が早いので調べてみて」というお話があり、
調べてみると、遺伝子型がソメイヨシノのものと異なっていたとのこと。


90年代なかばに、全国の気象台を調査した研究では、
ソメイヨシノはすべて純粋なソメイヨシノだったそうですが、
静岡のものは、そのあとに標本木として設定されたようです。


ちなみに、桜のDNA解析では、
違う名前で呼ばれきた桜が、実は、同じ種類だったということが
分かったりもしているそうです。
見た目は同じでも種類が違っていたり、その逆もあったりするということですね。


今後、各地の気象台での、標本木の代替わりの際は、
ソメイヨシノかどうかいっそう慎重に選ばれるのでしょうが、
そこまでして、やっと信頼のおける統計になる「観測」というのは
つくづく大変だと、あらためて感じます。
言い換えると、それだけ貴重なものということですね。



さて、今週は満開の桜には、厳しい天気となりそうです。
火曜日頃と週末(6日~7日)の2度、低気圧がやってきて、雨を降らせます。

そのうち、週末の低気圧は、かなり発達して嵐になる恐れも。
今週は、週間予報の解説に注目してください。



http://www.etenki.net/web/team_morita/masuda.jpg増田雅昭(ますだ・まさあき) お天気キャスター、気象予報士。株式会社ウェザーマップ所属。現在、TBSテレビ「Nスタ」(日)、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食・一直線」(水)「森本毅郎スタンバイ!」(水)「大沢悠里のゆうゆうワイド」(水)、「TBSニュースバード」(月・火)などに出演中。滋賀県出身、A型。趣味は野球、スノーボード。得意技はスポーツにまつわる天気予報。「目標は適中率9割、予報を当てることにこだわる予報士です!」 ツイッターはhttp://twitter.com/MasudaMasaaki

今朝9時の東京の気温は8.9℃。
昨日の同じ時間の気温が17.9℃もありましたから、
前日比は-9℃の大幅ダウン状態となっています。
 
ところで、今月の東京の気温の変化をみてみると↓
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ひと月を通して、
20℃を超える春本番の陽気が9日もある一方で、
上旬、中旬、下旬ともに、冬に戻ったような寒さもある、
非常に寒暖差の大きな月となっています。
 
しかし、もともと3月というのは、寒暖の差がとても激しい月。
むしろ、寒暖差のない方が珍しいくらいです。
 
例えば2006年↓
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この年は、3月の前半が日替わりで暖かくなったり、寒かったり。
後半は春らしい陽気に落ち着きました。
 
続いて、2005年↓
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この年はひと月を通して、2~3日おきに暖かかったり、寒かったり。
 
では、桜が3月16日に開花し、21日に満開となった2002年は↓
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比較的、寒暖の差が小さく、
桜が満開になるまで日毎に気温が上昇していくようなパターン。
しかし、今年と同じく、あまりにも早すぎた満開のあと、寒の戻り。
 
ちなみに、
桜の早咲き1位(今年と同じ)、満開最早1位の記録をもっている2002年ですが、
20℃を超えた日数が5日ですから、今年の異常ぶりが分かりますね。
 
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ところで、寒暖差の大きな状態は4月にかけても続きそうです。
(特に、冷涼な北東風の影響を受けやすい関東で顕著になるでしょう。)
 
新年度がスタートするあさって4月1日からの週間予報(アンサンブル)をご覧下さい。↓
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4月2日(火)は南岸低気圧が発達しながら通過するため、冷たい雨となりそう。
 
しかし、低気圧通過後の4日(木)~5日(金)にかけては、
南風が強まり、再び初夏のような陽気になるかも。
 
そして、注意を要するのが、来週の週末。
低気圧が日本海を発達しながら通過する見込みで、
爆弾低気圧のような発達の仕方をするかもしれません。
 
ちなみに、去年の4月3日は史上最強クラスの爆弾低気圧に見舞われました。
 
いずれにしても、
新年度のスタート週も、天気と気温変化の大きな状態が続きそうです。
 
杉江勇次
(上図は気象庁発表資料に加工了承済み)
 

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こんにちは…三ヶ尻知子です。
きょうは花曇りの地域が多いものの、
暖かい空気が残り、気温が上がっています。
 
東京は、今月9回目の20度以上を記録。
つまり、今月は3日に1回、初夏の陽気だったことに。
 
「3月に20度以上が9日」もあるのは、
統計資料のある1949年以降初めてのことです。
 
 
この記録的な暖かさで、
東京都心の桜は、3月にして花盛りを過ぎつつありますが… まだ見頃。
この週末は桜吹雪が美しい状況になりそうです。
例年なら、入学式の頃の風景ですよね。
 
◇きょうの桜情報
・開花 富山(平年より7日早)
・満開 大阪(平年より7日早)、岐阜(平年より6日早い)、宇都宮( 平年より10日早い)
開花前線は北陸地方、満開前線は関東北部を北上中です。
 
 
ただ、今夜は、冷たい空気が入って、冷えます。
さらに、関東は夜、にわか雨の可能性もあるので、
夜桜見物は、「防寒&雨具」があった方が良さそうです。
北日本では、一時的に寒気移流が強まり、
北海道の日本海側は、今夜、吹雪く所もあるでしょう。
 
 
30日土曜日は、日中はお花見日和の所が多くなりますが、
日曜日は、花散らしの雨、 所変われば催花雨。
ただ、南岸低気圧が陸地からやや離れて通るので、
雨域が何処までかかるか微妙な状況です。
最新の予報を参考にしてください。
最新の桜情報と天気予報→http://sakura.weathermap.jp/
 
そして、桜、夏日と記録尽くめの3月も残りわずかですが、
2013年3月の平均気温は、
東日本、西日本で記録的な高温で幕を閉じそうです。
 
東京は今月の平均気温→12.2度(28日現在)で、
観測史上(1876年以降)1位タイの高温となっています。
(今日を含め残り3日ですが、予報通りなら単独1位の可能性も)
 
 
では、4月の気温は?
3月の記録的な高温は続かず、
1ヶ月予報の資料を見ると、寒暖の差はあるものの、ならすと平年並みの地域が多くなりそうです。
 
本日発表 気象庁1ヶ月予報→http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/
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ここ数日の冷え込みで、桜の花は散らずに済んでいます。この分だと、多少散り始めはするものの、首都圏でも、この週末もお花見できそうです。

一方、こちらもまだまだ残っているのが、雪国の積雪。今年の冬は、降雪量は平年よりもやや多いか、平年並みのところが多かったのですが、今日現在の積雪は、青森県の酸ヶ湯で432cm、山形県の肘折で262cm、新潟県の入広瀬は232cmと、各地で平年を大幅に上回っていて、所によっては、平年の3倍、4倍という所もあります。

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寒かった冬、そして、北日本では3月の平均気温も低かったことから、降った雪が融けずに残っています。新潟地方気象台が3月11日に発表した、今年の雪帰依予想によれば、上越、中越の平地では、平年並みに雪が消える予想で、実際、すでに積雪がなくなっている所が多くなっていますが、山沿い、山間部では平年よりも遅く、4月下旬から5月上旬まで雪が残る所もありそうです。

温暖化が進んでいるとはいうものの、北極海の海氷面積が小さくなると、かえって寒気が南下して、日本の冬は寒くなるという説もあります。このままだと、日本は春も秋も短くなってしまうかも。桜の開花は、この50年で4.8日早くなっています。今年のように、慌ただしく季節が変化して、冬と初夏が混在するようなことが当たり前になってくるのかもしれません。(森)

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            森田             饒村さん            真壁さん




森田です。



先日(3月10日)の「煙霧」騒動以来、黄砂と煙霧はどう違うのかというのが、
ずっと気になっています。


本当のところ、まだはっきりと自分の中で整理(定量化)できているわけでは
ありませんが、元気象庁の饒村曜さんに、そのあたりのことをお聞きしましたら、
以下のようなメールをいただきました。


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ウエザーマップ 森田正光 様


 略・・・・「煙霧」について、ご参考までに、戦前の説明を送ります。著者の三浦榮五郎は、関東大震災の時の観測当番(接近する猛火の中で毎時観測を継続した)で、その功績により測候所長に抜擢されたという逸話を持つ観測の第一人者です。


これには「明らかであれば黄砂とする」とあり、昔から「黄砂が混じっていても明らかでなければ煙霧」ということなので、・・・略・・・(今回の気象庁発表の煙霧)というのは、おかしいけれど、昔からの考えの延長のようです。


昭和38年発行の「実地応用のための観測技術:地人書館」によると、ごく小さい多数の乾いた粒子が大気中に浮いている現象を「煙霧」でひとくくりにし、その中で、風じんによるものがはっきりしているものが「ちり煙霧」、はっきりしていないものが「煙霧」。ちり煙霧の中で大陸の黄土地帯からきたことがはっきりしているものが「黄砂」。また、発生源がはっきりしているものを「けむり」、発生源がはっきりしていないものを煙霧という記述があります。ちなみに、兵庫県南部地震では、神戸海洋気象台が「けむり」を観測しました。


                             (注・添付資料は略します)


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ということでした。


つまり、「黄砂」か「煙霧」かというのは、グラデーションの問題で、
定量化することが難しい、ということのようです。



以前、動物解剖学者の遠藤秀樹先生に、人間も含めて、動物の器官は
行き当たりばったりで進化(変化)してきた、というような、お話しを伺ったことが
あります。


動物の進化と気象用語を同列に扱うのは不適切かも知れませんが、言葉もまた、
行き当たりばったりに変化してきたものなのでしょう。

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